Mihata
AI速報ニュース2026.07.02

Googleが画像1000枚4.5円のNano Banana 2 Lite投入、動画生成Omni Flashも ― 中国はAI恋人規制を7/15施行

2026年7月3日のAIニュース要点

  • Googleが超低価格の画像・動画モデルを投入:6月30日、画像モデル「Nano Banana 2 Lite」(1000枚0.034ドル)と動画生成「Gemini Omni Flash」(1秒0.10ドル)を公開。AIメディア制作のコストが一段下がった。
  • 中国がAI疑似人格サービスの規制を7月15日施行へ:AI恋人・感情交流サービスを対象にした世界初級の専用ルールが、数日後に効力を持つ。未成年保護や依存対策を義務づける。
  • 中国Z.aiが自律コーディングアプリ「ZCode」を公開:GLM-5.2向けに最適化しつつ、ClaudeやOpenAIのモデルにも切り替え可能な点が特徴。
今日の要点

6/30〜7/3のAIをひと目で

6/30画像・動画モデルを公開GoogleNano Banana 2 Lite と Gemini Omni Flash
7/2ZCodeを公開Z.aiClaude/OpenAIにも切替可の自律コーディング
7/15AI疑似人格の規制が施行中国AI恋人・感情交流サービスを対象に

Googleが「安い・速い」画像&動画モデルを投入 ― 1000枚4.5円、動画1秒0.10ドル

Googleは6月30日、生成AIの画像モデル「Nano Banana 2 Lite」(API上の正式名は Gemini 3.1 Flash-Lite Image)と、動画生成モデル「Gemini Omni Flash」を同時に公開した(Google公式ブログ)。狙いは明確で、コンテンツ制作のコストと待ち時間を一気に下げることにある。

Nano Banana 2 Lite は、標準的な1枚の画像を約4秒で生成し、価格は1000枚あたり0.034ドル(日本円で約5円)。Google公式は「確かなプロンプト追従、高いキャラクター一貫性、そして読める文字レンダリング」を特徴に挙げる。動画側の Gemini Omni Flash は1秒あたり0.10ドルで、最大10秒のクリップを生成でき、音声も同時に生成される。

両モデルは Google AI Studio・Gemini API・Gemini Enterprise Agent Platform に加え、Gemini アプリや Google Flow など消費者向け面でも使えるようになる。動画モデルの目玉は「会話しながらの編集」だ。自然言語で「登場人物を入れ替えて」「照明を変えて」といった指示を出し、映像を作り込める。ただし公開プレビュー段階のため、APIでの音声アップロードや動画リファレンスなど、一部機能はまだ制限がある。

何が来たか

Googleの新2モデル

Nano Banana 2 Lite
画像生成(正式名 Gemini 3.1 Flash-Lite Image)1枚 約4秒1000枚 0.034ドル
Gemini Omni Flash
動画生成・編集(公開プレビュー)最大10秒・音声も同時生成1秒 0.10ドル

で、どうなるの? ここで効いてくるのは、性能そのものよりも「価格の桁」だ。画像1枚あたり実質0.003円台、10秒動画でも1ドルという水準は、これまで「1枚ずつ吟味して作る」ものだった生成物を、大量に作って選ぶ・回す使い方に変える。ECの商品バリエーション画像、SNS用のクリエイティブ、社内資料の図版などを数を前提に自動生成するワークフローが現実的になった。逆に言えば、コストが下がったぶん「どの1枚を選び、どうブランドとして整えるか」という人間側の編集眼が、これまで以上に価値を持つ。

中国がAI疑似人格サービスの規制を7月15日施行 ― 「AI恋人」に世界初級のルール

規制面では大きな動きがある。中国のサイバースペース管理局(CAC)を含む複数当局が、AIによる擬人化・感情交流サービス(いわゆる「AI恋人」やAIコンパニオン)を対象にした専用ルールを定め、2026年7月15日に施行すると報じられている(Bird & Bird による法令解説Hunton の分析)。感情的な依存を生みうるAIサービスを名指しで縛る枠組みとしては、世界でも早い部類に入る。

報道されている内容によれば、規制は未成年向けの恋愛・親密な関係を模したサービスを禁止し、14歳未満の利用には保護者の同意を求める。さらに、依存や自傷を防ぐための安全対策を義務づけ、登録100万人または月間アクティブ10万人を超えるサービスには安全性評価を課すとされる。

で、どうなるの? これは「遠い国の話」で終わらない。AIとの対話がより人間的になるほど、感情的な依存・年齢確認・安全設計といった論点は、どの国の事業者にとっても避けて通れなくなる。自社サービスにAIチャットや対話型の接客を組み込むなら、機能を足す前に「未成年への配慮」「不適切なやり取りの遮断」「相談先への誘導」といった安全設計を最初から織り込んでおくことが、これからの標準になっていく。

中国Z.aiが自律コーディングアプリ「ZCode」を公開 ― Claude・OpenAIにも切替可

7月2日には、GLMシリーズを開発する中国のZ.aiが、Claude Code や Codex に相当する自律コーディングアプリ「ZCode」を公開した(GIGAZINE)。自社の GLM-5.2 向けに最適化されているが、注目すべきはAnthropicのClaudeやOpenAIのモデルにも切り替えて使える点だ。MCPサーバーや「Skills」に対応し、WeChat・Telegram 経由でリモートからコマンドを実行することもできる。

で、どうなるの? 中国のAI企業が「モデル」だけでなく、それを動かすエージェント(自律実行)ツールまで含めて出してきたことが重要だ。しかも自社モデルに閉じず、西側のフロンティアモデルとも組み合わせられる。開発現場では、モデルとツールを用途とコストで組み合わせる時代が一段進んだと言える。特定の1社に縛られず、案件ごとに最適な組み合わせを選べる体制づくりが、ますます現実的な選択肢になっている。

【未確定だけど気になる】今週のAIリーク・噂まとめ ※確定情報ではありません

※以下は未確定情報です。一次資料の確認まで「気になる動き」として読んでください。

Rumors / 未確定情報

気になる動き

確定情報としては扱わないでください。

信頼度つき推量で記述

Gemini 3.5 Proの一般提供、7月中の投入で「準備完了」との観測

信頼度:中 / 情報源:TechTimes、Investing.com(関係者の話)

GAが6月から7月へずれ込んでいたGoogleの本命モデルGemini 3.5 Proについて、法人プレビューで指摘されたトークン効率やコーディング、長文脈での一貫性の課題を修正し、7月中の投入に向けて準備が整ったと報じられている。ただし正式な提供日は記事時点で確定していない。

Grok 4.5が私的ベータ、公開は「数週間以内」か

信頼度:中 / 情報源:Elon Musk氏のX投稿、複数のテックメディア

イーロン・マスク氏は6月28日、xAIのGrok 4.5がSpaceX・Teslaのチームで私的ベータに入ったと述べた。新基盤「V9」(約1.5兆パラメータとされる)で構築され、当初目標の5月末から約1か月遅れているという。広範な一般提供は「数週間以内」との見方があるが、公開日は未定で、xAIは過去にも遅延を繰り返しているため時期は流動的だ。

GPT-5.6は依然として政府承認の限定提供にとどまる

信頼度:中 / 情報源:VentureBeat、複数のテックメディア

OpenAIのGPT-5.6(Sol / Terra / Luna)は、米政府が承認した約20組織に限定してAPI・Codex向けに提供される状態が続いていると報じられている。フラッグシップのSolはTerminal-Bench 2.1で88.8%を記録したとされるが、広範な一般提供の時期は確定していない。

まとめ ― 「安く大量に作る」と「安全に使う」が同時に進む

この数日のニュースを俯瞰すると、AIの現場が2つの方向へ同時に動いているのが分かる。ひとつは、Googleの新モデルに象徴されるコストの劇的な低下だ。画像も動画も「1枚ずつ大事に作る」ものから「大量に作って選ぶ」ものへと変わり、AIコンテンツ制作の前提が更新された。

もうひとつは、中国のAI疑似人格規制に代表される「安全にどう使うか」への圧力だ。作れる量が増えるほど、年齢確認・依存対策・不適切コンテンツの遮断といった設計が問われる。事業者にとっての実務的な示唆はシンプルで、コストが下がった今こそ「数を前提にした自動化」と「人間による編集・安全設計」をセットで組むことだ。

Mihataでは、最新モデルの選定から、コストと安全性を両立させたAI活用ワークフローの設計・運用まで、事業者目線でのご相談を承っています。「自社のこの業務に、どのモデルをどう組み込めばコスト効率よく安全に回せるか」から、お気軽にご相談ください。

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