アレクサ(Echo Show)の時計が表示されない・消えたときの原因は、ほぼ4か所の設定に集まります。①ホーム画面に出すコンテンツの設定(「ホームカードの設定」または「ホームコンテンツのカテゴリー」)、②フォトフレーム、③ディスプレイの「自動減光」、④タイムゾーンです。この4か所を上から順に見れば、端末を初期化するまでもなく戻ることが多いです。
とくに②は見落としがちです。Amazon の公式ヘルプは、フォトフレームについて「フォトフレームには写真のみが表示され、時計、通知、テーマなど、ホームの通常のコンテンツは表示されなくなります」とはっきり書いています。つまりフォトフレームをオンにした瞬間に時計は消えるのが仕様です。「昨日まで出ていたのに今日は写真だけ」なら、まずここを疑ってください。
この記事は「時計を常時表示にする設定のやり方」ではなく、出ていたのに消えた/最初から出ない状態を直すための記事です。設定そのものをこれから作る方は、Echo Show・Fireタブレットを置き時計にする設定手順のほうが早く終わります。
まず症状を4つに切り分ける
「時計が出ない」は症状が4種類あり、見る場所がまったく違います。ここを飛ばして設定をいじると、直ったのか偶然かが分からなくなります。最初に自分がどれなのかを決めてください。
症状 | 見分け方 | 最初に見る場所 |
|---|---|---|
① 最初から一度も出ない | 買ってから時計を見たことがない | ホームコンテンツ(ホームカード)の設定 |
② 出ていたのに消えた | 写真やおすすめだけが流れている | フォトフレーム/時計・写真の表示 |
③ 時計以外は出る | 天気やニュースのカードは出る | 時計のデザインが未選択・反映待ち |
④ 画面自体が真っ暗 | 触ると点く/声には反応する | 自動減光・明るさ自動調整・おやすみモード |
③と④は「時計の設定」ではありません。③はデザインの反映待ち、④は画面の電源側の話です。④で設定メニューを探し回るのは時間の無駄なので、先に手で画面を触って点くかどうかを確かめてください。
原因の候補と確認場所の一覧
原因と確認場所を先に一覧にしておきます。上から順に潰していけば、だいたい3〜4番目までで止まります。項目名は Amazon 公式ヘルプの日本語表記に合わせています。
原因 | 確認場所(端末の画面) | 直し方の要点 |
|---|---|---|
時計のコンテンツがオフ | 設定 > ホーム・時計 > ホームカードの設定 | 不要なコンテンツのスイッチをオフにして、ローテーションを時計に寄せる |
フォトフレームがオン | 設定 > フォトフレーム | オンの間は時計・通知・テーマが出ない仕様。オフにする |
時計のデザインが未選択・反映前 | 設定 > ホーム・時計 > 時計・写真の表示 | デザインを選んでチェックアイコンで確定し、数分待つ |
自動減光で画面が暗い | 設定 > ディスプレイと外観 > ディスプレイ | 「自動減光」をオフ、「明るさ自動調整」も併せて確認 |
表示の自動調整(近さで表示が変わる) | 設定 > ディスプレイと表示 | 「手動表示」にして、既定を全画面表示に固定する |
おやすみモード | Alexaアプリ > デバイス > 端末 > デバイスの設定 > おやすみモード | オフにする。時刻指定(定刻)が残っていないかも見る |
ネットワーク断・時刻のずれ | Wi-Fi の接続状態 | 電源を抜き差しして再起動する |
タイムゾーン・所在地が違う | 設定 > デバイスオプション > タイムゾーン | 東京(日本)に合わせ、住所も入れ直す |
ソフトウェア更新後の画面変更 | 設定メニューの項目名そのもの | 更新でメニュー名が変わる。旧名で探さない |
Fireタブレットで Show モードが切れた | 画面上端から下スワイプ > Showモード | Showモードをオン、あわせて画面スリープを長くする |
公式ヘルプには「Echo Hub と Echo Show 5(すべての世代)の設定メニュー項目は異なる場合があります。これらのデバイスには、まもなくソフトウェアのアップデートが適用される予定です」という注記が添えられています。項目名が記事や検索結果と違って見えるのは、この移行期のせいです。名前が違っても役割は同じなので、下の手順は「押す場所の役割」で読んでください。
ケース①:最初から時計が出ない
買ったときから時計を見たことがない場合、時計が壊れているのではなく、他のコンテンツがローテーションを占めているだけです。公式ヘルプも、コンテンツが表示されるタイミングと頻度は「ホーム画面のどのコンテンツを開いたか、使用したかによって異なる」と説明しています。つまり見たいものだけ残すのが正しい直し方です。
Echo Show 5(すべての世代)と Echo Spot は、公式ヘルプの手順どおり次のように進みます。
- 「アレクサ、設定に移動して」と話しかけるか、画面を上から下にスワイプして設定を選ぶ
- ホーム・時計を選ぶ
- ホームカードの設定を選ぶ
- 各コンテンツのスイッチを見て、出したくないもの(おすすめ・トレンド・ヒントなど)をオフにする
- 設定を閉じて、ホーム画面に戻って数分そのまま置いておく
Echo Show 8 / 10 / 11(2025年発売)/ 15 と Echo Show(第2世代)は、新しい画面の手順で項目名が変わります。
- 画面を上から下にスワイプして設定を選ぶ
- ディスプレイと外観を選ぶ
- ホームコンテンツのカテゴリーを選ぶ
- 各コンテンツオプションのスイッチをオフにして、表示されるコンテンツを絞る
実務で多いのは、ここまでやったのに「まだ写真が流れる」というパターンです。それはホームコンテンツではなくフォトフレーム側がオンになっているためで、次のケース②で止まります。
ケース②:出ていたのに時計が消えた
いちばん多い原因はフォトフレームです。オンにしている間は最大3時間、選んだコレクションの画像がローテーション表示になり、時計・通知・テーマは表示されません。本人が押した記憶がなくても、写真の設定を触ったときに一緒に入ることがあります。
- 画面を上から下にスワイプして設定を選ぶ
- フォトフレームを選ぶ
- オンになっていればオフにする(写真を出す側の手順では、ソースを選んで「写真の表示を開始」を押すとオンになります)
- ホーム画面に戻り、時計が戻るまで数分待つ
もうひとつ、更新でホーム画面そのものが差し替わっている可能性もあります。Amazon は Echo Show のホーム画面を新しくし、各画面に複数のパネルを置く形と新しい写真レイアウトに変えたと案内しています。更新直後に「並びが変わって時計が奥に行った」ように見えるのはこれで、設定が壊れたわけではありません。
なお Amazon Kids モードのときは写真ディスプレイが使えません。子ども用プロフィールに切り替わったままだと表示のふるまいが変わるので、家族で共用している端末では誰のモードで動いているかも見てください。
設定の反映を待っている間や、端末の買い替えを検討している間も、手元の画面で今すぐ時計を出しておきたいことがあります。Mihata では、インストール不要でブラウザだけで動く時計を無料で公開しています。記事の途中で恐縮ですが、こういう「つなぎ」に使いやすいものだと思っていますので、よろしければ合わせてご覧いただけたら嬉しいです。
ケース③:時計以外は出るのに時計だけ出ない
天気やカレンダーのカードは出るのに時計だけ出ないときは、時計のデザインが未選択のままか、選んだ直後で反映前です。公式ヘルプも「選択したデザインによっては、デバイスのホームコンテンツのローテーションに表示されるまでに数分かかる場合があります」と注意書きを置いています。ここで焦って何度も切り替えると、かえって反映が分からなくなります。
- 「アレクサ、設定に移動して」と話しかけるか、画面を上から下にスワイプして設定を選ぶ
- ホーム・時計、続いて時計・写真の表示を選ぶ
- 一覧からカテゴリーを選び、時計のデザインの候補を表示する
- 編集を選んで色や表示スタイルを決め、保存を選ぶ
- 使いたいデザインのチェックアイコンを選んで確定する(保存済みのものは最近のデザインから探せます)
- 設定を閉じて5分ほど触らずに置く
ケース④:画面が真っ暗・時計が薄くて見えない
画面を触ると点くのに放っておくと消えるなら、故障ではなく画面の電源側の設定です。公式ヘルプは「自動減光」を「オンにすると10分間使用しない場合画面が自動的に暗くなります」と説明しています。夜だけ見えないなら「明るさ自動調整」が室内の暗さに追従しているだけ、という場合もあります。
- 画面を上から下にスワイプして設定を選ぶ
- ディスプレイと外観、続いてディスプレイを選ぶ
- 自動減光をオフにする
- 明るさ自動調整のオン/オフを切り替えて、見え方が変わるか確かめる
- 変わらなければ明るさのスライダーを手で上げる
それでも表示が勝手に切り替わるなら、「表示の自動調整」も見てください。これは端末からの距離に応じて画面の内容を変える機能で、既定ではオンになっています。離れると大きな時計、近づくとウィジェットという挙動が「時計が消えた」と感じられることがあります。
- 設定からディスプレイと表示を選ぶ
- ホーム画面のレイアウトがあれば手動表示を選ぶ(これで自動調整がオフになります)
- 表示の自動調整のスイッチがある場合はオフにし、既定の表示として全画面表示を選ぶ
夜間だけ暗い・通知が出ないなら、おやすみモードも確認します。おやすみモードは Alexaアプリ側の設定で、デバイス > 端末 > デバイスの設定 > おやすみモードから切り替えます。「定刻」で開始・終了時刻を組んでいると、毎晩同じ時間に静かになるので「夜だけ時計が消える」ように見えます。ただしおやすみモードが止めるのは通話やメッセージなどの通知で、アラーム・タイマー・リマインダーは止まりません。
時刻がずれている・別の時間が出ている
時計は出ているが時刻が違うときは、表示ではなく位置情報の問題です。Alexa は天気・時刻などの地域機能に端末の位置情報を使うため、住所やタイムゾーンが違うと時刻もずれます。引っ越しや初期設定のやり直しのあとに起きやすいです。
- 設定からデバイスオプションを選ぶ
- このデバイスについてを選び、完全な住所を入力する
- 別のタイムゾーンに移動した場合は、デバイスオプションのタイムゾーンを選び、正しい位置情報が反映されているか確かめる
- Alexaアプリ側でもデバイス > 端末 > デバイスの設定 > デバイスの所在地に住所を入れて保存する
Wi-Fi が切れている間は時計も更新されません。スマートフォンで同じ Wi-Fi につながるかを先に確かめ、問題がなければ電源アダプターを抜いて15秒待って差し直す再起動を試すのが早道です。
端末別の違い(どこを押すかが変わる)
同じ「アレクサ」でも、時計まわりの設定の場所は端末で違います。検索で出てきた手順どおりに進めないのは、たいていこの差です。
端末 | ホームの時計を出す場所 | 注意点 |
|---|---|---|
Echo Show 5(すべての世代) | 設定 > ホーム・時計 > ホームカードの設定 | 公式が「設定メニュー項目が異なる場合がある」と注記。更新で名称が変わる |
Echo Spot | Echo Show 5 と同じ手順 | リセット手順も Echo Show 5 と共通 |
Echo Show 8 / 10 | 設定 > ディスプレイと外観 > ホームコンテンツのカテゴリー | Echo Show 10 はリセット時に「スマートホームデバイスとの接続は保存」を選べる |
Echo Show 11(2025年発売) | 設定 > ディスプレイと外観 > ホームコンテンツのカテゴリー | 新しいホーム画面(複数パネル)が前提 |
Echo Show 15 | 設定 > ディスプレイと外観 > ホームコンテンツのカテゴリー | フォトフレームの案内も 15 のサポート配下にある |
Echo Show(第2世代) | 設定 > ディスプレイと外観 > ホームコンテンツのカテゴリー | リセット時に接続保存の選択肢がある |
Echo Hub | 公式が「メニュー項目が異なる場合がある」と明記 | 他機種の手順名で探さない |
Fire タブレット | 画面上端から下スワイプ > Showモードをオン | 対応機種が限られる。画面スリープの時間も併せて延ばす |
Fire タブレットは「時計の設定」より前に、Show モードが入っているかを見てください。公式ヘルプでは、ホーム画面の最上部から下へスワイプしてShowモードをオンにするか、「アレクサ、Showモードに切り替えて」と話しかける方法が案内されています。対応は Fire HD 10(第7世代・ソフトウェア 5.5.0.0 以降)、Fire HD 8(第8世代・6.3.1.0 以降)、Fire HD 10(第9世代・7.3.1.1 以降)、Fire HD 8(第10世代・7.3.1.4 以降)、Fire HD 10(第11世代・7.3.1.8 以降)で、ここに載っていない機種では Show モードそのものが出ません。
Show モードにしても数十秒で暗くなるなら、画面スリープの時間が短いだけです。設定 > ディスプレイ(またはディスプレイとサウンド)> 画面スリープ(またはスリープ)で、操作がないときにスリープへ入るまでの時間を長く選び直します。充電しながら置き時計にするなら、ここを最長にしておくのが現実的です。
それでも直らないときの順番
設定を全部見たのに戻らないときだけ、端末側の操作に進みます。順番を守るのが大事で、初期化は最後です。公式ヘルプも「デバイス全体をリセットする前に、まずデバイスの再起動をお試しください」と明記しています。
- 再起動:デバイスまたはコンセントから電源アダプターを外し、15秒待ってから差し込む
- ボタンでリセット:マイク&カメラ 有効/無効ボタンと音量ダウンボタンを、Amazon ロゴが出るまで(約15秒)長押しする
- 画面メニューでリセット:設定 > デバイスオプション > このデバイスについて > 工場出荷時の設定にリセット(Echo Show 第2世代・Echo Show 10 では「工場出荷時の設定にリセット(スマートホームデバイスとの接続は保存)」を選べます)
- デバイスの登録を解除:リセットでも直らない、または以後使わない場合。設定はすべて消えます
2〜4 はどれも設定が消えます。せっかく作った時計のデザインやホームコンテンツの選択も戻るので、先に「どの項目をどう設定していたか」を写真で撮ってから進めてください。現場では、この写真がないせいで復旧に倍の時間がかかることがよくあります。
「時計を出しておきたいだけ」なら別の手もある
ここまで試して直らない、あるいは端末の更新待ちで表示が安定しないときは、時計を出す場所を一時的に変えてしまうのも手です。押し売りにならないよう正直に書くと、次の3つは「端末を買い替えずに今日から使える」という点だけが取り柄です。
- ブラウザで開くだけの Web 時計:インストール不要で、パソコンや使っていないスマートフォンを全画面の時計にできます(Mihata が無料で公開しているものです)
- テレビを時計として常時表示する方法:リビングに大きな時計が欲しいときはこちらが向きます
- iPad を StandBy で卓上時計にする手順:手元に iPad がある方の最短ルートです
逆に、Echo Show や Fire タブレットを腰を据えて置き時計として仕上げたいなら、設定の順番をまとめたEcho Show・Fireタブレットを置き時計にする設定手順を先に通してから、この記事のトラブル対応に戻るのが早いです。
設定の切り分けや家庭・社内の端末の使い方でつまずいている場合は、Mihata でも AI や端末の導入支援を行っています。よろしければお気軽にご相談ください。
よくある質問
アレクサの時計が急に消えたのはなぜですか?
多いのはフォトフレームがオンになっているケースです。フォトフレームをオンにしている間は写真のみが表示され、時計・通知・テーマは表示されない仕様です。設定からフォトフレームを選んでオフにしてください。
Echo Show 5と Echo Show 8で設定の場所が違うのはなぜですか?
ソフトウェアの世代で設定メニューの名前が変わるためです。Echo Show 5(すべての世代)とEcho Spotは「ホーム・時計 > ホームカードの設定」、Echo Show 8/10/11/15などは「ディスプレイと外観 > ホームコンテンツのカテゴリー」です。Amazonは Echo Hub と Echo Show 5 について、メニュー項目が異なる場合があると注記しています。
画面が10分くらいで暗くなります。設定で止められますか?
設定 > ディスプレイと外観 > ディスプレイ の「自動減光」がオンだと、10分間使用しない場合に画面が自動的に暗くなります。オフにしてください。夜だけ暗い場合は「明るさ自動調整」も確認します。
時計のデザインを選んだのに反映されません。
反映に数分かかる場合があります。Amazonの公式ヘルプも、選択したデザインによってはホームコンテンツのローテーションに表示されるまで数分かかると案内しています。チェックアイコンで確定したあと、5分ほど触らずに置いてください。
初期化すれば直りますか?
初期化は最後の手段です。公式ヘルプも、リセットの前にまず再起動(電源アダプターを外して15秒待って差し込む)を試すよう案内しています。リセットすると時計のデザインやホームコンテンツの設定も消えるので、先に設定内容を撮影しておいてください。