サイトを開いたら、Chrome に「このページは動作していません」「(サイト名)でリダイレクトが繰り返し行われました。」と出て表示されない。これは ERR_TOO_MANY_REDIRECTS というエラーで、転送(リダイレクト)が輪になって終わらず、Chrome が途中で読み込みをあきらめた状態です。Chrome は転送を最大20回までたどり、それを超えるとこの画面を出します。
見ている人の側で直せるのはCookie の削除だけで、それで直らなければ原因はほぼ確実にサイト側の設定です。サイト側でいちばん多いのは、「http→https」や「www あり→なし」の転送を、サーバーと CDN(Cloudflare 等)・プラグインが別々に、しかも逆向きにかけているケースです。この記事では、まず閲覧者か運営者かで分けて、原因5つを見分ける順番に説明します。
このエラーの正体:転送が輪になっている
ページの URL が変わったとき、サーバーは「新しい住所はこちら」と別の URL を返します(301・302 などのリダイレクト)。ふつうは1〜2回で目的のページに着きますが、A→B→A→B…と行き先が互いを指し合っていると、いつまでも着きません。
表示 | 中身 |
|---|---|
見出し | このページは動作していません |
説明文 | (サイト名)でリダイレクトが繰り返し行われました。 |
案内 | Cookie を削除してみてください |
エラーコード | ERR_TOO_MANY_REDIRECTS(Chromium のネットワークエラー番号 -310) |
あきらめる回数 | 転送20回(Chromium のソースコードで上限 20 と定義) |
文言とエラーコードは Chrome の元になっている Chromium のソースコードで確認できます。Edge も同じ Chromium ベースなので、ほぼ同じ画面になります。
閲覧している人:まず Cookie を消して開き直す
ログイン状態や「前回は www 付きで見た」といった情報が Cookie に残り、それが転送の条件とぶつかって輪になることがあります。Chrome のエラー画面が Cookie の削除を案内しているのはこのためです。Chrome ヘルプの手順で、そのサイトの分だけ消せます。
- 右上のその他アイコン(︙)→[設定]
- [プライバシーとセキュリティ]→[サードパーティ Cookie]
- [すべてのサイトデータと権限を表示]を開き、右上の欄でサイト名を検索
- サイトの右の削除アイコン →[削除]で確定
消してもまだ出るなら、シークレットウィンドウとスマホのモバイル回線でも開いてみてください。どこから開いても同じなら、閲覧者側ではなくサイト側の問題です。運営者に「Chrome で ERR_TOO_MANY_REDIRECTS が出る」と伝えれば、原因を特定する手がかりになります。自分の環境だけで出るのかどうかの切り分けは、自分だけサイトが表示されない原因と切り分け方でも詳しく扱っています。
サイト運営者:原因は5つ。直前に何を変えたかで当たりがつく
このエラーは、たいてい何かを変えた直後に出ます。直前の作業から逆引きすると早く見つかります。
直前にやったこと | 疑う原因 | 主な直し方 |
|---|---|---|
Cloudflare を入れた | ①暗号化モード「Flexible」×サーバー側の https 転送 | サーバーの転送を外す/モードを Full 以上へ |
「常時 https」「HSTS」を ON にした | ②CDN は https へ、サーバーは http へ(逆向き) | サーバー側の https→http 転送を外す |
www あり/なしを統一した | ③WordPress のサイトアドレスとサーバーの転送が食い違う | どちらか一方に揃える |
SSL 化プラグインを入れた | ④プラグインとサーバーと CDN の三重転送 | 転送をかける場所を1か所にする |
リダイレクトのルールを足した | ⑤ルール同士が互いを指している | ルールを一覧で見直す |
原因1:Cloudflare の「Flexible」とサーバーの https 転送
いちばん典型的なのがこれです。Cloudflare の公式ドキュメントによると、暗号化モードが Flexible のとき、Cloudflare はサーバーへ暗号化しない http でリクエストを送ります。サーバーが「http で来たものは全部 https へ」と転送していると、ブラウザは https で入り直し、Cloudflare はまた http でサーバーに聞き…と輪になります。
Cloudflare が示す直し方は2つで、サーバー側の https 転送を外すか、暗号化モードを Full 以上にするかです(Full にはサーバー側にも SSL 証明書が要ります)。レンタルサーバーで無料 SSL が入っているなら、後者の Full(できれば Full (strict))が素直です。
原因2:「常時 https」・HSTS とサーバーの http 転送が逆向き
Cloudflare の Always Use HTTPS は、http のリクエストをすべて https へ転送します。このときサーバー側に「https を http へ戻す」転送が残っていると、ちょうど逆向きの綱引きになります。HSTS(ブラウザに https を強制させる仕組み)を有効にしている場合も、サーバーが https→http に転送していたり、暗号化モードが Off だったりすると同じ輪ができる、と同じドキュメントに書かれています。古い制作会社の設定で「一部のページだけ http に戻す」記述が .htaccess に残っている例は珍しくありません。
原因3:WordPress のサイトアドレスとサーバーの www 転送
WordPress は、管理画面の[設定]→[一般]にある「サイトアドレス(URL)」に合わせて、www あり/なしを自動で寄せる転送をします(本体の redirect_canonical() という処理)。サイトアドレスが https://www.example.com なのに、サーバーやCDN側で「www なしに統一」する転送をかけると、WordPress は www 付きへ、サーバーは www なしへ転送し合って止まりません。
また WordPress が「いま https で見られているか」を判定する is_ssl() は、サーバーに届いた情報(HTTPS の値やポート 443)だけを見ます。原因1のように CDN が http でサーバーに渡していると、WordPress は「http で来た」と判断して https への転送を返すため、こちらも輪の材料になります。
管理画面に入れないときは、wp-config.php に次の2行を書くと、データベースの設定より優先されます(WordPress 本体のコードで、定義があればそちらを返す作りになっています)。
define( 'WP_HOME', 'https://example.com' );
define( 'WP_SITEURL', 'https://example.com' );
ここに書く URL は、サーバーやCDN が最終的に着地させている URL と1文字も違わないようにしてください(https か、www の有無)。ログイン画面そのものが開かない別の症状は、WordPress のログイン画面が404・真っ白になる原因にまとめています。
原因4:SSL 化プラグイン・サーバー・CDN の三重転送
https 化のときに「とりあえず全部 ON」にすると、レンタルサーバーの「常時SSL化」、WordPress の SSL 化プラグイン、Cloudflare の Always Use HTTPS が同時に転送をかけます。向きが揃っていれば輪にはなりませんが、どれか1つが www の扱いや判定方法で食い違うと輪になります。転送をかける場所は1か所にして、残りは OFF にするのが安全です。
原因5:リダイレクトのルール同士がぶつかっている
移転やページ整理のたびにルールを継ぎ足すと、「A を B へ」「B を A へ」という矛盾が紛れ込みます。Cloudflare のドキュメントも、Redirect Rules や Page Rules が互いに衝突していないか見直すよう挙げています。.htaccess、プラグインのリダイレクト設定、CDN のルールの3か所を並べて確認してください。
どこで輪になっているかを見る:転送の段数を数える
原因を当てずっぽうで直す前に、実際に何回・どこへ転送されているかを見ます。Chrome なら、デベロッパーツール(F12)の[ネットワーク]タブを開き[ログを保持]にチェックを入れてから URL を開くと、301・302 の行が並び、それぞれの行き先(Location)が分かります。同じ2つの URL が交互に出ていれば、それが輪です。
参考までに、このサイト(mihata.jp)を同じ方法で見ると、http://mihata.jp/ は 1回で https://mihata.jp/ に、http://www.mihata.jp/ は「https へ」「www なしへ」の2回で着地しました(2026年10月26日に実測)。正常なサイトでも入口によっては2回かかることはありますが、3回以上かかる入口があるなら、転送を1回で最終URLへ着く形に整理する価値があります。Google のクローラーも転送は最大10回までしかたどらず、長い転送は検索の評価でも損をします。
Search Console に「リダイレクト エラー」が出ている場合は、同じ輪を Google のクローラー側から見ている状態です。直したあとの「修正を検証」の手順は、Search Console のリダイレクトエラーの原因と直し方を参照してください。
直したあとに確認すること
- 4つの入口(http/https × www あり/なし)すべてから開いて、1〜2回で同じ URL に着くか
- Cookie を残したままのブラウザでも、シークレットウィンドウでも開けるか
- 直したのに自分のブラウザだけまだ出るなら、もう一度 Cookie とキャッシュを消す(ブラウザは一度受け取った301転送を覚えていることがある)
- アドレスバーに鍵マークが出るか。出ない場合は「保護されていない通信」と表示される原因と直し方へ
転送の設定は、サーバー・CDN・CMS のどこに何が書いてあるかを把握していないと、直したつもりで別の輪を作ってしまいがちです。私たちMihataはホームページ制作のほか、既存サイトの https 化や移転の整理もお手伝いしています。記事の途中で恐縮ですが、設定を一度まとめて見直したいときは、よろしければサービスのページもご覧ください。
まとめ
- 「リダイレクトが繰り返し行われました」は ERR_TOO_MANY_REDIRECTS。転送が輪になり、Chrome が20回で止めた状態
- 閲覧者ができるのは Cookie の削除まで。どの環境でも出るならサイト側の問題
- 多い原因は Cloudflare の Flexible×サーバーの https 転送、常時 https と逆向きの転送、WordPress のサイトアドレスと www 転送の食い違い
- 転送をかける場所を1か所に絞り、4つの入口から1〜2回で着くかを確かめる
よくある質問
「リダイレクトが繰り返し行われました」とはどういう意味ですか?
Chromeが表示するERR_TOO_MANY_REDIRECTSというエラーの日本語表示で、ページを開こうとしたら転送が延々と続き、最終的なページにたどり着けなかったという意味です。Chromeは転送を20回までたどり、それを超えると読み込みを止めてこの画面を出します。
閲覧している側でできることはありますか?
そのサイトのCookieを削除して開き直すと直ることがあります。Chromeのエラー画面自体も「Cookieを削除してみてください」と案内しています。それでも直らず、別のブラウザやスマホの回線でも同じなら、サイト側の設定の問題なので運営者に連絡してください。
Cloudflareを入れたら急にこのエラーが出ました。原因は何ですか?
多いのは、SSL/TLSの暗号化モードがFlexibleのまま、サーバー側でもhttpからhttpsへの転送をしているケースです。Cloudflareの公式ドキュメントは、サーバー側の転送を外すか、暗号化モードをFull以上にする(サーバーに証明書が必要)ことを解決策として挙げています。
WordPressで管理画面にも入れない場合はどうすればいいですか?
wp-config.phpにWP_HOMEとWP_SITEURLを定義すると、管理画面の「WordPressアドレス」「サイトアドレス」より優先されます。ここで実際に使うURL(httpsか、wwwの有無)を正しく書けば、管理画面に入れなくても設定を直せます。