Mihata
AI活用2026.07.27更新 2026.09.01

Grok 5はいつ出る?Grok 4.7公開で見えた現在地【2026年10月】

「Grok 5 はいつ出るのか」を調べてこのページにたどり着いた方に、先に結論をお伝えします。2026年9月21日時点で Grok 5 はリリースされていません。ただし同じ2026年9月21日、xAI(現 SpaceXAI)が Grok 4.7 を正式リリースしました。これは大きな節目です。8月からこのページで追ってきた「Grok 4.7 はマスク氏のX投稿にしか存在せず、料金もモデルIDも分からない」という状態が、この日で終わりました。

最終更新: 2026年9月21日|Grok 4.7 の公式リリースを受けて全面改訂しました。公式ブログ x.ai/news/grok-4-7、開発者ドキュメントの リリースノート(September 21 の項)、モデル一覧ページ(Last updated: September 21, 2026)の3か所すべてで確認済みです。これまで本記事は「4.7 前提の見積もりや設計はまだ作れません」と書いてきましたが、その前提はこの日にひっくり返りました。モデルID・単価・コンテキスト長・推論設定がすべて公式値として出そろったため、いまは社内の見積もりを数字で作れます。一方で Grok 5 については、公式3ソースのどこにも記載がありません。以下、何が確定し、何が確定していないかを分けて整理します。

【2026年9月21日】Grok 4.7 が正式リリース。公式値がそろった

まず、この日に確定した事実だけを表にします。ここに書いた数字は、すべて xAI(SpaceXAI)の公式ドキュメントで直接確認したものです。

項目

Grok 4.7 の公式値

公開日

2026年9月21日(x.ai/news・リリースノートとも同日付)

モデルID

grok-4.7

コンテキスト長

50万トークン(Grok 4.6 と同じ)

API料金(20万トークン未満)

入力 $2.00 / キャッシュ入力 $0.50 / 出力 $6.00(100万トークンあたり)=Grok 4.6 から据え置き

API料金(20万トークン以上)

入力 $4.00 / キャッシュ入力 $1.00 / 出力 $12.00(同上)

知識のカットオフ

2026年5月(Grok 4.6 の2026年2月1日から3か月前進)

推論の強さ

low / medium / high(既定)/ xhigh の4段階

入出力

テキスト・画像入力 → テキスト出力。出力トークン数の上限なし

提供先

xAI API/US リージョンエンドポイント(単価1.1倍)/Grok Build(既定モデル)/Cursor(全プラン)/OpenRouter・Vercel・Cloudflare

高速版(Grok 4.7 Fast)

同じモデルを速いインフラで提供。単価は2倍。Cursor と Grok Build 限定で、公開APIでは使えない(Grok Build の無料枠にも含まれない)

いちばん実務に効くのは「単価が Grok 4.6 から1セントも上がっていない」ことです。入力 $2 / 出力 $6、20万トークンを超えたら $4 / $12 という二段階制も、50万トークンというコンテキスト長もそのままです。つまり grok-4.6 を grok-4.7 に書き換えるだけで、月額コストを変えずに性能だけ上げられる、という珍しい更新になりました。具体的な金額の出し方はGrok 4.7 の料金を自社の月間トークン数から試算する手順にまとめました。

公式ベンチマークは7項目。ただし「xHigh 対 High」の比較であることに注意

公式ブログが掲げている比較表は次のとおりです。ここで見落としやすいのが、表の見出しが「Grok 4.7 xHigh」と「Grok 4.6 High」になっている点です。つまり新モデルは最上位の推論設定、旧モデルは既定の推論設定という、条件をそろえていない比較です。数字を自社の期待値に置き換えるときは、この差を頭に入れてください。

ベンチマーク

Grok 4.7 xHigh

Grok 4.6 High

GPT-5.6 Sol Max

Fable 5.1 Max

入力単価(100万トークン)

$2

$2

$4

$10

出力単価(100万トークン)

$6

$6

$20

$50

CursorBench 4.0(長時間のコーディング)

46.3%

40.4%

41.7%

51.8%

DeepSWE v1.1

71.0%(high effort)

65.2%

72.7%

70.0%

Terminal-Bench 4.0(長時間の端末作業)

38.0%

20.3%

37.3%

57.9%

EEBench(電気工学)

64.0%

53.0%

39.4%

56.4%

AA Briefcase v1.1(数時間の事務作業)

1,657

1,546

1,487

1,678

Harvey Legal Agent(法務)

19.6%

15.8%

2.5%

6.7%

HealthBench Professional(臨床推論)

56.7%

48.5%

60.5%

62.1%

数字の形を見ると、xAI が今回どこに賭けたかが分かります。Terminal-Bench 4.0 が 20.3% → 38.0% と約1.9倍に跳ねているのが最大の変化で、これは「何時間も端末の中で作業を続ける」タイプの仕事の指標です。公式ブログも「何時間もかかる問題に重みを置いた、より長い強化学習」と説明しており、ベンチの形と説明が一致しています。一方 CursorBench 4.0 は 46.3% で Fable 5.1 Max の 51.8% に届いていません。「最高性能」ではなく「この価格帯での最高性能」というのが、公式資料から読める正確な位置づけです。

逆に、Harvey Legal Agent Benchmark の 19.6% は他社(GPT-5.6 Sol Max 2.5%/Fable 5.1 Max 6.7%)を大きく引き離しています。絶対値が2割弱なので「法務をまかせられる」という話では全くありませんが、この項目だけ差の付き方が異常に大きいので、契約書レビューのような業務で試すなら比較対象に入れる価値はあります。各項目をどう読み分けるかはGrok 4.7 と Grok 4.6 をベンチ7項目で突き合わせた記事で詳しく扱っています。

安全性の数字も公式に出ている

Grok 4.7 は安全機構を全面的に作り直したとされ、公式ブログでは次の2つの数値が示されています。断定を避けずに書くと、いずれも xAI 自身または提携先の計測であり、独立した第三者による再現ではありません。

  • LatchBio のバイオセーフティ・ベンチマークで 62.4%(同ベンチの首位)
  • HackerBench v0.3(xAI 自身が作ったサイバー分野の危険タスク評価)で、危険な二重用途プロンプトの通過率 3.3%。正当なセキュリティ業務は妨げないとしている

また、選ばれたサイバーセキュリティのパートナーに対して、招待制で Grok 4.7 のレッドチーム能力への提供を始めたとも書かれています。

では Grok 5 はどうなったのか

ここが本記事の主題です。Grok 4.7 が出た2026年9月21日時点でも、Grok 5 は公式3ソースのどこにも現れていません。モデル一覧ページに載っているのは Grok 4.7 と、音声(Voice API)・画像動画(Imagine API)の各APIだけで、「コードを含むそれ以外のすべてには Grok 4.7 を使ってください」という推奨に切り替わりました。リリースノートの最新項目も Grok 4.7 です。

Grok 4 → Grok 5 の空白は439日

区間

日数

Grok-1(2023年11月3日)→ Grok-2(2024年8月14日)

285日

Grok-2 → Grok 3(2025年2月17日)

187日

Grok 3 → Grok 4(2025年7月9日)

142日

Grok 4 → Grok 5

2026年9月21日時点で439日(未リリース)

メジャーバージョンの間隔は 285日 → 187日 → 142日と短くなり続けていました。それが Grok 4 から先は 439日。過去最長だった Grok-1 → Grok-2 の285日を154日上回っています。しかも今回 Grok 4.7 という小数点バージョンがもう1枚重ねられたことで、「Grok 5 を出す代わりに 4.x を刻む」という方針が一段はっきりしました。

ポイントリリースの間隔(x.ai/news の掲載日基準)

小数点バージョンの間隔は、逆に短いところで安定しています。以下は x.ai/news に掲載された発表記事の日付を基準にしたものです(プライベートベータや報道の先行記事ではなく、公式ブログの掲載日でそろえています)。

区間

日数

Grok 4(2025年7月9日)→ Grok 4.1(2025年11月17日)

131日

Grok 4.1 → Grok 4.20(2026年3月10日・API公開)

113日

Grok 4.20 → Grok 4.3(2026年4月30日・API公開)

51日

Grok 4.3 → Grok 4.5(2026年7月16日)

77日

Grok 4.5 → Grok 4.6(2026年8月12日)

27日

Grok 4.6 → Grok 4.7(2026年9月21日)

40日

直近3回(4.3→4.5→4.6→4.7)の平均は48日、つまりおよそ6〜7週間に1回のペースでポイントリリースが出ている計算です。社内でモデル更改の計画を立てるなら、「Grok 5 を待つ」ではなく「6〜7週間ごとに 4.x が1枚増える」を前提にしたほうが、実際の出荷リズムに合います。具体的には、モデルIDを設定ファイルの1行に外出ししておき、更新のたびに小さな評価セットで回帰を見る、という運用が現実的です。

マスク氏の「9月上旬」は、約2週間ずれて実現した

2026年8月12日にマスク氏はXで「Grok 4.7 is significantly better than 4.6 and should be ready in 3 to 4 weeks.(Grok 4.7 は 4.6 より大幅に優れており、3〜4週間で準備が整うはずだ)」と述べていました。単純計算すると9月上旬です。実際の公開は9月21日で、予告の上限(4週間=9月9日ごろ)からさらに12日ほど後ろにずれたことになります。

この「2週間弱ずれた」という実績値には、実務的な使いどころがあります。マスク氏の予告そのものは方向としては当たっていて(4.6 も 4.7 も実際に出ました)、ずれ方は1〜3週間程度に収まっています。つまり「言っていることは起きるが、時期は2〜3週間後ろに見ておく」というのが、直近2回から得られた経験則です。ただしこれは Grok 5 のような大型の空白には当てはまりません。Grok 5 は「2025年内 → 2026年Q1 → Q2」と3回ずれたまま、いまも日付そのものが提示されていない状態です。

Grok 5 の「いつ出る」が3回ずれてきた経緯

Grok 5 の「予告時期」は、2025年8月から2026年7月までに少なくとも3回移動しています。時系列で整理すると、次のようになります。

時期

示された時期/起きたこと

出所

信頼度

2025年8月7日

2025年内

マスク氏のX投稿(報道ベース)

△

2025年11月14日

2026年Q1「のどこかで」

The Information(Theo Wayt記者)報道

○

2026年2月25日

2026年Q2

xAI公式Xアカウントの投稿とされるもの

△

2026年3月31日/6月30日

Q1・Q2とも終了。リリースなし

事実(未リリース)

◎

2026年7月16日

Grok 5 ではなく Grok 4.5 がリリース

x.ai/news

◎

2026年8月12日

Grok 5 ではなく Grok 4.6 がリリース

x.ai/news・リリースノート

◎

2026年9月21日

Grok 5 ではなく Grok 4.7 がリリース。Grok 5 は依然として記載なし

x.ai/news・リリースノート・モデル一覧

◎

信頼度の凡例:◎=公式ドキュメント/一次情報で確認済み、○=実績のある報道機関の報道、△=X投稿・二次情報で、公式発表としての確認は取れていない。2025年11月の発言は Techmeme が集約した The Information の報道で「Q1のどこかで(in Q1 sometime)」と確認できます。

3回の予告期限が過ぎ、その間に 4.5・4.6・4.7 が3枚出た。これが2026年9月21日時点の Grok 5 の現在地です。

予測市場は3回連続で「出なかった」に着地している

Polymarket の「Grok 5 released by...?」マーケットは、「2025年12月31日まで」「2026年3月31日まで」「2026年6月30日まで」の3つの期限を設定していましたが、3つすべてが「No(リリースされなかった)」で決着しています。実際のお金が賭けられている市場が3期限連続で「出ない」に着地したという事実は、SNS上の期待感よりも実態に近い温度を示しています。

誤解のないように補足すると、これは xAI やマスク氏を批判するための材料ではありません。フロンティアモデルの学習は当初計画どおりに進まないのが普通で、途中でスケールの方針を変えれば当然リリースは後ろにずれます。読み取るべきは「予告の時期と実際のリリースにはずれが生じる」という観測事実であり、それを前提に社内の計画を立てるのが実務的だということです。

噂されている Grok 5 のスペック(すべて未確認)

ここからはすべて未確認情報です。xAI 公式のモデルカードやプレスリリースで確認できたものは一つもありません。読み物として面白い一方、これをもとに投資判断や導入判断をするのは避けてください。

項目

噂されている内容

出所

信頼度

パラメータ数

約6兆(MoE構成)。一部報道では6〜10兆

マスク氏のX投稿を引用した各媒体

△

コンテキスト長

150万トークン

海外テック系ブログの「未確認スペック」表

△

マルチモーダル

テキスト・画像・音声・動画のネイティブ対応

同上

△

学習環境

メンフィスの Colossus 2

マスク氏の発言と各媒体の報道

△〜○

リリース時期

時期を示す公式発言なし

—

×

信頼度の凡例:◎=公式ドキュメント確認済み/○=実績のある報道機関/△=X投稿・二次情報/×=根拠となる一次情報が確認できない推測。Grok 4.7 の公式値が出た今は、この表と本記事前半の公式スペック表を必ず分けて読んでください。前半は公式、この表は噂です。

ひとつ、公式値から言えることがあります。Grok 4.7 のコンテキスト長は 50万トークンで、4.6 から広がっていません。「Grok 5 は150万トークン」という噂は、4.5 → 4.6 → 4.7 と3世代にわたって 50万トークンのままだという事実と並べて読む必要があります。土台が動いていないところに3倍が来る、という話になるからです。

会社名が「xAI」から「SpaceXAI」に変わっている

調べもので混乱しやすいポイントなので触れておきます。x.ai/news には 「xAI joins SpaceX」(2026年2月2日)という記事が掲載されており、SpaceX が xAI を買収したことが公式に告知されています。公式ブログ内でも会社名の表記は SpaceXAI に統一されています。

ただし開発者向けドメインは x.ai のままで、APIのモデル名も grok-4.7 のままです。「SpaceXAI の Grok 4.7」と「xAI の Grok 4.7」は同じものを指しています。検索すると両方の表記が出てくるので、別物と勘違いしないでください。

中小企業が Grok を業務で使うときの判断軸

ここは正直に書きます。Grok は「安くて賢い」だけで選べるモデルではありません。中小企業が業務で使う場合、次の4点を先に確認してください。

1. 入力データの扱い(最重要)

SpaceXAI の公式Xアカウントは、ゼロデータ保持(ZDR)を使うチームではトレースやコードのデータを一切保持しないと説明しています。一方で、消費者向けの Grok(grok.com やXアプリ)については、設定で明示的にオフにしない限り会話がモデル改善に使われうるという解説が複数の第三者ガイドで示されています。当社は執筆時点で xAI の公式プライバシーポリシー本文を直接確認できていないため、ここは断定を避けます。業務利用の前に、必ずご自身で最新の公式ポリシーを確認してください。この論点は Grok に限った話ではないので、AIに入力してはいけない情報の整理もあわせて読んでおくと判断が早くなります。

2. 知識のカットオフは2026年5月。最近のことは検索ツールなしでは分からない

公式ドキュメントは Grok 4.7 の知識カットオフを2026年5月と明記し、あわせて「検索ツールを有効にしない限り、リアルタイムの出来事やデータにはアクセスできない」と注意書きを置いています。ここは「新しいモデルなのに最近のことを知らない=壊れている」と誤解されやすいポイントです。最新の情報を扱いたいなら、サーバー側ツールの Web Search / X Search を明示的に有効化する必要があります。なお X Search は2026年9月21日(米国太平洋時間12:00)から課金方式が変わり、「1,000コールあたり$5」から「取得した投稿1,000件あたり$5・ユーザープロフィール1,000件あたり$10」になりました。検索を有効にしたまま運用すると、トークン代とは別に呼び出し課金が乗ります。

3. 日本語性能の第三者データが乏しい

Grok 4.7 の公式ベンチマークも、英語圏のコーディング・エージェント系(CursorBench・DeepSWE・Terminal-Bench)と専門業務系(EEBench・Harvey・HealthBench)が中心で、日本語の業務文書処理に関する体系的な第三者評価は、執筆時点で見つけられませんでした。日本語の議事録要約や社内文書検索で使うつもりなら、ベンチマークのスコアではなく自社の実データで小さく試すのが確実です。20〜30件のサンプルで他モデルと出力を比べれば、1日で判断がつきます。

4. モデルの「性格」が他社と違う

Grok は X(旧Twitter)のリアルタイム情報との連携や、コンテンツポリシーの方針において他社モデルと性格が異なります。これは用途によって長所にも短所にもなります。SNS上の話題を拾う用途では強みになりますが、社外向けの文章生成に使うなら、出力のトーンが自社のブランドに合うかを事前に確認しておくことをおすすめします。

「待つ / 今やる / 検証だけ」の判断フレーム(2026年9月21日版)

自社の状況

おすすめの構え

理由

まだAIを業務に入れていない

今の世代で始める

Grok 5 の空白はすでに439日。待つ間の機会損失のほうが大きい。運用の型づくりに数か月かかるので、モデルが変わっても資産は残る

すでに Grok 4.6 を API で使っている

評価セットを回してから 4.7 へ差し替える

単価・コンテキスト長が完全に同じなので、コスト影響ゼロで性能だけ上がる可能性が高い。ただし公式ベンチは xHigh 設定の数字なので、自社の推論設定で回帰を見てから切り替える

他社モデルで運用中/API費用が重い

Grok 4.7 を試算だけしておく

入力$2/出力$6 は GPT-5.6 Sol Max($4/$20)や Fable 5.1 Max($10/$50)と桁が違う。ただし20万トークンを超えると単価が倍になる二段階制なので、長文を投げる使い方だと計算が変わる

Grok 5 の新機能が前提の企画がある

企画を4.x系で成立する形に組み替える

噂スペック(6兆パラメータ・150万トークン等)は公式確認ゼロ。コンテキスト長は3世代連続で50万トークンのまま

機密情報を扱う業務に入れたい

データ取り扱い条件の確認が先

モデル性能より先に、ZDRの適用範囲と契約形態を固める。ここが決まらないと全体が進まない

Mihata でもAI導入のご相談をいただくことがあり、実際には「どのモデルを選ぶか」より「どの業務から始めるか」で結果が変わる場面をよく見ています。記事の途中で恐縮ですが、社内でどう進めるか迷っている段階の方に向けた支援もご用意しています。よろしければあわせてご覧いただけたら嬉しいです。

なお、自社の業務データに合わせたAIを作る方向で検討されている場合は、社内ナレッジAI・接客AIのオーダーメイド開発もご相談いただけます。

他社の「次のモデル」はどうなっているか

Grok 5 だけを見ていると判断を誤るので、他社の状況も並べて確認しておきます。2026年9月21日時点の全体像は次のとおりです。

ベンダー

2026年9月21日時点の最新

次世代の状況

SpaceXAI(旧xAI)

Grok 4.7(2026年9月21日)

同日にAPI・Cursor・Grok Build で提供開始。単価は 4.6 据え置き。Grok 5 は公式3ソースに記載なし

OpenAI

GPT-6 Astra(2026年9月3日)

入力$10/出力$50・105万トークン。Grok 4.7 とは単価が5倍以上離れている

Anthropic

Claude Fable 5.1(2026年9月1日)

Fable 5.1 と Mythos 5.1 を発表(Mythos は審査つきプログラム限定)。Grok 4.7 の公式表では Fable 5.1 Max が CursorBench 首位

Google

Gemini 3.8 Flash(2026年9月2日GA)

Flash 系は短い周期で更新。Gemini 4 と 3.5 Pro は未提供

各社とも「大きな番号の次世代」ではなく小数点バージョンの積み上げで前進しているのが2026年後半の共通パターンです。Grok 5 の遅れは xAI 固有の事情というより、業界全体がメジャーバージョンの刷新に時間をかける段階に入っていると見るほうが自然です。2026年後半に何が出そうかを一覧で把握したい方は、2026年後半のAIモデル総まとめにベンダー横断でまとめています。

まとめ:Grok 5 を待つより、確定した 4.7 で運用の型を作る

  • Grok 5 は2026年9月21日時点で未リリース。公式ブログ・リリースノート・モデル一覧のどこにも記載がなく、リリース日の発表もない
  • 同じ9月21日に Grok 4.7 が正式リリースされた。モデルID grok-4.7・50万トークン・入力$2/出力$6(20万トークン超で$4/$12)・知識カットオフ2026年5月・推論はlow/medium/high/xhighの4段階、がすべて公式値
  • 単価は Grok 4.6 から完全据え置き。モデルIDの1行を差し替えるだけで、コストを変えずに性能を上げられる構図
  • 公式ベンチは「Grok 4.7 xHigh 対 Grok 4.6 High」。条件をそろえた比較ではないので、自社の推論設定で回帰を見てから切り替える
  • Grok 4 → Grok 5 の空白は439日で、過去のメジャー間隔(285日 → 187日 → 142日)を大きく超えている。一方でポイントリリースは直近3回の平均48日
  • 噂の6兆パラメータ・150万トークンは公式確認ゼロ。コンテキスト長は 4.5・4.6・4.7 と3世代連続で50万トークンのまま

実務としての結論は「待たない」です。2026年8月まで本記事に書いていた「4.7 前提の見積もりはまだ作れない」という制約は、9月21日になくなりました。いまは公式単価で試算し、自社の実データで小さく検証し、運用の型を作っておくこと。そうすれば Grok 5 が出た日に、すぐ乗り換えの判断ができます。

関連する記事を3本用意しています。乗り換え可否の判断にはGrok 4.7 と Grok 4.6 の違いをベンチ7項目で並べた記事、コストの試算には月間トークン数から Grok 4.7 の料金を計算する手順、「自分の画面に 4.7 が出てこない」という方はGrok 4.7 が使えないときに確認する7点をご覧ください。ひとつ前の世代の仕様はGrok 4.6 の料金と50万トークンの解説にまとめてあります。

本記事は Grok 5 が正式発表され次第、同じURLで内容を更新します。AI導入の進め方について具体的にご相談されたい方は、下記からお気軽にお問い合わせください。

よくある質問

Grok 5はいつ出ますか?

2026年9月21日時点で公式のリリース日は発表されていません。当初は2025年内、その後2026年Q1、さらにQ2と想定時期が移動しましたが、いずれも実現していません。2026年9月21日に実際に出たのもGrok 5ではなくGrok 4.7で、xAI(SpaceXAI)の公式ブログ・リリースノート・モデル一覧のいずれにもGrok 5の記載はありません。

今使えるGrokの最新モデルは何ですか?

Grok 4.7です。2026年9月21日に公式リリースされ、モデルIDはgrok-4.7、コンテキスト長は50万トークンです。API料金は20万トークン未満のプロンプトで入力2ドル・出力6ドル(100万トークンあたり)、20万トークン以上で入力4ドル・出力12ドルです。知識のカットオフは2026年5月で、公式ドキュメントの推奨も「コードを含むそれ以外のすべてにGrok 4.7を使う」に切り替わりました。

Grok 4.7の料金はGrok 4.6から上がりましたか?

上がっていません。入力2ドル・出力6ドル(100万トークンあたり)、20万トークンを超えると入力4ドル・出力12ドルという二段階制も、50万トークンというコンテキスト長もGrok 4.6と同じです。ただし高速版のGrok 4.7 Fastは標準の2倍の単価で、CursorとGrok Build限定であり公開APIでは使えません。

Grok 4.7の公式ベンチマークはそのまま信じてよいですか?

条件をそろえた比較ではない点に注意してください。公式ブログの比較表は見出しが「Grok 4.7 xHigh」と「Grok 4.6 High」になっており、新モデルだけ最上位の推論設定で計測されています。Terminal-Bench 4.0が20.3%から38.0%へ伸びたことやCursorBench 4.0が46.3%であることは公式値ですが、自社で使う推論設定に合わせて評価セットを回してから切り替えるのが安全です。

Grok 5の6兆パラメータという話は本当ですか?

公式には確認されていません。約6兆パラメータのMoE構成、150万トークンのコンテキストといった仕様が海外メディアで繰り返し引用されていますが、出所をたどるとイーロン・マスク氏のX投稿に収束します。なお公式値として確認できるコンテキスト長は、Grok 4.5・4.6・4.7と3世代連続で50万トークンのままです。

Grok 5を待つべきですか、今のモデルで進めるべきですか?

まだAIを業務に入れていないなら、今の世代で始めることをおすすめします。Grok 4からGrok 5までの空白は2026年9月21日時点で439日に達し、過去のメジャーバージョン間隔の最長記録である285日を大きく超えています。一方でポイントリリースは直近3回の平均48日で刻まれており、Grok 4.7の公式単価も確定したため、いまは具体的な数字で見積もりが作れます。

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