Mihata
Web制作2026.08.05

不動産アイコンのフリー素材7選|商用可・チラシとHPで使い分け【2026】

不動産の物件チラシやホームページで使うアイコンは、「どこで拾うか」より「どのライセンスで拾うか」で決まります。商用利用できても再配布が禁止だったり、クレジット表記が必須だったりと条件がサイトごとに違い、そこを読み飛ばすと素材そのものが法的リスクになります。

結論:不動産アイコンのフリー素材は「用途 × ライセンス」で選ぶ

結論から書きます。不動産で使うアイコンの調達先は、大きく3系統に分かれます。ホームページの設備アイコンなど「UIとして埋め込む」用途はオープンソース系のSVGアイコンセット、物件チラシや提案資料など「日本語圏の紙もの」に使う用途は日本のフリー素材サイト、そして色やアニメーションまで変えたいなら自社で配布している素材集を使う、という切り分けです。

下の比較表は、2026年8月5日時点で各サイトの利用規約ページ(一次情報)を確認した内容です。規約は改定されるため、実際に使う前に必ず各サイトの規約をその時点で確認してください。

素材

ライセンス

商用利用

クレジット表記

加工

素材そのものの再配布

向く用途

Mihata 無料ビジネス素材集

ライセンスフリー

不要

可(色・アニメ変更前提)

HP・LP・動画

Material Symbols

Apache License 2.0

不要(歓迎はされる)

可(ライセンス条件に従う)

HPの設備アイコン

Lucide

ISC(一部MIT)

著作権表示が必要

可(ライセンス条件に従う)

HP・管理画面のUI

Font Awesome Free

アイコンはCC BY 4.0

必要

可(表示義務あり)

WordPressのHP

ICOOON MONO

独自規約

不要

不可

チラシ・資料のピクトグラム

ソコスト

独自規約

不要

条件つきで可

不可

チラシ・スライド

シルエットAC

独自規約

不要

不可

シルエット系の装飾

ここで最も事故が多いのが「再配布」の列です。日本のフリー素材サイトはほぼ例外なく素材そのものを取引対象にすること(素材集としての配布・販売、テンプレートに同梱して売る等)を禁止しています。オープンソース系はライセンス条項を守れば再配布できますが、代わりに著作権表示の義務が付くものがあります。方向性が逆なので、同じ「フリー」でも混ぜて考えないでください。

ホームページの設備アイコンに使うフリー素材(SVG・アイコンフォント)

物件詳細ページの「バス・トイレ別」「オートロック」「駐車場あり」といった設備アイコンは、線の太さと余白が揃っていないと一覧で見たときに一気に安っぽくなります。ここは一つのアイコンセットで統一するのが鉄則で、複数サイトから拾い集めるのは避けたほうが無難です。

Material Symbols(Apache License 2.0・クレジット不要)

Googleが公開しているアイコンセットです。GitHubリポジトリのLICENSEファイルを確認したところ、ライセンスはApache License Version 2.0。READMEには「アプリのaboutスクリーンでの帰属表示は歓迎するが、必須ではない(We'd love attribution in your app's about screen, but it's not required.)」と明記されています。

不動産で使いやすいのは homeapartmentvilladirections_walklocal_parkingtrainelevatorpets あたり。太さ(weight)や塗り(fill)をスライダーで調整してからSVGを書き出せるので、サイトのトーンに合わせられます。

Lucide(ISCライセンス・著作権表示が必要)

Featherアイコンから派生したオープンソースのアイコンセットです。ライセンスページを確認すると本体はISC Licenseで、商用利用を含めあらゆる目的で使えますが、「上記の著作権表示とこの許諾表示をすべての複製物に含めること」が条件です。加えて、Feather由来の130点以上は別途MIT Licenseとされています。

npmパッケージとして導入する場合はLICENSEファイルが同梱されるので自然に条件を満たせますが、SVGを1枚だけコピーして使う場合は表示義務の扱いが曖昧になりがちです。制作会社に依頼している場合は、ライセンス表記をどこに置くかを最初に決めておくと後で揉めません。

Font Awesome Free(アイコンはCC BY 4.0・クレジット必要)

WordPressのテーマやプラグインに同梱されていることが多い定番です。公式のLICENSE.txtを確認すると、アイコン(SVG・JS)はCC BY 4.0、フォントファイルはSIL OFL 1.1、コードはMITと、ファイル種別ごとにライセンスが分かれています。

注意すべきはCC BY 4.0は帰属表示が必要なライセンスだという点です。配布ファイル内の著作権コメントを残す形で満たすのが実務上は一般的ですが、SVGを手作業で最適化してコメントを削ってしまうと条件を外す可能性があります。表示方法に迷う場合は、公式のライセンスページを確認するか、法務・制作会社に判断を仰いでください。

物件チラシ・提案資料に使う日本語向けの不動産アイコン

紙のチラシやPowerPointの提案資料では、オープンソース系のミニマルなアイコンより、日本の素材サイトの素材のほうが馴染むことが多いです。線が太めで縮小に強く、日本語のキーワード(「間取り」「内見」「引っ越し」)でそのまま検索できるのが理由です。

ICOOON MONO(商用可・クレジット不要・再配布は不可)

モノトーンのアイコン素材サイトです。ライセンスページを確認したところ、商用利用可・クレジット表記不要・加工可で、Webサイト、印刷物、ビジネス資料、さらにポストカードやTシャツなどの販売商品にも使えるとされています。著作権はTopeconHeroesが保持しています。

一方で禁止事項は明確です。素材の再配布(有料・無料を問わず)、ジェネレーター素材としての使用、素材販売サイトでの販売や改変販売、直リンク、商標登録目的での使用が挙げられています。特に「直リンク」の禁止は見落としやすく、画像URLを自社サイトに直接貼らず、ダウンロードして自社サーバーに置く必要があります。

ソコスト(会員登録不要・生成AIへの入力は禁止)

やわらかい線のイラスト・アイコン素材サイトです。利用規約を確認すると、個人・法人・商用・非商用を問わず無料、事前連絡やクレジット表記は不要、会員登録も不要。加工は「サイズ変更、色変更、文字入れ、トリミング、反転、簡単な合成、アニメーション」まで許可されています。

ただし禁止事項は他サイトより踏み込んでいます。生成AIへの入力・AI学習への利用が明示的に禁止されているほか、顔パーツの改変、素材をベースにした別イラストの制作、イラスト自体が商品となる利用(LINEスタンプ、テンプレート、Tシャツ、シール等での配布・販売)、商標登録も禁止です。「チラシのラフを画像生成AIに読ませて清書させる」といった使い方は規約に触れる可能性があるので注意してください。

シルエットAC(会員登録必須・1日のダウンロード数に上限)

シルエット素材に特化したサイトで、家・マンション・鍵・引っ越しトラックなど不動産系のモチーフが豊富です。利用規約を確認したところ、営利・非営利を問わず利用可、許諾申請やクレジット表記は不要、そのまま/加工しての使用も可とされています。

運用面の制約が2つあります。ダウンロードには会員登録が必須であること、そして1日に10点以上のダウンロードやソフトウェアによる一括ダウンロードは禁止されていること(無料会員はキーワード検索も1日4回に制限)。禁止事項としては、素材を「独立の取引対象として頒布(販売・賃貸・無償配布)」することが挙げられています。チラシを量産する現場では、上限に当たらないよう素材を先に選び切っておくのが実務的です。

家・マンション・鍵の不動産アイコンを色ごと変えられる無料素材集

「サイトのブランドカラーに合わせたいのに、素材が黒一色でしっくりこない」。不動産のホームページ制作で毎回出てくる悩みです。SVGを直接編集すれば色は変えられますが、営業担当者や現場スタッフに「SVGを開いてfillを書き換えてください」とは言えません。

そこでMihataでは、ブラウザ上でカラーとアニメーションを変えてからダウンロードできる無料素材集を公開しています。不動産カテゴリにはハウスアイコン(家・住宅)、アパートメント(マンション・アパート・ビル)、ロケーションピン(地図・マップ)、鍵(キー・セキュリティ)、玄関ドア(ドア・入口)が揃っており、背景透過PNG・アニメーションSVG・MP4動画の形式で書き出せます。保険(保障シールド・保険証券)や法律・士業(契約書・正義の天秤)のカテゴリもあるため、重要事項説明や契約まわりの図解にも流用できます。

完全無料・ライセンスフリーで配布しているので、クレジット表記なしでチラシにもHPにも使えます。不動産カテゴリのアイコンが揃った無料ビジネス素材集から必要な素材だけ持っていってください。

ホームページ自体の作り直しを検討している場合は、素材選びと同時にサイト全体のトーンを決めたほうが結果的に早く仕上がります。私たちはホームページ制作も行っており、質問に答えていただくだけで翌日にデザインイメージを無料でお出ししています。記事の途中で恐縮ですが、よろしければ合わせてご覧いただけたら嬉しいです。

間取り記号・駅徒歩・駐車場アイコンで注意すべきこと

アイコン選びと同じくらい重要なのが、不動産広告には「アイコンで表現してよいもの」と「規格・規約に従うべきもの」があるという区別です。ここを混同すると、素材のライセンスはクリアでも広告表示のルールに引っかかります。

間取り記号はフリー素材のアイコンで代用しない

間取り図に使う開き戸・引き違い窓・階段などの記号は「平面表示記号」と呼ばれ、JIS A 0150:1999「建築製図通則」で定められた製図規格です。フリー素材のドアアイコンで置き換えると、図面としての読み取りが変わってしまう可能性があります。

実務では、間取り図そのものは製図ソフトや間取り作成ツールで規格どおりに描き、フリー素材のアイコンは間取り図の「周り」(設備一覧、こだわり条件、周辺環境の紹介)に使うと切り分けるのが安全です。

「駅徒歩◯分」のアイコンに載せる数字は80m=1分で計算する

徒歩アイコンと一緒に表示する所要時間には明確なルールがあります。公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会の解説によると、徒歩所要時間は道路距離80mにつき1分が基準で、小数点以下の端数は切り上げます。500mなら500÷80=6.25で「7分」です。

あわせて、信号や踏切の待ち時間、坂道や階段は考慮しなくてよいとされ、距離は傾斜を考慮せず真上から見て平坦とみなして計測します。アイコンを並べたきれいな物件カードを作っても、この数字がルール外なら広告として問題になります。デザイン担当と原稿担当が別の場合ほど、ここを先に共有しておいてください。

駐車場・ペット可などの条件アイコンは「凡例」をセットで置く

アイコンだけを並べると、「駐車場あり」が敷地内なのか近隣の月極なのか伝わりません。実務でクレームになりやすいのはこの解釈のズレです。アイコンの下に短いラベルを必ず添え、注釈が必要な条件は物件詳細ページ側でテキストとして明記する。アイコンは検索性を上げる道具であって、説明責任を肩代わりするものではありません。

ライセンスでやりがちな4つの失敗

実際の制作現場で見かける踏み外し方を挙げます。いずれも「商用利用OK」の一文だけを読んで進めたときに起きます。

  • 素材を含んだテンプレートを配ってしまう:物件チラシのテンプレートを加盟店や協力会社に配布すると、多くのサイトで禁止されている「素材そのものの再配布」に当たる可能性があります。配布物を作るなら、再配布が許されるライセンス(Apache 2.0など)の素材で組むか、自社で権利を持つ素材に差し替えます。
  • 画像URLを直リンクする:ICOOON MONOのように直リンクを明確に禁止しているサイトがあります。素材はダウンロードして自社サーバーに置くのが原則です。
  • ロゴにフリー素材を使って商標登録する:ICOOON MONO・ソコストいずれも商標登録目的の使用を禁止しています。会社のロゴやサービスロゴは、フリー素材からではなくオリジナルで作ってください。
  • 生成AIに素材を読ませる:ソコストは生成AIへの入力とAI学習への利用を明示的に禁止しています。「素材を参考画像としてAIに渡してバリエーションを作る」運用は規約違反になり得ます。

もう一つ現実的な問題として、「無料」と表示されているものの総コストは、後から効いてくるという点があります。ライセンス確認の工数、差し替えが必要になったときの手戻り、規約違反が発覚したときの対応まで含めて考えるべきで、これはホームページ制作の費用構造とまったく同じ話です。総額で見抜く考え方はホームページ制作費用の「初期費用無料」の罠を総額で見抜く記事でも整理しています。

不動産会社で採用ページも同時に作るケースでは、物件用とは別のトーンのアイコンが必要になります。その場合の構成は中小企業の採用サイトの作り方をまとめた記事が参考になります。

用途別のまとめ:どれを使えばいいか

迷ったときの判断は次の3行で足ります。

  • ホームページの設備アイコンを揃える → Material Symbols(クレジット不要で最も扱いやすい)。デザイントーンが合わなければLucide。
  • 物件チラシ・提案資料に使う → ICOOON MONO かソコスト。どちらもクレジット不要だが、再配布と商標登録は不可。
  • 色やアニメーションを変えて使いたい・作業者にSVG編集をさせたくない → Mihataの無料ビジネス素材集。

そして共通の作法として、使った素材と確認した規約のURL・確認日を1枚のシートに記録しておくこと。担当者が代わっても、規約が改定されても、どこを見直せばいいかが即座に分かります。素材そのものより、この記録の有無が数年後の安全性を分けます。

自社サイトのアイコン整備やホームページ全体の見直しでお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。

よくある質問

不動産のアイコンをフリー素材で使うとき、商用利用は本当に無料ですか?

この記事で紹介したサイトはいずれも商用利用が無料です。ただし条件はサイトごとに異なり、Font Awesome Freeのアイコンはクレジット表記が必要なCC BY 4.0、Lucideは著作権表示を複製物に含めることが条件です。ICOOON MONO・ソコスト・シルエットACはクレジット不要ですが、素材そのものの再配布は禁止されています。規約は改定されるため、使う直前に各サイトの規約ページで必ず確認してください。

物件チラシのテンプレートに素材を入れて協力会社に配ってもいいですか?

多くのフリー素材サイトでは、素材そのものを独立の取引対象として頒布することが禁止されており、テンプレートへの同梱配布は規約違反になる可能性があります。配布物を作るなら、Apache License 2.0のように再配布が許されるライセンスの素材で組むか、自社で権利を持つ素材に差し替えてください。判断に迷う場合は各サイトの規約を確認するか、権利者に問い合わせるのが確実です。

フリー素材のドアや窓のアイコンを間取り図に使ってもいいですか?

おすすめしません。間取り図の開き戸・引き違い窓・階段などは平面表示記号と呼ばれ、JIS A 0150:1999「建築製図通則」で定められた製図規格です。フリー素材で置き換えると図面としての読み取りが変わる可能性があります。間取り図そのものは製図ソフトや間取り作成ツールで規格どおりに描き、フリー素材のアイコンは設備一覧やこだわり条件など間取り図の周りに使うと切り分けるのが安全です。

徒歩アイコンと一緒に表示する「駅徒歩◯分」はどう計算しますか?

公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会の解説によると、徒歩所要時間は道路距離80mにつき1分が基準で、小数点以下の端数は切り上げます。500mなら500÷80=6.25で7分と表示します。信号や踏切の待ち時間、坂道や階段は考慮しなくてよいとされ、距離は傾斜を考慮せず真上から見て平坦とみなして計測します。

フリー素材のアイコンを生成AIに読ませて加工してもいいですか?

サイトによっては明確に禁止されています。ソコストは利用規約で生成AIへの入力とAI学習への利用を禁止しており、素材を参考画像としてAIに渡す運用は規約違反になり得ます。他のサイトでも規約が改定されて制限が追加される場合があるため、AIを使った加工を前提にするなら、その時点の規約を必ず確認してください。

フリー素材のアイコンを自社ロゴに使って商標登録できますか?

できません。ICOOON MONO・ソコストはいずれも商標登録目的での使用を禁止しています。会社のロゴやサービスロゴは、フリー素材からではなくオリジナルで制作してください。ロゴは長期間使う資産であり、後から権利上の問題が判明すると差し替えコストが大きくなります。

まずはお気軽にご相談ください

AI・IT・デザインに関するお悩みやご相談、お見積りのご依頼など、
どんなことでもお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ