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AI活用2026.07.04

AIに入力してはいけない情報とは?機密・個人情報のNG例と安全な使い方【2026】

結論から言うと、ChatGPTなどのAIに「個人情報・パスワード・クレジットカード番号・他人の情報・会社の機密」を入れるのは避けたほうが安全です。入力した内容は、設定によってはAIの改善(学習)に使われたり、社内データとして残ったりすることがあるためです。この記事では、AIに入れてはいけない情報7つと、その理由、2026年7月時点で確認できる安全な使い方の設定を、初心者向けにやさしく整理します。

まず結論:AIに入力してはいけない情報7つ

細かい理由は後で説明します。まずは「これは入れない」というリストを頭に入れておけば、ほとんどのトラブルは防げます。迷ったら「他人に見られて困る情報か?」を基準にしてください。

入れてOKな情報・NGな情報の対比表

同じAIへの質問でも、書き方を少し変えるだけで安全になります。下の表で「OK例」と「NG例」を見比べてみてください。

カテゴリ

入れてOK(安全)

入れてはいけない(NG)

自分の個人情報

「30代・会社員向けに」など属性だけ

本名・住所・電話番号・マイナンバー

パスワード・認証

「強いパスワードの作り方を教えて」

実際に使っているパスワード・暗証番号

お金の情報

「家計の節約のコツは?」

クレジットカード番号・口座番号

他人の情報

「上司への謝罪メールの例文を」

顧客や友人の名前・連絡先・写真

健康・センシティブ

「頭痛の一般的な対処法は?」

具体的な病名つきの個人の診断内容

会社の情報

一般公開済みの自社サービス概要

未公開の売上・契約書・社外秘資料

文章チェック

個人名を伏せた下書き

実名・社名入りの契約書や社内文書

ポイントは「個人を特定できる情報を消してから入れる」こと。名前を「Aさん」、会社名を「当社」に置き換えるだけで、リスクは大きく下がります。AIの基本的なしくみを知りたい方は、生成AIとは何かを初心者向けに解説した記事もあわせて読むと安心です。

なぜ危険なの?3つの理由をやさしく解説

「入れちゃダメ」と言われても、理由が分からないと気をつけにくいものです。危険性は大きく3つに分けられます。いずれも「絶対に漏れる」という話ではなく、「漏れる可能性をゼロにできない」という意味です。

理由1:入力内容がAIの学習に使われることがある

多くのAIサービスでは、初期設定のままだと、入力した会話がAIの性能改善(学習)に使われる場合があります。OpenAIの公式説明でも、個人向けのChatGPT(無料・Plus・Pro)はデフォルトで学習に利用される一方、設定でオフにできるとされています。学習に使われた情報が、別の人への回答にそのまま出てくることは通常ありませんが、「自分の入力が手元から離れる」こと自体を避けたい情報は入れないのが安全です(出典: OpenAI公式ヘルプ、2026年7月時点)。

理由2:アカウント乗っ取りやサービス側の事故で漏れることがある

AIに入れた内容は、あなたのアカウントの履歴に残ります。もしパスワードを使い回していてアカウントが乗っ取られれば、過去の会話がすべて見られてしまいます。また、サービス提供側の不具合で他人の履歴が見えてしまう事故も、過去に実際に報告されています。だからこそ、パスワードやカード番号そのものは入力しないのが基本です。

理由3:設定や利用規約は変わる・削除がすぐ反映されないこともある

データの扱いは各社の方針次第で、しかも変動します。たとえば2025〜2026年には、訴訟の影響でOpenAIが一部の会話データを通常より長く保管するよう裁判所から命じられた時期がありました(出典: OpenAI公式声明、2026年7月時点)。「削除すれば消える」と思い込まず、最初から残って困る情報は入れない、と考えるのが確実です。

AIは便利ですが万能ではありません。事実と異なる内容を自信たっぷりに答えることもあります。その理由はAIが嘘をつく(ハルシネーションの)仕組みを解説した記事で詳しく紹介しています。

具体的に避けたい情報、7つの中身

対比表の内容を、もう少しかみくだいて説明します。「なぜダメか」が分かると、応用が利くようになります。

1. 名前・住所・電話番号などの個人情報

本名・住所・電話番号・メールアドレス・マイナンバーなどは、組み合わさると個人を特定できてしまいます。AIに相談するときは、属性(年代・職業・地域のざっくりした範囲)だけ伝えれば十分なことがほとんどです。

2. パスワード・暗証番号・認証コード

これは理由を問わず入力しないでください。AIにパスワードを「管理させる」「覚えさせる」必要は一切ありません。強いパスワードの作り方を聞くのはOKですが、実物は絶対に入れないのが鉄則です。

3. クレジットカード番号・銀行口座情報

カード番号・有効期限・セキュリティコード・口座番号は、漏れると直接お金の被害につながります。買い物や送金にAIのチャット欄を使う場面はないはずなので、入力する理由がそもそもありません。

4. 他人の個人情報や写真

見落としがちなのがこれです。自分のことだけでなく、他人の名前・連絡先・顔写真・会話のスクリーンショットを本人の許可なく入れるのも避けましょう。あなたが安全でも、相手のプライバシーを勝手に外部サービスへ渡すことになります。

5. 健康・宗教・思想などセンシティブな個人情報

具体的な病名つきの診断結果や、特定の個人と結びつく信条・思想などは、特に慎重に扱うべき情報です。一般的な健康情報を質問するのは問題ありませんが、「誰の」情報かが分かる形では入れないようにします。

6. 会社の機密・未公開情報

仕事でAIを使う人が特に注意したいのがここです。未公開の売上・新製品情報・顧客リスト・契約書・社外秘の資料などは、会社にとって重大な情報漏洩になりかねません。会社で使う場合のルールは、後ほど「仕事で使う人へ」で触れます。

7. 守秘義務のある情報・他人から預かった秘密

NDA(秘密保持契約)を結んでいる情報や、友人・取引先から「内緒で」と言われた話も、AIに入れれば外部に出すのと同じです。判断に迷ったら「これを社外の人に話していいか?」を基準にすると分かりやすいでしょう。

安全に使うための設定とコツ(2026年7月時点)

「入れない」を徹底したうえで、さらに設定でリスクを下げられます。ただし設定の名前や場所はアップデートで変わるため、最新は必ず公式画面で確認してください。ここではChatGPTを例に、2026年7月時点で確認できる代表的な方法を挙げます。

学習をオフにする(オプトアウト)

ChatGPTでは、設定 →「データコントロール」→「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにすると、それ以降の会話がAIの学習に使われなくなります。ただしオフにする前の入力には適用されず、すでに学習に使われている可能性がある点に注意してください(出典: OpenAI Data Controls FAQ、2026年7月時点)。

一時チャット(テンポラリーチャット)を使う

ChatGPTには、履歴に残さず・記憶せず・学習にも使わない「一時チャット」モードがあります。OpenAIの説明では、一時チャットは一定期間後にシステムから削除されるとされています。少しでも残したくない相談には、この一時チャットが向いています(出典: OpenAI公式ヘルプ、2026年7月時点)。

アカウントとデバイスの基本対策

設定以前の土台として、次の3つは必ずやっておきましょう。これだけで乗っ取りリスクが大きく下がります。

  • パスワードを使い回さず、AIサービス専用の強いものにする
  • 二段階認証(2FA)をオンにする
  • 公式アプリ・公式サイトからのみ利用する(偽アプリに注意)

偽アプリは、入力した情報をそのまま盗む危険があります。見分け方は本物と偽物のChatGPTアプリを見分ける記事で詳しく解説しています。スマホでこれから始める方は、スマホでのChatGPTの始め方ガイドから読むと安心です。

もし入れてしまったら、どうすればいい?

うっかり入れてしまっても、慌てず順番に対処すれば被害を抑えられます。完全に「なかったこと」にはできませんが、次の手順で影響を最小化しましょう。

  • パスワードやカード番号を入れた場合:まずそのパスワードを変更し、カードは利用明細を確認・必要なら停止する。これが最優先です。
  • 会話を削除する:該当のチャット履歴を削除します。ただし削除がシステムから消えるまで時間差があったり、規約上一定期間保管されたりする場合があるため、削除=即消滅とは考えないでください。
  • 学習設定を見直す:「データコントロール」で学習をオフにし、今後の入力が使われないようにします。
  • 会社の情報の場合:自己判断で抱え込まず、上司や情報システム担当へ早めに報告・相談を。早い共有ほど被害を抑えられます。

仕事でAIを使う人へ:まずは会社のルール確認を

ここまでは個人利用の話でしたが、仕事で使う場合は基準が一段厳しくなります。あなた個人が良いと思っても、会社の情報を外部サービスへ入れることは、組織のルール違反や情報漏洩につながる可能性があるからです。

実務でまず確認すべきは「自社にAI利用のガイドラインがあるか」です。ある場合はそれに従い、ない場合や判断に迷う場合は、勝手に進めず情報システム担当や上長に相談しましょう。企業としての情報漏洩対策の考え方は、会社でAIを使うときの情報漏洩対策をまとめた記事で具体的に解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q. 学習をオフにすれば、何を入力しても安全ですか?

いいえ。学習オフは「AIの改善に使われない」という意味で、アカウントの履歴自体は残ります。乗っ取りやサービス側の事故のリスクは残るため、パスワードやカード番号などは学習オフでも入力しないのが安全です。

Q. 削除すれば完全に消えますか?

すぐに完全消去されるとは限りません。サービスによっては安全管理や法的義務のため一定期間保管される場合があり、2026年7月時点でも訴訟の影響で保管が長引いた事例がありました。「消せるから大丈夫」ではなく「最初から入れない」が確実です。

Q. ChatGPT以外のAI(GeminiやClaudeなど)も同じですか?

基本的な考え方は同じです。サービスごとにデータの扱いや設定は異なるので、使うサービスの公式のプライバシー設定・利用規約を確認してください。どのAIでも「個人を特定できる情報・秘密は入れない」という原則は共通です。

Q. 名前を伏せれば会社の資料を入れてもいいですか?

個人名を伏せるのは良い習慣ですが、未公開の数字や社外秘の中身が残っていれば機密漏洩になり得ます。会社の情報は、まず社内ルールの確認を優先してください。

あわせて、AIで記事を量産するリスクAI学習オプトアウト設定AIデータ入力代行を比較も参考にしてください。

うっかり個人情報を入力してしまった場合に、それが漏えい報告の対象になるかどうかの判断基準は、生成AIへの個人情報の入力は漏えい報告の対象か|判断と初動で解説しています。

入力してはいけない情報の管理とあわせて、音声や映像を偽装したなりすまし詐欺への備えも重要です。ディープフェイク詐欺対策・企業がまず整える送金と承認の型で解説しています。

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