Mihata
Web制作2026.10.25

「代替ページ(適切な canonical タグあり)」は対処不要|確認3点

Search Console の「ページのインデックス登録」レポートで「代替ページ(適切な canonical タグあり)」という行を見つけると、「インデックスに登録されなかった理由」の表に並んでいるので不安になります。結論から書くと、Google の公式ヘルプは「これ以上の対処は必要ありません」と明言しています。正規ページへの指定が正しく効いている、という報告です。

ただし、似た名前の「重複しています」系の2つは意味が違い、片方は確認が必要です。この記事では、3つのステータスの見分け方と、念のため確認しておく3点、そして本当に直すべきケースの直し方を順番に説明します。

結論:「代替ページ(適切な canonical タグあり)」は対処不要

Google のページ インデックス登録レポートのヘルプは、このステータスを次のように説明しています(要約)。

  • このページは、別のページの代替としてマークされている(例:パソコン版正規ページの AMP ページ、パソコン版正規ページのモバイル版、モバイル版正規ページのパソコン版)
  • 正規ページ(登録済み)へのリンクが正しく指定されているため、これ以上の対処は必要ない

つまり「同じ内容の別バージョンがあり、どれを検索結果に出すべきかを、サイト側が canonical(正規URLの指定)で正しく伝えられている」状態です。インデックスに入らないのは代替の側だけで、指定先の正規ページは登録されます。

同じヘルプには、「未登録」は必ずしも URL にとって不適切な状態ではないこと、重複した URL はインデックスに登録されることはないこと、そしてサイトのページ数が500未満ならこのレポートを使う必要はおそらくない(主要ページが検索に出るかを site: 検索で見れば足りる)ことも書かれています。中小企業のホームページなら、件数が増えていても慌てる必要はありません。

似た名前の3つのステータスを見分ける

「インデックスに登録されなかった理由」の表には、正規URLに関する行が3種類並ぶことがあります。対処の要否が違うので、まずどれなのかを確認してください。

表示

意味(Google ヘルプの要約)

対処

代替ページ(適切な canonical タグあり)

別ページの代替版として正しくマークされ、正規ページへの指定が効いている

不要

重複していますが、ユーザーが正規ページとして選択していません

他のページと重複していて、正規URLの指定が無い。Google が別のページを正規ページとして選んだ

エラーではない。Google の選んだ正規URLが意図と違うときだけ、正規URLを明示する

重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました

サイトが指定した正規URLではなく、別のURLを Google が正規ページとして選んだ

確認が必要。指定先が本当に同じ内容か、シグナルが食い違っていないかを見る

3つ目は「サイトの指定が採用されなかった」という意味なので、意図とずれていれば直す価値があります。1つ目は「指定が採用された」、2つ目は「指定が無かったので Google が決めた」です。

念のため確認する3点(5分で終わる)

対処は不要でも、「本当に意図どおりか」は一度だけ確かめておくと安心です。見るのは次の3点だけです。

1. 並んでいるURLが、自分の知っている「別バージョン」か

行をクリックすると該当するURLの例が出ます(表示は最大1,000件で、全件が出るとは限りません)。AMP版・モバイル版のほか、広告や計測用のパラメータ(?utm_source= や ?gclid= など)が付いたURLなど、本体と同じ内容の別URLなら想定どおりです。逆に、見覚えのない内容のページや、本来検索に出したい本体ページが並んでいたら、canonical の指定先を間違えている可能性があります。

2. URL検査で「ユーザーが指定した正規URL」と「Google が選択した正規URL」が一致しているか

気になるURLを上部の検査欄に入れ、[ページのインデックス登録]を開くと、2つの正規URLが並んで表示されます。両方が同じ本体ページを指していれば問題なしです。食い違っていたら、次の章のケースに当たります。

3. 指定先の正規ページが「登録済み」になっているか

最後に、正規ページそのもののURLを検査し、インデックスに登録されているかを確認します。代替ページが外れて正規ページが登録されていれば、検索上は何も失っていません。正規ページの側が登録されていない場合は、canonical ではなくそのページ自体の問題(noindex・クロールの失敗・品質など)を調べます。

実例:このサイトでは全ページが「自分自身」を正規URLに指定している

このサイト(mihata.jp)では、すべてのページの HTML に、パラメータを除いた自分自身のURLを canonical として出力しています。たとえば記事のURLの末尾に ?utm_source=test を付けて開いても、HTML の canonical は付ける前のURLのままです(2026年10月25日に実際に確認)。

こうしておくと、SNS やメールのリンクに計測用のパラメータが付いて別URLとしてクロールされても、評価は本体のURLに集まります。Google のドキュメントも、正規ページ自体に rel="canonical" を含める(自己参照の正規化)ことをベストプラクティスに挙げています。お使いの CMS が自動で出しているかは、ページのソースを開いて rel="canonical" を探すと確認できます。

本当に直すべきケースと直し方

「代替ページ」以外の2つ、特に「Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」が重要なページに出ていたら、次の観点で見直します。Google のヘルプは、指定した正規URLが現在のページと似ていない場合、Google がその URL を正規URLとして選ぶことはない(重複するページは正規ページと類似している必要がある)と説明しています。

  • 中身が違うページ同士を canonical で束ねていないか:内容が別物なら、canonical ではなくそれぞれ独立したページとして扱う
  • シグナルが食い違っていないか:サイトマップには A、canonical には B、内部リンクは C……と別々のURLを推していると、Google はどれを採るか自分で判断する
  • サイト内リンクが重複URLを指していないか:メニューやパンくずが www 付き・末尾スラッシュ違いなどを指していれば、正規URLに揃える

Google の正規URLの指定方法のドキュメントによると、正規化のシグナルは強い順にリダイレクト → rel="canonical" → サイトマップへの記載で、組み合わせるほど希望の正規URLが選ばれやすくなります。同じドキュメントは、次のやり方を避けるべきとしています。

やってはいけないこと

理由(ドキュメントの要約)

robots.txt で重複URLをブロックする

許可されていないURLでも、内容なしでインデックスされることがある

URL削除ツールで重複を消す

そのURLのすべてのバージョンが検索で非表示になる

方法ごとに違うURLを正規に指定する

サイトマップと canonical で別のURLを指すと、意図が伝わらない

noindex で正規ページの選択を誘導する

そのページが検索から完全にブロックされる

#以降(フラグメント)付きのURLを正規にする

Google は通常フラグメントをサポートしていない

重複ページそのものを廃止するなら、canonical よりも301リダイレクトでまとめるのが確実です。転送の設定で Search Console に別のエラーが出た場合はSearch Consoleのリダイレクトエラーの原因と直し方を、直したのに検索結果が古いままのときはサイト更新が検索結果に反映されない原因と早める手順をあわせてご覧ください。

ホームページの作り直しや引っ越しで、URLの設計や正規化から一緒に整理したいという場合は、私たちも制作のお手伝いをしています。記事の途中で恐縮ですが、よろしければサービス内容もご覧いただけたら嬉しいです。

まとめ

  • 「代替ページ(適切な canonical タグあり)」は、正規URLの指定が正しく効いているという報告。Google ヘルプの説明は「これ以上の対処は必要ありません」
  • インデックスから外れるのは代替の側だけで、正規ページは登録される
  • 確認するなら3点:並ぶURLが想定内の別バージョンか/URL検査で2つの正規URLが一致するか/正規ページが登録済みか
  • 直す価値があるのは「Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」の方。中身の違うページを束ねていないか、シグナルが食い違っていないかを見る
  • ページ数が500未満のサイトなら、このレポートを細かく追う必要はおそらくない

よくある質問

Search Consoleの「代替ページ(適切な canonical タグあり)」は直す必要がありますか?

必要ありません。Googleのヘルプでは、このページは別ページの代替としてマークされ、正規ページへのリンクが正しく指定されているため、これ以上の対処は必要ないと説明されています。インデックスから外れるのは代替の側だけで、正規ページは登録されます。

「代替ページ」の件数が増えています。問題ですか?

並んでいるURLが、AMP版・モバイル版・計測用パラメータ付きURLなど本体と同じ内容の別URLで、正規ページが登録済みであれば問題ありません。見覚えのない内容のページや、検索に出したい本体ページが並んでいる場合は、canonicalの指定先を確認してください。

「重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」との違いは?

こちらは、サイトが指定した正規URLではなく別のURLをGoogleが正規ページとして選んだという意味で、確認が必要です。Googleのヘルプによると、指定した正規URLが現在のページと似ていない場合、GoogleはそのURLを正規URLとして選びません。

正規URLはどうやって指定するのが確実ですか?

Googleのドキュメントでは、シグナルの強さはリダイレクト、rel="canonical"、サイトマップへの記載の順で、組み合わせるほど効果的とされています。robots.txtでのブロックやURL削除ツール、noindexを正規化の目的で使うのは避けるべきとされています。

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