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AI活用2026.07.27更新 2026.09.01

Grok 5はいつ出る?延期の全経緯と噂スペック【2026年9月】

「Grok 5 はいつ出るのか」を調べてこのページにたどり着いた方に、先に結論をお伝えします。2026年9月1日時点で Grok 5 はリリースされていません。現在使える最新モデルは、2026年8月12日に公開された Grok 4.6 です(それまでの最新だった Grok 4.5 から35日での更新)。Grok 5 は「2025年末」「2026年Q1」「2026年Q2」と3回にわたって想定時期がずれてきており、2026年9月1日時点でも公式のリリース日は発表されていません。次に出るのは Grok 5 ではなく Grok 4.7 で、こちらは「初期学習が完了し、SpaceX のデータで追加学習中」という段階です(ただし出典はマスク氏のX投稿のみ)。

最終更新: 2026年9月1日2026年9月1日に docs.x.ai のモデル一覧を再取得しました。ページ自身の表示が「Last updated: August 21, 2026」=マスク氏の Grok 4.7 発言のあとに改訂されているにもかかわらず、Grok 4.7 も Grok 5 も記載がなく、「コードを含めそれ以外のすべてには Grok 4.6 を使ってください」という推奨のままです。Grok 4.6 の知識カットオフは2026年2月1日で、最新の出来事を扱うには Web検索/X検索のサーバー側ツールを有効にする必要があります。x.ai/news 側も8月12日の Grok 4.6 が最後のモデル発表で、それ以降は搭載先の拡大(8月19日 Amazon Bedrock、8月21日 Gemini Enterprise Agent Platform)と、8月26日の Grok Bot の提供範囲の変更だけです。Grok Bot 側の条件はGrok Botの対象プランと料金を整理した記事にまとめました。「4.7 は9月上旬」という見立ての起点はいまもマスク氏のX投稿だけで、公式ドキュメント側にはその裏づけが1行も出ていない、というのが現在地です。以下は8月20日の更新内容です。本記事は新情報が出るたびに更新します。2026年8月20日の更新でひとつ重要な確認が取れました。xAI の公式ドキュメント docs.x.ai/docs/models は、ページ自身が「Last updated: August 18, 2026」と表示しており、マスク氏が Grok 4.7 の開発状況に言及したあとに一度改訂されています。それでもモデル一覧に Grok 4.7 は追加されておらず、「コードを含むそれ以外の用途にはすべて Grok 4.6 を使ってください」という推奨のままです。つまり、4.7 が「もうすぐ」であることを示す公式側の痕跡は、改訂後のドキュメントにも一切ありません。以下は8月15日の更新内容です。今回の更新では Grok 4.7 の開発状況(初期学習完了・SpaceX のエンジニアリングデータで追加学習中/2.1兆パラメータ/公開見込み3〜4週間)を追加しました。この4.7の情報はすべてイーロン・マスク氏のX投稿が出所で、xAI(SpaceXAI)公式ブログ・モデルカード・料金・モデルIDはいずれも未公表です(2026年9月1日に docs.x.ai のモデル一覧リリースノートx.ai/news の3か所で「Grok 4.7 の記載なし」を確認)。

この記事では、公式ドキュメントで確認できる事実と、噂・未確認の情報をセクションごとに完全に分けて整理します。あわせて、過去のGrokシリーズのリリース間隔から「Grok 5 がいつ頃になりそうか」を数字で読み解き、中小企業が今どう構えるべきかまで踏み込みます。

結論:Grok 5 は2026年9月1日時点で未リリース。現行の最新は Grok 4.6(8月12日公開)

2026年9月1日現在、xAI(現 SpaceXAI)の公式開発者ドキュメントに Grok 5 の記載はありませんGrok 4.7 の記載もありません)。xAI公式 Models and Pricing ドキュメントに掲載されているのは grok-4.6 / grok-4.5 / grok-4.3 / grok-4.20 系 / grok-build-0.1 で、公式の推奨文も「For everything else, including code, use Grok 4.6. It is the most intelligent and fastest model we've built.」=最上位として案内されているのは Grok 4.6 に切り替わりました。

つまり「Grok 5 を待つ」という判断をしている方は、少なくとも本記事の執筆時点では待ち続けている状態ということになります。以下の3点が、今わかっていることの要約です。

  • Grok 5:未リリース。公式のリリース日発表なし。メンフィスの Colossus 2 で学習中と報じられているが、xAI公式の完了アナウンスは確認できない
  • Grok 4.6:2026年8月12日リリース(最新)。API料金は入力 $2 / 出力 $6(100万トークンあたり・20万トークン未満のプロンプト時)で Grok 4.5 から据え置き、コンテキスト50万トークン
  • 次の予告は Grok 5 ではなく 4.7。2026年7月25日にイーロン・マスク氏がX上で示唆した「4.6は約2週間後、4.7は約4週間後」のうち、4.6 は8月12日に実際に出ました(予告から18日)。4.7 は8月15日時点で未リリースだが、マスク氏によれば初期学習を終えて追加学習の段階に入っており、公開見込みは「3〜4週間」=9月上旬

この最後の点が、今回いちばん重要です。次に出てくるのは Grok 5 ではなく、4.6 → 4.7 という小刻みなバージョンアップであるという見立ては、4.6 の実リリースで一段裏づけられました。

Grok 4.7 はいまどこまで来ているのか(○ 出典はマスク氏のX投稿のみ)

最初に、情報源の格を明示しておきます。以下の Grok 4.7 に関する内容は、すべてイーロン・マスク氏本人のX投稿が出所です。◎公式にあたる x.ai の発表ブログ・モデルカード・API料金表・モデルIDは、2026年9月1日時点でひとつも公開されていません。実際に docs.x.ai/docs/models(モデル一覧)、docs.x.ai のリリースノートx.ai/news の3か所を確認しましたが、掲載されている最新は Grok 4.6 のままでした。つまりGrok 4.7 は「経営者の発言」までは出ているが、「会社の発表」にはまだなっていない段階です。

そのうえで、マスク氏が述べている内容を整理します。2026年8月12日の投稿では「Grok 4.7 is significantly better than 4.6 and should be ready in 3 to 4 weeks. Initial training is complete and now we're adding a massive amount of SpaceX company data in supplemental training.(Grok 4.7 は 4.6 より大幅に優れており、3〜4週間で準備が整うはずだ。初期学習は完了し、いまは SpaceX 社のデータを大量に追加学習させている)」としています。この投稿を起点に単純計算すると、公開見込みは2026年9月上旬ということになります。

項目

マスク氏の発言内容

信頼度

規模

2.1兆パラメータ(Grok 4.6 の 1.5兆から拡大)

○ 本人の投稿のみ

学習の進捗

初期学習は完了。SpaceX の社内データを追加学習中(ITAR 規制対象は除外すると説明)

○ 本人の投稿のみ

性能

「4.6 よりあらゆる面で優れるが、提供速度はやや遅い。ただしトークン効率はさらに良い」

○ 本人の投稿のみ・第三者検証なし

公開時期

2026年8月12日の投稿で「3〜4週間」=9月上旬見込み

○ 本人の投稿のみ・過去に何度もずれている

料金・モデルID・コンテキスト長

言及なし

— 未公表

「4.6 より全面的に上だが、やや遅い」という言い方は、規模を 1.5兆から 2.1兆へ増やしたモデルの素直な帰結です。速度を重視する業務なら 4.7 が出ても 4.6 を使い続けるほうが良い場面がある、という読み方ができます。

なお、この一連の発言でいちばん検証が難しいのが「SpaceX のエンジニアリングデータで追加学習した」という部分です。マスク氏は「実世界のエンジニアリングで 4.7 より優れたモデルがあれば驚く」とも述べていますが、これは自社データの独自性を根拠にした本人の見立てであり、第三者ベンチマークの結果ではありません。Grok 4.5 のときも「Opusクラス」という自己申告に対して、公表されたベンチマークは「ベスト・イン・クラスにはわずかに届かなかった」という評価でした(後述)。同じ距離感で受け取るのが安全です。

実務上の結論はシンプルです。Grok 4.7 は「9月上旬に出るかもしれない」段階であって、料金もモデルIDも決まっていません。したがって現時点で 4.7 前提の見積もりや設計はできません。いま検証するなら Grok 4.6 で進め、4.7 は公式ページにモデルIDと単価が載った時点で乗り換えを検討する、という順番になります。

✅ 現時点で確認できること(公式ソースあり)

Grok 4.6 の公式スペックと料金(2026年8月12日リリース)

xAI公式ドキュメントで確認できる Grok 4.6 の情報は以下のとおりです。ここに書いた数字は、すべて公式ページで直接確認したものだけです。

項目

内容

モデルID

grok-4.6

コンテキスト長

50万トークン

API料金(20万トークン未満)

入力 $2.00 / 出力 $6.00(100万トークンあたり)

API料金(20万トークン以上)

入力 $4.00 / 出力 $12.00(100万トークンあたり)

入出力

テキスト・画像 → テキスト(関数呼び出し/構造化出力/推論に対応)

公式の位置づけ

「最も知的で最も高速なモデル」。コード・チャット・汎用タスク向けに推奨(公式ドキュメントの第一推奨が Grok 4.5 から 4.6 に交代)

注目すべきはプロンプト長で料金が2倍に切り替わる二段階制です。20万トークンを超えると入力・出力とも単価が倍になります。長い資料をまるごと投げる使い方をすると、想定の2倍のコストが発生し得るということです。xAI公式ドキュメントで最新の料金表を確認してから見積もりを立ててください。

Grok 4.6 は何が変わったのか(xAI公式発表・2026年8月12日)

xAI公式のリリースノート 「Grok 4.6」(2026年8月12日付)で公表されている内容は、次のとおりです。

  • 位置づけ:「長時間動き続けるエージェント」と「より野心的なインタラクティブ/ビジュアル作業」に向けた強化。調査・分析・アプリ開発のような多段の作業を続ける用途が主眼と説明されています
  • 知能スコア:Artificial Analysis Intelligence Index で GPT-5.6 Sol と並ぶ 61点
  • コーディング系:CursorBench v3.2 で 69.9%、DeepSWE v1.1 で 65.9%
  • 料金:入力 $2 / 出力 $6(100万トークンあたり)から。高速版(fast variant)は2倍の単価
  • 提供面:Cursor と Grok Build で当日から利用可。API のほか OpenRouter・Vercel・Cloudflare でも提供。Grok Build と Cursor では最初の1週間、含まれる利用枠が2倍

注意していただきたいのは、Grok 4.6 は「Grok 5 の前倒し版」ではないということです。報道ベースでは 4.5 と同じ1.5兆パラメータの基盤を使い、教師ありファインチューニング(SFT)と強化学習(RL)の作り込みで性能を上げたとされています。つまり土台のスケールを変えずに仕上げで伸ばした更新で、Grok 5 に期待されている「桁違いのスケール」とは性質が違います。この点はxAI公式のリリースノートには明記がないため、断定は避けます。

Grok 4.5 までのリリースの経緯(2026年6月28日〜7月9日)

TechCrunch「SpaceXAI releases Grok 4.5, which Elon describes as an 'Opus-class model'」によれば、Grok 4.5 は2026年7月8日(水)に発表され、その翌日に一般公開されました。日本語メディアでは gihyo.jp「Grok 4.5リリース ―コーディングとエージェント向けに強化した最初のモデル」が報じています。

その前段として、2026年6月28日にマスク氏が「Grok 4.5 が SpaceX と Tesla でプライベートベータに入った」とXに投稿したと複数媒体が報じています。ただしこの段階の情報はマスク氏個人の投稿が出所であり、xAI公式のプレスリリースではありません。

マスク氏の主張と、第三者検証の数字は分けて読む

ここは特に注意が必要な部分です。TechCrunchによれば、マスク氏は Grok 4.5 について「Opusクラスのモデルだが、より高速でトークン効率がよく、低コストだ」「Opus 4.7 とおおむね同等だが、はるかに速い」と述べています。ただしこれは社内評価に基づく本人の主張であり、公表された第三者ベンチマークの結果ではありません。TechCrunchも、xAI自身が公開したベンチマークについて「ベスト・イン・クラスにはわずかに届かなかった」と記しています。

一方、第三者評価機関の Artificial Analysis による Grok 4.5 の評価では、Intelligence Index が 54点(190モデル中13位)、出力速度は 58.3トークン/秒で「平均より遅い」(中央値73トークン/秒)、初回応答までのレイテンシは8.31秒とされています。「はるかに速い」という表現と、第三者計測の「平均より遅い」は方向が一致していません。どちらが正しいかを断定するのではなく、出所の違うデータであることを理解して読むのが実務的です。

会社名が「xAI」から「SpaceXAI」に変わっている

調べもので混乱しやすいポイントなので触れておきます。CNBCなどの報道によれば、2026年2月2日に SpaceX が xAI を全株式交換で統合し、合計評価額は約1.25兆ドルとされました。その後 xAI は SpaceX に吸収され、2026年7月6日にX上で @SpaceXAI のハンドルが稼働しています。

ただし開発者向けドメインは x.ai のままで、APIのモデル名も grok-4.5 のままです。「SpaceXAI の Grok 4.5」と「xAI の Grok 4.5」は同じものを指しています。

Grok 5 の「いつ出る」が何度もずれてきた経緯

ここからが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。Grok 5 の「予告時期」は、2025年8月から2026年7月までに少なくとも3回移動しています。時系列で整理すると、次のようになります。

時期

示された時期

発言者・出所

信頼度

2025年8月7日

2025年内

マスク氏のX投稿(報道ベース)

2025年10月

時期の明示なし(「AGIと見分けがつかなくなる」)

マスク氏の発言(報道ベース)

2025年11月14日

2026年Q1「のどこかで」

The Information(Theo Wayt記者)報道

2026年2月25日

2026年Q2

xAI公式Xアカウントの投稿とされるもの

2026年3月31日

Q1終了。リリースなし

事実(未リリース)

2026年6月30日

Q2終了。リリースなし

事実(未リリース)

2026年7月8日

Grok 5 ではなく Grok 4.5 がリリース

TechCrunch / xAI公式ドキュメント

2026年7月25日

Grok 4.6 が約2週間後、4.7 が約4週間後

マスク氏のXスレッド(非公式ロードマップ)

2026年8月12日

Grok 5 ではなく Grok 4.6 がリリース(7月25日の予告から18日)

xAI公式リリースノート x.ai/news/grok-4-6

2026年8月12日

「Grok 4.7 は初期学習完了。SpaceX のデータを追加学習中。3〜4週間で準備が整う」

マスク氏のX投稿(xAI公式の発表ではない)

2026年8月20日

Grok 5・Grok 4.7 とも公式リリース日発表なし

xAI公式ドキュメント(モデル一覧・リリースノート・x.ai/news)に記載なし

信頼度の凡例:◎=公式ドキュメント/一次情報で確認済み○=実績のある報道機関の報道△=X投稿・二次情報で、公式発表としての確認は取れていない

2025年11月の時点でのマスク氏の発言は、Techmemeが集約したThe Informationの報道で「Q1のどこかで(in Q1 sometime)」と確認できます。この時点で、それ以前の「2025年内」という目標からはすでに後ろ倒しになっていました。

予測市場は3回連続で「出なかった」に着地している

他の日本語記事があまり触れていないデータとして、予測市場の結果があります。Polymarket の「Grok 5 released by...?」マーケットは、「2025年12月31日まで」「2026年3月31日まで」「2026年6月30日まで」の3つの期限を設定していましたが、3つすべてが「No(リリースされなかった)」で決着しています。累計取引高は約17.6万ドルでした。

実際のお金が賭けられている市場が、3期限連続で「出ない」に着地したという事実は、SNS上の期待感よりも実態に近い温度を示しています。

誤解のないように補足すると、これは xAI やマスク氏を批判するための材料ではありません。フロンティアモデルの学習は当初計画どおりに進まないのが普通で、途中でスケールの方針を変えれば当然リリースは後ろにずれます。実際、マスク氏自身が2025年11月の時点で「さらにスケールさせることにしたため遅らせる」という趣旨の説明をしたと報じられています。読み取るべきは「予告の時期と実際のリリースにはずれが生じてきた」という観測事実であり、それを前提に社内の計画を立てるのが実務的だということです。

過去のリリース間隔から読み解く:Grok 4 → 5 の空白は史上最長

ここでは、公表されているリリース日から実際の間隔を計算してみます。データは Wikipedia「Grok (chatbot)」および各モデルのリリース報道に基づいています。

メジャーバージョンの間隔

区間

期間

日数

Grok-1(2023年11月3日)→ Grok-2(2024年8月14日)

約9.4か月

285日

Grok-2 → Grok 3(2025年2月17日)

約6.1か月

187日

Grok 3 → Grok 4(2025年7月9日)

約4.7か月

142日

Grok 4 → Grok 5

2026年9月1日時点で経過中

407日(未リリース)

メジャーバージョンの間隔は 285日 → 187日 → 142日と短くなり続けていました。ところが Grok 4 から Grok 5 への空白は、8月20日時点で 407日。過去最長だった Grok-1 → Grok-2 の285日を117日上回り、ついに大台の400日に到達しました。この1点だけでも、Grok 5 が単なる小改良ではなく、明らかに難易度の違うプロジェクトになっていることが読み取れます。

ポイントリリースはむしろ加速している

一方で、小数点バージョンのリリース間隔は逆に短くなっています。

区間

日数

Grok 4(2025年7月9日)→ Grok 4.1(2025年11月17日)

131日

Grok 4.1 → Grok 4.20(2026年3月10日・API公開)

113日

Grok 4.20 → Grok 4.3(2026年4月30日・API公開)

51日

Grok 4.3 → Grok 4.5(2026年7月8日)

69日

Grok 4.5 → Grok 4.6(2026年8月12日)

35日

直近3回(4.20→4.3→4.5→4.6)の平均は約52日、つまり2か月弱に1回のペースでポイントリリースが出ている計算です。しかも直近の 4.5 → 4.6 は35日と、これまでで最短でした。ここに2026年7月25日の「4.6は2週間後、4.7は4週間後」という予告(4.6は8月12日に実現)を重ねると、xAIの当面の出荷リズムが見えてきます。予告どおりなら Grok 4.7 は8月下旬前後でしたが、2026年8月12日の投稿でマスク氏は改めて「3〜4週間で準備が整う」と述べており、実際の見込みは9月上旬にずれています。いずれもマスク氏の投稿が出所で、xAI公式の発表ではありません。

実務上の読み方はシンプルです。「Grok 5 を待つ」より「1〜2か月ごとに更新される 4.x 系で回す」ほうが、現実の運用計画に合っています。なお Grok 4.3 は2026年6月に Amazon Bedrock でも提供開始されており、企業のクラウド基盤から使える経路も広がっています。

🔍 噂されている Grok 5 のスペック(信頼度つき)

ここからはすべて未確認情報です。xAI公式のモデルカードやプレスリリースで確認できたものは一つもありません。読み物として面白い一方、これをもとに投資判断や導入判断をするのは避けてください。

項目

噂されている内容

出所

信頼度

パラメータ数

約6兆(MoE構成)。一部報道では6〜10兆

マスク氏のX投稿を引用した各媒体

コンテキスト長

150万トークン

海外テック系ブログの「未確認スペック」表

マルチモーダル

テキスト・画像・音声・動画のネイティブ対応、リアルタイム処理

同上

学習環境

メンフィスの Colossus 2(約55万基のNVIDIA GPU、2026年1月に1GWで本格稼働、4月に1.5GWへ増強)

マスク氏の発言と各媒体の報道

△〜○

AGIへの言及

「単なるLLMではなくAGIへの一歩」「人間水準に達する確率10%」

マスク氏の発言(報道ベース)

△(本人の見解であり検証不能)

リリース時期

2026年Q3以降にずれ込むとの観測

海外ブログの推測

×(根拠となる公式発言なし)

信頼度の凡例:◎=公式ドキュメント確認済み○=実績のある報道機関△=X投稿・二次情報×=根拠となる一次情報が確認できない推測

これらの数字は Overchat「Grok 5: Release Date, Features, Benchmarks & Everything We Know」NxCode「Grok 5 Release Date: July 2026 Update」などで「unconfirmed(未確認)」として扱われているものです。海外ブログ同士で同じ数字が引用され合っているため一見すると確度が高そうに見えますが、たどっていくと出所はマスク氏のX投稿ひとつに収束します。日本語記事でこれらの数字が断定調で書かれていることがありますが、鵜呑みにしないでください。

Grok 4.6 は他社の最新モデルとどう違うのか

「Grok 5 を待つべきか」を判断するには、現行の Grok 4.6 が他社と比べてどの位置にいるかを知るのが近道です。ここでは主観を混ぜないよう、第三者評価機関である Artificial Analysis のモデルリーダーボードの数値のみを並べます(Grok 4.6 の行は2026年8月13日取得、他の行は2026年7月27日取得。同機関はスコアを随時再計測するため、比較するときは取得日をそろえてご確認ください)。

モデル

Intelligence Index

1タスクあたりのコスト

Claude Opus 5(max)

61

$2.03

GPT-5.6 Sol(max)

59

$1.54

Claude Opus 4.8

56

$1.80

GPT-5.6 Terra(max)

55

$0.82

Grok 4.6(high)※2026年8月13日取得

61(183モデル中6位)

本稿時点で同機関の掲載なし

Grok 4.5(high)

54

$0.35

Gemini 3.6 Flash

50

$0.50

この表から読み取れることは明快です。Grok 4.6 で知能スコアは 54 → 61 へ一気に7点上がり、Claude Opus 5(max)と同水準に並びました。それでいて API 単価は入力 $2 / 出力 $6 と Grok 4.5 から据え置きです(xAI公式リリースノート)。「上位陣に並ぶ知能を、上位陣より安い単価で」という構図が、4.6 でより鮮明になったことになります。マスク氏が2026年7月25日に「Grok 4.5 と Opus 5 だけがパレートフロンティア上にいる」と主張したのは、この「性能とコストの両立」という軸のことを指しています(ExplainX の当該スレッド解説)。

ただし速度は逆に悪化しています。Artificial Analysis の2026年8月13日時点の計測では、Grok 4.6(high)の出力速度は 69.3トークン/秒(183モデル中72位)で、初回応答までのレイテンシ(TTFT)は 51.87秒。同価格帯の中央値2.85秒と比べて桁違いに遅い値です。xAI公式が「最も高速なモデル」と表現しているのは社内基準での話であり、第三者計測とは方向が一致していません。「安くて賢いが、返事が返り始めるまでが長い」というのが第三者データから見える姿です。チャットのように応答の速さが体験を左右する用途と、バッチ処理や夜間のエージェント実行のように総コストが効く用途では、評価が正反対になります。4.6 が「長時間動き続けるエージェント向け」と位置づけられているのは、この特性と整合的です。

各モデルの詳細は個別記事にまとめています。Claude Opus 5 の料金と使えるプランGPT-5.6(Sol / Terra / Luna)の提供状況と使い分けGemini 3.6 Flash の料金と使い方もあわせてご覧ください。

中小企業が Grok を業務で使うときの判断軸

ここは正直に書きます。Grok は「安くて賢い」だけで選べるモデルではありません。中小企業が業務で使う場合、次の4点を先に確認してください。

1. 入力データの扱い(最重要)

SpaceXAI の公式Xアカウントは、ゼロデータ保持(ZDR)を使うチームではトレースやコードのデータを一切保持しないと説明しています。APIキー経由の Grok Build の利用も ZDR に従うとされ、CLIには /privacy コマンドでデータ保持設定を確認・変更する仕組みがあるとしています。

一方で、消費者向けの Grok(grok.com やXアプリ)については、設定で明示的にオフにしない限り会話がモデル改善に使われうるという解説が複数の第三者ガイドで示されています。当社は執筆時点で xAI の公式プライバシーポリシー本文を直接確認できていないため、ここは断定を避けます。業務利用の前に、必ずご自身で最新の公式ポリシーを確認してください。この論点はGrokに限った話ではないので、AIに入力してはいけない情報の整理もあわせて読んでおくと判断が早くなります。

2. プランによって使えるモデルが違う

Grok には無料枠、X Premium 系、SuperGrok 系、SuperGrok Heavy といった複数のプランがあり、Grok 4.6 も上位プランから段階的に展開されるとみられると報じられています。ここで具体的な月額を書かないのは、当社が公式の料金ページを直接確認できておらず、かつ Grok のプラン体系は改定が頻繁だからです。契約前に必ず公式サイトの最新価格をご確認ください。API料金については前掲のとおり公式ドキュメントで確認できます。

3. 日本語性能の第三者データが乏しい

Grok 4.6 の評価も英語圏のコーディング・エージェント系ベンチマーク(CursorBench・DeepSWE)が中心で、日本語の業務文書処理に関する体系的な第三者評価は、執筆時点で見つけられませんでした。日本語の議事録要約や社内文書検索で使うつもりなら、ベンチマークのスコアではなく自社の実データで小さく試すのが確実です。20〜30件のサンプルで他モデルと出力を比べれば、1日で判断がつきます。

4. モデルの「性格」が他社と違う

Grok は X(旧Twitter)のリアルタイム情報との連携や、コンテンツポリシーの方針において他社モデルと性格が異なります。これは用途によって長所にも短所にもなります。SNS上の話題を拾う用途では強みになりますが、社外向けの文章生成に使うなら、出力のトーンが自社のブランドに合うかを事前に確認しておくことをおすすめします。

「待つ / 今やる / 検証だけ」の判断フレーム

自社の状況

おすすめの構え

理由

まだAIを業務に入れていない

今の世代で始める

Grok 5 の空白はすでに400日。待つ間の機会損失のほうが大きい。運用の型づくりに数か月かかるので、モデルが変わっても資産は残る

すでに他社モデルで運用中/API費用が重い

Grok 4.6 を検証だけしておく

知能スコアが Opus 5 と並ぶ61に上がって単価は据え置き。ただし初回応答が51秒台と遅いので、対話用途か夜間バッチかで評価が割れる。自社の実タスクで測ってから決める

Grok 5 の新機能が前提の企画がある

企画を4.x系で成立する形に組み替える

噂スペック(6兆パラメータ・150万トークン等)は公式確認ゼロ。実在しない仕様を前提にした計画は止まる

機密情報を扱う業務に入れたい

データ取り扱い条件の確認が先

モデル性能より先に、ZDRの適用範囲と契約形態を固める。ここが決まらないと全体が進まない

Mihata でもAI導入のご相談をいただくことがあり、実際には「どのモデルを選ぶか」より「どの業務から始めるか」で結果が変わる場面をよく見ています。記事の途中で恐縮ですが、社内でどう進めるか迷っている段階の方に向けた支援もご用意しています。よろしければあわせてご覧いただけたら嬉しいです。

なお、自社の業務データに合わせたAIを作る方向で検討されている場合は、社内ナレッジAI・接客AIのオーダーメイド開発もご相談いただけます。

他社の「次のモデル」はどうなっているか

Grok 5 だけを見ていると判断を誤るので、他社の状況も並べて確認しておきます。2026年9月7日時点の全体像は次のとおりです(9月1日から9月3日にかけて、Grok 以外の3社はいずれも動きました)。

ベンダー

2026年9月7日時点の最新

次世代の状況

SpaceXAI(旧xAI)

Grok 4.6(2026年8月12日)

Grok 4.7 が学習の最終段階(マスク氏の投稿では9月上旬見込み)。9月上旬に入った9月7日時点でも公式ドキュメントに記載なし。Grok 5 は未発表

OpenAI

GPT-6 Astra(2026年9月3日)

9月3日に発表・提供開始。入力$10/出力$50・105万トークン。APIは9月6日に通常提供へ。ChatGPT側は9月7日時点でも「一般提供はまだ」

Anthropic

Claude Fable 5.1(2026年9月1日)

9月1日に Fable 5.1 と Mythos 5.1 を発表(Mythos は審査つきプログラム限定)。Haiku だけ 4.5 世代のままで、Haiku 5 は未発表

Google

Gemini 3.8 Flash(2026年9月2日GA)

Flash 系は7月21日→8月13日→9月2日と6週間で3世代。Gemini 4 と 3.5 Pro は未提供(公式は「coming soon」表記のまま)

各社とも「大きな番号の次世代」ではなく小数点バージョンの積み上げで前進しているのが2026年後半の共通パターンです。Grok 5 の遅れは xAI 固有の事情というより、業界全体がメジャーバージョンの刷新に時間をかける段階に入っていると見るほうが自然です。

2026年後半に何が出そうかを一覧で把握したい方は、2026年後半のAIモデル総まとめにベンダー横断でまとめています。

【2026年9月7日】9月上旬に入っても、公式ソースに Grok 4.7 は現れていない

マスク氏がXで示した「初期学習を終え、SpaceXのエンジニアリングデータで追加学習中。3〜4週間」という発言から数えると、2026年9月上旬が目安の時期にあたります。その上旬に入った9月7日時点で、公式ソース3か所を再取得しましたが、Grok 4.7 も Grok 5 も出てきません

確認した公式ソース

2026年9月7日時点の状態

docs.x.ai/Models and Pricing

ページ末尾の表示が「Last updated: August 21, 2026」。推奨は今も Grok 4.6(知識のカットオフは2026年2月1日)で、4.7・5 の記載なし

docs.x.ai/Release notes

直近の更新は2026年9月2日。内容は画像モデル grok-imagine-image-quality を2026年11月2日に廃止するという告知で、新しいチャットモデルの記載はない

x.ai/News

最新の投稿は Grok 4.6。4.7・5 に関する記事は掲載されていない

ここでいちばん効くのは2つ目です。リリースノートは9月2日にちゃんと更新されているのに、そこに 4.7 が無い。「まだ更新されていないから載っていないだけ」という説明が使えない状態だ、ということです。ドキュメントが動いているのに新モデルが出てこない場合、噂の側を疑うのが実務上は安全です。

したがって2026年9月7日時点でも、Grok 4.7 の根拠はマスク氏のX投稿だけという状況は変わっていません。モデルID・料金・モデルカードのいずれも未公表なので、4.7 を前提にした見積もりや移行計画は、いま作っても数字が入りません

まとめ:Grok 5 を待つより、4.x 系で運用の型を作る

最後に、この記事の要点を5つに絞ります。

  • Grok 5 は2026年9月1日時点で未リリース。xAI公式ドキュメントに記載はなく、リリース日の公式発表もない
  • 予告時期は「2025年内 → 2026年Q1 → Q2」と3回移動し、Polymarket の3期限はすべて「出なかった」で決着した
  • Grok 4 → 5 の空白は400日で、過去のメジャーバージョン間隔(285日 → 187日 → 142日)を大きく超えている
  • 2026年8月12日に出たのは Grok 5 ではなく Grok 4.6(知能スコア61・単価は据え置き)。次の予告も Grok 5 ではなく 4.7
  • 予告どおり 4.x が刻まれている(4.6の予告から実リリースまで18日)。Grok 4.7 は初期学習を終え、SpaceX のデータで追加学習中・2.1兆パラメータ・公開見込み9月上旬——ただしこれらはすべてマスク氏のX投稿が出所で、xAI公式ブログ・モデルカード・料金・モデルIDは未公表。4.7 前提の見積もりはまだ作れない
  • 噂の6兆パラメータ・150万トークンはすべて未確認。出所をたどるとX投稿に収束するため、業務計画の前提にしない

実務としての結論は「待たない」です。Grok 4.6 は第三者評価で Intelligence Index 61(183モデル中6位)と Claude Opus 5 に並ぶ水準まで来ており、単価は入力$2/出力$6と据え置きなので、コスト面では十分に選択肢に入ります。ただし初回応答が51秒台と遅い点だけは、用途との相性を必ず確認してください。まずは自社の実データで小さく検証し、運用の型を作っておくこと。そうすれば Grok 5 が出た日に、すぐ乗り換えの判断ができます。

本記事は Grok 5 が正式発表され次第、同じURLで内容を更新します。AI導入の進め方について具体的にご相談されたい方は、下記からお気軽にお問い合わせください。

Grok 5を待つあいだの現行モデルについては、2026年8月12日に公開されたGrok 4.6の料金・50万トークンとGrok 4.5との違いで詳しく整理しています。

よくある質問

Grok 5はいつ出ますか?

2026年9月1日時点で公式のリリース日は発表されていません。当初は2025年内、その後2026年Q1、さらにQ2と想定時期が移動しましたが、いずれも実現していません。2026年8月12日に出たのもGrok 5ではなくGrok 4.6で、xAIの公式開発者ドキュメントにGrok 5の記載はない状態です。

今使えるGrokの最新モデルは何ですか?

Grok 4.6です。2026年8月12日にxAI公式リリースノートで公開が告知されました。コンテキスト長は50万トークン、API料金は20万トークン未満のプロンプトで入力2ドル・出力6ドル(100万トークンあたり)でGrok 4.5から据え置きです。公式ドキュメントの推奨も「コードを含むそれ以外すべてにGrok 4.6を使う」に切り替わりました。

Grok 5の6兆パラメータという話は本当ですか?

公式には確認されていません。約6兆パラメータのMoE構成、150万トークンのコンテキスト、音声・動画のネイティブ対応といった仕様が海外メディアで繰り返し引用されていますが、出所をたどるとイーロン・マスク氏のX投稿に収束します。xAI公式のモデルカードやプレスリリースでの確認は取れていません。

Grok 5を待つべきですか、今のモデルで進めるべきですか?

まだAIを業務に入れていないなら、今の世代で始めることをおすすめします。Grok 4からGrok 5までの空白は2026年9月1日時点で419日に達し、過去のメジャーバージョン間隔の最長記録である285日を大きく超えています。2026年8月12日に実際に出たのもGrok 4.6であり、当面は小数点バージョンの更新が続く見込みです。

Grok 4.6は他社モデルと比べてどうですか?

第三者評価機関Artificial AnalysisのIntelligence Indexでは2026年8月13日時点で61点(183モデル中6位)で、Claude Opus 5と同水準に並びました。前世代のGrok 4.5は54点だったので7点の上積みです。API単価は入力2ドル・出力6ドルと据え置きのため価格性能比は改善しています。ただし初回応答までのレイテンシは51.87秒と同価格帯の中央値2.85秒を大きく上回るため、対話用途では体感の遅さを必ず検証してください。

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