Appleは日本時間2026年9月10日(木)午前2時からの秋のスペシャルイベントで、iPhone 18 Pro/iPhone 18 Pro Max、初の折りたたみiPhoneとなるiPhone Duo、AirPods 5、Apple Watch Series 12、Apple Watch Ultra 4を発表しました。iPhone 18 Proは219,800円からで、予約は日本時間9月12日(金)午後9時、発売は9月18日(金)です。iPhone Duoは364,800円からで、予約は10月16日午後9時・発売は10月23日。標準(無印)のiPhone 18は今回発表されませんでした。
ソフトウェアはiOS 27が日本時間9月15日(月)に無償アップデートとして配信されました。ここで実務上いちばん間違えやすいのが、「Apple Intelligenceの日本語」と「Siri AIの日本語」が別のスケジュールだという点です。この記事はApple Newsroomと日本の製品ページだけを根拠に、確定した事実を製品ごとに整理します。
発表された製品と価格・発売日(一覧)
今回のイベントでAppleが公表した価格・予約・発売日をまとめます。日本円の価格はApple日本の製品ページとApple Store(日本)に掲載されている税込価格です。
製品 | 価格(日本) | 予約(日本時間) | 発売 |
|---|---|---|---|
iPhone 18 Pro | 219,800円〜(米$1,199) | 9月12日(金)午後9時 | 9月18日(金) |
iPhone 18 Pro Max | 239,800円〜(米$1,299) | 9月12日(金)午後9時 | 9月18日(金) |
iPhone Duo(折りたたみ) | 364,800円〜(米$1,999) | 10月16日(金)午後9時 | 10月23日(金) |
Apple Watch Series 12 | 71,800円〜(米$399) | 発表と同時 | 9月18日(金) |
Apple Watch Ultra 4 | 米$799 | 発表と同時 | 9月18日(金) |
AirPods 5 | 23,800円/ワイヤレス充電ケース付き27,800円 | 発表と同時 | 9月18日(金) |
iPhone 18 Pro/Pro Maxは日本を含む65か国以上で先行して予約が始まり、他の20の国と地域は9月25日発売です。iPhone Duoは日本を含む70か国以上で10月16日から予約できます。
iPhone 18 Pro/Pro Max:可変絞りとA20 Proが本体
Proの2機種は、カメラとチップの2点で従来と質的に変わりました。読み流されがちですが、スマートフォンのカメラに「絞りを選ぶ」という操作が入ったのは今回が初めてです。
- 可変絞り:48MP Fusionメインカメラがƒ/1.48・ƒ/1.8・ƒ/2.8・ƒ/4.0の4段を切り替えます。6枚のレーザーカットされたブレードが滑らかに動き、暗所ではƒ/1.48まで開いて光を取り込みます。カメラアプリから手動で選べるほか、開発者向けAPIも公開されています。
- 48MP Pro Fusionカメラシステム:メイン・超広角・望遠のすべてが48MP。フロントは18MPのセンターフレームカメラです。
- A20 Pro:2nmプロセスで製造。A19 Pro比でメモリ帯域幅が50%増、6コアCPU、7コアGPU(最大40%高速)、Dual 16コアNeural Engine(合計32コア)でAI処理能力は2倍になりました。
- 冷却:表面積が3倍になった次世代ベイパーチャンバーで、持続性能が最大40%向上。
- Dynamic Island:小型化しつつ、Live Activitiesを最大3件まで同時表示できるようになりました。Face IDは従来どおりです。
- バッテリー:eSIM専用モデルでビデオ再生がPro最大36時間/Pro Max最大45時間。Pro Maxは5分の有線充電で約7時間のビデオ再生に相当します。
画面はPro 6.3インチ/Pro Max 6.9インチ、容量は256GB・512GB・1TB・2TBの4段階、カラーは新色バーガンディとグレイシャー・シルバー・ブラックの4色です。チップもカメラも両モデルで共通なので、迷うのは実質「画面サイズ・バッテリー・2万円差」の3点だけになります。判断軸はiPhone 18 ProとPro Maxの違いを実用面で比較した記事で整理しました。
予約開始は日本時間9月12日午後9時です。当日あわてないための段取りはiPhone 18 Proの予約手順とつながらない時の対処にまとめています。
iPhone Duo:初の折りたたみiPhoneは364,800円から
今回いちばん大きな変化は、Appleが初めて折りたたみのiPhoneを出したことです。名称はiPhone Duoで、日本では364,800円から、10月23日発売です。
- 2つのディスプレイ:開くと7.6インチ(iPhone 18 Pro Maxより50%大きい)、閉じると5.4インチの外側ディスプレイ(iPhone 18 Proの画面面積の90%)。開いた状態ではこれまでのiPhoneでもっとも薄いとされています。
- 素材:グレード5チタニウムの鏡面仕上げと、3Dプリントのヒンジカバー。外側はCeramic Shield 2で傷への強さが3倍、内側はナノテクスチャの加工で映り込みを抑えます。
- 認証はTouch ID:サイドボタンに内蔵され、開いていても閉じていても同じ操作で解錠できます。Apple Watchでの解除にも対応します。
- eSIM専用(全世界):物理SIMのスロットはありません。
- バッテリー:内側ディスプレイの使用で最大31時間、外側で最大44時間のビデオ再生。
価格の内訳と買うかどうかの判断材料はiPhone Duoの価格と予約開始時刻をまとめた記事で扱っています。
標準(無印)iPhone 18の発表はなかった
今回のイベントで発表された新しいiPhoneは、iPhone 18 Pro・iPhone 18 Pro Max・iPhone Duoの3機種です。標準モデルにあたるiPhone 18は発表されていません。
ここは慎重に書きます。Appleは標準モデルについて、いつ出すとも出さないとも述べていません。発売時期を伝える報道はありますが、Appleの公式発表ではないため、この記事では時期を断定しません。現時点で確実なのは「この秋に買えるのはProの2機種とiPhone Duo」ということだけです。世代ごとの整理はiPhone 18の発売日と新機能をまとめた記事で追っています。
iOS 27は日本時間9月15日。ただし日本語のAIは二段階
ソフトウェアの日程は、ハードより実務に効きます。ここが今回いちばん誤解されやすいところなので、表で分けます。
対象 | 提供時期 | 日本語 |
|---|---|---|
iOS 27 | 米国時間9月14日(月)=日本時間9月15日・無償 | — |
Apple Intelligence | iOS 27と同時 | 日本語を含む言語に対応 |
Siri AI(新しいSiri) | iOS 27と同時。ただしベータ | 英語のみ。日本語は2026年10月 |
つまり9月15日にiOS 27へ更新しても、新しいSiriは日本語では動きません。Apple Intelligenceの機能(写真のSpatial ReframingやExtend、強化されたClean Up、フォトリアリスティックになったImage Playground、Safariの「Notify Me」など)は日本語環境でも使えますが、会話するSiri本体だけは10月まで英語のままです。ここを一緒にすると、社内で「更新したのに何も変わらない」という話になります。
Siri AIにはほかにも制約が公表されています。EUでは当初提供されず、13歳未満は利用できません。またサーバー側のモデルに依存する機能には1日あたりの利用上限があり、将来は有料で上限を広げられるようになる、とされています。無制限に使える前提で業務手順を作ると途中で止まります。
更新が出てこない・日本語で動かないといった詰まり方の切り分けはiOS 27のアップデートが出てこない時の確認手順に、Apple Intelligence側の日本語対応の詳細はApple Intelligenceの日本語対応時期の解説にまとめています。
今回の発表にGeminiへの言及は一件もなかった
もうひとつ、はっきり書いておくべき事実があります。今回Appleが公開したプレスリリース本文を通して確認したところ、「Gemini」「Google」という語は一度も出てきませんでした。Apple Intelligenceは端末内での処理とPrivate Cloud Computeという枠組みだけで説明され、外部モデルの提供元に関する言及はありません。
これは「Gemini連携が取りやめになった」という意味ではありません。今回のイベントでAppleがその話をしなかった、という事実です。SiriとGeminiの関係は2026年6月の発表で語られたもので、今回あらためて確認された内容ではありません。時系列を分けて読む必要があります。経緯はSiriのGemini搭載時期と対応機種の解説で追っています。
Apple Watch・AirPods・健康:測る回数が増えた
ウェアラブル側は「測る回数を増やす」方向の更新です。
- Apple Watch Series 12(71,800円〜):新しいHealth Sensing SystemとS11チップを搭載し、心拍を5秒ごとに測定。心拍変動(HRV)の測定頻度は最大24倍になり、その日の回復状態を示すreadinessスコアが加わりました。
- Apple Watch Ultra 4($799):S11を搭載し、バッテリーは通常最大50時間・低電力モードで84時間。
- AirPods 5(23,800円/ケース付き27,800円):オープンイヤー型のままAirPods 4比で最大50%多くノイズを除去。ノイズキャンセリング込みで5時間、ケース込みで22時間。Live Translationに対応します。
- 健康:Quest Diagnosticsによる50を超えるバイオマーカー検査($119)が年内に米国・英語から始まるほか、ヘルスケアアプリが刷新され、映像を使ったAIモデルによる自宅での動作評価やHealth Ageが加わります。
AirPods 5のLive Translationは、対面の打ち合わせで通訳アプリを開かずに済む種類の機能です。海外の取引先とやり取りのある会社では、翻訳ツールの運用そのものを見直す余地があります。
業務で使う側が、今週やっておくとよいこと
発表を受けて社内で判断が要るのは、実は端末選びよりも更新計画のほうです。順番に片づけると迷いません。
- 社用iPhoneの機種を棚卸しする:Apple Intelligenceが動く機種と動かない機種が社内に混在していると、AI前提の業務手順を作った瞬間に使えない人が出ます。台数を数えるところから始めます。
- 「9月15日に来るもの」と「10月に来るもの」を分けて社内共有する:Apple Intelligenceの日本語は9月15日、Siri AIの日本語は10月。ここを混ぜた案内を出すと、期待値がずれて問い合わせが増えます。
- AIに入れてよい情報の線引きを先に決める:端末側のAIが賢くなるほど、うっかり入力される情報の範囲も広がります。機能が増える前にルールを置くほうが、あとから禁止するより摩擦が小さくて済みます。
- 予約が要るなら9月12日午後9時に備える:業務端末をまとめて更新する場合、在庫が動くのは最初の数時間です。
業務端末をまとめて更新する場合は、注文後に「いつ手元に届くのか」を読む必要があります。iPhone 18 Proはいつ届くのか(お届け予定日の読み方)に、Apple公式の配送ルールをまとめました。
Mihataでは、こうした「AIをどこまで業務に入れるか」の線引きづくりからご一緒するAI導入支援も行っています。記事の途中で恐縮ですが、社内でAIの話を進めるときの土台づくりとしてお役に立てることがあるかもしれません。よろしければあわせてご覧ください。
まとめ
2026年9月のAppleのイベントで発表されたのは、iPhone 18 Pro(219,800円〜)、iPhone 18 Pro Max(239,800円〜)、初の折りたたみiPhone Duo(364,800円〜)、Apple Watch Series 12、Apple Watch Ultra 4、AirPods 5です。Proの2機種は予約が日本時間9月12日午後9時、発売が9月18日。iPhone Duoは予約が10月16日、発売が10月23日。標準モデルのiPhone 18は発表されていません。
ソフトウェアはiOS 27が日本時間9月15日に配信され、Apple Intelligenceは同時に日本語でも使えるようになります。ただし新しいSiri(Siri AI)はベータかつ英語のみで、日本語は2026年10月です。社内向けの案内を書くときは、この2つを必ず分けてください。
AIモデルや各社の新機能の動きを横断で追いたい方は2026年後半のAIモデル公開ロードマップもあわせてご覧ください。
よくある質問
Appleのイベントで発表されたiPhoneは何ですか?
iPhone 18 Pro、iPhone 18 Pro Max、そして初の折りたたみiPhoneであるiPhone Duoの3機種です。標準(無印)のiPhone 18は今回発表されていません。
iPhone 18 Proの価格と発売日は?
日本では219,800円からで、iPhone 18 Pro Maxは239,800円からです。予約は日本時間9月12日(金)午後9時、発売は9月18日(金)です。
iPhone Duoはいくらで、いつ買えますか?
日本では364,800円からです。予約は日本時間10月16日(金)午後9時から、発売は10月23日(金)です。全世界でeSIM専用となり、物理SIMのスロットはありません。
iOS 27はいつ配信されますか?
米国時間2026年9月14日(月)、日本時間では9月15日(月)に無償アップデートとして配信されました。
新しいSiriは日本語で使えますか?
すぐには使えません。Siri AIはiOS 27と同時にベータで提供されますが、開始時は英語のみです。日本語は2026年10月に対応予定とされています。一方、Apple Intelligence自体はiOS 27と同時に日本語を含む言語で利用できます。
今回の発表でGeminiとの連携は語られましたか?
いいえ。Appleが公開したプレスリリース本文に「Gemini」「Google」への言及は一件もありませんでした。Apple Intelligenceは端末内処理とPrivate Cloud Computeという枠組みだけで説明されています。連携が取りやめになったという意味ではありません。実際、出荷当日の2026年9月14日にAppleが公開したNewsroom記事では「Googleおよび同社のGeminiモデルとの協業でカスタム構築した次世代Apple Foundation Models」と明記されました。9月9日のイベント本文に限って言及が無かった、ということです。