Mihata
仕事効率化(DX)2026.08.23

テレワークの休憩と時間管理|無料ツールと運用ルール【2026】

在宅勤務になってから、気づくと4時間ぶっ通しで座っていた。逆に、休憩のつもりが1時間戻れなかった——テレワークの休憩がうまくいかないのは、意志の問題ではなく「区切りの合図」が職場から消えたからです。結論から言うと、休憩は気合いではなく基準値・タイマー・記録の3点で運用します。

基準値には公的な数字が使えます。厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」は、一連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までの間に10〜15分の作業休止時間を設け、一連続作業時間内にも1〜2回程度の小休止を設けることを示しています。この記事では、この数値をそのままタイマーの設定値に落とし込み、無料で使えるツールの選び方と、労務面で押さえるべき点までをまとめます。

まず休憩の基準値を決める

「疲れたら休む」では、テレワークの休憩は必ず後回しになります。先に数字を決めて、タイマーに任せてしまうほうが続きます。厚生労働省のガイドラインの数値と、よく使われるポモドーロ・テクニックを並べると、次のように対応します。

基準

作業

休憩

特徴

厚労省ガイドライン(情報機器作業)

連続1時間以内

次の作業までに10〜15分+作業中に小休止1〜2回

公的な目安。就業規則や社内ルールの根拠にしやすい

ポモドーロ(25分+5分)

25分

5分(4セットごとに長め)

刻みが細かく、集中の立ち上げが早い

50分+10分

50分

10分

会議の合間に組み込みやすい。上のガイドラインとも整合する

実務でおすすめしやすいのは、50分作業+10分休憩を基本にして、集中が切れやすい日はポモドーロに切り替えるという二段構えです。ガイドラインの「1時間を超えない」を守りながら、日によって刻みを変えられます。ポモドーロの進め方そのものは、ポモドーロタイマーの使い方で詳しく解説しています。

無料の時間管理ツールを3タイプで選ぶ

「テレワーク 時間管理 ツール」で出てくるものは、目的の違う3タイプが混ざっています。全部入れる必要はなく、まず1つ選べば十分です。

タイプ

できること

費用感

向いている人

ブラウザタイマー

作業と休憩の区切りを鳴らす/画面に大きく出す

無料

まず休憩を取る習慣を作りたい人。インストール不可の貸与PCでも使える

常駐アプリ・拡張機能

一定時間ごとに強制的に通知・画面を暗くする

無料〜

タイマーを無視してしまう人。離席を強制したい人

勤怠・工数記録

始業終業・中抜け・作業内容を記録して共有する

無料枠あり/有料

チームで運用する場合。労務管理の証跡が要る場合

選ぶときの実務的な基準は3つです。①会社の貸与PCにインストールできるか(できないならブラウザで完結するものを選ぶ)、②通知が同居者や会議の邪魔にならないか(音を出せない環境なら無音・画面表示型を選ぶ)、③記録が残るか(あとから振り返らないなら記録機能は不要)。この3点で絞ると、候補はすぐ数個になります。

集中して作業するためのアプリ全般の選び方は、無料で使える集中アプリの比較にまとめています。

1日の型に落とし込む

ツールを入れただけでは休憩は増えません。時間割の形にしておくと、判断そのものが要らなくなります。

  • 始業直後の10分は「準備」に固定する:メール確認とその日の3件を決める。ここを曖昧にすると午前中が溶けます
  • 午前は50分+10分を2〜3セット:休憩タイマーが鳴ったら、画面から目を離して立ち上がるところまでをセットにします
  • 昼休憩は席を離れる:同じ机で食べると休憩として認識されず、午後の集中が落ちます
  • 午後は会議と作業を混ぜない:会議の直後は小休止を1回入れてから次の作業に移ると、切り替えの負荷が下がります
  • 終業前の10分は「片付け」に固定する:明日の3件を書き出して終わる。これがないと勤務時間が延びます

在宅の生産性を上げる工夫全般は、テレワークの生産性を向上させるツールとコツもあわせて参考にしてください。

休憩の区切りを画面で見せたい方へ。Mihata が無料公開している集中時計は、ブラウザで開くだけで全画面表示でき、作業と休憩の切り替えをタイマーで管理できます。インストール不要なので、会社の貸与PCでもそのまま使えます。よろしければお試しください。

労務面で押さえておくこと

個人の工夫だけでなく、会社としてテレワークの休憩を運用する場合は、次の2点を先に決めておくと後で揉めません。

休憩の一斉付与の扱い

労働基準法では休憩を一斉に与えるのが原則ですが、厚生労働省の「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」では、テレワークを行う労働者について、労使協定により一斉付与の原則を適用除外とすることができるとされています。各自が自分のペースで休憩を取る運用にするなら、この労使協定を先に整えておきます。

中抜け時間の扱い

在宅では、宅配の受け取りや家事など、業務から離れる「中抜け時間」が発生します。同ガイドラインでは、①中抜け時間を把握して休憩時間として扱い、本人の希望に応じて終業時刻を繰り下げる、あるいは時間単位の年次有給休暇として扱う、②中抜け時間は把握せず、始業と終業の間から休憩時間を除いて労働時間として扱う、といった方法が示されています。どちらを採るかを事前に決めて周知しておくことが、後からのトラブルを防ぎます。なお、時間単位の年次有給休暇制度を導入する場合は労使協定の締結が必要です。

続かないときの立て直し方

タイマーを入れたのに続かない、というのはよくあります。原因はだいたい次のどれかです。

  • 通知を無視してしまう:音の通知は作業中だと消してしまいがちです。サブモニターや古いタブレットに残り時間を大きく表示しておくと、無視しにくくなります
  • 休憩に入っても画面を見ている:休憩の中身を決めていないためです。「立つ・水を飲む・窓を見る」のように行動で決めておきます
  • 会議で刻みが崩れる:会議のある日は最初からポモドーロを諦め、会議の前後に小休止を入れる運用に切り替えます
  • チームで足並みが揃わない:全員に同じ刻みを強制すると失敗します。決めるのは「基準値」と「中抜けの扱い」までにし、刻み方は各自に任せるほうが定着します

監視ツールで離席を検知する方向に進めると、生産性より不信感が先に育ちます。テレワークの時間管理は、見張るためではなく、本人が自分の働き方を見えるようにするために入れるものだと位置づけたほうが、結果的にうまくいきます。

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テレワークの記録や勤怠のまわりを、既存のスプレッドシートを活かしたまま仕組み化したいというご相談は、Mihata でも承っています。貴社の運用に合わせた形をご提案します。

よくある質問

テレワークの休憩はどのくらいの頻度で取るべきですか?

厚生労働省の情報機器作業ガイドラインでは、一連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までの間に10〜15分の作業休止時間を設け、一連続作業時間内にも1〜2回程度の小休止を設けることが示されています。実務では50分作業+10分休憩を基本にすると整合しやすくなります。

時間管理ツールは何を基準に選べばいいですか?

①会社の貸与PCにインストールできるか、②通知が同居者や会議の邪魔にならないか、③記録を残す必要があるか、の3点で絞ると候補はすぐ数個になります。まず休憩の習慣を作る段階なら、インストール不要のブラウザタイマーで十分です。

テレワークでは休憩を一斉に取らなくてもよいのですか?

厚生労働省のテレワークガイドラインでは、テレワークを行う労働者について、労使協定により休憩の一斉付与の原則を適用除外とすることができるとされています。各自のペースで休憩を取る運用にするなら、先に労使協定を整えておく必要があります。

中抜け時間はどう扱えばよいですか?

中抜け時間を把握して休憩時間として扱い終業時刻を繰り下げる、または時間単位の年次有給休暇として扱う方法と、中抜け時間は把握せず始業と終業の間から休憩を除いて労働時間とする方法が示されています。どちらを採るかを事前に決めて周知することが重要です。

タイマーを入れても休憩を取れません。

音の通知は作業中に消してしまいがちなので、サブモニターや古いタブレットに残り時間を大きく表示しておくと無視しにくくなります。あわせて「立つ・水を飲む・窓を見る」のように休憩の中身を行動で決めておくと続きやすくなります。

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