ジンドゥー(Jimdo)でホームページを作ろうとして、最初の画面で手が止まる方は多いです。「AIビルダー」と「クリエイター」、どちらを選べばいいのか。名前だけでは違いが分からず、なんとなく新しそうな方を選んでしまう——ここが後々いちばん響きます。
結論から言うと、この2つはあとから相互に切り替えられません。ジンドゥー公式は両者を「全く異なるサービスのため互換性はありません」と明記しており、乗り換えたい場合はもう一方でゼロから作り直すことになります。料金も改定され、AIビルダーSTARTは1年契約15,480円(税込)、クリエイターPROは1年契約18,720円(税込)です。つまり「とりあえず触って、合わなかったら変えればいい」が最もコストの高い進め方になります。
ジンドゥーAIビルダーとクリエイターの違いを一言で
ジンドゥーには編集画面が2種類あります。AIビルダーは「質問に答えるとAIが土台を組む、ブロック単位の編集ツール」、クリエイターは「HTML/CSSまで触れる、パーツ単位の編集ツール」です。公式サイトでもAIビルダーは「今すぐにでもホームページを完成させたい人向け」、クリエイターは「少し時間をかけてでも自分好みにホームページを作成したい人向け」と説明されています。
速さか、自由度か。違いはこの一点です。以下はジンドゥー公式ブログ「AI ビルダーとクリエイターの違いは?」の内容を、判断に使う軸だけに絞って並べたものです(2026年8月時点の公式表記)。
比較軸 | AIビルダー | クリエイター |
|---|---|---|
編集の単位 | ブロック(かたまり)を並べる | パーツを配置し細かく調整 |
HTML/CSSの編集 | 非対応 | 対応 |
ブログ機能 | — | あり |
ネットショップ | — | あり |
スマホだけで作成 | 可能 | アプリで一部対応 |
SEOの細かい設定 | 簡易 | 詳細に設定可能 |
向いている人 | とにかく早く公開したい人 | 作り込みたい人・ショップ運営者 |
AIビルダーが本当に向いている場面
クリエイター推しの比較記事が多いですが、AIビルダーが正解の場面もあります。「名刺代わりの1枚が今週中に要る」「更新はスマホからしかしない」「デザインの良し悪しを自分で判断したくない」——いずれかに当てはまるなら、AIビルダーの方が早く公開済みの状態にたどり着きます。決めることが少ないのは、それ自体が価値です。
できないことは、あとから効いてくる
AIビルダーでできないことは、作り始めた直後は困りません。困るのは半年後です。「ブログを始めたい」「商品をカートで売りたい」「タグを埋め込みたい」といった要望は事業が動き出してから出てきます。そのときHTMLが触れないと、外部ツールの埋め込みひとつで手が止まります。
この「あとから出てくる要望」を最初に想像できるかどうかが、選択の精度を決めます。AIの自動生成に任せた場合の落とし穴はWix・JimdoのAI自動作成のデメリットでも整理しています。
最初に押さえるべき「あとから変えられない」という事実
ジンドゥー公式は、AIビルダーとクリエイターについて「全く異なるサービスのため互換性はありません」と明記しています。両サービス間でコンテンツを移動・複製することはできず、変更を希望する場合はサポートへの連絡が必要とされています。実務上は「作り直し」です。プランの上げ下げは行き来できても、編集ツールの選択だけは片道切符だと考えてください。
選び直したときに実際に失うもの
「作り直せばいい」の中身を分解すると、失うものは3つです。第1に制作時間。文章・写真・構成を組み直す手間で、10ページ規模なら20〜40時間は見ておく必要があります(Mihataの実務での目安)。第2にURL。無料プランのサブドメインはAIビルダーが「◯◯.jimdosite.com」、クリエイターが「◯◯.jimdofree.com」と別物で、名刺やSNSに載せたURLが使えなくなります。
第3が検索エンジンからの評価です。数か月かけて付いてきたインデックスや評価は、URLが変わればリセットに近い状態になります。無料プランのまま半年運用してから乗り換えると、実質ゼロからのやり直しです。「先に独自ドメインを取る」だけで、選び直しのコストは大きく下がります。
料金の比較(2026年8月時点の公式表記)
ジンドゥーは2026年に有料プランを値上げしています。公式の価格改定告知に記載された改定後価格(すべて税込・契約期間ごとの総額)は次のとおりです。契約中の方には次回更新日から新価格が適用されます。
AIビルダーの有料プラン(2026年6月1日〜)
プラン | 1か月契約 | 1年契約 | 2年契約 |
|---|---|---|---|
START | 1,720円 | 15,480円 | 27,600円 |
GROW | 2,720円 | 24,840円 | 44,640円 |
1年契約のSTARTを12か月で割ると月あたり約1,290円、GROWは約2,070円です(この月額換算は当社による単純割り算で、公式の表記ではありません)。月契約を選べるのはAIビルダー側の利点で、1か月試してから年契約に移る進め方ができます。
クリエイターの有料プラン(2026年5月1日〜)
プラン | 1年契約 | 2年契約 |
|---|---|---|
PRO | 18,720円 | 31,200円 |
BUSINESS | 40,560円 | 71,760円 |
SEO PLUS | 66,300円 | 123,240円 |
PLATINUM | 83,100円 | 154,200円 |
クリエイターは年単位の契約が基本で、ショップやブログを使うなら候補はPRO以上です。AIビルダーSTART(1年15,480円)とクリエイターPRO(1年18,720円)の差は年間3,240円。年3千円強で「HTML/CSSが触れる・ブログとショップが使える」を取るかどうかです。金額だけなら、迷ったときにクリエイターを選ぶ理由は十分あります。
無料プランでどこまでできるか
両方とも無料プランがあり、試すこと自体はタダです。公式ブログ「ジンドゥーの有料プランと無料プラン使うならどっち?」によると、AIビルダーの無料プラン「PLAY」は最大5ページ・容量500MB・URLは「◯◯.jimdosite.com」、クリエイターの無料プラン「Free」はページ数無制限・容量500MB・URLは「◯◯.jimdofree.com」です。いずれも独自ドメインは使えず、ジンドゥーの広告が表示されます。SSLは無料プランでも対応しています。
無料プランは「操作感を確かめる場」と割り切るのが現実的です。事業で使うなら、広告表示と独自ドメイン非対応の2点で早晩有料化が必要になります。個人事業主のホームページを自分で作るか依頼するかの判断基準も併せると、投じる時間まで含めた総額が見えてきます。
3問で決まる判断フロー
ここまでの情報を、実際に選ぶ順番に並べ替えます。上から順にYes/Noで答え、最初にYesが付いたところで止まってください。
- Q1. 商品をサイト上で売る、またはブログを継続的に書く予定があるか? → Yesならクリエイター。AIビルダーにショップ・ブログ機能はありません。ここは迷う余地がない分岐です。
- Q2. 外部ツールのタグ(予約システム、チャット、計測タグなど)を自分で埋め込む可能性があるか? → Yesならクリエイター。HTML/CSSが触れることが、そのまま将来の選択肢になります。
- Q3. 更新をスマホだけで完結させたいか、今週中に公開する必要があるか? → YesならAIビルダー。速さと手軽さでは明確に上です。
- 3問すべてNoの場合 → クリエイターが安全です。切り替えができない以上、自由度が高い側に倒す方が後悔の期待値は小さくなります。
そのうえで、どちらを選ぶ場合も最初から独自ドメインを取っておくことを強くおすすめします。年間数千円で、選び直しのダメージと検索評価の積み上げを守れます。
AIビルダー・クリエイター・制作会社依頼の3択比較
実際には「ジンドゥーの中で選ぶ」より前に「自分で作るか、頼むか」の判断があります。ここを飛ばすと、40時間かけた末に作り直すという結果になりがちです。金額だけでなく自分の作業時間を入れて比べてください。
項目 | AIビルダー | クリエイター | 制作会社に依頼 |
|---|---|---|---|
初期費用 | 0円 | 0円 | 0〜数十万円 |
月額(税込・目安) | 1年契約15,480円〜/年 | 1年契約18,720円〜/年 | 保守費として月額数千円〜 |
自分の作業時間(5〜10ページ) | 15〜30時間 | 30〜60時間 | 3〜6時間(素材提供と確認のみ) |
拡張性 | 低い(HTML不可) | 中(HTML/CSS可) | 高い |
他社への移行しやすさ | 低い | 低い | 高い(データを持ち出せる場合) |
文章・構成を考える人 | 自分 | 自分 | 制作側と分担 |
作業時間はMihataが制作の現場で見ている目安です。自分の時間を1時間3,000円と置くと、AIビルダーで30時間かければ9万円分を投じている計算になります。ツール代が安く見えても、総コストではそう変わりません。
もっとも「頼んだ方が得です」という話ではありません。文章も写真も自分で用意でき、更新も自分でやりたい方なら、DIYは十分に合理的な選択です。ただ判断材料として一度だけ、比較の土俵に「頼んだ場合」を置いてみてほしいのです。Mihataでは質問にお答えいただくだけで翌日にデザインイメージを無料でお作りしていますので、比べる材料としてお使いいただけます。
DIYで作った後に、ほぼ必ず起きること
ツール選びと同じくらい、いや実はそれ以上に重要なのが「公開した後」です。ジンドゥーでもWixでもWordPressでも、自分で作った方が最初の3か月でほぼ必ず直面する詰まりが3つあります。
公開したのに検索に出てこない
公開直後に検索結果へ出ないのは異常ではありません。検索エンジンに認識されるまで時間がかかり、さらに「認識される」ことと「上位に出る」ことは別問題です。屋号や店名で検索しても出ない場合はインデックス自体がまだの可能性が高く、サーチコンソールへの登録とサイトマップ送信が最初の一手です。
原因の切り分け方はホームページが検索に出ないときの原因の調べ方にまとめています。
アクセスはあるのに問い合わせが来ない
次の壁がこれです。ページはある、検索にも出る、けれど問い合わせが鳴らない。原因のほとんどはデザインではなく、「誰の何の悩みを、いくらで、どう解決するのか」が書かれていないことです。AIが生成した文章は整っていますが、その事業ならではの具体性——対応エリア、価格の目安、実際の事例——が空欄のまま残りがちです。
AIで作ったサイトで問い合わせが伸びない構造的な理由はAIで作ったホームページで集客できない理由で詳しく扱っています。テンプレートの穴埋めで終わらせないことが、結局いちばん効きます。
独自ドメイン・SSL・移行でつまずく
3つ目は技術面です。独自ドメインをジンドゥー以外で取得している場合はDNSの設定が必要で、ここで丸1日溶かす方がいます。SSL(https化)は無料プランでも対応していますが、独自ドメインへの切り替え直後は反映に時間がかかることがあります。
そして最大の詰まりが移行です。ジンドゥーで作ったサイトを他社サービスへそのまま移す仕組みはありません。AIビルダーとクリエイターの間ですら移せないのですから、外に出すのはなおさらです。「あとで移せばいい」前提の計画は立てない方が安全です。
まとめ:迷ったら自由度が高い方に倒す
ジンドゥーAIビルダーとクリエイターは、あとから相互に変更できません。だからこそ「今の使いやすさ」ではなく「1年後にやりたくなること」で選ぶのが、最も後悔の少ない基準です。ショップかブログの予定があるならクリエイター、外部タグを埋め込む可能性があってもクリエイター、スマホだけで今週公開したいならAIビルダー。3問すべてNoなら自由度の高い方に倒す。そして最初から独自ドメインを取り、公開後は検索に出ているかを自分で確認する。
もし「自分で作る前提だったが、時間で計算したら怪しくなってきた」と感じられたなら、比較材料を並べてみるのもひとつです。Mihataはご質問にお答えいただくだけで翌日にデザインイメージを無料でお作りし、最短2週間で公開まで進めます。Next.jsまたはWordPressを選べ、SEO・ドメイン・サーバー費用込みです。創業5年以内の事業者様は初期費用0円。売り込みではなく、貴社の判断材料としてご覧いただければ十分です。
よくある質問
ジンドゥーAIビルダーからクリエイターに後から変更できますか?
できません。ジンドゥー公式は両者を「全く異なるサービスのため互換性はありません」と説明しており、コンテンツの移動・複製もできません。変更を希望する場合はサポートへの連絡が必要で、実務上はもう一方でゼロから作り直すことになります。
AIビルダーとクリエイター、料金はどちらが安いですか?
2026年8月時点の公式表記では、AIビルダーSTARTの1年契約が15,480円(税込)、クリエイターPROの1年契約が18,720円(税込)で、年間3,240円の差です。AIビルダーは1か月契約も選べます。
無料プランのままでも事業に使えますか?
試用には使えますが事業利用には向きません。AIビルダーの無料プランPLAYは最大5ページ、クリエイターの無料プランFreeはページ数無制限で、どちらも容量500MB・独自ドメイン非対応・広告表示ありです。SSLは無料プランでも対応しています。
ネットショップやブログをやりたい場合はどちらですか?
クリエイターです。ジンドゥー公式の説明では、ネットショップ機能とブログ機能はクリエイター側にあり、AIビルダーでは提供されていません。
独自ドメインは最初から取っておくべきですか?
おすすめします。無料プランのURLはAIビルダーが◯◯.jimdosite.com、クリエイターが◯◯.jimdofree.comと別々のため、後から乗り換えるとURLが変わり、検索評価も積み上げ直しになります。最初から独自ドメインで運用していれば損失を小さくできます。