Search Console の「ページのインデックス登録」レポートに「リダイレクト エラー」が出たら、Google のクローラーがリダイレクトをたどりきれず、そのURLを処理できなかったという意味です。Google の公式ヘルプが挙げる原因は4つだけ(チェーンが長すぎる/ループ/URLが長すぎる/不正・空のURL)で、中小企業のサイトでよく見かけるのは「http→https」と「www あり→なし」の転送が二重に設定されてループしているケースです。
この記事では、よく似た表示の「ページにリダイレクトがあります」(こちらは多くの場合エラーではありません)との見分け方から、4つの原因の切り分け、直したあとの「修正を検証」の押し方まで、順番に説明します。
まず確認:「リダイレクト エラー」と「ページにリダイレクトがあります」は別物
同じレポートに似た名前の項目が2つ並ぶので、最初にどちらなのかを確認してください。対処が必要なのは前者だけです。
表示 | 意味(Google ヘルプの説明の要約) | 対処 |
|---|---|---|
リダイレクト エラー | リダイレクトをたどる途中で失敗した。チェーンが長すぎる・ループ・URLの最大長超過・不正または空のURLのいずれか | 必要。放置するとリダイレクト先もクロールされない |
ページにリダイレクトがあります | 別のページへ転送している非正規URL。転送元はインデックスされないが、転送先は登録されうる | 意図した転送なら不要 |
たとえば旧URLから新URLへ301転送しているなら、旧URLが「ページにリダイレクトがあります」に入るのは正常です。慌てて転送を外すと、かえって旧URLへの被リンクの評価を失います。
リダイレクト エラーの原因は公式に4つ
Google のページ インデックス登録レポートのヘルプは、リダイレクト エラーを次の4つのいずれかと説明しています。
原因 | 何が起きているか | よくある発生源 |
|---|---|---|
リダイレクト チェーンが長すぎる | A→B→C→D…と転送が何段も続く | 移転を重ねるたびに転送を継ぎ足した/http・www・末尾スラッシュの正規化が別々の段で行われる |
リダイレクト ループ | A→B→A と戻ってきて終わらない | サーバーとCDN(またはCMSのプラグイン)が逆向きの転送を出している |
URLが最大長を超えた | 転送のたびにパラメータが付け足され、URLが際限なく伸びる | 転送先にクエリ文字列を毎回追記する設定 |
不正または空のURL | 転送先(Location)が壊れている・空になっている | 転送ルールの書き間違い、変数の展開ミス |
なお Google のHTTP ステータスコードの説明によれば、Google のクローラーは既定で最大10回までリダイレクトをたどります。「チェーンが長すぎる」は、この上限に届く・近い状態だと考えてください。実務では、転送は1回で最終URLに着く形に揃えるのが原則です。
直す前に、転送の経路を目で見る(3ステップ)
1. 対象URLを1つ選んで、ブラウザのシークレットウィンドウで開く
レポートの「リダイレクト エラー」をクリックすると、該当URLの例が表示されます(一覧は最大1,000件の例示です)。まず1つ開いてみて、Chrome で「リダイレクトが繰り返し行われました」と出るならループ、普通に表示されるならチェーンや一時的な不具合を疑います。シークレットウィンドウを使うのは、自分のブラウザに残った古い Cookie やキャッシュの影響を外すためです。
2. 転送の段数と向きを書き出す
Chrome のデベロッパーツール(Network タブで「Preserve log」をオン)で開くと、301・302 の行が順に並びます。「どのURLから、どのURLへ、何番のステータスで」を紙に書き出すと、二重設定は一目で分かります。
3. 4つの入口から試す
正規化の漏れは入口ごとに出方が変わるので、次の4通りをすべて試します。どれも1回の転送で同じ最終URLに着けば正解です。
- http://+www あり
- http://+www なし
- https://+www あり
- https://+www なし
中小企業サイトで多い3つのパターンと直し方
パターン1:https化の転送がサーバーとプラグインで二重
レンタルサーバーの管理画面で「常時SSL化(https転送)」をオンにし、さらに CMS のプラグインや .htaccess でも https 転送を書いているケースです。向きが同じなら段数が増えるだけで済みますが、片方が「http へ戻す」動きをしているとループになります。転送はどこか1か所に寄せ、残りはオフにします。
パターン2:CDN とサーバーが逆向きに転送している
CDN(配信網)の前段で http→https に転送し、オリジンサーバー側では「CDN からは http で届くので https に転送」とする設定が噛み合わないと、A→B→A のループになります。CDN を入れた・外した直後にエラーが急増したら、まずこの組み合わせを確認してください。
パターン3:移転のたびに転送を継ぎ足したチェーン
旧ドメイン→新ドメイン、さらにリニューアルで URL 構造を変更……と重ねると、旧URLから最終URLまで3〜4段になることがあります。古い転送ルールの転送先を、いまの最終URLに書き換えて1段にまとめるのが正しい直し方です。古い転送を消すのではありません(消すと旧URLが404になり、被リンクを失います)。
実務の例:配信基盤を移した時に転送が消えかけた
このサイト(mihata.jp)も、2026年8月にホスティングを移した際、旧環境が自動で出していた「www あり→なし」の301が、新環境には1つも無いことに移行作業中に気づきました。そのまま切り替えると www 付きのURLが同じ内容の別ページとして見える状態でした。さらに旧ドメインからの転送を移設したときには、パスを捨ててすべてトップページに飛ばす設定になっていたのを、手元で実測して直しています。
どちらも「エラー」としては表に出にくい種類の事故です。サーバーやCDNを変えるときは、転送ルールを「移す」だけでなく、上の4つの入口から実際に転送の経路を測ってから切り替えることをおすすめします。
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直したら「修正を検証」を押す(完了まで約2週間)
サイト側を直したら、Search Console に修正を知らせます。Google のヘルプにある手順は次のとおりです。
- 同じ問題が出ているURLをすべて直す(1件でも残っていると、Google はその時点で検証を止めます)
- レポートの問題リストで「リダイレクト エラー」を開く
- [修正を検証]をクリックする(合格・不合格が出るまで、もう一度押さない)
ヘルプによれば検証は通常2週間ほどかかり、結果はメールで届きます。不合格なら[詳細を表示]で原因のURLを確認し、直してから検証をやり直します。なお、修正の検証を押さなくても、Google は該当ページを再クロールするたびに件数を更新します。
個別のページがいまどう見えているかは、レポートではなく URL 検査ツールで確認します。ただし Google のドキュメントによると検査ツール自体はリダイレクトを追跡しません。転送元のURLを検査しても転送先の状態は分からないので、確認したいのは最終URLの方を入れてください。
転送を直したのに検索結果の表示が古いまま、というときはサイト更新が検索結果に反映されない原因と早める手順を、転送先が404になっていた場合はホームページで404エラーが出る原因と直し方もあわせて確認してください。
まとめ
- 「リダイレクト エラー」は対処が必要。「ページにリダイレクトがあります」は意図した転送なら放置でよい
- 原因は公式に4つ(チェーンが長い/ループ/URLが長すぎる/不正・空のURL)
- Google のクローラーが既定でたどるのは最大10回。転送は1回で最終URLに着く形に揃える
- 多いのは https 化と www 正規化の二重設定、CDN との逆向き転送、移転の継ぎ足し
- 直したら全件を直してから[修正を検証]。完了まで通常2週間ほど
よくある質問
Search Consoleの「リダイレクト エラー」とは何ですか?
Googleのクローラーがリダイレクトをたどる途中で失敗し、そのURLを処理できなかった状態です。Googleのヘルプでは、リダイレクトチェーンが長すぎる、リダイレクトループ、URLの最大長超過、不正または空のURLの4つが原因として挙げられています。
「ページにリダイレクトがあります」も直す必要がありますか?
意図して別ページへ転送しているURLであれば不要です。転送元はインデックスされませんが、転送先は登録されうるので、旧URLから新URLへの301転送なら正常な状態です。
Googleは何回までリダイレクトをたどりますか?
Googleのドキュメントによると、Googleのクローラーは既定で最大10回のリダイレクトホップを追跡します。実務では1回の転送で最終URLに着く形に揃えるのが安全です。
修正を検証すると、どのくらいで結果が出ますか?
Googleのヘルプによると検証は通常2週間ほどで完了し、合格・不合格はメールで通知されます。同じ問題のURLが1件でも残っていると検証はその時点で止まるので、全件を直してから押してください。