2026年11月2日時点の情報です。Apple は10月26日に新しいiPad mini(A20 Pro)を発表しました。Apple 自身が「史上最大のアップデート」と書くとおり、画面がOLEDに変わり、IP67の耐水・防塵に対応し、薄さは5.4mmになりました。予約は10月29日(木)から、販売は11月6日(金)から、価格はWi-Fiモデル119,800円(税込)からです。この記事では、Apple の発表と新型の仕様ページ、旧型 iPad mini(A17 Pro)の技術仕様だけを根拠に違いを表にし、買い替えるべき人と待ってよい人を分けます。
結論:画面・防水・軽さに不満がある人は買い、Siri AIだけが目当てなら旧型のままでよい
新型の変化は「OLEDで明るくなった画面」「IP67の耐水・防塵」「約38g軽く、0.9mm薄い本体」「Wi-Fi 7」の4つに集約できます。いっぽうで、多くの人が気にしている Siri AI は旧型の iPad mini(A17 Pro)でも使えます。Apple のユーザガイドが対象を「iPad mini(A17 Pro以降)」としているからです(詳しくはiPadでSiri AIを使う方法と対応機種)。
- 買い替えてよい人:屋外・水まわり・現場で使う/日差しの下で画面が見づらい/片手で長時間持つ/iPad mini(第6世代)以前を使っていて Siri AI が使えない
- 急がなくてよい人:A17 Pro の iPad mini を室内で使っていて、不満が「新しいAI機能を試したい」だけ
新型と旧型(A17 Pro)の違い 比較表
どちらも Apple の公式仕様に書かれている値です。旧型は2024年発売の iPad mini(A17 Pro)です。
項目 | 新型 iPad mini(A20 Pro) | 旧型 iPad mini(A17 Pro) |
|---|---|---|
ディスプレイ | 8.5インチ OLED(Super Retina XDR)・2,316×1,512・326ppi | 8.3インチ 液晶(Liquid Retina・IPS)・2,266×1,488・326ppi |
明るさ | SDR最大600ニト/HDRピーク1,200ニト/最小1ニト | 500ニト |
薄さ・重さ(Wi-Fi) | 5.4mm・255g | 6.3mm・293g |
耐水・防塵 | IP67(最大水深1m・最大30分) | 技術仕様に記載なし |
チップ | A20 Pro(7コアGPU・各コアにNeural Accelerator) | A17 Pro(6コアCPU・5コアGPU・16コアNeural Engine) |
無線 | Wi-Fi 7・Bluetooth 6・Thread(Apple N1) | Wi-Fi 6E・Bluetooth 5.3 |
モバイル通信 | 5G(Apple C2モデム) | 5G |
前面カメラ | 12MP センターフレーム(横向き・長辺)・ƒ/2.0 | 12MP センターフレーム・ƒ/2.4 |
バッテリー | 18.9Wh・ビデオ再生最大10時間・約30分で最大50%(35W以上の別売アダプタ) | 19.3Wh・ビデオ再生最大10時間 |
Apple Pencil | Apple Pencil Pro/Apple Pencil(USB-C) | Apple Pencil Pro/Apple Pencil(USB-C) |
Siri AI | 対応 | 対応 |
バッテリー容量は新型のほうがわずかに小さい(19.3Wh→18.9Wh)ものの、Apple が公表している駆動時間はどちらも最大10時間で同じです。高速充電の「約30分で最大50%」は新型の仕様に書かれている項目で、35W以上の電源アダプタは別売りです(同梱は20W)。
容量で中身が変わる:512GBだけ6コアCPUとデュアルNeural Engine
見落としやすいのが、容量によってチップの構成が違う点です。仕様ページでは、128GBと256GBは「5コアCPU・16コアNeural Engine」、512GBだけが「6コアCPU・デュアル16コアNeural Engine」です。Apple が発表で挙げている「前世代の2倍の処理能力」のNeural Engineは512GB構成の話です。また、映り込みを抑えるNano-textureガラスは256GBと512GBだけで選べます。
容量 | CPU | Neural Engine | Nano-texture |
|---|---|---|---|
128GB | 5コア | 16コア | 選べない |
256GB | 5コア | 16コア | 選べる |
512GB | 6コア | デュアル16コア | 選べる |
お絵かきアプリや画像生成アプリを端末の中で動かす、ローカルLLMを試す、といった AI の重い使い方を考えているなら512GB、メール・資料閲覧・動画が中心なら128GBで足ります。屋外で使う人は、Nano-textureを選べる256GB以上が候補になります。
AI まわりで変わること・変わらないこと
Apple は新型について、前世代と比べて最大4.5倍高速なAIパフォーマンス、最大2.7倍のグラフィックス性能、最大60%高速なマルチスレッド性能をうたっています(いずれも Apple の発表値で、比較条件は発表の注記に依存します)。用途としては「クリエイティブアプリでのオンデバイスモデルの実行から、ローカルLLMの実行まで」と書かれています。
いっぽう、Siri AI や Apple Intelligence の機能そのものは旧型でも同じように使えます。速さに差は出ても、「新型でしか使えない AI 機能」は今回の発表には書かれていません。新型にしかない iPadOS 側の変化として挙げられているのは、iPadOS 27.2 で iPad mini が外部ディスプレイの拡張ディスプレイモードに対応する点です。自分の iPad が iPadOS 27 の対象かどうかはiPadOS 27の対応機種で確認できます。
価格と、一式そろえたときの合計
本体はWi-Fiモデルが119,800円(税込)から、Wi-Fi + Cellularモデルが144,800円(税込)から、学生・教職員価格は110,800円(税込)からです。周辺機器は Apple の発表で次の価格が示されています。
品目 | 価格(税込) | 学生・教職員価格 |
|---|---|---|
iPad mini(Wi-Fi・128GB) | 119,800円〜 | 110,800円〜 |
Smart Folio(テックウーブン) | 14,800円 | — |
Apple Pencil Pro | 23,800円 | 21,800円 |
Apple Pencil(USB-C) | 14,800円 | 12,800円 |
たとえばWi-Fi・128GB+Apple Pencil Pro+Smart Folioなら 119,800+23,800+14,800=158,400円です。手書きメモが中心で、スクイーズや「探す」での位置特定が要らないなら、Apple Pencil(USB-C)にすると9,000円下がって149,400円になります。下取りで購入価格を割り引くこともできるので、手元の古い iPad は古いiPadの使い道と下取り額を見比べてから決めると損をしにくくなります。
予約・購入の前に決めておきたい3つのこと
- 使う場所:屋外・水まわり・現場なら IP67 と明るい OLED の価値が大きく、買い替えの理由になります。室内中心なら旧型との差は「軽さと画面の質」に絞られます。
- 容量:上の表のとおり、512GBだけチップの構成が違います。AI の重い処理を端末でやるつもりがなければ、128GBか256GBで十分です。
- モバイル通信:外で使うなら Wi-Fi + Cellular(25,000円高)か、スマホのテザリングで足りるかを先に決めます。
同じ時期に出た Mac の新製品で迷っている場合は、新MacBook Pro 2機種(M6とPROLED)の違いも同じ形で整理しています。
私たちは、新しい端末や AI の機能を仕事の流れにどう組み込むかのご相談にも乗っています。記事の途中で恐縮ですが、現場用のタブレット選びや AI の使い方で迷われたときは、気軽にお声がけいただけたら嬉しいです。
まとめ
- 新型 iPad mini(A20 Pro)は10月29日予約開始・11月6日発売、119,800円(税込)から
- 旧型(A17 Pro)との違いは OLED・IP67・5.4mm/255g・Wi-Fi 7 が中心
- Siri AI は旧型でも使えるので、AI 目当てだけなら買い替えは急がなくてよい
- 512GBだけ6コアCPU・デュアルNeural Engine、Nano-textureは256GB以上
よくある質問
新型iPad mini(A20 Pro)はいつ発売ですか?
Appleの発表では、予約注文は2026年10月29日(木)から、販売とお届けは11月6日(金)からです。
新型iPad miniの価格はいくらですか?
Wi-Fiモデルが119,800円(税込)から、Wi-Fi + Cellularモデルが144,800円(税込)からです。学生・教職員価格は110,800円(税込)からです。容量は128GB・256GB・512GBの3つです。
旧型のiPad mini(A17 Pro)でもSiri AIは使えますか?
使えます。Appleのユーザガイドでは、Siri AIの対象をiPadOS 27以降を搭載したiPad mini(A17 Pro以降)またはM1以降のiPadとしています。Siri AIのためだけに買い替える必要はありません。
新型iPad miniは防水ですか?
IEC規格60529にもとづくIP67等級で、最大水深1メートルで最大30分間の耐水性能と防塵性能があります。前モデル(A17 Pro)の技術仕様には耐水・防塵の等級の記載がありません。
容量によって性能は違いますか?
違います。128GBと256GBは5コアCPUと16コアNeural Engine、512GBは6コアCPUとデュアル16コアNeural Engineです。Nano-textureディスプレイガラスも256GBと512GBだけのオプションです。