Mihata
AI活用2026.07.27

AIモデル2026まとめ|後半に来る新モデルを信頼度つき一覧

2026年に入ってから、主要AIベンダーのモデル発表は「数ヶ月に1回」ではなく「数週間に1回」のペースになりました。Anthropic は上半期だけでフラッグシップを4回更新し、OpenAI は GPT-5.6 を3ティア構成で一般提供、Google は Flash 系をほぼ月次で更新しています。一方で、日本語のまとめ記事には「Veo 4 が出た」「Llama 5 が登場」といった、公式には確認できない情報が混ざったものも少なくありません。

この記事は、2026年7月27日時点で公式に確認できる事実報道・リーク・根拠のない噂を記号で完全に分離した、AIモデルの一覧・ロードマップです。「次のAIモデルはいつ出るのか」を判断するための材料と、中小企業がこのペースにどう構えるべきかの判断フレームまでをまとめています。

最終更新: 2026年7月27日|本記事は新情報が出るたびに更新します。

結論:2026年後半に確度が高いのは Gemini 4 と OpenAI の新モデルファミリー

2026年7月27日時点で、ベンダー自身が公の場で存在を認めている次世代モデルは Google の Gemini 4 だけです。Alphabet の2026年第2四半期決算に合わせた Sundar Pichai 氏のメッセージには「私たちは Gemini 4 に向けて、これまでで最も野心的な事前学習を開始しました(We have started our most ambitious pre-training run yet, for Gemini 4)」という一文があります。ただし公開時期は明言されていません

次に確度が高いのが OpenAI の「新しいモデルファミリー」で、これは Bloomberg が2026年7月21日に報じたもの(Sam Altman 氏が米政府・議員に次世代モデルをブリーフィングする)です。名称も日付も公表されていません。それ以外の「GPT-6」「Grok 5」「Qwen 4」「Veo 4」は、7月27日時点で公式の裏付けがない、あるいは存在自体が確認できないものです。

この記事の信頼度の見方(◎○△×)

AIモデルの「次は何が来るか」は、事実と願望が混ざりやすい領域です。この記事では、すべての未発表モデルに次の4段階の信頼度を付けています。記号がついていない断定は、この記事には書きません。

記号

意味

判断基準

実務での扱い

公式発言

ベンダーの公式ブログ・決算資料・公式SNS・開発者ドキュメントに記載がある

存在は前提にしてよい。ただし時期は別問題

報道

Bloomberg・CNBC など、取材に基づく報道機関が複数または信頼性高く報じている

計画として想定に入れてよい。仕様は変わりうる

リーク・推測

SNS上のリーク、予測市場、過去サイクルからの推測のみ

意思決定の根拠にしない。話題として把握するだけ

×

根拠なし/否定

ベンダーの言及がゼロ、または公式に否定・別方針が示されている

社内資料や提案書に書かない

注意していただきたいのは、◎(公式発言あり)でも「いつ出るか」は別問題だという点です。実際 Google の Gemini 3.5 Pro は、2026年5月の Google I/O で Pichai 氏が6月公開に言及していたにもかかわらず、7月末時点でまだ一般提供されていません。存在の確度と時期の確度は分けて考える必要があります。

📅 これから来るAIモデル一覧(信頼度つき・2026年7月27日時点)

2026年後半に登場が取り沙汰されているモデルを、信頼度順に並べたものが下の表です。「予想時期」の欄が空欄・不明のものは、根拠のある時期情報が存在しないという意味です。

モデル

ベンダー

信頼度

予想時期

根拠

Gemini 4

Google

(存在)/△(時期)

不明(予測市場は年内を有力視)

Alphabet Q2決算のCEOメッセージで事前学習開始を明言

Gemini 3.5 Pro(一般提供)

Google

(存在)/○(遅延)

未定・遅延中

I/O 2026で言及済み。Bloombergが遅延を報道

OpenAI 新モデルファミリー

OpenAI

数週間〜数ヶ月(推測)

Bloomberg 2026/7/21報道。名称・日付とも非公表

Gemini 3.7 Flash など Flash系

Google

継続的(3.6 Flashが7/21公開)

Flash系の高頻度更新が実績として継続

GPT-6 / GPT-5.7

OpenAI

Q3〜Q4 2026(予測市場)

SNSリークと予測市場のみ。公式の言及ゼロ

Grok 5

xAI

△(存在)/△(時期)

不明・延期を繰り返している

Musk氏のX投稿のみ。公式リリース計画は非公表

Qwen 4

Alibaba

2026年9月説(リーク)

単一のリーク情報のみ。Alibabaは存在を認めていない

Claude Haiku 5

Anthropic

不明

「Haikuだけ4.5世代」という構造からの推測のみ

DeepSeek V5 / R3

DeepSeek

×

公式言及ゼロ

Veo 4

Google

×

Googleは発表も確認もしていない(後述)

Llama 5

Meta

×

Metaはクローズド路線のMuse Sparkへ転換(後述)

Sora 3

OpenAI

×

Soraブランド自体が終了(後述)

◎ Gemini 4:唯一「公式に存在が認められた」次世代モデル

Gemini 4 について Pichai 氏は、2026年7月の決算関連の発言で「Gemini 4 が出るときのフロンティアの水準で競争したい」「これまでより大幅に大きなベースモデルが必要になる」といった趣旨を述べています。9to5Google「What Google has teased about Gemini 4」によれば、社内の進捗については「外に出すときには喜んでもらえると確信している」とも語っています。

一方で、公開時期についてGoogleは一切コミットしていません。予測市場 Manifold Markets の Gemini 4 リリース時期マーケットでは2026年内リリースに8割強の確率が置かれていますが、これは参加者の総意であって公式情報ではありません。前段の Gemini 3.5 Pro が遅延していることを踏まえると、時期は流動的と見るのが妥当です。

○ OpenAI の新モデルファミリー:報道はあるが名称も日付も不明

Bloomberg は2026年7月21日、Altman 氏がトランプ政権と米議会に対して次世代AIモデルについてブリーフィングを行う予定だと報じました(Bloomberg「OpenAI's Altman to Brief US Officials on Next Wave of AI Models」)。同記事は有料ですが、Claims Journal による転載記事で本文を確認できます。

転載記事で確認できる具体的な言及は、OpenAI の広報担当者による「このモデルファミリーには、特に仕事とその規模拡大に関して、非常に興味深い能力が出てくると考えている」という趣旨のコメントまでです。モデル名・パラメータ数・公開日はいずれも報じられていません。「GPT-6が8月に出る」といった記述を見かけたら、それは報道ではなくリークか推測です。

△ GPT-6:予測市場のデータは参考になるが、公式情報ではない

GPT-6 は2026年7月上旬にコミュニティのリークとして浮上しましたが、OpenAI はモデルカード・スペック・価格・公開日のいずれも公表していません。参考データとして、予測市場 Polymarket「GPT-6 released by…?」の2026年7月27日時点の建玉は約72万ドルで、価格は以下のようになっています。

期限

市場が織り込む確率

2026年8月21日まで

13%

2026年8月31日まで

34%

2026年9月30日まで

78%

2026年12月31日まで

89%

これはあくまで市場参加者の見立てであり、OpenAI の計画ではありません。実際、2026年前半には「次はGPT-6」というリークが繰り返し流れましたが、実際に出たのは4月23日の GPT-5.5、そして7月9日の GPT-5.6 でした。予測市場は「まだ出ていない」という事実の傍証としては有用ですが、日付の根拠にはなりません。

2026年前半〜7月にすでに出たモデル(ベンダー別)

「次を待つべきか」を判断するには、まず今何が使えるのかを正確に把握する必要があります。ここからは2026年7月27日時点で実際に提供されているモデルを、ベンダー別に整理します。

OpenAI

OpenAI は2026年7月9日、GPT-5.6 を ChatGPT・Codex・API で一般提供開始しました。特徴はSol / Terra / Luna という3ティア構成で、OpenAI はこれを「独自のペースで進化しうる恒久的な能力ティア」と位置づけています。つまり今後のバージョンでも Sol / Terra / Luna という名前は残る想定です。

モデル

公開日

入力/出力(100万トークンあたり)

コンテキスト

位置づけ

GPT-5.6 Sol

2026/7/9

$5 / $30

約105万トークン

フラッグシップ。複雑なエージェント・研究用途

GPT-5.6 Terra

2026/7/9

$2.50 / $15

約105万トークン

本番運用向けのバランス型

GPT-5.6 Luna

2026/7/9

$1 / $6

約105万トークン

分類・振り分けなど大量処理向け

GPT-5.5

2026/4/23

GPT-5.6の前世代

GPT-Image-2

2026/4/21

画像生成の従量課金

生成前に推論する画像モデル。2K解像度・多言語テキスト描画

実務上の注意点として、GPT-5.6 には長文コンテキスト時の割増料金があります。Sol は $5/$30 が $10/$45 に、Terra は $2.50/$15 が $5/$22.50 に、Luna は $1/$6 が $2/$9 に上がります。100万トークン級のコンテキストを常用する設計にすると、想定の倍のコストになりうる点は見積もり時に必ず確認してください。一方でキャッシュ済み入力は Sol で $0.50/100万トークンと通常の10分の1なので、共通のシステムプロンプトや参照資料を繰り返し使う設計はコストを大きく下げられます。

GPT-Image-2 は2026年4月21日公開で、OpenAI 開発者ドキュメントの GPT Image 2 ページにスナップショット ID「gpt-image-2-2026-04-21」が記載されています。日本語を含む多言語のテキスト描画精度が大きく改善したと報じられており、バナーやチラシのラフ作成といった用途では検討価値があります。

GPT-5.6 の3ティアをどう使い分けるかは、GPT-5.6(Sol・Terra・Luna)の提供状況と料金を整理した記事で詳しく解説しています。

Google

Google は2026年、Gemini 3.x 系の高頻度更新とマルチモーダル基盤「Gemini Omni」の投入を並行して進めました。

モデル

公開日

入力/出力(100万トークンあたり)

ポイント

Gemini 3.6 Flash

2026/7/21

$1.50 / $7.50

入力104万トークン/出力最大65,536トークン。出力単価が前世代の$9.00から低下

Gemini 3.5 Flash-Lite

2026/7/21

$0.30 / $2.50

大量処理向けの最廉価帯

Gemini 3.5 Flash Cyber

2026/7/21

非公開

脆弱性検出特化。政府・パートナー限定提供

Gemini Omni / Omni Flash

2026/5/19(I/O 2026)

any-to-any生成。クリップは10秒上限。SynthID透かし+C2PAが常時付与

Nano Banana Next

2026/5(I/O 2026)

画像生成の最新版。Nano Banana 2(2026/2/26)の後継

Gemini 3.5 Pro

未提供

I/O 2026で6月公開に言及されたが遅延中

Gemini Omni について実務上重要なのは、生成した動画に付与される SynthID 透かしと C2PA の Content Credentials は無効化できない点です。APIにオフにするフラグはありません。制作物に「AI生成である」というメタ情報が必ず残る前提で使う必要があります。

Gemini 3.5 Pro の遅延については、Bloomberg が2026年7月16日に「コーディング性能が社内目標に届かず、数ヶ月遅れている」と報じています(Bloomberg「Google Gemini Launch Delayed as Tech Falls Short of Internal Goals」9to5Google による詳報)。Google はパートナーとのテスト中であることを認めていますが、新しい公開時期は示していません。料金や使いどころはGemini 3.6 Flash の料金と使い方をまとめた記事にまとめています。

Anthropic

2026年上半期、フラッグシップの更新頻度が最も高かったのが Anthropic です。公式のClaude モデル一覧ドキュメントに基づく現行ラインナップは次の通りです。

モデル

公開日

入力/出力(100万トークンあたり)

コンテキスト

知識カットオフ

Claude Fable 5

2026/6/9

$10 / $50

100万トークン

2026年1月

Claude Opus 5

2026/7/24

$5 / $25

100万トークン

2026年5月

Claude Sonnet 5

2026/6/30

$3 / $15(8/31まで導入価格 $2 / $10)

100万トークン

2026年1月

Claude Haiku 4.5

2025/10/15

$1 / $5

20万トークン

2025年2月

Claude Mythos 5

2026/6/9

Fable 5と同等

100万トークン

2026年1月

注目すべきはOpus 5 の知識カットオフが2026年5月と、Fable 5 や Sonnet 5 の2026年1月より新しい点です。最上位の Fable 5 のほうが「知っていることは古い」という逆転が起きています。最新の出来事に関する調べものでは、上位モデルを選べば必ず有利とは限りません。

もうひとつ実務で効くのが提供終了スケジュールです。Claude Opus 4.1(claude-opus-4-1-20250805)は2026年8月5日に提供終了となります。旧モデルIDを直接指定して社内システムを組んでいる場合は、この日までに移行が必要です。

Mythos 5 は Project Glasswing という招待制プログラムでの限定提供で、セルフサービスの申し込み窓口はありません。Opus 5 の料金や使えるプランについてはClaude Opus 5 の料金・対応プラン・Fable 5 との違いをまとめた記事で詳しく扱っています。また、Fable 5 がサブスクでいつまで使えるかを整理した記事も合わせてご覧ください。

xAI

xAI は2026年7月9日に Grok 4.5 を一般公開しました(前日の7月8日に開発ツール Cursor 向けに先行提供)。1.5兆パラメータ規模の「V9」基盤モデルを MoE(Mixture of Experts)構成で使っていると報じられていますが、xAI は公開時に公式ベンチマークを出していません。「Opusクラス」という表現は Musk 氏の自己申告であり、第三者検証ではない点に注意が必要です。

モデル

公開日

入力/出力(100万トークンあたり)

コンテキスト

Grok 4.5

2026/7/9(一般公開)

$2 / $6(キャッシュ $0.50)

50万トークン

Grok 5

未リリース

Grok 5 は2025年終盤から公開時期の見通しが繰り返し後ろ倒しになっています。6兆パラメータといった数字が流通していますが、これらはいずれも xAI の公式発表ではありません。

Meta

Meta は2026年、これまでのオープンウェイト路線から方針を変えました。2026年4月8日、Meta Superintelligence Labs がMuse Spark(開発コードネーム Avocado)を公開。これは Meta 初のクローズドウェイト・API限定のフロンティアモデルです。Meta は「将来のバージョンではオープンソース化したい」と述べていますが、Muse Spark 自体の重みは公開されていません。

オープンウェイトの系列としては Llama 4 が引き続き提供されています。「Llama 5」というモデルは2026年7月27日時点で存在しません(詳細は後述の誤解セクション)。

中国勢

2026年前半、パラメータ規模の面で最も派手な発表が続いたのが中国勢です。ただし「発表」と「検証可能な提供」は別である点が、この領域では特に重要になります。

モデル

ベンダー

公開日

規模・特徴

検証状況

Kimi K3

Moonshot AI

2026/7/17

2.8兆パラメータのMoE。オープンウェイト

重み公開済み

Qwen3.8-Max-Preview

Alibaba

2026/7/19

2.4兆パラメータと自己申告。上海WAICで発表

プレビューのみ。ベンチマーク表・モデルカード・ライセンス未公開

GLM 5.2

Z.ai(智譜)

2026/6/13(API 6/16)

$1.40 / $4.40

Artificial Analysis の指標でオープンウェイト首位と報告

MiniMax M3

MiniMax

2026/6/1

約428B/アクティブ23BのMoE。100万トークンコンテキスト。テキスト・画像・動画をネイティブ処理

公開済み

DeepSeek V4-Pro / V4-Flash

DeepSeek

2026/4/24

MITライセンスのオープンウェイト

プレビュー版として公開

特に Qwen3.8-Max-Preview は注意が必要です。MarkTechPost の報道によれば、公開されているのはプレビューのエンドポイントのみで、ベンチマーク表もモデルカードもライセンスも出ていません。パラメータ数もアクティブパラメータ数も Alibaba の主張であり、第三者検証はされていない状態です。「Fable 5 に次ぐ性能」という表現も同様に自己申告です。

Mistral(欧州)

Mistral は2026年、フラッグシップの更新よりも実務用途と規制適合で存在感を出しています。旗艦は依然として Mistral Large 3(675Bパラメータ/アクティブ41B、256Kコンテキスト、Apache 2.0ライセンス)で、$0.50/$1.50 という価格は主要ベンダーの中でも際立って安価です。

モデル

時期

入力/出力(100万トークンあたり)

特徴

Mistral Large 3

2025/12

$0.50 / $1.50

675B/アクティブ41BのMoE。256Kコンテキスト。Apache 2.0

Mistral Small 4

2026/3

$0.15 / $0.60

119B/アクティブ6B。高スループット用途向け

Mistral OCR 4

2026/6

バウンディングボックス対応、170言語の文書抽出

Mistral の差別化はEUデータレジデンシーとオープンウェイトによる自社インフラでの運用です。データを国外に出せない、あるいは外部APIに出せない要件がある企業にとっては、性能の絶対値以外の理由で選ぶ価値があります。

リリース間隔の実データ:Anthropicは平均56日でフラッグシップを更新している

「次を待つべきか」を考えるうえで、感覚ではなく実際の更新間隔を見ておくと判断が変わります。2026年の Claude Opus 系の公開日から間隔を計算すると、次のようになります。

モデル

公開日

前モデルからの日数

Claude Opus 4.6

2026/2/5

Claude Opus 4.7

2026/4/16

70日

Claude Opus 4.8

2026/5/28

42日

Claude Opus 5

2026/7/24

57日

平均すると約56日(約8週間)に1回、最上位級モデルが更新されている計算になります。ここに Fable 5(6/9)と Sonnet 5(6/30)を加えると、Anthropic は2026年の約6ヶ月間で6つのフロンティア級モデルを出したことになります。OpenAI も GPT-5.5(4/23)から GPT-5.6(7/9)まで77日で、四半期に1回に近いペースです。

ここから導かれる実務的な結論はシンプルです。「次のモデルを待って導入判断を先送りする」という戦略は、8週間おきに同じ判断を繰り返すことになり、事実上いつまでも導入できません。後述する判断フレームは、この事実を前提にしています。

⚠️ よくある誤解:Veo 4・Sora 3・Llama 5 は存在しない

日本語のまとめ記事や社内資料でよく見かける、2026年7月27日時点では事実と異なる3つの記述を訂正します。いずれも「まだ出ていない」ではなく「その方向の計画自体が確認できない、または別方針になっている」ものです。

Veo 4:Googleは発表も確認もしていない

Google の動画生成モデルの公式ラインは、2025年10月公開の Veo 3.1 が最新です。2026年7月27日時点で、Veo 4 の公式モデルページ・API モデルID・モデルカード・価格ページのいずれも存在しません。Google I/O 2026 でも Veo 4 は発表されませんでした。

I/O 2026 で Google が発表した動画関連の新モデルは Gemini Omni であり、これは Veo 4 の改名ではありません。Gemini の推論レイヤーと、Veo・Nano Banana・Genie を含む生成メディア基盤を統合した別アーキテクチャです。「Veo 4 のリリース日」を解説している記事は、憶測を記事化したものと考えてください。

Sora 3:ブランド自体が終了し、APIは2026年9月24日に廃止される

「Sora 3」以前に、Sora というプロダクト自体が終了します。OpenAI は2026年3月にサービス終了を告知し、Sora の Web/アプリ体験は2026年4月26日に提供終了、そしてSora API は2026年9月24日に廃止されます。

これは実務に直接影響します。動画生成を Sora API に依存して組み込んでいる場合、2026年9月24日を過ぎるとその機能は動かなくなります。本記事執筆時点(7月27日)から数えて残り約2ヶ月です。代替の検討・移行テスト・本番切り替えを逆算すると、8月中には方針を決めておきたいタイミングです。

Llama 5:Metaはクローズド路線の Muse Spark に転換した

「2026年4月8日に Llama 5 が600Bパラメータ・500万トークンコンテキストで公開された」という記述を日本語・英語ともに複数見かけますが、これは事実ではありません。2026年4月8日に Meta が発表したのは Muse Spark(Meta Superintelligence Labs、コードネーム Avocado)で、Meta 初のクローズドウェイト・API限定のフロンティアモデルです。

つまり Meta は、フラッグシップに関してはオープンウェイト路線から離れた形になります。オープンウェイトで使える Meta のモデルは引き続き Llama 4 系です。社内資料や提案書に「Llama 5 を使えば重みを自社に置ける」と書いてしまうと、前提から誤ることになります。

中小企業はこのペースにどう向き合うか(判断フレーム)

8週間おきに最上位モデルが入れ替わる環境では、「全部追う」も「全部無視する」も現実的ではありません。実務では次の3つの構えを、用途ごとに使い分けるのが現実的です。

構え

向いている用途

判断基準

リスク

A. 最新を追う

調査・企画・コード生成など、精度が成果に直結し、出力を人が必ず確認する業務

モデル差が体感でわかる。切り替えコストが低い(プロンプトの微調整で済む)

毎回の検証工数。挙動が変わって既存の運用手順が合わなくなる

B. 1世代待つ

顧客対応チャット、社内ナレッジ検索など、安定性が精度より重要な業務

初期不具合・価格改定・提供条件の変更が落ち着いてから移行

競合が先に品質を上げる。安価な新世代への移行が遅れコストで負ける

C. 用途で固定する

請求書読み取り、分類、定型文生成など、必要精度が明確に足りている業務

現行モデルで要件を満たしている。ベンダーの提供終了予定日だけ監視

提供終了に気づかず突然止まる。相対的に割高な旧モデルを使い続ける

どの構えを取るにせよ、共通で必要なのは「使っているモデルIDと、その提供終了予定日の一覧」を社内に1つ持っておくことです。2026年だけでも、Claude Opus 4.1 は8月5日に提供終了、Sora API は9月24日に廃止と、期日が明確に決まっている変更が複数あります。

もうひとつ、2026年に実際に起きた事例として押さえておきたいのが「性能とは無関係な理由でモデルが止まりうる」ことです。Anthropic の Fable 5 / Mythos 5 は公開3日後の2026年6月12日、米商務省の輸出管理指令により全顧客向けにアクセスが停止され、6月30日に解除されるまで約19日間使えない状態が続きました(Anthropic の公式ステートメントCNBC の解除報道)。1つのモデルに業務が完全依存していると、こうした外的要因で止まります。重要な業務ほど、代替モデルへ切り替えられる設計にしておく価値があります。

なお、どのモデルを使うにせよ、業務データを外部AIに入力する際の線引きは事前に決めておく必要があります。AIに入力してはいけない情報を整理した記事も参考にしてください。

Mihata では、こうした「どのモデルを、どの業務に、どういう構えで使うか」を月1回のミーティング形式で一緒に決めていくAI導入支援や、社内ナレッジAIの構築を行っています。記事の途中で恐縮ですが、自社だけで判断しきれないと感じている場合は、よろしければ合わせてご覧いただけたら嬉しいです。

特定の業務に合わせた社内AIを作りたい場合は、独自AI開発のサービス内容もご確認いただけます。

個別モデルの詳細はこちら

この記事は全体の地図です。個別のモデルについては、それぞれの記事で料金・提供条件・実際の使いどころまで掘り下げています。

この記事の更新方針

AIモデルの状況は数週間単位で変わります。本記事は毎月更新を前提に運用しており、新しいモデルが発表された場合は「これから来る一覧」から「すでに出たモデル」へ移し、信頼度の記号を更新します。また、リークや噂が公式に否定された場合も、その旨を明記して残します。「間違っていた予測を消さずに残す」ことも、この記事の方針です。

2026年7月27日時点で、確実に言えるのは次の3点です。第一に、次世代モデルとして公式に存在が認められているのは Gemini 4 のみで、時期は未定であること。第二に、Sora API の2026年9月24日廃止と Claude Opus 4.1 の2026年8月5日提供終了は期日が確定しており、対応が必要であること。第三に、Veo 4・Llama 5・Sora 3 は、少なくとも現時点では存在しないということです。

自社の業務にAIをどう組み込むか、どのモデルを選ぶべきかでお悩みでしたら、現状のご事情をうかがったうえで一緒に整理いたします。お気軽にご相談ください。

よくある質問

次のAIモデルはいつ出ますか?

2026年7月27日時点で、ベンダー自身が存在を公表している次世代モデルはGoogleのGemini 4だけです。Alphabetの2026年第2四半期決算に合わせたCEOメッセージで事前学習の開始が明言されていますが、公開時期は示されていません。OpenAIについてはBloombergが2026年7月21日に新しいモデルファミリーの存在を報じていますが、名称も日付も公表されていません。

GPT-6は2026年中に出ますか?

OpenAIは公式にGPT-6について一切言及していません。モデルカード、スペック、価格、公開日のいずれも未公表です。予測市場Polymarketでは2026年12月31日までのリリースに約89%、9月30日までに約78%の確率が置かれていますが、これは市場参加者の見立てでありOpenAIの計画ではありません。2026年前半にも同様のリークが繰り返され、実際に出たのはGPT-5.5とGPT-5.6でした。

Veo 4やLlama 5はもう出ているのですか?

どちらも2026年7月27日時点で存在しません。Googleの動画生成モデルの公式ラインは2025年10月公開のVeo 3.1が最新で、Veo 4の公式ページもAPIモデルIDも価格も存在しません。MetaはLlama 5ではなく、2026年4月8日にクローズドウェイト・API限定のMuse Sparkを公開しており、オープンウェイトの系列はLlama 4のままです。

Sora APIはいつまで使えますか?

Sora APIは2026年9月24日に廃止されます。Webとアプリの体験はすでに2026年4月26日に提供終了しています。動画生成をSora APIに組み込んでいる場合、9月24日以降は動作しなくなるため、代替手段の検討と移行テストを8月中には始めておくことをおすすめします。

新しいモデルが出るまで導入を待つべきですか?

用途によります。2026年のClaude Opus系は平均約56日ごとに更新されており、待ち続けると事実上いつまでも導入できません。精度が成果に直結し人が出力を確認する業務は最新を追う、安定性が重要な顧客対応などは1世代待つ、必要精度を満たしている定型業務は現行モデルで固定して提供終了日だけ監視する、という使い分けが現実的です。

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