Mihata
AI活用2026.09.09

ChatGPT Images 2.5の使い方|Sketchと新機能4つ

ChatGPT Images 2.5でできるようになったこと(結論)

ChatGPT Images 2.5 は、OpenAI が2026年9月8日(米国時間)に公開した画像生成・編集モデルです(OpenAI 公式発表)。ChatGPT・ChatGPT Work・Codex の全プランに対して、デスクトップ・モバイル・Web で順次提供されます。

使い方の面で新しくなったのは4つです。①Sketch(手描きのラフを下敷きにして生成する)/②テンプレート(ポスターやグッズのひな形から作り始める)/③コメント編集(画像の直したい所だけを指定して直す)/④プロンプト共有(作り方ごと他の人に渡す)。あわせて生成のレイテンシが Images 2.0 比で最大50%短縮されました(OpenAI 公式発表)。

この記事では、4つの機能をそれぞれ操作の順番で説明し、最後に Images 2.0 から何が変わったのかを表で整理します。制作の現場でどこまで任せられて、どこは人が見た方がいいのかも正直に書きます。

使い始める前に確認すること

特別な申し込みや設定は要りません。画像を作りたい会話で、いつもどおり「〜の画像を作って」と頼めば 2.5 が使われます。デスクトップアプリ・スマートフォンアプリ・ブラウザのいずれからでも同じように使えます。

注意したいのは順次ロールアウトである点です。公開日に全アカウントで一斉に切り替わるわけではないため、同じプランでも「同僚の画面には Sketch のボタンがあるのに自分には無い」という状態が数日続くことがあります。アプリを最新版に更新して再ログインしても出てこない場合の切り分けは、ChatGPT Images 2.5が使えないときの原因と確認手順にまとめています。

もう一点、1日に何枚まで作れるかという上限は公式に明示されていません。プランや混雑状況で変動するため、「無料プランなら1日◯枚」と決め打ちで運用計画を立てるのは避けたほうが安全です。締め切りのある制作で使うなら、有料プランで前日までに作っておく、くらいの余裕を見ておくと事故が減ります。

①Sketch:手描きのラフから画像を作る

Sketch は、自分で描いた簡単なラフを参照として画像生成に使う機能です。言葉で説明しづらいレイアウトを、その場で描いて渡せます。

  1. チャットの入力欄に @Sketch と入力します。
  2. 描画画面が開くので、マウスや指でラフを描きます。棒人間や四角の箱で十分です。
  3. 描き終えたらチャットに戻り、文章で画風と細部を指定します(例:写実的な写真風で、朝の自然光、木目のテーブル)。
  4. 出てきた画像を見て、直したい部分を追加で指示します。

効くのは「配置が主役」の場面です。たとえば部屋の模様替え案(ソファをどこに置くか)、チラシの構図(写真は左上・見出しは右)、サービスの画面イメージ(どこに何のブロックを並べるか)など、文章にすると長くなるものほど、線を1本引いたほうが早く伝わります。

逆に、色や質感のような「見た目の質」に関する指定は、絵で描くより文章で書いたほうが正確に伝わります。ラフは配置、文章は質感と役割を分けるのが、やり直しを減らすコツです。

②テンプレート:ポスターやグッズをひな形から作る

ポスター(Poster)やグッズ(Merch)など、よく使うフォーマットのひな形から作り始められます。白紙のプロンプト欄に向かって「かっこいいポスターを作って」と書くのと比べて、最初から余白・文字の位置・全体の判型が整った状態でスタートできるのが利点です。

使う順番はシンプルです。まずテンプレートを選び、次に載せる情報(イベント名・日時・場所・問い合わせ先)を渡し、最後にデザイン要素とスタイル(色の方向性、写真かイラストか、堅いか柔らかいか)を指定します。この順番を守ると、後から文字を足して構図が崩れる、という手戻りが起きにくくなります。

実務で多いのは、社内イベントの告知、店頭の POP、ノベルティのモックアップといった「完全なオリジナルである必要はないが、それなりの体裁が要る」ものです。こうした用途は生成AIの得意分野で、ほかにどんな仕事を任せられるかは生成AIでできること30選で具体例を挙げています。

③コメント編集:画像の直したい所だけ指示する

生成された画像の上に直接コメントを置き、その部分だけを直すよう指示できます。「右手の指が6本になっている」「背景の看板の文字を消して」といった修正を、画像の該当箇所を指しながら伝えられます。

これが変えるのは、修正が「作り直し」にならないことです。従来は一部を直したいだけでも、プロンプト全体を書き直して再生成するため、直したかった箇所以外(人物の顔つき、光の当たり方、全体の色味)まで一緒に変わってしまい、「前のほうが良かった」に戻れないことがよくありました。位置を指定できると、変えたくない部分を維持したまま部分修正を重ねられます。

2.5 では複数ターンにまたがる編集で前の編集が引き継がれやすくなっており、会話が長くなっても画風が保たれると説明されています(OpenAI 公式発表)。コメント編集と組み合わせると、「大枠を作る→細部を1つずつ潰す」という、人間のデザイン作業に近い進め方ができます。

④プロンプト共有:作り方ごと渡す

生成に使ったプロンプトを画像と一緒に共有でき、受け取った人は自分の素材で同じプロンプトを実行し直せます。画像そのものではなく、レシピを渡すイメージです。

チーム運用での使いどころは、体裁を揃えたい繰り返し作業です。たとえば商品写真のバナー化、社員紹介のアイキャッチ、月次の告知画像など、中身は毎回違うが見た目は揃えたいもの。作り方を1人が固めて共有しておけば、他のメンバーは自分の写真を差し替えるだけで同じトーンの画像を作れます。

属人化の解消にもつながります。これまで「あの画像を作った人にしか同じものが作れない」状態になりがちだった部分が、プロンプトという形で残るようになります。社内で使うなら、共有したプロンプトをドキュメントや共有ドライブにも控えておくと、担当者が変わっても引き継げます。

Images 2.0から何が変わったか

2.0 を使っていた人が体感しやすい違いを整理すると、次のとおりです。

観点

Images 2.0

Images 2.5

生成の速さ

比較の基準

レイテンシが最大50%短縮

参照写真の被写体

比較の基準

保存性が向上(その人・その商品に見えやすい)

複数回の編集

比較の基準

前の編集が引き継がれ、画風が保たれやすい

作り方のツール

プロンプト中心

Sketch/テンプレート/コメント編集/プロンプト共有

安全対策をすり抜けた割合

1.64%

Flare 1.41%/Sunburst 1.09%

表の最後の行は、OpenAI が公開しているChatGPT Images 2.5 のシステムカードに載っている数値です。わざと危ない指示を与える敵対的テストの中で、安全対策に止められずに出てしまった違反画像の割合(Unsafe Generation Presented)で、低いほど安全側です。2.0 の 1.64% に対し、2.5 は Flare が 1.41%、Sunburst が 1.09% と下がっています。普段の使い方でこの割合の画像が不適切になるという意味ではありません。Flare と Sunburst は API で選べる2つのモデルで、Flare が既定、Sunburst は編集の精度を最優先するワークフロー向けです。ChatGPT の画面から使う分にはこの選択を意識する必要はありません。

光と質感の自然さ、透過背景や複雑なレイアウトの再現精度も上がったと説明されています。デザインの下準備として使うなら、この「背景の透過」と「レイアウトの正確さ」の改善が、実務では速さの次に効いてきます。

実務で使えるところ・まだ任せきれないところ

制作の現場で 2.5 が素直に使えるのは、案出しとラフ作りです。企画段階で構図の候補を5案並べる、社内資料の挿絵を用意する、バナーの方向性を決める。ここは Sketch とテンプレートで一気に速くなりました。コメント編集があるおかげで、案を1つ選んでから詰めていく作業も現実的になっています。

一方で、まだ人の確認が要るところが3つあります。

  • 生成できる枚数の見通し:前述のとおりプラン別の上限は公式に明示されていません。納品スケジュールを枚数前提で組むと詰みます。
  • 日本語の文字組み:文字入りの画像は世代を追うごとに改善していますが、長い日本語の文章、禁則処理、細かい字間の指定は、出てきたものを必ず目視で確認する前提で使うべきです。この点はGPT-Image-2は日本語の文字がきれい?料金と使いどころで検証しています。
  • 納品物として外に出すとき:OpenAI の規約上、出力の権利は利用者に渡りますが、生成画像には C2PA の来歴メタデータと SynthID の不可視の電子透かしが入ります。商用利用の可否と透かしの扱いはChatGPT Images 2.5の商用利用と透かしで詳しくまとめました。

まとめると、社内で回すものは今日から任せてよく、社外に出す最終成果物は人が最後を見る。この線引きで運用するのが、現時点では一番事故が少ないと考えています。

なお、こうした新機能を業務のどこに差し込むかは、社内の体制によって答えが変わります。Mihata では月1回のミーティングで社内のAI活用を一緒に整理する支援も行っており、記事の最後で恐縮ですが、判断に迷われている場合はお気軽にご相談いただけたら嬉しいです。

よくある質問

ChatGPT Images 2.5はどのプランで使えますか?

ChatGPT・ChatGPT Work・Codex の全プランに対して、デスクトップ・モバイル・Web で順次提供されます。ただし順次ロールアウトのため、公開直後は同じプランでも表示されるアカウントとされないアカウントがあります。

Sketchはどうやって使いますか?

チャットの入力欄に @Sketch と入力すると描画画面が開きます。棒人間や四角で構図のラフを描き、そのあとチャットに戻って画風や細部を文章で指定します。配置はラフで、質感は文章で伝えるとやり直しが減ります。

Images 2.0から何が変わりましたか?

生成のレイテンシが最大50%短縮され、参照写真の被写体の保存性と、複数回の編集をまたいだ画風の一貫性が向上しました。加えて Sketch・テンプレート・コメント編集・プロンプト共有の4機能が増えています。

1日に何枚まで画像を作れますか?

プラン別の生成上限について、公式に明示された数値は確認できていません。混雑状況などで変動するため、枚数を前提にした制作スケジュールは組まないことをおすすめします。

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