テレビの画面に時計を常に表示したいとき、どこを触ればいいかは「テレビに何を挿しているか」でまるごと変わります。Fire TV Stick ならアンビエントディスプレイ、Chromecast / Google TV ならアンビエント スクリーンセーバー(背景モード)の中に時刻のスイッチがあり、Apple TV には時計を出す項目がそもそも用意されていません。ただしどれも「画面が消えないようにする機能」ではないので、文字どおりずっと出し続けたいならブラウザで時計のページを全画面にするのが確実です。
なお、スティックやセットトップボックスを挿していないテレビ単体で時計を出したい方は、REGZA・TCL など機種別の常時表示設定をまとめた「テレビを時計にする方法」のほうが近道です。この記事は「外付けのストリーミング端末を挿しているテレビ」専用の手順書として読んでください。
どの経路で時計を出すか早見表
先に全体像を置きます。「常に」の列が△のものは、機能そのものに時間制限があるか、テレビ側の省電力に左右されるという意味です。
使っている機器 | 時計を出す場所 | 「常に」出せるか | 注意 |
|---|---|---|---|
Fire TV Stick / Fire TV Cube | 設定 › ディスプレイとサウンド › アンビエントディスプレイ | △ | 全機種では使えない。消費電力が上がる場合あり |
Chromecast with Google TV / Google TV Streamer | 設定 › システム › 背景モード › 設定 › ソース › 画面上の情報 › 時刻 | △ | スクリーンセーバーなので操作すると消える |
旧 Chromecast / Chromecast Ultra | Google Home アプリ › デバイスの設定 › アンビエント モード › 時刻 | △ | 表示のタイミングや頻度は指定できない |
Apple TV | 時計を表示する設定は非搭載 | × | iPhone・Mac からの AirPlay で代替する |
どの機器でも(確実にしたい場合) | ブラウザで時計ページを全画面表示 | ○ | 有機 EL は焼き付きに配慮する |
Fire TV(Fire TV Stick)で時計を出す
Fire TV で時刻を出す担当は「アンビエントディスプレイ」です。Amazon はストリーミング再生を行っていないときに、テレビを Alexa 搭載スマートディスプレイとして使用できるようにする機能と説明しており、公式の機能一覧に「時刻と天気を表示します」が入っています。つまり単体の時計アプリを探さなくても、標準機能で時刻は出せます。
まず対応しているか確認する
アンビエントディスプレイはすべての Fire TV 端末で使えるわけではありません。Fire TV のメニューから「設定」→「ディスプレイとサウンド」へ進み、メニューに「アンビエントディスプレイ」という項目が出ていれば対応機です。ここに項目がない世代では、この経路はあきらめて後述のブラウザの方法に進んでください。
起動して時刻を表示する
起動方法は複数あります。Alexa 音声認識ボタンを短く押してショートカットパネルから「アンビエント」タイルを選ぶ、ホームボタン長押しのクイック設定から「アンビエント」を選ぶ、「アンビエントディスプレイを開いて」と話しかける、のいずれでも始まります。背景の絵柄はアンビエント中にメニューボタンを押し「背景を変更」から選びます。
開始時間とタイムアウトを調整する
何分放置したら始まるか、どれくらい続くかは「設定」→「ディスプレイとサウンド」→「アンビエントディスプレイ」→「アンビエントの設定」→「詳細設定」で変えられます。ここで「アンビエントディスプレイを開始」と「アンビエントディスプレイをタイムアウト」を選びます。ただし Amazon の案内ではタイムアウトの設定は Fire TV Stick 4K Max(第2世代)でのみ利用可能で、継続時間を設定していない場合は非アクティブ5分で開始し、室内でモーションが検出されない状態が数分続くとタイムアウトします。4K Max(第2世代)は15分間使われないときにも無効になります。
時間帯を決め打ちしたいなら、Alexa モバイルアプリの定型アクションから呼び出す手もあります。公式も「消費電力が高くなる場合がある」と注記しているので、一日中つけておくかは電気代と相談してください。出ていたはずの時計が急に消えた場合は、設定より先にFire TV のスクリーンセーバーに時計が出ないときの切り分けを当たるほうが早いです。
Chromecast / Google TV で時計を出す
Google 系は世代で呼び名が違い、ここが一番混乱しやすい箇所です。Chromecast with Google TV と Google TV Streamer はテレビ側の設定から、旧 Chromecast と Chromecast Ultra はスマホの Google Home アプリから操作します。
Chromecast with Google TV / Google TV Streamer
ホーム画面の設定アイコンから「システム」→「背景モード」→「設定」→「ソース」へ進みます。ここに「画面上の情報」という区分があり、その中の「時刻」で時刻の表示・非表示を切り替えられます。同じ場所に「天気」(℃・℉・両方)、「アトリビューション」、「デバイス情報」が並びます。背景モードが動いている最中にリモコンの下矢印を押すと、この設定へ直接入れます。
旧 Chromecast / Chromecast Ultra
こちらはテレビ側にメニューがないので、スマホの Google Home アプリを開き、家アイコン →「すべてのデバイス」→ 対象デバイスのタイルを長押し → 右上の設定アイコン → 下へスクロールして「アンビエント モード」と進みます。「時刻」のオプションで表示・非表示を選べます。なお Google の FAQ ではアンビエント スクリーンセーバーはオフにできないこと、コンテンツが表示されるタイミングや頻度は指定できないことが明記されています。思ったタイミングで時計が出ないのは不具合ではなく仕様です。設定したのに反映されないときはChromecast で時計が表示されないときの直し方をご覧ください。
Apple TV の場合
Apple TV は「設定」→「スクリーンセーバ」に項目が集まっており、「現在の選択」で空撮・メモリーとスライドショー・ポートレート・スヌーピーから選び、「開始までの時間」で何分放置したら始まるかを決めます。ただしこの一覧に時刻を表示するスイッチはありません。残念ですが、Apple TV 単体で画面に時計を出す公式の方法は用意されていないと考えてください。iPhone や Mac から AirPlay で時計の画面をミラーリングするか、次に書くブラウザの方法に進むのが現実的です。
「常に表示」にならない4つの原因
設定を入れたのに朝には真っ暗、という相談は非常に多いです。原因はだいたい次の4つに収まります。
- テレビ側の省電力・無信号オフ:スティックが映像を送り続けていても、テレビ自身の「無操作電源オフ」「省エネ設定」で数時間後に消えます。テレビのメニュー側を切らないと、どの端末を使っても同じ結果になります。
- HDMI-CEC(機器のコントロール)の連動:テレビとスティックが互いに電源・入力を追従する設定です。片方がスリープに入ると、もう片方も一緒に落ちたり入力が切り替わったりします。連動を切ると安定することがあります。
- スクリーンセーバー側のタイムアウト:Fire TV のアンビエントディスプレイには開始とタイムアウトの時間があり、Chromecast のアンビエント スクリーンセーバーは表示タイミングを指定できません。「常時表示の機能」ではないので、仕様の範囲内で消えます。
- 有機 EL(OLED)の焼き付き保護:ソニーは有機 EL テレビについて、静止画像や画面の一部に固定表示が含まれる映像は焼き付きが起きやすいと案内しています。ピクセルシフトやパネルリフレッシュ、静止画の自動検出による輝度補正といった保護機能が働くため、時計の文字が暗くなったりわずかに動いたりします。
4つ目は「消える」以上に大事な話です。デジタル時計は位置が動かず輪郭のはっきりした静止画なので、有機 EL が最も苦手な絵柄にあたります。長時間の常時表示をするなら、明るさを落とす、数時間で切る、位置が動くデザインを選ぶといった配慮を。液晶なら心配はぐっと小さくなります。
確実に出し続けたいならブラウザで出す
ここまでの機能はどれも「使っていないときに何かを映す」仕組みなので、本当に止めずに出し続けたいならブラウザで時計のページを開いて全画面にするのが一番素直です。経路は挿している端末で選べます。
- Fire TV:Silk ウェブブラウザをアプリストアから入れ、時計のページを開いて全画面にします。リモコンで操作できるので追加の機材が要りません。
- Chromecast / Google TV:パソコンの Chrome からタブをキャストして、時計のページを全画面にします。
- Apple TV:iPhone や Mac の画面を AirPlay でミラーリングし、Safari で時計のページを全画面にします。
- 端末を問わない方法:使っていないノートパソコンやタブレットを HDMI ケーブルでテレビにつなぎ、そのままブラウザで時計を出しておきます。スリープ設定だけ切っておけば一番安定します。
選ぶ時計は、広告で表示が流れないこと、操作しなくても暗転しないことの2点だけ見ておけば十分です。
私たちも、そういう用途で使える時計をひとつ作っております。記事の途中で恐縮ですが、ブラウザで開くだけの全画面時計で、秒表示や文字の大きさを変えられるようにしてあります。よろしければ合わせてご覧いただけたら嬉しいです。
テレビではなく Echo Show や Fire タブレットを時計にしたい場合は、スマートディスプレイを常時時計にする設定のほうが手数が少なく済みます。テレビは画面が大きい代わりに消費電力と焼き付きの制約が強い機器なので、置き場所で選び分けるのがおすすめです。
まとめ
テレビの画面に時計を常に表示する経路は、Fire TV ならアンビエントディスプレイ、Chromecast / Google TV なら背景モードの「画面上の情報 › 時刻」、旧 Chromecast なら Google Home アプリのアンビエント モード、という3択です。Apple TV には時計の項目がないので AirPlay かブラウザで代替します。いずれもスクリーンセーバーの延長なので「常に」を保証する機能ではなく、テレビ側の省電力と HDMI-CEC、そして有機 EL の焼き付き保護が重なると必ずどこかで消えます。
止まらない時計がほしいなら、ブラウザの全画面時計を出すのが最短です。設定メニューの名称は Fire OS や Google TV のバージョンで変わるので、見つからないときは「ディスプレイ」「スクリーンセーバー」「アンビエント」を含む項目を探してみてください。
業務で使う常時表示のディスプレイや社内向けの画面づくりについては、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Fire TV Stick で時計を出す設定はどこにありますか?
Fire TV のメニューから「設定」→「ディスプレイとサウンド」→「アンビエントディスプレイ」と進みます。この項目が表示されない世代は非対応です。アンビエントディスプレイには公式機能として時刻と天気の表示が含まれています。
Chromecast で時刻の表示をオンにする手順を教えてください。
Chromecast with Google TV と Google TV Streamer は、テレビの設定アイコンから「システム」→「背景モード」→「設定」→「ソース」→「画面上の情報」→「時刻」で切り替えます。旧 Chromecast と Chromecast Ultra は Google Home アプリでデバイスのタイルを長押しし、設定アイコンから「アンビエント モード」を開いて「時刻」を選びます。
Apple TV のスクリーンセーバに時計を出せますか?
出せません。Apple TV の「設定」→「スクリーンセーバ」で選べるのは空撮、メモリーとスライドショー、ポートレート、スヌーピーで、時刻を表示するスイッチは用意されていません。iPhone や Mac から AirPlay で時計の画面をミラーリングするか、別の端末をHDMIでつないでブラウザで出す形になります。
設定したのに時計が途中で消えてしまいます。
原因は主に4つです。テレビ側の省電力や無操作電源オフ、HDMI-CECによる電源と入力の連動、スクリーンセーバー自体のタイムアウト、有機ELの焼き付き保護による輝度の抑制です。テレビ本体のメニューで省電力と機器のコントロールを確認してください。
有機ELテレビで時計を常時表示しても大丈夫ですか?
長時間の連続表示はおすすめしません。ソニーは静止画像や画面の一部に固定表示が含まれる映像で焼き付きが起きやすいと案内しています。明るさを下げる、数時間で切る、表示位置が動くデザインを選ぶといった配慮をしてください。液晶であればリスクは小さくなります。