2026年11月9日時点の情報です。Apple は10月27日にM6を搭載した新しいiMacを発表し、10月29日(木)に予約受付、11月6日(金)に販売を始めました。ラインナップは10コアCPU/10コアGPUのモデル(249,800円〜)と12コアCPU/12コアGPUのモデル(289,800円〜)の2つで、いずれも税込です。この記事では、Apple の発表とiMacの仕様ページに書かれている事実だけで「4万円の差で何が変わるのか」を表にし、M4 からの伸びと買い替えの目安を整理します。
結論:外部ディスプレイ・ポート・有線LANが要るなら12コア、それ以外は10コアで足りる
最小構成どうしの価格差は40,000円です。メモリ16GB・SSD 256GB・24インチ4.5Kディスプレイ・カメラ・Wi-Fi 7 は同じで、差が出るのは主にThunderboltポートの数(2つ/4つ)、つなげる外部ディスプレイの台数(1台/2台)、2.5Gb Ethernet、Touch ID 付きキーボード、メモリとSSDの上限です。
- 10コアで足りる人:家族共用・学習用・事務作業中心で、外部ディスプレイは使わないか1台まで。USB-C 機器を常時つなぐのが2本以内。
- 12コアを選ぶ人:外部ディスプレイを2台つなぐ、SSD やドックなど周辺機器が多い、有線LANを標準で使いたい、メモリを32GBまで積みたい、Nano-texture ガラスが欲しい。
10コアと12コアの違い(比較表)
項目 | 10コアCPU/10コアGPU | 12コアCPU/12コアGPU |
|---|---|---|
価格(税込) | 249,800円〜(学生・教職員 240,800円〜) | 289,800円〜(学生・教職員 272,800円〜) |
CPU の内訳 | スーパーコア2・高性能コア3・高効率コア5 | スーパーコア2・高性能コア4・高効率コア6 |
メモリ | 16GB(24GBまで変更可) | 16GB(24GB/32GBに変更可) |
SSD | 256GB(512GB/1TBに変更可) | 256GB(512GB/1TB/2TBに変更可) |
Thunderbolt/USB 4 ポート | 2つ | 4つ(すべて Thunderbolt 4) |
外部ディスプレイ | 1台(6K/60Hz または 4K/165Hz) | 最大2台(6K/60Hz×2)、または8K/60Hz×1台 |
2.5Gb Ethernet | オプション(注文時に選ぶ) | 仕様ページでは標準の表記 |
キーボード | Magic Keyboard(Touch ID 付きはオプション) | Touch ID 搭載 Magic Keyboard が標準 |
Nano-texture ガラス | 選べない | オプション |
重量 | 4.42kg | 4.44kg |
共通の仕様は、24インチ4.5K Retina(4,480×2,520ピクセル・500ニト・P3)、12MPセンターフレームカメラ、デュアル16コア Neural Engine、最大170GB/s のメモリ帯域幅、Wi-Fi 7、Bluetooth 6、143W電源アダプタです。カラーはブルー・グリーン・ピンク・イエロー・パープル・オレンジ・シルバーの7色です。
⚠ Ethernet の扱いは資料によって書き方が割れています。日本の仕様ページは10コアに「2.5Gb Ethernet(オプション)」と書いていますが、米国のプレスリリースの注記は「2.5 Gigabit Ethernet のオプションは12コアCPU/12コアGPUのモデルで利用可能」としています。有線LANが必須なら、注文画面で Ethernet が構成に入っているかを必ず確かめてください。
M4搭載iMacと比べてどれだけ速くなったか
Apple が示している比較は、前世代の M4 搭載 iMac(10コアCPU・10コアGPU・メモリ32GB・SSD 2TB)が相手です。数字はすべて「最大」の値で、Apple 自身のテストによるものです。
作業 | M4 比 | M1 搭載iMac 比 |
|---|---|---|
Microsoft Excel などの日常アプリ | 最大1.5倍 | 最大2.5倍 |
Affinity の写真編集などのグラフィックス | 最大2倍 | 最大3.3倍 |
LM Studio のプロンプト処理(オンデバイスAI) | 最大5倍 | 最大12倍 |
レイトレーシングを使うゲーム | 最大2倍 | — |
SSD の読み書き | 最大2倍 | — |
この表から読み取れるのは、事務作業の伸びは1.5倍どまりで、大きく伸びたのはローカルでAIモデルを動かす処理だということです。Intel 搭載の iMac と比べた場合は最大18倍とされています。
買い替えの目安:今のiMacがどれかで判断する
今使っているもの | 判断の目安 |
|---|---|
Intel 搭載の iMac | 買い替えを検討する価値が大きい。macOS 27 は Apple シリコン搭載の Mac が対象で、Intel Mac は入りません(macOS 27の対応機種)。 |
M1 搭載の iMac | 日常作業で2.5倍、AI処理で12倍の差。ローカルAIや写真・動画編集をするなら買い替える意味がある。事務作業だけなら M1 のまま macOS 27 で使い続けられる。 |
M4 搭載の iMac | 日常作業の伸びは1.5倍。ローカルでLLMを動かす、外部ディスプレイを増やしたい、といった理由が無ければ急ぐ必要は薄い。 |
Siri AI を使うためだけに買い替える必要はありません。Siri AI は macOS 27.2 のベータとして提供され、日本語に対応しています(Apple の注記による)。M1 以降の Mac なら今のまま試せるので、先にMacでSiri AIを使う方法で手元の Mac を確認してから判断しても遅くありません。アップデートを迷っている場合はmacOS 27にアップデートすべきかも参考にしてください。
メモリは16GBのままでよいか
標準のメモリは両モデルとも16GBで、10コアは24GBまで、12コアは32GBまで増やせます。メモリは購入後に増設できないので、ここが一番後悔しやすい選択です。
- 16GBで足りる:ブラウザ・Office・写真の整理・ビデオ会議が中心。
- 24GB以上を考える:LM Studio などでローカルLLMを動かす、写真や動画の編集を日常的にする、数年使い続ける前提で余裕を持たせたい。
- 32GBが必要:大きめのローカルAIモデルを常用する。この場合は12コアしか選べません。
ローカルでAIを動かすこと自体が業務に向いているかは、ローカルLLMは業務で使えるのかで条件を整理しています。
会社でそろえる場合の考え方
受付や共用のデスク、事務作業用であれば10コアで十分で、台数が増えるほど4万円の差が効いてきます。一方、デュアルディスプレイで作業する人、有線LANが前提のオフィス、指紋でのログインを全員に標準化したい場合は、10コアにオプションを足していくより12コアを選んだほうが構成がそろいます。同じ11月6日に発売された新しいMacBook Pro(M6とPROLED)の違いや新型iPad mini(A20 Pro)の違いもあわせて見ると、持ち運びの要否で選び分けやすくなります。
私たちは、新しい端末やAIの機能を業務にどう組み込むかのご相談もお受けしています。記事の途中で恐縮ですが、社内の機材選びやAIの使い方で迷われたら、お気軽にお声がけいただけたら嬉しいです。
まとめ
- 新しいiMac(M6)は10コア249,800円〜・12コア289,800円〜(税込)。予約は10月29日、販売は11月6日から。
- 4万円差で変わるのは、ポート数(2/4)・外部ディスプレイ(1台/2台)・Ethernet・Touch ID・メモリ上限(24GB/32GB)・SSD上限(1TB/2TB)。
- M4 比で大きく伸びたのはオンデバイスAI(最大5倍)。事務作業は最大1.5倍。
- Intel 搭載 iMac からなら買い替えの効果が大きい。M4 からは用途次第。
よくある質問
新しいiMac(M6)の価格はいくらですか?
10コアCPU・10コアGPUのモデルが249,800円から、12コアCPU・12コアGPUのモデルが289,800円から(いずれも税込)です。学生・教職員価格はそれぞれ240,800円から、272,800円からです。
新しいiMac(M6)はいつ発売ですか?
2026年10月27日に発表され、10月29日(木)に予約受付、11月6日(金)に販売が始まりました。
10コアと12コアのiMacの違いは何ですか?
12コアはThunderboltポートが4つ(10コアは2つ)、外部ディスプレイを最大2台(10コアは1台)つなげ、Touch ID搭載キーボードが標準で、メモリは32GB、SSDは2TBまで選べます。10コアのメモリ上限は24GB、SSDは1TBです。
M4のiMacからM6に買い替えるべきですか?
Appleの比較ではExcelなどの日常作業が最大1.5倍、ローカルAIの処理が最大5倍です。ローカルでAIモデルを動かす、外部ディスプレイを増やしたいといった理由がなければ急ぐ必要は薄く、Intel搭載のiMacからの買い替えのほうが効果は大きくなります。