2026年に入ってから、主要AIベンダーのモデル発表は「数ヶ月に1回」ではなく「数週間に1回」のペースになりました。Anthropic は上半期だけでフラッグシップを4回更新し、OpenAI は GPT-5.6 を3ティア構成で一般提供、Google は Flash 系をほぼ月次で更新しています。一方で、日本語のまとめ記事には「Veo 4 が出た」「Llama 5 が登場」といった、公式には確認できない情報が混ざったものも少なくありません。
【2026年10月13日 追記】OpenAI・Anthropic・Google・Meta・xAI・Apple の一次ソースを取り直しました。新しいモデルの発表は Meta の1件だけで、OpenAI・Anthropic・Google・xAI・Apple はゼロでした。Meta が2026年10月12日に Muse Wonder(muse-wonder-1.0)と Muse Wonder Full(muse-wonder-full-1.0)を発表しています。どちらもコンテキストは100万トークン。Muse Wonder の単価は100万トークンあたり入力$4.00・キャッシュ入力$0.20・出力$20.00で、Muse Wonder Full は Muse Code のサブスク限定=Power Usage $50/月・Maximum Usage $200/月のプランからだけ使え、従量課金の単価は設定されていません。★Muse Wonder はオープンウェイトではありません。重みを公開するという告知も出ていません。Meta のオープンウェイトの系列は Llama 4 のままなので、「Meta の新モデル=手元で動かせる」と読まないでください(Muse Wonder と Muse Wonder Full の発表内容、Muse Wonder の料金を実際の使用量で試算した記事に分けました)。★claude-haiku-4-5-20251001 は提供保証期限の2026年10月15日まで残り2日になりましたが、本日時点でも Active・非推奨日 N/A のままで、提供終了の告知はまだ出ていません。2026年10月13日時点の残り日数=10月15日 Claude Haiku 4.5 の提供保証期限まで残り2日/10月22日 Veo 3.1 系プレビュー3本と gemini-omni-flash-preview まで9日/10月23日 OpenAI 旧世代12系統と Google deep-research-pro-preview-12-2025 まで10日/10月26日 カスタムGPTの新規作成終了まで13日/11月2日 grok-imagine-image-quality の退役まで20日/11月12日 Cursor 向け OpenAI モデル提供終了と Claude の Usage Policy 施行まで30日/11月17日 gemini-3.1-flash-tts-preview・gemini-3.1-flash-live-preview まで35日/11月30日 claude-sonnet-4-5-20250929 の退役まで48日/12月1日 OpenAI の旧画像モデル3本まで49日/12月11日 カスタムGPTの停止と API 版 o3 まで59日/12月31日 Gemini 3.8 Flash・3.6 Flash の導入価格の終了まで79日。
【2026年10月12日 追記】OpenAI・Anthropic・Google・Meta・xAI・Apple の一次ソースを取り直しましたが、新しいモデルとOSの発表はゼロでした。Anthropic のモデル一覧は Fable 5.1 / Opus 5.5 / Sonnet 5.5 / Haiku 5.5 の4本で変化なし、OpenAI の API 変更履歴は10月8日の GPT-6.1 Sol の Ultrafast モードが最新、Gemini の変更履歴も10月8日の節が最新(モデル系の最新は10月6日の Nano Banana 2.1 GA)、Meta のリサーチブログは10月2日の記事が最新でモデル系は9月2日の Muse Spark 1.3 のまま、xAI のモデル一覧は「Last updated: September 21, 2026」で Grok 4.7 が最新、Apple のセキュリティリリース一覧は9月28日の iOS 27.0.1 が最新で iOS 27.1 はまだ未配信です。claude-haiku-4-5-20251001 も Active・非推奨日 N/A のままで提供終了の告知は出ていません。★10月22日と10月23日に止まる Google の2件は、移行手順と費用差を個別記事にしました=Veo 3.1 プレビュー3本の停止と gemini-omni-1.1-flash への移行(秒課金からトークン課金へ変わるため、Lite 構成だけ実効単価が約2倍になります)とDeep Research エージェントの停止と agent パラメータの差し替えです。2026年10月12日時点の残り日数=10月15日 Claude Haiku 4.5 の提供保証期限まで残り3日/10月22日 Veo 3.1 系プレビュー3本と gemini-omni-flash-preview まで10日/10月23日 OpenAI 旧世代12系統と Google deep-research-pro-preview-12-2025 まで11日/10月26日 カスタムGPTの新規作成終了まで14日/11月2日 grok-imagine-image-quality の退役まで21日/11月12日 Cursor 向け OpenAI モデル提供終了まで31日/11月17日 gemini-3.1-flash-tts-preview・gemini-3.1-flash-live-preview まで36日/11月30日 claude-sonnet-4-5-20250929 の退役まで49日/12月1日 OpenAI の旧画像モデル3本まで50日/12月11日 カスタムGPTの停止予定と API 版 o3 まで60日/12月31日 Gemini 3.8 Flash / 3.6 Flash の導入価格($0.75/$3.75)終了まで80日。
【2026年10月11日 追記】Google が Flash 系の「1世代前」を2本まとめて非推奨にしました。Gemini API の変更履歴の2026年10月8日付の告知に、前日の確認では無かった2行が後から加わっていました=gemini-3.7-flash が非推奨になりリクエストは自動で gemini-3.8-flash へ回され、gemini-3.5-flash も非推奨になり自動で gemini-3.6-flash へ回されます(廃止ページの表にも2行とも載り、停止日はどちらも「No shutdown date announced」で未発表)。止まらないかわりに「指定したモデルと違うモデルが答える」状態になるのが実務上の勘所です=3.8 Flash は thinking の minimal が公式の対応表に載っておらず(=指定できません。エラーになると断定はできません)、Live API と画像生成にも非対応なので、コードを変えていないのに通らなくなる呼び出しが出ます(実際に詰まる箇所と直し方はminimal 非対応で止まる処理の代替設定に)。2026年のGoogleは「Pro 系は出ないがFlash 系は数週間おきに刷新される」と書いてきましたが、ここからは「刷新のたびに1世代前が非推奨になって自動で巻き取られる」段階に入りました(整理はGemini 3.8 FlashとAIモデル提供終了への企業の対応に)。なお本日時点で新モデルの発表はゼロで、Anthropic・OpenAI・xAI・Apple にも新しい告知はありません。claude-haiku-4-5-20251001 は Active・非推奨日 N/A のままです。2026年10月11日時点の残り日数=10月15日 Claude Haiku 4.5 の提供保証期限まで残り4日/10月22日 Veo 3.1 系プレビュー3本と gemini-omni-flash-preview まで11日/10月23日 OpenAI 旧世代12系統と Google deep-research-pro-preview-12-2025 まで12日/10月26日 カスタムGPTの新規作成終了まで15日/11月2日 grok-imagine-image-quality の退役まで22日/11月12日 Cursor 向け OpenAI モデル提供終了まで32日/11月17日 gemini-3.1-flash-tts-preview・gemini-3.1-flash-live-preview まで37日/11月30日 claude-sonnet-4-5-20250929 の退役まで50日/12月1日 OpenAI の旧画像モデル3本まで51日/12月11日 カスタムGPTの停止予定と API 版 o3 まで61日/12月31日 Gemini 3.8 Flash / 3.6 Flash の導入価格($0.75/$3.75)終了まで81日。
【2026年9月21日 追記】SpaceXAI が Grok 4.7 を公開しました。入力$2/出力$6・50万トークンで Grok 4.6 から単価据え置き、Terminal-Bench 4.0 は20.3%から38.0%へ。詳細はGrok 4.7 と Grok 4.6 の違いとGrok 4.7 の料金試算にまとめました。
【2026年9月24日 追記】9月22日に3社が同日に動きました。①Anthropic が Claude Opus 5.5 を公開(入力$4/出力$20で Opus 5 比20%減、キャッシュ読みは$0.20で60%減、既定設定の典型ワークロードで運用コスト40%減、出力速度は30%以上向上)。同じ発表文に「Claude Sonnet 5.5 と Claude Haiku 5.5 が数週間内に続く」と明記されました=これが現時点でいちばん確度の高い「次に来るモデル」です(日付・料金は未発表)。②OpenAI が GPT-6 系のプロンプトキャッシュを改定(キャッシュ済み入力は最大90%引き・再利用の窓は30分・既定でヒット率が上がる)。③Google が Gemini 3.8 Flash TTS / Gemini 3.8 Flash-Lite TTS を GA にし、あわせて Voices エンドポイント・Voice design・Voice replication を公開しました。詳細はClaude Opus 5.5 の変更点、Claude Haiku 5.5 はいつ出るか、GPT-6 のプロンプトキャッシュ改定、Gemini 3.8 Flash TTS の料金と使い方にまとめました。
この記事は、2026年9月21日時点で公式に確認できる事実と報道・リーク・根拠のない噂を記号で完全に分離した、AIモデルの一覧・ロードマップです。「次のAIモデルはいつ出るのか」を判断するための材料と、中小企業がこのペースにどう構えるべきかの判断フレームまでをまとめています。
最終更新: 2026年10月9日|【2026年10月9日】この2日間で、この記事が「これから来る」側に置いていたものが5件まとめて実績側へ移りました。①Claude Haiku 5.5(claude-haiku-5-5)が2026年10月7日に提供開始=5.5世代は Fable 5.1 / Opus 5.5 / Sonnet 5.5 / Haiku 5.5 の4本でそろいました。②GPT-6 が ChatGPT の全プランへ(2026年10月7日に Plus / Pro / Business / Enterprise、翌10月8日から Free / Go へ順次。Free / Go は GPT-6 Luna、Plus 以上は GPT-6 Sol。対象は「Chat」タブで Work と Codex の基盤モデルは変わっていません)。③同じ発表で Intelligent UI(回答にグラフ・ボタン・フォーム・操作できるコンテンツが入る機能)も全プランへ。④Gemini Nano Banana 2.1 が2026年10月6日に一般提供(GA)。⑤OpenAI の Decisions API が2026年10月6日に gpt-6-luna でベータ公開(v1/decisions・「テキストと画像を型付きの回答に変える。Responses API より10倍速い」)。さらに⑥2026年10月8日に GPT‑6.1 Sol へ Ultrafast モードが追加されました(service_tier: "ultrafast"・全APIユーザーが利用可・US と EU のデータレジデンシー対応)。★そして10月7日の回で「確認できていない」と書いた API 利用枠の金額しきい値が取れました(下の「【2026年10月9日】」の節に表で載せています)。2026年10月9日時点の残り日数=10月15日 Claude Haiku 4.5 の提供保証期限まで残り6日(Active・非推奨日 N/A のまま)/10月22日 Veo 3.1 系プレビュー3本まで13日/10月23日 旧世代GPTまで14日/10月26日 カスタムGPTの新規作成終了まで17日/11月2日 grok-imagine-image-quality の退役まで24日/11月12日 Cursor 向け OpenAI モデル提供終了まで34日/11月30日 claude-sonnet-4-5-20250929 の退役まで52日。★この残り日数から gemini-3.1-flash-image を外しました。2026年10月6日に非推奨になったモデルですが、公式に停止日が無い(「No shutdown date announced」)ためです(詳細は下の訂正の節)。|旧: 2026年9月29日|【2026年9月29日】Anthropic が2026年9月28日に Claude Sonnet 5.5(claude-sonnet-5-5)を提供開始しました。9月22日の Opus 5.5 に続く5.5世代の2本目で、料金は Sonnet 5 と同額の入力$2/出力$10(キャッシュ読み$0.20)に据え置き、出力生成は30%以上高速、1タスクあたり最大30%安。コンテキスト100万トークン・最大出力12.8万トークン・知識カットオフ2026年6月で、退役は2027年9月28日より前にはしないと明記されています。5.5世代で未提供なのは Haiku だけになり、Haiku 5.5 は「数週間内」と再度予告されたのみで日付・料金とも未発表です。また本日2026年9月29日が claude-sonnet-4-5-20250929 の「Not sooner than September 29, 2026」の当日ですが、同日も状態は Active のままで終了告知は出ていません。次の期日は10月15日の Claude Haiku 4.5(当時の残り16日)です。★その後2026年9月30日に claude-sonnet-4-5-20250929 は Deprecated へ変わり、退役日2026年11月30日が確定しました(2026年10月2日に確認)。詳細はClaude Sonnet 5.5 の提供開始まとめ/Opus 5.5 との使い分け/料金の試算へ。|旧: 2026年9月28日|【2026年9月28日】OpenAI・Anthropic の公式廃止ページを取り直し、下のカレンダーの残り日数を2026年9月28日時点へ引き直しました。新しい廃止告知はゼロです。Sora 2 系(Videos API・sora-2・sora-2-pro)の停止予定日2026年9月24日と、カスタムGPTの新規作成終了(2026年9月25日・予定)はどちらも経過しました。Sora 2 系は停止が実行済みで、公式モデルページと動画生成ガイドに「were shut down on September 24, 2026 and are no longer available」と明記され、モデル一覧・料金ページからも行が消えています(2026年9月28日に実測)。Anthropic 側は claude-sonnet-4-5-20250929(Not sooner than September 29, 2026)・claude-haiku-4-5-20251001(Not sooner than October 15, 2026)がいずれも Active のままです。|旧: 2026年9月24日|【2026年9月24日】2026年9月22日に Anthropic(Claude Opus 5.5)・OpenAI(GPT-6 のプロンプトキャッシュ改定)・Google(Gemini 3.8 Flash TTS / Flash-Lite TTS の GA)が同日に動いたので、下のベンダー別一覧に反映しました。次に来るモデルの最有力は Claude Sonnet 5.5 / Haiku 5.5 です(Anthropic が Opus 5.5 の発表文で「数週間内に続く」と明記。日付・料金は未発表)。未確定の Gemini 4 と合わせて、◎公式として扱えるのはこの3つだけです。|旧: 2026年9月21日|【2026年9月21日】新しいモデルの発表はゼロでした(OpenAI・Anthropic・Google・SpaceXAI(旧xAI)・Meta のいずれも)。OpenAI の API changelog は9月15日、openai.com/news は9月18日(豪州の青少年安全に関する文書)、Anthropic の news は9月18日(Accenture との提携)、Gemini API の changelog は9月17日(Antigravity)、SpaceXAI(旧xAI) は9月18日(Grok Voice Transcribe 2.0)、Meta は7月9日がそれぞれ最新で、いずれも新しい大規模言語モデルではありません。ChatGPT 側の GPT-6 Astra も発表から18日目の9月21日で一般提供ではなく、リリースノートの「Astra is not yet generally available.」が一字も変わっていません。下のカレンダーの残り日数を同日時点へ更新しました。|旧: 2026年9月18日|【2026年9月18日】新しい大規模言語モデルの発表はゼロでした(OpenAI・Anthropic・Google・SpaceXAI(旧xAI)・Meta のいずれも)。動いたのは廃止・提供条件の側で、一次ソースで確認できた新しい確定日程が3件あります。①Google が2026年9月17日に管理エージェント antigravity-preview-09-2026 を公開し、antigravity-preview-05-2026 を廃止しました(停止日は2026年10月5日。ツール名が snake_case から PascalCase に変わり、ファイル編集が全書き換えから行範囲の置換に変わる破壊的変更を含みます)。②OpenAI が2026年9月11日に予告したカスタムGPTの廃止とプラグインへの移行について、公式FAQに Enterprise 向けの日程が明記されました=2026年9月25日(予定)で新規カスタムGPTの作成が終了、2026年12月11日に停止(scheduled retirement)。③OpenAI の gpt-5.4-cyber は2026年10月1日提供終了(移行先 gpt-5.6-cyber)。なお ChatGPT 側の GPT-6 Astra は発表から15日目の9月18日でも一般提供ではありません(リリースノートの「Astra is not yet generally available.」が一字も変わっていません)。|旧: 2026年9月13日|【2026年9月13日】新しいモデルの発表はゼロでした(OpenAI・Anthropic・Google・SpaceXAI(旧xAI)・Meta のいずれも)。代わりに、この記事が4夜見落としていた1件を「すでに出た」側へ追加します。①OpenAI の GPT-Rosalind(gpt-rosalind-research)が2026年9月8日に trusted-access program 経由で一般提供(GA)を開始していました。承認された組織の「社内のライフサイエンス研究」に用途を限定した提供で、料金は入力$5.00/キャッシュ入力$0.50/出力$25.00(いずれも100万トークンあたり)、課金開始は2026年10月5日です。②ChatGPT 側の GPT-6 Astra は発表から10日目の9月13日でもまだ一般提供ではありませんでした。ChatGPT リリースノートの9月3日エントリにある「Astra is not yet generally available.」が一字も変わらず残っており、リリースノート自体の最新エントリは9月10日(Data プラグイン/Box・Dropbox・SharePoint の Library 対応)で Astra への言及はありません。③Gemini API の changelog は9月3日の Lyria 3.5 が最新のまま10夜連続で動かず、SpaceXAI(旧xAI) は9月2日、Meta は7月9日が最新エントリのままです。
カレンダー上で次に来る確定日程(2026年9月30日時点・当時の残り日数のまま残しています。最新版は上の「【2026年10月6日】」の節にあります)=9月24日 OpenAI Sora API 廃止(実行済み。公式モデルページに「no longer available」と明記)/9月25日 カスタムGPTの新規作成終了(予定・経過済み)/9月28日 gpt-3.5-turbo-instruct・babbage-002・davinci-002・gpt-3.5-turbo-1106 の停止(2026年9月28日が期日・経過済み)/9月29日 Claude Sonnet 4.5 の提供保証期限(9月29日を経過。提供終了ページは Active のまま=告知は出ていない)/9月30日 gemini-omni-flash-preview の廃止(本日が期日)/10月1日 gpt-5.4-cyber の提供終了(残り1日)/10月5日 Google antigravity-preview-05-2026 の停止(残り5日)/10月15日 Claude Haiku 4.5 の提供保証期限(残り15日)/10月23日 gpt-3.5-turbo(0125)ほか12系統の停止(残り23日)/11月12日 Cursor 向け OpenAI モデル提供終了(残り43日)/11月30日 v1/prompts と Evals の廃止(2026年11月30日まで残り61日)/12月1日 gpt-image-1-mini ほかの廃止(残り62日)/12月11日 カスタムGPTの停止予定・API の o3-2025-04-16 ほかの廃止(残り72日)/2027年1月20日 gpt-realtime・gpt-audio 系の廃止(残り112日)/2027年2月26日 whisper-1・gpt-4o-transcribe・gpt-4o-mini-transcribe・gpt-4o-transcribe-diarize の廃止(残り149日)。
ここから下は、9月12日以前に書いた更新履歴です(当時の残り日数のまま残しています)。|【2026年9月12日】新しい大規模言語モデルの発表はゼロでしたが、OpenAI が9月10日に2つ動かしました。①音声モデル GPT-Live-1 と Gemini 3.8 Live が相次いで一般提供(GA)。料金は音声セッション1分あたり0.05ドルの秒課金で、専用エンドポイント v1/live/sessions でしか呼べません(Responses / Chat Completions / Realtime はいずれも非対応)。②Agents API がパブリックベータで公開。Codex のハーネスを OpenAI 側で運用する仕組みで、データ所在は米国のみ・ZDR 非対応という制約があります。なお ChatGPT 側の GPT-6 Astra は9月12日時点でも「まだ一般提供ではない」という記載が残っており、発表から9日が経過しています。
カレンダー上で次に来る確定日程(2026年9月12日時点)=9月24日 OpenAI Sora API 廃止(残り12日)/9月28日 gpt-3.5-turbo-instruct など4本の停止(残り16日)/9月29日 Claude Sonnet 4.5 の提供保証期限(残り15日)/9月30日 Gemini gemini-omni-flash-preview の廃止(残り18日)/10月15日 Claude Haiku 4.5 の提供保証期限(残り33日)/10月23日 gpt-3.5-turbo・gpt-4・o1・o3-mini ほかの停止(残り41日)/11月12日 Cursor 向け OpenAI モデル提供終了(残り61日)。
ここから下は、9月11日以前に書いた更新履歴です(当時の残り日数のまま残しています)。|【2026年9月3日】2日続けて大きく動きました。①Google が2026年9月2日に Gemini 3.8 Flash と Gemini 3.8 Flash Cyber を一般提供(GA)開始。Flash 系は3.6(7月21日)→3.7(8月13日)→3.8(9月2日)と6週間で3世代進み、料金は3代とも同額(入力$0.75/出力$3.75・2026年12月31日まで)です。②OpenAI が2026年9月3日(米国時間)に GPT-6 Astra を発表・提供開始。名前は「GPT-6」か「Astra」かではなく GPT-6 Astra(モデルID gpt-6-astra)で確定し、API料金は入力$10/出力$50、コンテキストは1,050,000トークン、知識のカットオフは2026年4月30日と公表されました。ただし発表当日は一般提供ではなく、限定組織から数日かけて広がる段階です。
カレンダー上で次に来る確定日程(2026年9月3日時点)=9月24日 OpenAI Sora API 廃止(残り21日)/9月29日 Claude Sonnet 4.5 の提供保証期限(残り26日)/9月30日 Gemini gemini-omni-flash-preview の廃止(残り27日)/10月15日 Claude Haiku 4.5 の提供保証期限(残り42日)/11月12日 Cursor 向け OpenAI モデル提供終了(残り70日)。
ここから下は、9月1日以前に書いた更新履歴です(当時の残り日数のまま残しています)。|2026年8月27日、Google が Gemini API のリリースノートに「Gemini 3.5 Transcribe が一般提供(GA)」を追加していることを確認しました(更新日は2026年8月26日)。音声認識の専用モデルで、ファイル向けの gemini-3.5-transcribe と WebSocket 双方向の gemini-3.5-transcribe-live の2本。日本語を含む85言語超の自動判別、話者分離(最大8人)、単語単位のタイムスタンプ、最大1,000語のカスタム語彙に対応し、料金は音声1分あたり約0.005ドル(Live は約0.009ドル)です。8月13日の Gemini 3.7 Flash 以来、13日ぶりのリリースノート追記で、Gemini 3.5 Pro は依然として deepmind.google で「coming soon」のままです(3.5 という数字は共通ですが別物)。詳細はGemini 3.5 Transcribeの料金と日本語文字起こしの記事にまとめました。また、8月26日が期日だった OpenAI Assistants API の停止と ChatGPT の o3 提供終了は、どちらも期日を通過しました(ただし OpenAI 公式はどちらも「2026年8月26日に削除/廃止する」という告知文のままで、「停止済み」という完了表記には切り替わっていないため、当サイトでは完了形では書いていません)。それ以外の一次ソースは変化なしで、新しいフロンティアモデルの発表はゼロです(platform.claude.com のモデル一覧は Fable 5/Opus 5/Sonnet 5/Haiku 4.5 の4本で Haiku だけ4.5世代のまま/docs.x.ai は8月21日更新で Grok 4.6 が最新・4.7/5 の記載なし/openai.com の news 一覧に8月20日以降のモデル発表なし)。残り日数も更新しました(Sora API 廃止まで残り28日/Claude Haiku 4.5 の提供保証は残り49日・いずれも2026年8月27日時点)。以下は8月26日の更新内容です。2026年8月26日に OpenAI の Deprecations と Anthropic のモデル一覧・提供終了ページ・料金ページを再点検しました。新しいモデルの発表はゼロで、確定日程にも変更はありません(残り日数を同日基準へ引き直しています)(Anthropic のモデル一覧は Haiku だけ4.5世代のまま/Gemini API のリリースノートは8月13日の Gemini 3.7 Flash が最新のまま/docs.x.ai は8月18日更新で Grok 4.6 が最新・4.7/5 の記載なし/deepmind.google は「3.5 Pro coming soon」のまま/OpenAI の news 一覧も8月13日の GPT-5.6 Ultrafast プレビュー以降にモデル発表なし)。予測市場は板ごとの累計取引額まで取得する方式に変えました——GPT-6 市場の「9月15日まで」「10月31日まで」、Gemini Pro 市場の「9月15日〜10月31日」は取引がほぼゼロで、これまで日々の変動として扱っていた値の一部は薄商いのノイズでした。表には出来高を併記しています。以下は8月19日の更新内容です。OpenAI から「公開時期」に直接効く発表がありました——OpenAI は2026年8月18日、公式ブログ「Pacing model development in an era of cyber-critical capabilities」で、次期モデル Astra を含む最新モデルの強化学習(RL)を2週間停止し、最大規模の計画中フロンティア RL 実行はいまも保留中であると公表しました。理由は能力不足ではなく、Astra がサイバー領域で Preparedness Framework 上の「クリティカル」水準に達しうると判断され、自社の監視・隔離体制の強化が追いつくまで待つ、というものです。予測市場はこれを受けて1日で崩れました——GPT-6 の「8月末までに出る」確率は 11%→4.5%、「9月末まで」は 39%→32.5%、Astra 名指しの「9月15日まで」は 59%→39.5%(いずれも8月18日→8月19日)。8月18日に本記事が書いた「市場は9月へ織り込みを戻している」という結論は、翌日に逆向きの事実になりました。年内(12月末)だけは 83.5%→81.5% とほぼ動いておらず、市場は「年内には出る。ただし時期は後ろへずれた」と見ています。その他の定点確認は変化なしでした(Gemini API のリリースノートは8月13日の Gemini 3.7 Flash が最新のまま、Anthropic のモデル一覧は Haiku だけが4.5世代のまま、docs.x.ai のモデル一覧に Grok 4.7/Grok 5 の記載はなし)。残り日数も更新しています(期日そのものも公式ページで再確認済み)。本記事は新情報が出るたびに更新します。2026年後半(H2)にこの期間ですでに出たフロンティア級モデルは Google の Gemini 3.6 Flash(7月21日)、Anthropic の Claude Opus 5(7月24日)、xAI の Grok 4.6(8月12日)、Google の Gemini 3.7 Flash(8月13日)の4本です。カレンダー上で次に来る確定日程は、2026年9月24日:OpenAI Sora API 廃止(残り25日)/2026年9月29日:Claude Sonnet 4.5 の提供保証期限(残り30日)/2026年10月15日:Claude Haiku 4.5 の提供保証期限(残り46日)/2026年11月12日:Cursor 向け OpenAI モデル提供終了(残り74日)の4つです(残り日数は2026年8月30日時点)(8月26日の Assistants API 停止と ChatGPT の o3 終了は通過済み)(2026年8月20日に OpenAI の Deprecations と Anthropic の提供終了ページで期日そのものを再確認済み。Claude Opus 4.1 の提供終了は8月5日、ChatGPT Atlas の終了予定日は8月9日で、どちらも通過済み。ただし Atlas は OpenAI 公式ヘルプが本稿時点でも「is scheduled to stop working」=予定形のままで、終了の完了は明示されていません)。なお、8月31日に予定されていた Claude Sonnet 5 の導入価格の終了($2/$10 → $3/$15)は取りやめになり、$2/$10 が標準価格になりました(2026年8月20日にも公式の料金ページで注記が継続していることを確認)。
もう1件、確定日程として押さえておきたいのが2026年8月26日のOpenAI o3のChatGPTからの提供終了です。移行先の選び方はOpenAI o3はいつ終了?移行先ガイドにまとめています。
結論:Astra は2026年9月3日に出た。最後に残った Gemini 4 も10月13日にGA
【2026年10月19日 訂正】この節の「まだ来ていない次世代は Gemini 4 だけ」は、2026年10月13日に解消しました。Google が Gemini API の変更履歴で Gemini 4 Argon(gemini-4-argon)の一般提供(GA)を告知しました(Gemini API と Google AI Studio。無料枠では使えず、料金は11月30日まで入力$2.00/出力$10.00、12月1日から2倍)。これで「ベンダーが存在を認めているのにまだ出ていない次世代モデル」は、2026年10月19日時点でゼロです。詳しくはGemini 4 Argon の提供開始と料金・対象プランにまとめました。以下の【10月9日 更新】以前の記述は当時のまま残しています。
【2026年10月9日 更新】結論は変わっていません。「ベンダーが存在を認めているのにまだ出ていない次世代モデル」は、2026年10月9日時点でも Google の Gemini 4 だけです。そのうえで、この2週間で予測欄が実績欄へ移ったものが続けて出ました=Claude Opus 5.5(9月22日)→ Claude Sonnet 5.5(9月28日)→ Claude Haiku 5.5(10月7日)で Anthropic の 5.5 世代が完成し、GPT-6 は10月7日に ChatGPT の有料プラン、翌8日に Free / Go へ広がりました。「◎公式に存在が認められているが未提供」の枠に残っているのは Gemini 4 の1件だけ——これが現在地です。
【2026年9月13日 更新】ここまでの結論は変わっていません。「ベンダーが存在を認めているのにまだ出ていない次世代モデル」は、2026年9月13日時点でも Google の Gemini 4 だけです。今夜の一次ソース確認で足すべき事実は2つで、①OpenAI の GPT-Rosalind(gpt-rosalind-research)が9月8日に trusted-access program 経由で一般提供を開始しており「すでに出た」側だったこと、②GPT-6 Astra の ChatGPT 側の一般提供は発表から10日目の9月13日になっても始まっていないことです。詳細はそれぞれ下の「OpenAI」節と最上部の更新履歴にまとめました。
【2026年9月7日 更新】この記事が「これから来る」と扱ってきた2つのうち、OpenAI の Astra は 2026年9月3日に「GPT-6 Astra」として発表・提供開始されました。APIは9月6日に通常のAPIキーへ開放され、ChatGPT側は9月7日時点でも公式に「一般提供はまだ」とされています(GPT-6 Astraの発表内容・料金・使える条件)。したがって2026年9月7日時点で「ベンダーが存在を認めているのにまだ出ていない次世代モデル」は Google の Gemini 4 だけです。以下は、その判断のもとになった経緯です(記述は当時の日付のまま残しています)。
2026年8月20日時点では、ベンダー自身が公の場で存在を認めている次世代モデルは Google の Gemini 4 と OpenAI の Astra の2つでした。まず Gemini 4 について、Alphabet の2026年第2四半期決算に合わせた Sundar Pichai 氏のメッセージには「私たちは Gemini 4 に向けて、これまでで最も野心的な事前学習を開始しました(We have started our most ambitious pre-training run yet, for Gemini 4)」という一文があります。ただし公開時期は明言されていません。
もう1つが OpenAI の次世代モデルです。7月時点では Bloomberg 報道(Sam Altman 氏が米政府・議員に次世代モデルをブリーフィングする)しか手がかりがありませんでしたが、2026年8月に OpenAI 自身の公式ページで名前が出ました。数学・理論計算機科学の未解決問題10件を解いた成果の発表ページに「The results were achieved by an internal version of Astra, our next major model.(これらの結果は、当社の次の主要モデルである Astra の社内バージョンによって達成された)」と書かれています。さらに2026年8月7日付のセキュリティ告知では「Astra is an upcoming model(Astra は近く登場するモデル)」とされ、社内評価の結果 Preparedness Framework 上のクリティカルなサイバー能力を排除できないと結論したこと、そのため隔離環境・モデル重みの保護強化・常時監視といった対策を先に講じたことが公表されました。名前は判明しましたが、公開日・価格・スペックはいずれも未公表です。それ以外の「GPT-6」「Grok 5」「Qwen 4」「Veo 4」は、8月15日時点で公式の裏付けがない、あるいは存在自体が確認できないものです(8月12日に xAI が出したのは Grok 5 ではなく Grok 4.6 でした。次の Grok 4.7 も、8月15日時点で公式発表はなくマスク氏のX投稿だけが情報源です)。
この記事の信頼度の見方(◎○△×)
AIモデルの「次は何が来るか」は、事実と願望が混ざりやすい領域です。この記事では、すべての未発表モデルに次の4段階の信頼度を付けています。記号がついていない断定は、この記事には書きません。
記号 | 意味 | 判断基準 | 実務での扱い |
|---|---|---|---|
◎ | 公式発言 | ベンダーの公式ブログ・決算資料・公式SNS・開発者ドキュメントに記載がある | 存在は前提にしてよい。ただし時期は別問題 |
○ | 報道 | Bloomberg・CNBC など、取材に基づく報道機関が複数または信頼性高く報じている | 計画として想定に入れてよい。仕様は変わりうる |
△ | リーク・推測 | SNS上のリーク、予測市場、過去サイクルからの推測のみ | 意思決定の根拠にしない。話題として把握するだけ |
× | 根拠なし/否定 | ベンダーの言及がゼロ、または公式に否定・別方針が示されている | 社内資料や提案書に書かない |
注意していただきたいのは、◎(公式発言あり)でも「いつ出るか」は別問題だという点です。実際 Google の Gemini 3.5 Pro は、2026年5月の Google I/O で Pichai 氏が6月公開に言及していたにもかかわらず、2026年8月20日時点でも一般提供されていません(同日に Google DeepMind の公式モデルページを確認したところ、掲載されている Pro の最新版は Gemini 3.1 Pro で、3.5 Pro には「coming soon」と付されたままでした)。存在の確度と時期の確度は分けて考える必要があります。
📅 これから来るAIモデル一覧(信頼度つき・2026年9月3日時点)
2026年後半に登場が取り沙汰されているモデルを、信頼度順に並べたものが下の表です。「予想時期」の欄が空欄・不明のものは、根拠のある時期情報が存在しないという意味です。
モデル | ベンダー | 信頼度 | 予想時期 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|
Gemini 4 | ◎(存在)/△(時期) | 不明(予測市場は年内を有力視) | Alphabet Q2決算のCEOメッセージで事前学習開始を明言 | |
Gemini 3.5 Pro(一般提供) | ◎(存在)/○(遅延) | 未定・遅延中 | I/O 2026で言及済み。Bloombergが遅延を報道。2026年8月11日時点も公式ページは「coming soon」 | |
Astra(OpenAI の次の主要モデル) | OpenAI | ◎(存在)/×(時期) | 未公表 | OpenAI公式ページに「our next major model」「one of our upcoming models」と明記(2026年8月)。公開日・価格・スペックはゼロ |
次の Flash 系(3.7 Flash は8/13に公開済み) | ○ | 継続的(3.6 Flash 7/21 → 3.7 Flash 8/13=約3週間間隔) | Flash系の高頻度更新が実績として継続。ただし「次」の名称・時期はGoogle公式に一切の言及がなく、3.8 Flash のような商品名は確認できない | |
GPT-6 / GPT-5.7(という名前で出ること)→ GPT-6 として決着・2026年10月8日に全プランへ | OpenAI | ◎(提供中) | 不明(予測市場は年内83.5%・Astra名指しなら9月15日59%・10月末86.5%/2026年8月18日取得) | SNSリークと予測市場のみ。OpenAI が使っている呼称は Astra で、GPT-6 という商品名への公式言及はゼロ |
Grok 5 | xAI | △(存在)/△(時期) | 不明・延期を繰り返している(8月12日に出たのは Grok 4.6。次は Grok 4.7 で、マスク氏によれば初期学習を終え9月上旬見込み) | Musk氏のX投稿のみ。公式リリース計画は非公表(4.7 も x.ai の発表・モデルカード・料金はいずれも未公開) |
Qwen 4 | Alibaba | △ | 2026年9月説(リーク) | 単一のリーク情報のみ。Alibabaは存在を認めていない |
| Anthropic | ◎(提供中) | 2026年10月7日に提供開始(決着) | モデルID |
DeepSeek V5 / R3 | DeepSeek | × | — | 公式言及ゼロ |
Veo 4 | × | — | Googleは発表も確認もしていない(後述) | |
Llama 5 | Meta | × | — | Metaはクローズド路線のMuse Sparkへ転換(後述) |
Sora 3 | OpenAI | × | — | Soraブランド自体が終了(後述) |
◎ Gemini 4:唯一「公式に存在が認められた」次世代モデル
(2026年10月19日追記:Gemini 4 は2026年10月13日に Gemini 4 Argon として一般提供されました。以下は発表前の記録です。)
Gemini 4 について Pichai 氏は、2026年7月の決算関連の発言で「Gemini 4 が出るときのフロンティアの水準で競争したい」「これまでより大幅に大きなベースモデルが必要になる」といった趣旨を述べています。9to5Google「What Google has teased about Gemini 4」によれば、社内の進捗については「外に出すときには喜んでもらえると確信している」とも語っています。
一方で、公開時期についてGoogleは一切コミットしていません。予測市場 Manifold Markets の Gemini 4 リリース時期マーケットでは2026年内リリースに8割強の確率が置かれていますが、これは参加者の総意であって公式情報ではありません。前段の Gemini 3.5 Pro が遅延していることを踏まえると、時期は流動的と見るのが妥当です。
◎ OpenAI の Astra:2026年9月3日に「GPT-6 Astra」として提供開始
【2026年9月5日・最新】OpenAI は2026年9月3日(米国時間)に GPT-6 Astra を発表し、同日から提供を開始しました。あわせて、8月18日に「保留中」としていた大規模フロンティアRLを2026年8月28日に再開したことも書かれています(小規模な実験的学習の一部は保留継続)。OpenAI は Astra が Preparedness Framework の「サイバーセキュリティ能力のCriticalしきい値に達した」と判断したうえで、安全対策が整ったとして公開へ進むとしています。ただし高度なサイバー用途は当初アルファテスターに限定され、その後 Daybreak Blue 経由で防御目的の利用へ広げる形です。公開に伴って価格とスペックも確定し、入力$10/出力$50・コンテキスト1,050,000トークン・知識カットオフ2026年4月30日と公表されました(272Kトークンを超えるリクエストは入力2倍・出力1.5倍)。実務側の注意として、安全機構が正当な作業を止めることがあり、API ではタスクがその場で停止すると明記されている点は、長時間動かすエージェント処理を組む場合に効いてきます。
以下は、8月時点の経緯です。
2026年8月、OpenAI は自社の公式ページで次世代モデルの呼称を明かしました。数学・理論計算機科学の未解決問題10件を解いた成果の発表ページに「The results were achieved by an internal version of Astra, our next major model.」とあり、続く2026年8月7日付のセキュリティ告知でも「Astra is an upcoming model」と書かれています。同告知では、Astra の社内評価でエージェント型コーディングとサイバーセキュリティに顕著な進展が見られ、Preparedness Framework 上のクリティカルなサイバー能力を排除できないと結論したこと、そのため隔離テスト環境・モデル重みの保護強化・常時監視の導入に加え、要件を満たさない社内活動を一時停止したことが公表されました。GPT-5.6 Sol までは「High(クリティカルではない)」評価だったとも明記されています。
実務上の読み方は2つです。第一に、次の主要モデルは実在し社内では動いている。第二に、安全性の手当てが公開ペースを律速しうる段階に入ったため、「社内で動いている=すぐ出る」ではありません。公開日・価格・コンテキスト長・提供プランはいずれも未公表のままです。
この流れの前段にあたるのが Bloomberg の報道です。Bloomberg は2026年7月21日、Altman 氏がトランプ政権と米議会に対して次世代AIモデルについてブリーフィングを行う予定だと報じました(Bloomberg「OpenAI's Altman to Brief US Officials on Next Wave of AI Models」)。同記事は有料ですが、Claims Journal による転載記事で本文を確認できます。
転載記事で確認できる具体的な言及は、OpenAI の広報担当者による「このモデルファミリーには、特に仕事とその規模拡大に関して、非常に興味深い能力が出てくると考えている」という趣旨のコメントまでです。報道時点ではモデル名・パラメータ数・公開日はいずれも報じられていませんでした。その後8月に名前(Astra)だけが公式に明かされた、という順序です。「GPT-6が8月に出る」といった記述を見かけたら、それは報道ではなくリークか推測です。
◎ GPT-6:2026年9月3日に「GPT-6 Astra」として発表。名前の論点は決着した
【2026年9月5日・最新】この記事が長く「未確定」と書いてきた「GPT-6 という名前で出るのか」は決着しました。正式名称は GPT-6 Astra、APIのモデルIDは gpt-6-astra で、世代名(GPT-6)と呼称(Astra)が併記される形になりました。Polymarket に「GPT-6」市場と「Astra」市場が並立し、9月3日時点で約11ポイントの差があったのは、この併記の可能性を市場が織り込みきれていなかったためです。予測市場の期限そのもの(9月中)は当たりましたが、名前の分岐については両市場ともYES決着になりました。詳細はGPT-6 Astraの料金・性能・使える条件にまとめています。以下は発表前の経緯を記録として残します。
GPT-6 は2026年7月上旬にコミュニティのリークとして浮上しましたが、OpenAI はモデルカード・スペック・価格・公開日のいずれも公表していません。そして8月、OpenAI が次の主要モデルに使っている呼称が Astra だと公式に判明しました。さらに2026年8月18日、OpenAI は「最大規模の計画中フロンティア RL 実行はいまも保留中」と公式ブログで明言しました。公開日について OpenAI 自身が出した、初めての「遅らせている」というシグナルです。参考データとして、予測市場 Polymarket「GPT-6 released by…?」の直近(2026年8月20日取得・1日で二桁ポイント動きます)の価格は以下のとおりです。8月18日・8月16日時点の値も併記しました。
期限 | 確率(2026年8月20日取得) | その板の累計取引額 | 参考:8月19日 |
|---|---|---|---|
2026年8月21日まで | 0.3% | 約15.1万ドル | 1.8% |
2026年8月31日まで | 2.4% | 約22.4万ドル | 4.5% |
2026年9月30日まで | 22% | 約23.5万ドル | 32.5% |
2026年10月31日まで | 58.5% | 約775ドル(薄商い) | 38% |
2026年12月31日まで | 80.5% | 約14.0万ドル | 81.5% |
前回この欄に書いた「反発」は、1日で消えました。8月18日時点では「8月末が11%、9月末が39%へ反発した」と書きましたが、8月19日に取り直すと8月末 4.5%・9月末 32.5%・10月末 38% と、9月〜10月の行がまとめて下がっています。今回は下げた理由がはっきりしています。同じ8月18日に OpenAI が RL 実行の保留を公表したためです。予測市場が動いた理由を一次情報で特定できるケースはむしろ珍しく、「公式の減速開示 → 翌日にオッズが崩れる」という因果がそのまま見えています。一方で年内(12月末)は 83.5%→81.5% とほぼ横ばいです。「年内に何かは出る。ただし時期は後ろへずれ、しかも名前が GPT-6 になるとは限らない」——これが8月19日時点の構図です。そして、この数字が1日で二桁ポイント動くという事実のほうが、実務上はもっと重要です。オッズを社内資料に引くなら必ず取得日を添えて、判断の直前に取り直してください。なお7月31日・8月7日を期限とする市場はいずれも「リリースされなかった」で決着済みで、8月14日を期限とする市場も公開がないまま通過しました。7月に出回っていた「8月ローンチ」というリークは、すべて外れたことになります。
Astra 専用マーケットができたので「名前の分」を切り分けられるようになった
Polymarket には 「OpenAI's Astra released by…?」という Astra 名指しのマーケットが立っています。商品名を問わず「Astra が出るか」を測る市場なので、上の「GPT-6 という名前で出るか」の市場と並べると、差額がそのまま「名前が GPT-6 になる分の織り込み」として読めます。
期限 | Astra が出る(2026年8月20日取得) | GPT-6 という名前で出る(同日取得) | 参考:Astra 8月19日 |
|---|---|---|---|
2026年8月15日まで | 期限通過(未リリース) | — | 期限通過 |
2026年8月31日まで | 8% | 2.4% | 12.5% |
2026年9月15日まで | 39.5% | 12%(薄商い) | 39.5% |
2026年9月30日まで | 73.85% | 22% | 71.25% |
2026年10月31日まで | 87% | 58.5%(薄商い) | 82% |
8月20日は Astra 側がほぼ横ばいでした。「9月15日まで」は 39.5% で8月19日から変わらず、「9月30日まで」は 71.25%→73.85%、「10月31日まで」は 82%→87% とわずかに戻しています。「秋のどこかで次の主要モデルは来る」という前提は生きているが、9月前半という具体的な日取りは崩れたまま、と読むのが8月20日時点では妥当です。なお、GPT-6 市場との差を読むときは板ごとの出来高に注意してください。GPT-6 側の「9月15日まで」(累計約200ドル)と「10月31日まで」(同約775ドル)はほとんど約定しておらず、差の数字がそのまま「名前が GPT-6 になる分の織り込み」を表しているとは言えません。厚い板どうしで比べられるのは「8月31日まで」(Astra 8% / GPT-6 2.4%)と「9月30日まで」(Astra 73.85% / GPT-6 22%)の2組です。実務的な含意もシンプルで、社内資料や企画書で「GPT-6が出たら」と書くのをやめて「OpenAI の次期モデル(Astra)が出たら」と書いておくほうが、あとで書き直さずに済みます。
これはあくまで市場参加者の見立てであり、OpenAI の計画ではありません。実際、2026年前半には「次はGPT-6」というリークが繰り返し流れましたが、実際に出たのは4月23日の GPT-5.5、そして7月9日の GPT-5.6 でした。予測市場は「まだ出ていない」という事実の傍証としては有用ですが、日付の根拠にはなりません。GPT-6 単体の詳しい整理はGPT-6 Astra発表|いつ使える?料金と性能にまとめています。
2026年前半〜7月にすでに出たモデル(ベンダー別)
「次を待つべきか」を判断するには、まず今何が使えるのかを正確に把握する必要があります。ここからは2026年8月20日時点で実際に提供されているモデルを、ベンダー別に整理します。
OpenAI
OpenAI は2026年7月9日、GPT-5.6 を ChatGPT・Codex・API で一般提供開始しました。特徴はSol / Terra / Luna という3ティア構成で、OpenAI はこれを「独自のペースで進化しうる恒久的な能力ティア」と位置づけています。つまり今後のバージョンでも Sol / Terra / Luna という名前は残る想定です。
モデル | 公開日 | 入力/出力(100万トークンあたり) | コンテキスト | 位置づけ |
|---|---|---|---|---|
GPT-6 Astra / Sol / Luna | 2026/9/3〜 | Astra $10 / $50 | 公式料金表を参照 | 2026年9月22日にプロンプトキャッシュを改定。キャッシュ済み入力は最大90%引き・再利用の窓は30分・既定でヒット率が上がる。ダッシュボードと cache_miss の診断ツールも追加 |
GPT-5.6 Sol | 2026/7/9 | $4 / $20(長コンテキスト時 $8 / $30) | 約105万トークン | フラッグシップ。複雑なエージェント・研究用途 |
GPT-5.6 Terra | 2026/7/9 | $2 / $12 | 約105万トークン | 本番運用向けのバランス型 |
GPT-5.6 Luna | 2026/7/9 | $0.20 / $1.20 | 約105万トークン | 分類・振り分けなど大量処理向け |
GPT-5.5 | 2026/4/23 | — | — | GPT-5.6の前世代 |
GPT-Image-2 | 2026/4/21 | 画像生成の従量課金 | — | 生成前に推論する画像モデル。2K解像度・多言語テキスト描画 |
【2026年9月13日 追記】用途限定モデル GPT-Rosalind(gpt-rosalind-research)が2026年9月8日に一般提供を開始しています。ただし誰でも使えるモデルではありません。OpenAI の changelog には「GPT-Rosalind is now generally available through the trusted-access program for approved internal life sciences research(承認された社内のライフサイエンス研究向けに、trusted-access program を通じて一般提供)」とあり、承認された組織が自社内の研究に使う場合に限られます。料金は入力$5.00/キャッシュ入力$0.50/出力$25.00(100万トークンあたり)で、課金開始は2026年10月5日、キャッシュ書き込み料金は適用されません。中小企業の一般的な業務用途とは接点がないモデルですが、「9月に OpenAI から出たもの」として数えるべき1本なのでここに記録しておきます。
実務上の注意点として、2026年7月30日に Terra が $2/$12、Luna が $0.20/$1.20 へ引き下げられました(Sol は2026年8月27日時点の公式料金ページで短コンテキスト $4/$20・長コンテキスト $8/$30 となっており、同ページには「Sol の割引料金は少なくとも2026年11月21日まで」との注記があります。最大2.5倍速・料金2倍の「Fast モード」も追加されました)。また GPT-5.6 には長文コンテキスト時の割増料金があるため、100万トークン級のコンテキストを常用する設計では標準料金より高くなりうる点を見積もり時に必ず確認してください。一方でキャッシュ済み入力は Sol の短コンテキストで $0.40/100万トークンと通常の10分の1なので、共通のシステムプロンプトや参照資料を繰り返し使う設計はコストを大きく下げられます。
GPT-Image-2 は2026年4月21日公開で、OpenAI 開発者ドキュメントの GPT Image 2 ページにスナップショット ID「gpt-image-2-2026-04-21」が記載されています。日本語を含む多言語のテキスト描画精度が大きく改善したと報じられており、バナーやチラシのラフ作成といった用途では検討価値があります。
GPT-5.6 の3ティアをどう使い分けるかは、GPT-5.6(Sol・Terra・Luna)の提供状況と料金を整理した記事で詳しく解説しています。
Google は2026年、Gemini 3.x 系の高頻度更新とマルチモーダル基盤「Gemini Omni」の投入を並行して進めました。Flash 系は7月21日の3.6 Flash からわずか3週間で3.7 Flash(8月13日GA)、さらに約3週間後の3.8 Flash(9月2日GA)へ更新されました。Google 自身が公式ブログで「6週間で3本目の Flash リリース」と書いており、「上位の Pro 系は出ないが、Flash 系は数週間おきに刷新される」という2026年後半の傾向がはっきり出ています。
モデル | 公開日 | 入力/出力(100万トークンあたり) | ポイント |
|---|---|---|---|
Gemini 3.8 Flash TTS | 2026/9/22 | $0.50 / $9.00(音声出力) | 音声読み上げのフラッグシップ。130言語・長尺の声のぶれに強い。音声トークンは1秒=25トークン(=約$0.0135/分)。同時に Voices エンドポイント(/v1beta/voices)・Voice design・Voice replication・150以上の音声ライブラリを公開 |
Gemini 3.8 Flash-Lite TTS | 2026/9/22 | $0.50 / $6.00(音声出力) | 大量処理・リアルタイム音声エージェント向け(101言語・約$0.009/分)。公式が |
Gemini 3.8 Flash | 2026/9/2 | $0.75 / $3.75 | Flash系の最新版。入力100万トークン/出力最大6.4万トークン、知識カットオフ2026年3月。HLE-Verified 54.9%。3.7 Flashと同額だが thinking の |
Gemini 3.7 Flash | 2026/8/13 | $0.75 / $3.75 | 入力100万トークン/出力最大6.4万トークン、知識カットオフ2026年3月。3.6 Flash比で DeepSWE v1.1 が49.0%→65.3%、FrontierCode 1.1 Main が34.4%→43.6%。3.6 Flashと同額。9月2日の3.8 Flash GA後も提供継続で、Google は効率優先の用途では3.7 Flashの継続利用を案内 |
Gemini 3.6 Flash | 2026/7/21 | $0.75 / $3.75 | 入力104万トークン/出力最大65,536トークン。公開時は$1.50/$7.50だったが、3.7 Flash の登場に合わせて同額まで低下 |
Gemini 3.5 Flash-Lite | 2026/7/21 | $0.30 / $2.50 | 大量処理向けの最廉価帯 |
Gemini 3.5 Flash Cyber | 2026/7/21 | 非公開 | 脆弱性検出特化。政府・パートナー限定提供 |
Gemini Omni / Omni Flash | 2026/5/19(I/O 2026) | — | any-to-any生成。クリップは10秒上限。SynthID透かし+C2PAが常時付与 |
Nano Banana Next | 2026/5(I/O 2026) | — | 画像生成の最新版。Nano Banana 2(2026/2/26)の後継 |
Gemini 3.5 Pro | 未提供 | — | I/O 2026で6月公開に言及されたが遅延中 |
Gemini Omni について実務上重要なのは、生成した動画に付与される SynthID 透かしと C2PA の Content Credentials は無効化できない点です。APIにオフにするフラグはありません。制作物に「AI生成である」というメタ情報が必ず残る前提で使う必要があります。
Gemini 3.5 Pro の遅延については、Bloomberg が2026年7月16日に「コーディング性能が社内目標に届かず、数ヶ月遅れている」と報じています(Bloomberg「Google Gemini Launch Delayed as Tech Falls Short of Internal Goals」/9to5Google による詳報)。Google はパートナーとのテスト中であることを認めていますが、新しい公開時期は示していません。料金や使いどころはGemini 3.6 Flash の料金と使い方をまとめた記事にまとめています。
Anthropic
2026年上半期、フラッグシップの更新頻度が最も高かったのが Anthropic です。公式のClaude モデル一覧ドキュメントに基づく現行ラインナップは次の通りです。
モデル | 公開日 | 入力/出力(100万トークンあたり) | コンテキスト | 知識カットオフ |
|---|---|---|---|---|
Claude Opus 5.5 | 2026/9/22 | $4 / $20(Opus 5 比20%減。キャッシュ読みは$0.20=60%減) | 100万トークン | 公式の一覧で確認 |
Claude Fable 5 | 2026/6/9 | $10 / $50 | 100万トークン | 2026年1月 |
Claude Opus 5 | 2026/7/24 | $5 / $25 | 100万トークン | 2026年5月 |
Claude Sonnet 5 | 2026/6/30 | $2 / $10(当初は8/31までの導入価格。値上げは取りやめ・標準価格化) | 100万トークン | 2026年1月 |
Claude Haiku 4.5 | 2025/10/15 | $1 / $5 | 20万トークン | 2025年2月 |
Claude Mythos 5 | 2026/6/9 | Fable 5と同等 | 100万トークン | 2026年1月 |
知識カットオフについては、2026年9月1日の Fable 5.1 で状況が変わりました。Fable 5.1 は2026年6月とラインナップで最も新しく、それまで起きていた「最上位の Fable 5(2026年1月)のほうが Opus 5(2026年5月)より知っていることが古い」という逆転は解消されています。ただし Fable 5 を使い続ける場合はこの逆転がそのまま残ります——最新の出来事に関する調べものでは、上位モデルを選べば必ず有利とは限りません。
もうひとつ実務で効くのが提供終了スケジュールです。Claude Opus 4.1(claude-opus-4-1-20250805)は2026年8月5日に提供終了しました。2026年8月8日に公式のモデル提供終了ページを確認したところ、状態表記はすでに Retired(=もう使えない)へ切り替わっており、提供終了履歴にも「This model was retired August 5, 2026.」と明記されています。このモデルIDへのリクエストはすでにエラーになりますので、旧モデルIDを直接指定して社内システムを組んでいる場合は、今日中に洗い出してください(Anthropic は Opus 4.8 以降への移行を推奨)。なお、この日付は Anthropic 自社運用の基盤の話で、Amazon Bedrock と Google Cloud は各社が独自の提供終了スケジュールを持ちます。なお、次に効く期日として長く挙げてきた2026年8月31日の Sonnet 5 導入価格の終了は、取りやめになりました。Anthropic 公式の料金ページは、当初8月31日までの導入価格として案内していた $2/$10 を現在は標準価格と明記しており、9月1日に予定されていた $3/$15 への引き上げは実施されません(2026年8月15日に公式ページで確認)。9月から Claude のAPI費用が1.5倍になる前提で組んだ予算は、引き直してください。移行にかかる費用感を事前に見積もりたい場合は、AIモデル移行のコスト見積もり|内訳5項目と概算式が参考になります。
Mythos 5 は Project Glasswing という招待制プログラムでの限定提供で、セルフサービスの申し込み窓口はありません。Opus 5 の料金や使えるプランについてはClaude Opus 5 の料金・対応プラン・Fable 5 との違いをまとめた記事で詳しく扱っています。また、Fable 5 がサブスクでいつまで使えるかを整理した記事も合わせてご覧ください。
xAI
xAI は2026年8月12日に Grok 4.6 を公開しました。公式リリースノートによれば、Artificial Analysis Intelligence Index で GPT-5.6 Sol と並ぶ61点、CursorBench v3.2 で69.9%、DeepSWE v1.1 で65.9%。API 単価は入力 $2/出力 $6 と Grok 4.5 から据え置きで、Cursor・Grok Build・API・OpenRouter・Vercel・Cloudflare で提供されています。「長時間動き続けるエージェント」向けという位置づけで、Grok 5 の前倒しではありません。そして次に控えているのも Grok 5 ではなく Grok 4.7 です。マスク氏は2026年8月12日のX投稿で「初期学習は完了し、いまは SpaceX 社のデータを大量に追加学習させている。3〜4週間で準備が整うはずだ」と述べており、2.1兆パラメータ(4.6 の1.5兆から拡大)で「4.6 よりあらゆる面で優れるが提供速度はやや遅い」としています。単純計算では9月上旬の公開見込みです。ただしこれらはすべてマスク氏本人のX投稿が出所で、xAI(SpaceXAI)公式の発表ブログ・モデルカード・API料金・モデルIDは2026年8月20日時点でひとつも公開されていません(docs.x.ai のモデル一覧・リリースノート・x.ai/news の3か所で不掲載を確認)。4.7 前提の見積もりはまだ作れない、というのが実務上の結論です。その前は2026年7月9日に Grok 4.5 を一般公開していました(前日の7月8日に開発ツール Cursor 向けに先行提供)。1.5兆パラメータ規模の「V9」基盤モデルを MoE(Mixture of Experts)構成で使っていると報じられていますが、xAI は公開時に公式ベンチマークを出していません。「Opusクラス」という表現は Musk 氏の自己申告であり、第三者検証ではない点に注意が必要です。
モデル | 公開日 | 入力/出力(100万トークンあたり) | コンテキスト |
|---|---|---|---|
Grok 4.6 | 2026/8/12 | $2 / $6(キャッシュ $0.50) | 50万トークン |
Grok 4.5 | 2026/7/9(一般公開) | $2 / $6(キャッシュ $0.50) | 50万トークン |
Grok 5 | 未リリース | — | — |
Grok 5 は2025年終盤から公開時期の見通しが繰り返し後ろ倒しになっています。6兆パラメータといった数字が流通していますが、これらはいずれも xAI の公式発表ではありません。2026年7月25日にマスク氏が示唆した「4.6は約2週間後、4.7は約4週間後」のうち、4.6 は8月12日に実際に出ました(予告から18日)。次に来ると予告されているのも Grok 5 ではなく 4.7 です。
Meta
Meta は2026年、これまでのオープンウェイト路線から方針を変えました。2026年4月8日、Meta Superintelligence Labs がMuse Spark(開発コードネーム Avocado)を公開。これは Meta 初のクローズドウェイト・API限定のフロンティアモデルです。Meta は「将来のバージョンではオープンソース化したい」と述べていますが、Muse Spark 自体の重みは当時公開されていませんでした(2026年10月19日訂正:2026年10月15日に Muse Spark Open として重みが公開されました)。【2026年10月10日 追記】この「将来オープンにする」は、2026年9月2日の Muse Spark 1.3 公式ブログの末尾に “bigger models, the Muse Spark open weights release” として明記されました。報道ベースの話から、公式ロードマップの記載に格上げされた扱いです(時期・対象バージョンは未公表)。あわせて現況も更新すると、最上位は Muse Spark 1.3(9月2日)、ほかに Muse Code(8月5日・ターミナルのコーディングエージェント)と Muse Voice Transcribe(9月1日・リアルタイム音声認識)が出ています。
オープンウェイトの系列としては Llama 4 が引き続き提供されています。「Llama 5」というモデルは2026年8月20日時点で存在しません(詳細は後述の誤解セクション)。
中国勢
2026年前半、パラメータ規模の面で最も派手な発表が続いたのが中国勢です。ただし「発表」と「検証可能な提供」は別である点が、この領域では特に重要になります。
モデル | ベンダー | 公開日 | 規模・特徴 | 検証状況 |
|---|---|---|---|---|
Kimi K3 | Moonshot AI | 2026/7/17 | 2.8兆パラメータのMoE。オープンウェイト | 重み公開済み |
Qwen3.8-Max-Preview | Alibaba | 2026/7/19 | 2.4兆パラメータと自己申告。上海WAICで発表 | プレビューのみ。ベンチマーク表・モデルカード・ライセンス未公開 |
GLM 5.2 | Z.ai(智譜) | 2026/6/13(API 6/16) | $1.40 / $4.40 | Artificial Analysis の指標でオープンウェイト首位と報告 |
MiniMax M3 | MiniMax | 2026/6/1 | 約428B/アクティブ23BのMoE。100万トークンコンテキスト。テキスト・画像・動画をネイティブ処理 | 公開済み |
DeepSeek V4-Pro / V4-Flash | DeepSeek | 2026/4/24 | MITライセンスのオープンウェイト | プレビュー版として公開 |
特に Qwen3.8-Max-Preview は注意が必要です。MarkTechPost の報道によれば、公開されているのはプレビューのエンドポイントのみで、ベンチマーク表もモデルカードもライセンスも出ていません。パラメータ数もアクティブパラメータ数も Alibaba の主張であり、第三者検証はされていない状態です。「Fable 5 に次ぐ性能」という表現も同様に自己申告です。
Mistral(欧州)
Mistral は2026年、フラッグシップの更新よりも実務用途と規制適合で存在感を出しています。旗艦は依然として Mistral Large 3(675Bパラメータ/アクティブ41B、256Kコンテキスト、Apache 2.0ライセンス)で、$0.50/$1.50 という価格は主要ベンダーの中でも際立って安価です。
モデル | 時期 | 入力/出力(100万トークンあたり) | 特徴 |
|---|---|---|---|
Mistral Large 3 | 2025/12 | $0.50 / $1.50 | 675B/アクティブ41BのMoE。256Kコンテキスト。Apache 2.0 |
Mistral Small 4 | 2026/3 | $0.15 / $0.60 | 119B/アクティブ6B。高スループット用途向け |
Mistral OCR 4 | 2026/6 | — | バウンディングボックス対応、170言語の文書抽出 |
Mistral の差別化はEUデータレジデンシーとオープンウェイトによる自社インフラでの運用です。データを国外に出せない、あるいは外部APIに出せない要件がある企業にとっては、性能の絶対値以外の理由で選ぶ価値があります。
リリース間隔の実データ:Anthropicは平均56日でフラッグシップを更新している
「次を待つべきか」を考えるうえで、感覚ではなく実際の更新間隔を見ておくと判断が変わります。2026年の Claude Opus 系の公開日から間隔を計算すると、次のようになります。
モデル | 公開日 | 前モデルからの日数 |
|---|---|---|
Claude Opus 4.6 | 2026/2/5 | — |
Claude Opus 4.7 | 2026/4/16 | 70日 |
Claude Opus 4.8 | 2026/5/28 | 42日 |
Claude Opus 5 | 2026/7/24 | 57日 |
平均すると約56日(約8週間)に1回、最上位級モデルが更新されている計算になります。ここに Fable 5(6/9)と Sonnet 5(6/30)を加えると、Anthropic は2026年の約6ヶ月間で6つのフロンティア級モデルを出したことになります。OpenAI も GPT-5.5(4/23)から GPT-5.6(7/9)まで77日で、四半期に1回に近いペースです。
ここから導かれる実務的な結論はシンプルです。「次のモデルを待って導入判断を先送りする」という戦略は、8週間おきに同じ判断を繰り返すことになり、事実上いつまでも導入できません。後述する判断フレームは、この事実を前提にしています。
⚠️ よくある誤解:Veo 4・Sora 3・Llama 5 は存在しない
日本語のまとめ記事や社内資料でよく見かける、2026年8月20日時点では事実と異なる3つの記述を訂正します。いずれも「まだ出ていない」ではなく「その方向の計画自体が確認できない、または別方針になっている」ものです。
Veo 4:Googleは発表も確認もしていない
Google の動画生成モデルの公式ラインは、2025年10月公開の Veo 3.1 が最新です。2026年8月20日時点で、Veo 4 の公式モデルページ・API モデルID・モデルカード・価格ページのいずれも存在しません。Google I/O 2026 でも Veo 4 は発表されませんでした。
I/O 2026 で Google が発表した動画関連の新モデルは Gemini Omni であり、これは Veo 4 の改名ではありません。Gemini の推論レイヤーと、Veo・Nano Banana・Genie を含む生成メディア基盤を統合した別アーキテクチャです。「Veo 4 のリリース日」を解説している記事は、憶測を記事化したものと考えてください。
Sora 3:ブランド自体が終了し、APIは2026年9月24日に廃止される
「Sora 3」以前に、Sora というプロダクト自体が終了します。OpenAI は2026年3月にサービス終了を告知し、Sora の Web/アプリ体験は2026年4月26日に提供終了、そしてSora API は2026年9月24日に廃止されます。
これは実務に直接影響します。動画生成を Sora API に依存して組み込んでいる場合、2026年9月24日を過ぎるとその機能は動かなくなります。2026年8月26日から数えて残り28日です。代替の検討・移行テスト・本番切り替えを逆算すると、8月中には方針を決めておきたいタイミングです。
Llama 5:Metaはクローズド路線の Muse Spark に転換した
「2026年4月8日に Llama 5 が600Bパラメータ・500万トークンコンテキストで公開された」という記述を日本語・英語ともに複数見かけますが、これは事実ではありません。2026年4月8日に Meta が発表したのは Muse Spark(Meta Superintelligence Labs、コードネーム Avocado)で、Meta 初のクローズドウェイト・API限定のフロンティアモデルです。
つまり Meta は、フラッグシップに関してはオープンウェイト路線から離れた形になります。【2026年8月26日 追記】ただし「Meta がオープンウェイトをやめた」と言い切るのも正確ではありません。Meta は2026年8月9〜10日に Muse Glimmer 30B を Apache 2.0 で公開しており、Hugging Face には GGUF 版・ExecuTorch 版も並んでいます(`meta-models/Muse-Glimmer-30B`。8月26日時点でダウンロード53万件超)。正確には「最上位はクローズドの Muse Spark、手元に置ける層は Muse Glimmer と Llama 4 系」という二層構造です。なお llama.com のモデル一覧も、2026年8月27日時点で Muse Spark 1.2 / Muse Spark 1.1 / Muse Glimmer / Llama 4 / Llama 3 の5行になっており、Llama 5 の行はありません。この経緯と、誤情報の出どころの検証はLlama 5がいつ出るのかを一次情報で検証した記事にまとめました。社内資料や提案書に「Llama 5 を使えば重みを自社に置ける」と書いてしまうと、前提から誤ることになります。
中小企業はこのペースにどう向き合うか(判断フレーム)
8週間おきに最上位モデルが入れ替わる環境では、「全部追う」も「全部無視する」も現実的ではありません。実務では次の3つの構えを、用途ごとに使い分けるのが現実的です。
構え | 向いている用途 | 判断基準 | リスク |
|---|---|---|---|
A. 最新を追う | 調査・企画・コード生成など、精度が成果に直結し、出力を人が必ず確認する業務 | モデル差が体感でわかる。切り替えコストが低い(プロンプトの微調整で済む) | 毎回の検証工数。挙動が変わって既存の運用手順が合わなくなる |
B. 1世代待つ | 顧客対応チャット、社内ナレッジ検索など、安定性が精度より重要な業務 | 初期不具合・価格改定・提供条件の変更が落ち着いてから移行 | 競合が先に品質を上げる。安価な新世代への移行が遅れコストで負ける |
C. 用途で固定する | 請求書読み取り、分類、定型文生成など、必要精度が明確に足りている業務 | 現行モデルで要件を満たしている。ベンダーの提供終了予定日だけ監視 | 提供終了に気づかず突然止まる。相対的に割高な旧モデルを使い続ける |
どの構えを取るにせよ、共通で必要なのは「使っているモデルIDと、その提供終了予定日の一覧」を社内に1つ持っておくことです。2026年だけでも、Claude Opus 4.1 は8月5日に提供終了済み、ChatGPT Atlas は8月9日の終了予定日を通過済み、Sora API は9月24日に廃止(2026年8月27日時点で残り28日)、Claude Haiku 4.5 の提供保証は10月15日まで(残り49日)と、期日が明確に決まっている変更が並んでいます。逆に、8月31日に予定されていた Claude Sonnet 5 の値上げのように「取りやめになる」期日もあるので、一覧は決め打ちにせず定期的に公式ページで洗い直すのが安全です。
この一覧化と移行の具体的な進め方はAIモデル提供終了への企業の対応で6手順にまとめています。
もうひとつ、2026年に実際に起きた事例として押さえておきたいのが「性能とは無関係な理由でモデルが止まりうる」ことです。Anthropic の Fable 5 / Mythos 5 は公開3日後の2026年6月12日、米商務省の輸出管理指令により全顧客向けにアクセスが停止され、6月30日に解除されるまで約19日間使えない状態が続きました(Anthropic の公式ステートメント/CNBC の解除報道)。1つのモデルに業務が完全依存していると、こうした外的要因で止まります。重要な業務ほど、代替モデルへ切り替えられる設計にしておく価値があります。
なお、どのモデルを使うにせよ、業務データを外部AIに入力する際の線引きは事前に決めておく必要があります。AIに入力してはいけない情報を整理した記事も参考にしてください。
Mihata では、こうした「どのモデルを、どの業務に、どういう構えで使うか」を月1回のミーティング形式で一緒に決めていくAI導入支援や、社内ナレッジAIの構築を行っています。記事の途中で恐縮ですが、自社だけで判断しきれないと感じている場合は、よろしければ合わせてご覧いただけたら嬉しいです。
特定の業務に合わせた社内AIを作りたい場合は、独自AI開発のサービス内容もご確認いただけます。
【2026年9月3日】Google が Lyria 3.5 を公開プレビュー/OpenAI の Astra は市場が「数日以内」を織り込む
2026年9月4日に一次情報を取り直しました。新しいフラッグシップの発表はありませんが、動きが2つあります。
- Google:Lyria 3.5 が公開プレビュー(2026年9月3日)。Gemini API のリリースノートに
lyria-3.5-clip-previewとlyria-3.5-pro-previewが追加されました。料金は1曲$0.04(30秒クリップ)/$0.08(フル尺)でLyria 3と完全に同額、無料枠なしも据え置きです。料金ページ上でLyria 3は「legacy(旧世代)」の見出しの下へ移りました。Fable 5.1(9/1)、Gemini 3.8 Flash(9/2)に続き、3夜連続で「新版なのに値上げなし」です——「新しいモデル=高くなる」という前提で予算を組む必要は、少なくとも直近の実績からは無くなっています(詳細はLyriaの料金と使い方の解説)。 - OpenAI:Astra は9月4日時点でまだ未発表。ただし予測市場は「数日以内」を織り込んでいます。(※2026年9月7日追記=この見立ては当日の観測としては正しかったものの、結論としては外れました。Astra は米国時間2026年9月3日に発表・提供開始されており、当サイトが9月4日に確認した時点では openai.com/news への反映を捉えきれていませんでした。下の「【2026年9月7日】」の節が最新です。)Polymarket の Astra 名指し市場では「2026年9月3日まで」の板が93.45%(累計取引額 約30.5万ドル=この市場で最厚)、「9月4日まで」が97.35%です。一方で当サイトが同日に確認した限り、openai.com/news の最新は9月1日付、API の Changelog の最新は9月2日付のエラーコード変更で、Astra の発表記事もモデル追加の記載もありません。市場の確率は「もう出ている」の証拠ではありません(詳細はGPT-6 Astraの料金・性能と使える条件)。
もう1つ、モデルの新旧とは別に効く期日が増えました。OpenAI は2026年8月26日に文字起こしモデル4本(whisper-1 ほか)の廃止を告知し、2027年2月26日にAPIから削除すると明記しています。議事録や字幕の自動化は「AIを本格導入していない」会社でも使っていることが多い機能なので、このロードマップのなかでは最も広い範囲に静かに効く期日です(whisper-1の終了と移行先)。
【2026年9月7日】Astra は出た。9月最初の1週間で4社中3社が動いた
2026年9月7日に一次情報を取り直しました。9月の最初の1週間だけで、主要4社のうち3社が新しいモデルまたは新版を出しています。ロードマップとしての結論は「待つフェーズは終わり、選ぶフェーズに入った」です。
日付 | 出たもの | 2026年9月7日時点の提供状況 |
|---|---|---|
9月1日 | Claude Fable 5.1 / Mythos 5.1(Anthropic) | Fable 5.1 は一般提供。Mythos 5.1 は審査つきプログラム限定で、公式のモデル一覧に載らない |
9月2日 | Gemini 3.8 Flash(Google) | GA。料金は3.7 Flashと同額 |
9月3日 | GPT-6 Astra(OpenAI)/Lyria 3.5 公開プレビュー(Google) | Astra はAPIが9月6日に通常提供へ。ChatGPT側は「一般提供はまだ」のまま |
— | SpaceXAI(旧xAI) | 唯一動いていない。Grok 4.7 は「9月上旬見込み」と言われながら、9月7日時点で公式ドキュメントに記載なし |
OpenAI の ChatGPT リリースノートは、9月7日時点でも最新エントリが9月3日の「Introducing GPT-6 Astra」のままで、そこに書かれた「Astra is not yet generally available(一般提供はまだ)」が維持されています。発表から4日たっても、この1文は書き換わっていません。その後リリースノートは9月9日・9月10日に更新されましたが(音声モデルの更新、Data プラグインと Box・Dropbox・SharePoint の Library 対応)、いずれも Astra には触れておらず、9月3日エントリの当該1文は2026年9月13日時点でもそのまま残っています(発表から10日目)。
xAI 側については、リリースノート自体は9月2日に更新されている(画像モデルの廃止告知)のに、そこに Grok 4.7 の記載がないという点が効きます。「ドキュメントの更新が追いついていないだけ」という説明が成り立たない状態です(Grok 4.7 の公式スペックと Grok 5 の現在地)。
中小企業にとっての実務的な意味は1つです。9月1日〜3日に出た3本はいずれも値上げなし(Fable 5.1 はキャッシュ読み取りの75%値下げで実質約25%減、Gemini 3.8 Flash と Lyria 3.5 は据え置き)でした。一方 Astra だけは入力$10/出力$50 と GPT-5.6 Sol の2.5倍です。「最新に上げる」と「安くなる」が同時に起きる社と、そうでない社に分かれた週だった、という読み方をしておくと予算の判断を誤りません。
【2026年9月1日】Anthropic が Claude Fable 5.1 / Mythos 5.1 を発表(当日提供開始)
2026年9月1日、Anthropic が Claude Fable 5.1 と Claude Mythos 5.1 を発表し、同日から Claude API・AWS・Google Cloud・Microsoft Azure を含む全プラットフォームで提供を開始しました。APIモデルIDは claude-fable-5-1 です。
- 料金は据え置き+実質値下げ:入力$10/出力$50は変わらず、キャッシュ読み取りだけが$1→$0.25へ75%引き下げ。Anthropicは典型的な業務で約25%、コンテキストとツールを多用するエージェント用途で最大約45%のコスト減としています。
- 性能:Terminal-Bench-Science 0.1 が24.7%→52.6%、AutomationBench が17.1%→31.4%と大きく伸びる一方、CursorBench 3.2.0 は70.5%→73.4%と小幅。伸び幅は用途によって大きく違います。
- 知識カットオフ:2026年1月→2026年6月へ更新。Opus 5(2026年5月)より新しくなり、「最上位のほうが知識が古い」という逆転は解消されました。
- Fable 5 は終わらない:Retired ではなく Legacy(引き続き利用可)へ移動。退役の下限日は2027年6月9日のままです。
- 安全機構の緩和:サイバー関連の誤検知が約60%、生物学・医療の誤検知が約85%減。Fable 5.1 はソフトウェアの脆弱性の「発見」に使えるようになりました(攻撃コードの生成は不可)。
この更新は本記事の「Anthropicは平均56日でフラッグシップを更新している」という観測とも整合します(Fable 5 の6月9日から84日)。発表内容の詳細はClaude Fable 5.1の変更点と料金の解説にまとめました。
【2026年8月28日】OpenAI が Cursor へのモデル提供を打ち切ると発表(停止想定日 2026年11月12日)
モデルそのものの退役とは別に、「モデルは生きているのに、そのツールでは使えなくなる」という新しい型の期日が出ました。OpenAI は2026年8月28日、公式ブログ「Our decision on Cursor following its acquisition by SpaceX」で、Cursor へ自社モデルを提供する契約を終了する意向を SpaceX へ通知したこと、想定する停止日が2026年11月12日であることを公表しました。今後のモデル(Astra)も Cursor へは提供しないと明記されています。理由として、SpaceX 傘下の各社による過去の規約違反を挙げています。
背景には、2026年8月14日に Cursor(開発元 Anysphere)が SpaceX の傘下に入ったことがあります。この期日は「モデルの提供終了」ではなく「提供経路の終了」なので、当サイトの提供終了カレンダーとは別枠で扱っています。Cursor 自体が止まるわけではなく、Grok 系・Claude 系・Gemini 系については各社とも終了の発表をしていません。詳細と業務での備えはCursorでGPTが使えなくなる件の記事にまとめました。
個別モデルの詳細はこちら
この記事は全体の地図です。個別のモデルについては、それぞれの記事で料金・提供条件・実際の使いどころまで掘り下げています。
- Claude Opus 5 の料金・使えるプラン・Fable 5 との違い(2026年7月24日公開の最新Opus)
- Claude Opus 5 の次に来るモデルは何か(Haiku 5 や次期Fableの見通し)
- Claude Fable 5.1 の変更点と料金(2026年9月1日発表・Fable 5との違い)
- Claude Opus 5.1 は本当に来るのか(公式シグナルはゼロ・採番規則から検証)
- GPT-6 Astra発表|料金と性能のまとめ
- GPT-6 Astra と Fable 5.1・Gemini 3.8 の使い分け(単価・コンテキスト長・得意領域の比較表)
- GPT-6 Astra の料金と移行の費用試算(月額を出す式と試算3ケース)
- GPT-6 Astra が使えない・出てこないときの確認手順(原因7つ)
- Gemini 4 はいつ出るのか(公式発言から読める時期)
- Grok 5 はいつ出るのか(Grok 4.7 リリース後の最新)
- GPT-5.6(Sol・Terra・Luna)の提供状況と料金・使い分け
- Gemini 3.6 Flash の料金と使い方
- Claude Fable 5 はサブスクでいつまで使えるか
この記事の更新方針
AIモデルの状況は数週間単位で変わります。本記事は毎月更新を前提に運用しており、新しいモデルが発表された場合は「これから来る一覧」から「すでに出たモデル」へ移し、信頼度の記号を更新します。また、リークや噂が公式に否定された場合も、その旨を明記して残します。「間違っていた予測を消さずに残す」ことも、この記事の方針です。
2026年8月20日時点で、確実に言えるのは次の3点です。第一に、次世代モデルとして公式に存在が認められているのは Google の Gemini 4 と OpenAI の Astra の2つで、どちらも時期は未定であること(フラッグシップとして直近で実際に出たのは7月24日の Claude Opus 5 で、その後8月15日まで新しい最上位モデルの出荷はありません。OpenAI の Astra は2026年9月3日に「GPT-6 Astra」として提供が始まりました、xAI の Grok 4.7 もマスク氏の投稿があるだけで公式発表はありません)。第二に、いま動いているのは「新モデル」ではなく期日のほうで、Claude Opus 4.1 は8月5日に提供終了済み、ChatGPT Atlas は8月9日の終了予定日を通過済み、Sora API 廃止が9月24日(2026年9月13日時点で残り11日)、Claude Sonnet 4.5 の提供保証期限が9月29日(残り16日)、Haiku 4.5 の提供保証期限が10月15日(残り32日)、Cursor 向け OpenAI モデル提供終了が11月12日(残り60日)、さらに2027年2月26日には whisper-1 ほか音声認識4本の廃止(残り166日)と続くこと(8月31日の Sonnet 5 値上げは取りやめになり、リストから外れました)。第三に、Veo 4・Llama 5・Sora 3 は、少なくとも現時点では存在しないということです。
自社の業務にAIをどう組み込むか、どのモデルを選ぶべきかでお悩みでしたら、現状のご事情をうかがったうえで一緒に整理いたします。お気軽にご相談ください。
これだけの頻度でモデルが更新され投資が続く状況を見て、「そろそろAI投資は行き過ぎではないか」と感じる方もいるはずです。判断材料はAIバブル崩壊はいつ?AI予算を絞る判断基準にまとめています。
【2026年9月30日】OpenAI が GPT-6.1 Sol を公開(GPT-6 Sol は料金ページから外れた)
2026年9月29日、OpenAI が GPT-6.1 Sol(gpt-6.1-sol)を提供開始しました。信頼度 ◎(公式 API changelog に日付つきの行)。
- 料金:入力 $2 / 出力 $10(100万トークンあたり)。GPT-6 Sol と同額で、キャッシュ読み込みだけ $0.20 → $0.10 に半額。
- 仕様:コンテキスト 1,050,000・最大出力 128,000・知識カットオフ 2026年4月30日(Astra と同一)。
reasoning.effortは low / medium(既定)/ high / xhigh / max で、noneとminimalは非対応。 - 位置づけ:料金ページの主要モデル表の既定表示が
gpt-6-astra/gpt-6.1-sol/gpt-6-lunaに入れ替わった。ただしgpt-6-solの行は折りたたみの中に単価そのままで残っており、2026年10月1日の廃止告知ではgpt-5.1とgpt-5.3-codexの推奨移行先に指定されている(2026年10月2日に取り直して確認。当初ここに「ページ内から消えた=推奨外」と書いていたのは誤りでした)。 - 同日の追加:Astra 専用の Ultrafast モード(標準の6倍=入力 $60 / 出力 $300・US データ所在地とグローバルのみ)、Agents API のコンピュータ操作、ChatGPT の Pro 500(月 $500)新設と Pro 200 の新規再開。
GPT-6 Sol は 2026年9月22日公開なので、OpenAI のフラッグシップ直下のティアが7日で入れ替わったことになります。この記事で示してきた「数週間に1回」のペースは、さらに短くなっています。
各モデルの詳細は GPT-6.1 Sol の料金・性能まとめ、Astra との比較は GPT-6.1 Sol と Astra の使い分け、ChatGPT 側のプラン変更は ChatGPT Pro 500 と Ultrafast が使える条件にあります。
まだ来ていない次世代:Gemini 4(Google の changelog は 2026年9月22日のまま)、Claude Haiku 5.5(Anthropic が "coming weeks" と表明したまま)。Grok は 2026年9月21日の 4.7 が最新です。
【2026年10月10日】Meta の9月分を4週間取りこぼしていました(お詫びと訂正)
この記事を含む当サイトの記事は、2026年9月13日から10月5日までの約4週間、「Meta の公式ブログは7月9日から不動=Meta に新モデルはない」と書き続けていました。これは誤りです。実際には、その期間に Muse Spark 1.3(2026年9月2日)と Muse Voice Transcribe(2026年9月1日)が発表されていました。お詫びして訂正します。
原因は10月6日の節に書いたとおり、監視先に ai.meta.com/blog/ を使っていたことです。このURLは2026年7月9日で更新が止まったアーカイブで、機械で取りに行くと HTTP 400 を返します。当サイトはこの「取得データが1バイトも変わらない」ことを「発表がない」の根拠にしていました。
ここが今回いちばんの教訓です。監視しているデータが何週間も1バイトも動かないとき、それは「ベンダーが止まっている」の根拠にはならず、「自分の窓が死んでいる・移転した」の根拠にもなりえます。同じ値が2週間以上続いたら、まずソースの生存を疑ってページ本文の最新日付を目で確認する――という手順を、当サイトの定点チェックに加えました。日付つきで追える Meta の一次ソースは research.meta.ai/blog/ です。
発表日 | 取りこぼしていたもの | 公式に書かれている内容 |
|---|---|---|
2026年9月2日 | Muse Spark 1.3 | max reasoning 付きで Muse Code と Meta Model API に同日提供。1.2 比でツール呼び出し約20%減・トークン約25%減。モデルIDは |
2026年9月1日 | Muse Voice Transcribe | Meta Superintelligence Labs 初のリアルタイム音声認識モデル。ストリーミング文字起こし・20人以上の話者分離・発話終端検知。70以上の言語で学習し25言語を検証済みとして推奨 |
2026年8月5日 | Muse Code(ベータ) | ターミナルで動くコーディングエージェント。月額 $5 / $15 / $50 の3段階 |
「これから来るモデル」の一覧に変更はありません。Muse Spark 1.3 は9月2日に出たもので、未発表の次世代ではないためです。Llama 5 についても、公式に存在しないという結論は変わりません(詳しくはLlama 5がいつ出るのか、一覧からLlamaの行が消えた経緯)。変わったのは「Meta は7月から止まっている」という当サイトの現況説明のほうです。
【2026年10月9日】予測欄から実績欄へ5件・そして API の利用枠の金額が取れた
2026年10月9日に OpenAI・Anthropic・Google の一次ソースを引き直しました。この2日間は「新モデルはゼロ」ではありません。むしろこの記事の予測欄に置いていたものが、まとめて実績欄へ移りました。順に書きます。
日付 | 出たもの | この記事での扱いがどう変わったか |
|---|---|---|
2026-10-07 | Claude Haiku 5.5( | 一覧の「Claude Haiku 5(△・時期不明)」→ ◎提供中。名前は 5 ではなく 5.5。これで Anthropic の 5.5 世代は4本そろった |
2026-10-07 | GPT-6 が ChatGPT の Plus / Pro / Business / Enterprise へ(Intelligent UI 付き) | 「ChatGPT 側の GA はいつか」を4週間追ってきた論点が決着。Enterprise は管理者設定しだい |
2026-10-08 | GPT-6 が Free / Go へ順次拡大 | Free / Go は GPT-6 Luna、Plus 以上は GPT-6 Sol。対象は「Chat」タブで、Work と Codex の基盤モデルは変わっていない |
2026-10-06 | Gemini Nano Banana 2.1 が GA( | ひとつ上の10月7日の節に記載済み。 |
2026-10-06 | Decisions API がベータ公開( | 公式の説明は「テキストと画像を型付きの回答に変える。Responses API より10倍速い」。モデルではなくAPIの追加 |
2026-10-08 | GPT‑6.1 Sol に Ultrafast モード |
|
Intelligent UI について、この記事の読者に関係する点だけ補足します。GPT‑6 は質問に応じてテキスト・ビジュアル・操作できる要素の組み合わせを選んで回答を構成するように学習されていて、回答の中にグラフィック、タップできるボタン、フォーム、グラフ、会話の中で直接操作できるコンテンツを含められます。仕組みとしては、ストリーミング可能なネイティブコンポーネントのライブラリと、モデルの生成に合わせて処理するコンパイラを OpenAI が自社で作っており、回答全体の完成を待たずに順次インターフェースを出せる形です。公式も「モデルのデザイン判断力の向上や作れるものの拡充にはまだ取り組むべきことがある」と限界を明記しています。詳しくはChatGPTのIntelligent UIで回答が「操作できる画面」になるにまとめました。無料と有料の差がどう変わったかはChatGPTの無料と有料(Plus)の違いに反映しています。
★訂正の続き:API の利用枠の金額しきい値が取れた(.md を付けると読める)
ひとつ上の10月7日の節で、当サイトは API の利用枠が5段階から3段階(Build / Launch / Grow)になったことは確認できたが、各枠の金額は404で取れなかったと書きました。2026年10月9日に取れました。HTML版の /api/docs/guides/usage-tiers と /api/docs/rate-limits は今も404ですが、/api/docs/guides/rate-limits.md は200で本文が返ります。公式ドキュメントが取れないときは .md を足してみる——これは監視を自動化している方には実用的な手です。
枠 | 昇格条件(クレジット購入の累計額) | 月間の利用上限 |
|---|---|---|
Free | 対象地域にいること | $100 / 月 |
Build | $5 | $500 / 月 |
Launch | $100 | $5,000 / 月 |
Grow | $500 | $200,000 / 月 |
中小企業にとっての読み方は1つだけです。$5 を1回入れれば Build に上がり、月$500まで使えます。社内の自動化を試す段階なら、ここで上限に当たることはまずありません。逆に、本番で回し始めて月$500に近づいてきたら、累計$100の購入で Launch(月$5,000)へ自動で上がります。枠は「申請」ではなく「累計購入額で自動的に上がる」仕組みなので、先回りして申し込む作業は不要です。支出の制御は、通知だけの「支出アラート」と、該当リクエストが429を返す「ハード支出上限」の2種類で行います。本番で使うなら、ハード支出上限は最初に入れてください。
標準のレート上限(1分あたりのリクエスト数とトークン数)は枠とモデルで変わります。公式表から主要なものを抜きます。
枠 | モデル | RPM(1分あたりリクエスト) | TPM(1分あたりトークン) |
|---|---|---|---|
Build | Astra / Sol / Terra | 5,000 | 1,000,000 |
Build | Luna | 5,000 | 2,000,000 |
Launch | Astra / Sol / Terra | 10,000 | 4,000,000 |
Launch | Luna | 10,000 | 10,000,000 |
Grow | Astra / Sol / Terra | 15,000 | 40,000,000 |
Grow | Luna | 30,000 | 180,000,000 |
カレンダー上で次に来る確定日程(2026年10月9日時点)
中身が変わった行はありません。残り日数だけが2日ぶん近づいています。このうち退役日が確定しているのは11月30日の Claude Sonnet 4.5 だけで、10月15日の Claude Haiku 4.5 は「これより早くは退役させない」という保証期限です(2026年10月9日時点でも Active・非推奨日 N/A=提供終了の告知は出ていません。置き換え先は claude-haiku-5-5)。
- 10月15日|Claude Haiku 4.5(
claude-haiku-4-5-20251001)の提供保証期限=残り6日 - 10月22日|Google Veo 3.1 系プレビュー3本の停止=残り13日(移行先
gemini-omni-1.1-flash) - 10月23日|OpenAI
gpt-4・gpt-4-turbo・o1ほかの停止=残り14日 - 10月26日|カスタムGPTの新規作成終了(予定)=残り17日
- 11月2日|SpaceXAI
grok-imagine-image-qualityの退役=残り24日 - 11月12日|Cursor 向け OpenAI モデル提供終了=残り34日
- 11月30日|OpenAI
v1/promptsと Evals の廃止/Anthropicclaude-sonnet-4-5-20250929の退役=残り52日 - 12月1日|OpenAI
gpt-image-1-mini・gpt-image-1.5・chatgpt-image-latestの廃止=残り53日 - 12月11日|カスタムGPTの停止予定/API の
o3-2025-04-16ほかの廃止=残り63日 - 12月31日|Gemini 3.7 Flash / 3.6 Flash の導入価格終了=残り83日
- 2027年1月6日|OpenAI
tts-1ほか音声合成4本の削除=残り89日 - 2027年1月20日|
gpt-realtime・gpt-audio系の廃止=残り103日 - 2027年2月11日|延期が承認された Enterprise ワークスペースのカスタムGPT廃止日=残り125日
- 2027年2月26日|
whisper-1・gpt-4o-transcribeほかの廃止=残り140日 - 2027年4月1日|OpenAI
gpt-5.1・gpt-5.3-codex・gpt-5.4-nanoの削除=残り174日
読みどころ:2日で5件が実績側へ移ったのは、この記事を書き始めてからいちばん大きな動きです。ただし実務の結論は変わりません。新モデルの名前を追うより、自分が使っているモデルIDに期日が付いていないかを月1回見るほうが実害を防げます。今回の5件で手を動かす必要があるのは、API を直接使っている会社の利用枠の確認($5で Build=月$500)と、Haiku 4.5 を回しているところの Haiku 5.5 検証(平均で約75%安くなるが、budget_tokens やサンプリングパラメータがエラーになるのでID置換だけでは動かない)の2つだけです。
【2026年10月7日】Google は動いていた(画像モデルが GA)・OpenAI は API の利用枠を3段階に
2026年10月7日に OpenAI・Anthropic・Google・Meta・SpaceXAI(旧xAI)・Apple の公式ページを直接引いて確認しました。フラッグシップの大型モデルの発表はゼロです。ただし「新モデルはゼロ」と言い切れない動きが2つありましたので、そこから先に書きます。
ベンダー | 10月7日時点の最新(一次ソース実測) |
|---|---|
OpenAI | API changelog の最新は10月6日=利用枠(usage tiers)を5段階から3段階(Build / Launch / Grow)へ簡素化。モデルの追加ではない。モデルの最新は9月29日の GPT-6.1 Sol。news は10月6日の Ironclad(契約業務でのコンピュータ操作の学習・評価)と Atlassian との提携拡大で、いずれもモデル発表ではない |
Anthropic | モデルの最新は9月28日の Claude Sonnet 5.5。提供終了ページは10月7日時点で |
★10月6日に Gemini Nano Banana 2.1( | |
Meta | モデルの最新は9月2日の Muse Spark 1.3。research.meta.ai/blog/ の最新は10月2日の2本(研究の取り組み)でモデルではない |
SpaceXAI(旧xAI) | モデルの最新は9月21日の Grok 4.7。リリースノートの最新は10月2日の |
Apple | 10月6日に増えたのは App Store Connect API 4.5.1 だけ。OSの一般配信はゼロ(セキュリティリリース一覧の最新行は9月28日の 27.0.1 のまま)。iOS 27.1 の正式版はまだ出ていない=10月5日に Xcode 27.1 RC と各OSの 27.2 beta 3 が出た段階 |
★訂正:前回「Google は14日間動いていない」と書いたのは誤りでした
ひとつ上の節(10月6日の回)で、当サイトは「Gemini API の changelog は9月22日のまま14日間追記ゼロ」と書きました。2026年10月7日に同じページを取り直したところ、これは誤りでした。リリースノートには10月6日付で Gemini Nano Banana 2.1(gemini-nano-banana-2.1)の一般提供(GA)が載っています。画像生成と会話による編集のモデルで、gemini-3.1-flash-image(Nano Banana 2)の更新版です。公式の説明では、Flash 水準の速度と費用効率を保ったまま、1K・2K・4K の各解像度で画質、プロンプトへの忠実さ、複数ターンでのキャラクターの一貫性、文字の描画、そして縦横比(1:4・4:1・1:8・8:1)の生成が大きく改善したとされています。同じ告知の中で、gemini-3.1-flash-image(Nano Banana 2)が非推奨になったことも明記されました。★ただし停止日は告知されていません。当サイトは当初ここに「2026年10月29日に停止」と書きましたが、2026年10月9日に同じページを素の curl で取り直したところ、原文は「The gemini-3.1-flash-image model is deprecated (no shutdown date announced). Migrate to gemini-nano-banana-2.1.」で、提供終了ページ(Last updated 2026-10-07 UTC)の Shutdown date も「No shutdown date announced」でした。当初の記載は誤りでした。お詫びして訂正します(確定しているのは「非推奨になった」「移行先は gemini-nano-banana-2.1」の2点だけです)。
なぜ見落としたのかも書いておきます。原因はモデル側ではなくこちらの取得方法でした。この Google のドキュメントは、ブラウザの User-Agent を付けて機械的に取得すると Google アカウントの認証画面へ302リダイレクトされ、中身が取れません(User-Agent を付けずに取得すると200で読めます)。10月6日の回はこの302を踏んだうえで、「取れなかった」を「変化がない」と記録してしまっていたわけです。定点観測でいちばん危ないのは、取得の失敗が「異常なし」に化けることです。この記事の監視では、以後 Google のページは User-Agent 無しで取得し、302が返ったらその回は「未確認」として扱います。——「ベンダーが動いていない」と「自分の窓が壊れている」の区別は、10月6日の回で Meta について書いたのと同じ話です。2夜続けて同じ種類の間違いを踏んだので、ここは手順として固定します。
OpenAI:モデルではなく「利用枠」が動いた(5段階→3段階)
OpenAI の API changelog の最新は10月6日で、内容は利用枠(usage tiers)の簡素化です。原文は「Simplified API usage tiers from five to three: Build, Launch, and Grow.」で、5段階あった枠が Build / Launch / Grow の3段階になり、組織はクレジット購入の累計額が各枠の下限に達すると自動で上がると書かれています。⚠ この回の時点では各枠の具体的な金額を確認できていませんでした(changelog が参照先として挙げている developers.openai.com/api/docs/usage-tiers と /rate-limits が、2026年10月7日時点でどちらもHTTP 404だったためです)。★2026年10月9日に取得できました。URL の末尾に .md を付けると200で読めます(/api/docs/guides/rate-limits.md)。金額は下の「【2026年10月9日】」の節に表で載せました。API を直接使っている会社にとっては、新モデルより先に効く変更です(レート上限に当たる位置が動きます)。詳しくはOpenAI Agents API の概要と制約の末尾に追記しました。
あわせて、Agents API のコンピュータ操作(computer use)は9月29日付で changelog に載っています=エージェントが OpenAI がホストするブラウザの中でタスクを完了でき、サイトへのアクセス承認とサインインは開発側のアプリが処理する形です。10月6日の news「Advancing computer use with Ironclad」は、この延長線で契約業務のワークフローでエージェントを学習・評価しているという内容で、モデルや新機能の発表ではありません。
⚠ 今回できなかった確認を1つ明記します。ChatGPT 側のリリースノート(help.openai.com)は、2026年10月7日にどの経路からも HTTP 403 で取得できませんでした。したがってGPT-6 Astra の ChatGPT 側の一般提供(GA)がどうなっているかは、今回は判定していません——「変化なし」ではなく「確認できなかった」です。API 側の動きだけで ChatGPT 側を推し量らないでください。
カレンダー上で次に来る確定日程(2026年10月7日時点)
経過済み=10月5日 Google antigravity-preview-05-2026 の停止日。期日から2日が経ちましたが、Gemini API の提供終了ページは10月7日時点でも「最終更新日 2026-10-01 UTC」のままで、表の行も停止日 2026年10月5日のまま残っています(移行先は antigravity-preview-09-2026)。期日を過ぎても公式の表は更新されませんので、実際に止まったかどうかは自分のリクエストで確かめてください。
- 10月15日|Claude Haiku 4.5(
claude-haiku-4-5-20251001)の提供保証期限=残り8日(10月7日時点でActive・非推奨日 N/A) - 10月22日|Google
veo-3.1-generate-preview・veo-3.1-fast-generate-preview・veo-3.1-lite-generate-previewの停止=残り15日(移行先gemini-omni-1.1-flash) - 10月23日|OpenAI
gpt-4・gpt-4-turbo・o1・o3-mini・o4-mini・gpt-image-1ほかの停止=残り16日 - 10月26日|カスタムGPTの新規作成終了(予定・9月25日から後ろへ動いた)=残り19日
- 11月2日|SpaceXAI
grok-imagine-image-qualityの退役=残り26日(grok-imagine-image-2.0がquality: lowで受ける) - 11月12日|Cursor 向け OpenAI モデル提供終了=残り36日
- 11月30日|OpenAI
v1/promptsと Evals の廃止/Anthropicclaude-sonnet-4-5-20250929の退役=残り54日 - 12月1日|OpenAI
gpt-image-1-mini・gpt-image-1.5・chatgpt-image-latestの廃止=残り55日 - 12月11日|カスタムGPTの停止予定/API の
o3-2025-04-16・o3-pro-2025-06-10ほかの廃止=残り65日 - 12月31日|Gemini 3.7 Flash / 3.6 Flash の導入価格($0.75/$3.75)終了=残り85日
- 2027年1月6日|OpenAI
tts-1・tts-1-hdほか音声合成4本の削除=残り91日(移行先gpt-realtime-2.1-mini) - 2027年1月20日|
gpt-realtime・gpt-audio系の廃止=残り105日 - 2027年2月11日|承認された延期のある Enterprise ワークスペースのカスタムGPT廃止日=残り127日
- 2027年2月26日|
whisper-1・gpt-4o-transcribeほかの廃止=残り142日 - 2027年4月1日|OpenAI
gpt-5.1・gpt-5.3-codex・gpt-5.4-nanoの削除=残り176日(推奨移行先はgpt-6-sol/gpt-6-luna)
各期日の実務的な潰し方はAIモデル提供終了への企業の対応(移行6手順と期日一覧)にまとめています。
読みどころ:今回いちばんの学びは、モデルの側ではなく観測の側にありました。「新モデルはゼロ」という結論は、ページがちゃんと取れていて初めて意味を持ちます。自社で「AIの最新動向を追う」仕組みを作っている方は、取得できた回数と失敗した回数を分けて記録してください。それをしないと、静かな週と壊れた監視が同じ見た目になります。そして今週の実務の要点は変わりません——動いたのは画像モデル1本の世代交代と、API の利用枠と、期日が1日ぶん近づいた16本の予定です。モデルの発表を追うより、自分が使っているモデルIDに期日が付いていないかを月1回見るほうが実害を防げます。
【2026年10月6日】新モデルはゼロ・Meta の監視先が間違っていた(一次ソースを入れ替え)
2026年10月6日に OpenAI・Anthropic・Google・Meta・SpaceXAI(旧xAI)・Apple の公式ページを直接引いて確認しました。新モデルの発表はゼロです。
ベンダー | 10月6日時点の最新 |
|---|---|
OpenAI | API changelog は9月29日(GPT-6.1 Sol)が最新。news は10月5日「Building advertising for the way people use AI」=ChatGPT の新しい広告フォーマットで、モデル発表ではない |
Anthropic | モデルの最新は9月28日の Claude Sonnet 5.5。news のトップは10月2日の人材育成投資($100M)でモデルではない |
Gemini API の changelog は9月22日(3.8 Flash TTS / Flash-Lite TTS の GA)のまま14日間追記ゼロ | |
Meta | モデルの最新は9月2日の Muse Spark 1.3(「max reasoning」を備えた版)。10月2日の投稿2本は研究の取り組みでモデルではない |
SpaceXAI(旧xAI) | モデルの最新は9月21日の Grok 4.7。リリースノートの最新は10月2日の |
Apple | セキュリティリリース一覧の最新行は9月28日の 27.0.1。10月5日に Xcode 27.1 RC と各OSの 27.2 beta 3 が出た |
★今夜いちばんの発見は、この記事の Meta の見方が間違っていたことです。これまで Meta は ai.meta.com/blog/ を見て「7月9日/9月13日から不動」と書いてきましたが、2026年10月6日に確かめたところこのURLは HTTP 400 を返し、そもそも中身が取れていませんでした。日付つきで追えるMetaの一次ソースは research.meta.ai/blog/ のほうで、そこには Muse Spark 1.3(2026年9月2日)、Muse Voice Transcribe(9月1日)、Muse Glimmer(8月10日)、Muse Code と Muse Spark 1.2(8月5日)が並んでいます。「Meta は動いていない」ではなく「見ている窓が壊れていた」が正しい説明です。以後はこちらを一次ソースにします。
Meta のモデル名はすでに Llama ではなく Muse 系に置き換わっています。「Llama 5 はいつか」という問いへの答えはLlama 5がいつ出るのか、一覧からLlamaの行が消えた経緯にまとめています。
カレンダー上で次に来る確定日程(2026年10月6日時点)
経過済み=10月5日 Google antigravity-preview-05-2026 の停止日。ただし Gemini API の提供終了ページは10月6日時点でも「Last updated 2026-10-01」で、表の行は停止日 2026年10月5日のまま残っています(移行先は antigravity-preview-09-2026)。期日を過ぎても公式の表がすぐ更新されるわけではないので、実際に止まったかどうかは自分のリクエストで確かめてください。
- 10月15日|Claude Haiku 4.5(
claude-haiku-4-5-20251001)の提供保証期限=残り9日(10月6日時点で状態はActive・非推奨日 N/A) - 10月22日|Google
veo-3.1-generate-preview・veo-3.1-fast-generate-preview・veo-3.1-lite-generate-previewの停止=残り16日(移行先gemini-omni-1.1-flash) - 10月23日|OpenAI
gpt-4・gpt-4-turbo・o1・o3-mini・o4-mini・gpt-image-1ほかの停止=残り17日 - 10月26日|カスタムGPTの新規作成終了(予定・9月25日から後ろへ動いた)=残り20日
- 11月2日|SpaceXAI
grok-imagine-image-qualityの退役=残り27日(grok-imagine-image-2.0がquality: lowで受ける) - 11月12日|Cursor 向け OpenAI モデル提供終了=残り37日
- 11月30日|OpenAI
v1/promptsと Evals の廃止/Anthropicclaude-sonnet-4-5-20250929の退役=残り55日 - 12月1日|OpenAI
gpt-image-1-mini・gpt-image-1.5・chatgpt-image-latestの廃止=残り56日 - 12月11日|カスタムGPTの停止予定/API の
o3-2025-04-16・o3-pro-2025-06-10ほかの廃止=残り66日 - 12月31日|Gemini 3.7 Flash / 3.6 Flash の導入価格($0.75/$3.75)終了=残り86日
- 2027年1月6日|OpenAI
tts-1・tts-1-hdほか音声合成4本の削除=残り92日(移行先gpt-realtime-2.1-mini) - 2027年1月20日|
gpt-realtime・gpt-audio系の廃止=残り106日 - 2027年2月11日|承認された延期のある Enterprise ワークスペースのカスタムGPT廃止日=残り128日
- 2027年2月26日|
whisper-1・gpt-4o-transcribeほかの廃止=残り143日 - 2027年4月1日|OpenAI
gpt-5.1・gpt-5.3-codex・gpt-5.4-nanoの削除=残り177日(推奨移行先はgpt-6-sol/gpt-6-luna)
各期日の実務的な潰し方はAIモデル提供終了への企業の対応(移行6手順と期日一覧)にまとめています。
読みどころ:新モデルが出ない週は、必ず「廃止の側」が動いています。今週も動いたのは Apple の開発ライン(27.1 が RC へ)と、期日が1日ぶん近づいた15本の予定だけでした。モデルの発表を追うより、自分が使っているモデルIDに期日が付いていないかを月1回見るほうが実害を防げます。
【2026年10月2日】新モデルはゼロ・動いたのは「廃止の予告」だった
2026年10月1日と10月2日の2日間、OpenAI・Anthropic・Google・Meta・SpaceXAI(旧xAI)・Apple の公式ページを直接引いて確認しましたが、新モデルの発表はゼロです(OpenAI の API changelog は9月29日が最新、Anthropic のニュースのトップは10月1日だが顧客事例、Google の changelog は9月22日のまま、Meta のブログは9月13日から不動、SpaceXAI のリリースノートは9月25日が最新、Apple のセキュリティリリース一覧は9月28日が最新)。
代わりに動いたのは廃止の側です。OpenAI は2026年10月1日に2件の告知を出しました。①gpt-5.3-codex・gpt-5.1・gpt-5.4-nano を2027年4月1日に削除(推奨移行先は gpt-6-sol、Nano は gpt-6-luna)。②音声合成の tts-1・tts-1-hd・gpt-4o-mini-tts の2スナップショットを2027年1月6日に削除(移行先 gpt-realtime-2.1-mini)。Anthropic 側では claude-sonnet-4-5-20250929 が Active から Deprecated へ変わり、退役日2026年11月30日が確定しました。
ここが読みどころです。新モデルが出ない週は「動きがない」のではなく、直前の世代に期日が付く週になります。GPT-6 世代が揃った直後に GPT-5 系へ6か月の予告が入ったのは、その典型です。詳しくはGPT-5.1 など3本の2027年4月1日終了、音声側は音声合成4本の2027年1月6日終了、期日の全体像はAIモデル提供終了カレンダーに置いています。
この記事の更新履歴
【2026年10月9日・訂正】gemini-3.1-flash-image(Nano Banana 2)の停止日を「2026年10月29日」と記載していましたが、Google の公式ドキュメント(Gemini API リリースノート・提供終了予定)にその停止日の記載が無く、「停止日は未発表(No shutdown date announced)」が正しい内容でした。お詫びして訂正します。確定しているのは「2026年10月6日に非推奨になった」「移行先は gemini-nano-banana-2.1」の2点です。カレンダーの確定日程と残り日数からは該当行を外しました。
この記事の日付つきの各節(【2026年10月9日】以下)が、そのまま更新の記録です。残り日数は当時のまま残しています。
よくある質問
次のAIモデルはいつ出ますか?
2026年8月20日時点で、ベンダー自身が存在を公表している次世代モデルはGoogleのGemini 4と、OpenAIのAstraの2つです。Gemini 4はAlphabetの2026年第2四半期決算に合わせたCEOメッセージで事前学習の開始が明言され、AstraはOpenAI公式ページで「当社の次の主要モデル」と明記されました。ただしどちらも公開時期は示されていません。OpenAIについてはBloombergが2026年7月21日に新しいモデルファミリーの存在を報じていますが、名称も日付も公表されていません。
GPT-6は2026年中に出ますか?
出ました。2026年9月3日に GPT-6 Astra として発表・提供開始され、2026年10月7日には ChatGPT の Plus・Pro・Business・Enterprise の「Chat」タブで Intelligent UI 付きの GPT-6 が順次提供開始、翌10月8日から Free プランと Go プランにも拡大しています。Free と Go は GPT-6 Luna、Plus 以上は GPT-6 Sol が動かします。なお Work と Codex の基盤モデルは今回変わっていません。以下は、名前が確定する前に書いた当時の記述です。OpenAIは公式にGPT-6について一切言及していません。モデルカード、スペック、価格、公開日のいずれも未公表です。予測市場Polymarketでは2026年8月20日時点で、2026年12月31日までのリリースに約83.5%、9月30日までに約39%の確率が置かれています。ただしこれは「GPT-6という名前で出るか」の市場で、Astra名指しの市場では9月15日までが約59%、9月30日までが約76%と高くなります。いずれも市場参加者の見立てでありOpenAIの計画ではありません。2026年前半にも同様のリークが繰り返され、実際に出たのはGPT-5.5とGPT-5.6でした。
Veo 4やLlama 5はもう出ているのですか?
どちらも2026年8月20日時点で存在しません。Googleの動画生成モデルの公式ラインは2025年10月公開のVeo 3.1が最新で、Veo 4の公式ページもAPIモデルIDも価格も存在しません。MetaはLlama 5ではなく、2026年4月8日にクローズドウェイト・API限定のMuse Sparkを公開しました。その後2026年10月15日には、重みを公開したMuse Spark Open(総816B・稼働42B)を出しています。
Sora APIはいつまで使えますか?
Sora APIは2026年9月24日に廃止されました(2026年10月13日時点で経過済み)。Webとアプリの体験はすでに2026年4月26日に提供終了しています。9月24日以降は動作しないため、まだSora APIを呼んでいる実装が残っていれば、代替手段へ移してください。
新しいモデルが出るまで導入を待つべきですか?
用途によります。2026年のClaude Opus系は平均約56日ごとに更新されており、待ち続けると事実上いつまでも導入できません。精度が成果に直結し人が出力を確認する業務は最新を追う、安定性が重要な顧客対応などは1世代待つ、必要精度を満たしている定型業務は現行モデルで固定して提供終了日だけ監視する、という使い分けが現実的です。