2026年8月5日は、Claude Opus 4.1(claude-opus-4-1-20250805)が公式ドキュメント上の提供終了(retirement)予定日を迎える日です。Anthropic公式のモデル提供終了ページは、Opus 4.1 を2026年6月5日に非推奨(Deprecated)とし、提供終了日を2026年8月5日と記載しています。2026年8月8日に同ページを再取得したところ、Current state(現在の状態)は Deprecated から Retired に切り替わっていました。同ページの提供終了履歴にも「This model was retired August 5, 2026.(このモデルは2026年8月5日に提供終了しました)」と明記されています。Retired は「そのモデルはもう利用できない=リクエストは失敗する」状態です(公式の定義「Retired: The model is no longer available for use. Requests to retired models will fail.」)。公式の非推奨一覧が推奨代替として挙げているのは claude-opus-4-8、モデル一覧ページの警告文はClaude Opus 5への移行を案内しています。どちらも入力$5/出力$25で同額です。
この記事では、そのOpus 5について、料金・使えるプラン・Fable 5との違い・API移行の落とし穴を、公式発表とドキュメントで確認できる事実だけを土台に整理します。Opus 5はAnthropicが2026年7月24日に発表し、同日から提供を開始した現行の主力モデルです。値上げなしで性能だけが上がった世代交代であり、Opus 4.1の終了と重なって、いま実務の判断が要る局面になっています。
最終更新: 2026年8月27日|2026年8月26日にAnthropic公式の料金ページと提供終了ページを再点検し、Claude Sonnet 5 の $2/$10 が標準価格のままであること(9月1日の値上げは実施されない旨の注記も継続)、次に来る公式の期日を再確認しました。2026年8月30日の再点検で、直近の期日は10月15日の Haiku 4.5 ではなく、2026年9月29日の Claude Sonnet 4.5(claude-sonnet-4-5-20250929・Active/Not sooner than September 29, 2026)であることが分かりました(以前ここに「10月15日だけ」と書いていたのは、提供終了ページの Sonnet 4.5 の行を見落とした誤りです)。【2026年9月2日 追記】2026年9月1日に Claude Fable 5.1 / Mythos 5.1 が発表され、公式の比較表は Fable 5.1/Opus 5/Sonnet 5/Haiku 4.5 の4本構成になりました(Fable 5 は Legacy へ移動・引き続き利用可)。動いたのは最上位の Fable ラインだけで、Opus 5 の料金・スペック・提供プランに変更はありません(Fable 5.1の変更点と料金の解説)。以下は8月15日の更新内容です。Claude Sonnet 5 の $2/$10 が「導入価格」から標準価格に変わり、9月1日に予定されていた $3/$15 への値上げが取りやめになりました(公式の料金ページで確認)。料金表と「次に来る期限」の記述を差し替えています。Opus 4.1 の状態が Retired であることも再確認済みです。
結論:Opus 4.1は8月5日で提供終了(Retired)。移行先は「同じ料金で一段上」
まず期限の話から。Claude Opus 4.1 は2026年8月5日で提供終了となり、2026年8月8日時点の公式ページでは状態が Retired と表示されています。Retired のモデルIDへのリクエストは失敗します。Opus 4.1 の単価は入力$15/出力$75でしたから、公式が案内する移行先(claude-opus-4-8、およびモデル一覧ページが案内するOpus 5。いずれも$5/$25)は単価が3分の1になります。「値上がりするから移行を渋る」という判断はここでは成り立ちません。ただしモデルIDの置換だけでは動かない非互換があります(後述の「Claude APIで使う」を参照)。
Claude Opus 5は、入力100万トークンあたり5ドル/出力100万トークンあたり25ドルで、前世代のClaude Opus 4.8とまったく同額です(Anthropic公式発表)。同社の最上位モデルであるClaude Fable($10/$50。2026年9月1日以降は Fable 5.1)の半額にあたります。
性能面では、エージェント型のコーディングベンチマーク Frontier-Bench v0.1 でOpus 4.8の2倍以上のスコアを記録し、公式は「他のすべてのモデルを上回った」としています。つまり「値段はそのまま、実力は一段上」というのが今回の位置づけです。
一方で無料プランでは使えません。公式サイトは「Opus 5はPro・Max・Team・Enterpriseのユーザーが利用できる」と明記しています(Claude Opus 製品ページ)。有料プランかAPIが前提のモデルだと考えてください。
✅ Claude Opus 5でいま確定していること
ここでは、Anthropicの公式発表と公式ドキュメントで確認できる範囲だけをまとめます。SNSや二次情報で数値が食い違っている項目もあるため、後半の「未確定」セクションと明確に分けています。
① 何が変わったか(性能)
公式が挙げているのは、実務に近い評価軸での改善です。複数ファイルの修正やデバッグを含むエージェント型コーディング指標 Frontier-Bench v0.1 で全モデル中トップ、かつOpus 4.8の2倍超。エディタ実務に近いCursorBench 3.2では、最大努力設定でFable 5のピークスコアと0.5%以内に迫りながら、タスクあたりのコストは半分だとされています。
抽象推論のARC-AGI 3では次点モデルの約3倍のスコア、PC操作の評価であるOSWorld 2.0ではFable 5の最高スコアを約3分の1のコストで上回ったと説明されています。加えて、Zapier AutomationBenchの合格率は次点の約1.5倍。要するに「エージェントに任せる仕事」で伸びた世代です。
注意点として、公式発表のページ本文はこれらを比較表現で記載しており、記事執筆時点で本文中に個別モデルの生スコアが並記されているわけではありません。第三者メディアが独自に引用している細かい数値(Opus 4.8の具体的な%など)は媒体ごとに食い違いがあるため、本記事では公式の比較表現をそのまま使っています。
② 料金:Opus 4.8と同額、Fable 5の半額
API料金は公式ドキュメントのモデル一覧で確認できます(Models overview)。
モデル | 入力($/100万トークン) | 出力($/100万トークン) |
|---|---|---|
Claude Fable 5 | $10 | $50 |
Claude Opus 5 | $5 | $25 |
Claude Sonnet 5 | $2 | $10 |
Claude Haiku 4.5 | $1 | $5 |
Sonnet 5の$2/$10は、当初2026年8月31日までの「導入価格」とされ、9月1日から通常価格の$3/$15へ戻る予定でした。この値上げは取りやめになり、$2/$10 がそのまま標準価格になりました。公式の料金ページに「The $2/$10 per million input/output token pricing for Claude Sonnet 5, announced at launch as introductory pricing through August 31, 2026, is now the standard price. The previously scheduled increase to $3/$15 per million input/output tokens on September 1, 2026 will not occur.(発表時に2026年8月31日までの導入価格として案内した $2/$10 は、現在は標準価格です。2026年9月1日に予定されていた $3/$15 への引き上げは実施されません)」と明記されています(2026年8月15日に公式ページで確認)。2026年9月1日(値上げが予定されていた当日)にも公式の料金ページを確認しましたが、Claude Sonnet 5 は入力$2/出力$10のままで、「引き上げは実施されない」という注記も残っていました。値上げは実際に行われていません。9月からAPI予算が実質1.5倍になる前提で見積もっていた場合は、引き直してください。
もう一つ、Opus 5にはFastモードがあります。公式発表によれば通常の約2.5倍の速度で動作し、価格は基本価格の2倍。つまり入力$10/出力$50相当で、レイテンシを買う選択肢という位置づけです。常用するとFable 5と同じ単価になるため、使いどころを絞る前提の機能だと考えるのが安全です。
③ 使えるプラン:無料プランは対象外
公式製品ページの記載は「Pro・Max・Team・Enterpriseのユーザーが利用可能」。加えて公式発表では、Claude Maxでは既定モデル、Claude Proでは選べる最上位モデルと説明されています。本記事執筆時点で、無料プランにOpus 5が提供されているという公式記載は見当たりません。
提供面はclaude.ai(Web/モバイル/デスクトップ)、Claude Code、Claude Cowork、Claude API。さらに公式ドキュメントによれば、Amazon Bedrock(anthropic.claude-opus-5)、Google Cloud(claude-opus-5)、Microsoft Foundry経由でも利用できます。
④ スペック早見表
項目 | Claude Opus 5 |
|---|---|
モデルID | claude-opus-5 |
発表・提供開始 | 2026年7月24日 |
コンテキストウィンドウ | 100万トークン |
最大出力 | 128kトークン(Batch APIはbetaヘッダで最大300k) |
信頼できる知識カットオフ | 2026年5月 |
Adaptive thinking | 対応(既定でオン) |
effort(努力度) | low/medium/high/xhigh/max。Claude APIとClaude Codeでは既定 high |
料金 | 入力$5/出力$25(100万トークンあたり) |
知識カットオフ2026年5月は、現行のClaudeモデルの中で最も新しい値です。Fable 5とSonnet 5はいずれも2026年1月なので、Opus 5だけが約4か月分新しい知識を持っていることになります。Batch APIでの300kトークン出力は output-300k-2026-03-24 のbetaヘッダで有効化します。
Fable 5・Opus 5・Sonnet 5・Haiku 4.5の使い分け
4モデルが並ぶと迷いますが、公式ドキュメントは選び方をかなりはっきり書いています。曰く「迷ったら、複雑なエージェント型コーディングと業務用途にはClaude Opus 5から始める。最高の能力が必要なワークロードにはClaude Fable 5」。
モデル | 公式の位置づけ | 料金(入力/出力) | 知識カットオフ | 向いている仕事 |
|---|---|---|---|---|
Claude Fable 5 | 長時間動くエージェント向けの次世代知能 | $10/$50 | 2026年1月 | 数時間単位の自律タスク、最難関の設計・研究 |
Claude Opus 5 | 複雑なエージェント型コーディングと業務 | $5/$25 | 2026年5月 | 実装、業務システム連携、資料作成、日常の主力 |
Claude Sonnet 5 | 速度と知能のバランスが最良 | $2/$10 | 2026年1月 | 問い合わせ対応、要約、分類、量をこなす処理 |
Claude Haiku 4.5 | フロンティア級に近い最速モデル | $1/$5 | 2025年2月 | 抽出・判定・大量バッチ、コンテキスト20万まで |
実務での判断フレームは、次の3つの問いで足ります。
- 失敗のコストは高いか? 高いならOpus 5以上。低ければSonnet 5かHaiku 4.5で十分です。
- 人が見ていない時間に、何十手も自走させるか? はいならFable 5を検討。1〜数手で終わるならOpus 5で足ります。
- 件数は多いか? 1日数千件を回すならHaiku 4.5。単価差が5〜25倍つくため、ここでモデルを間違えると請求額が桁で変わります。
逆に言うと、「全部Opus 5」は設計としては雑です。Opus 5はSonnet 5の約1.7倍、Haiku 4.5の5倍の単価。分類や要約のような定型処理まで最上位に投げると、性能差以上にコストが効いてきます。他社モデルまで含めた比較検討をしたい方は、GPT-5.6の提供状況と料金を整理した記事や、Gemini 3.6 Flashの料金と使い方をまとめた記事もあわせてどうぞ。
私たちMihataは、こうした「どのモデルをどの業務に割り当てるか」の設計から、社内での運用ルールづくりまでをお手伝いしています。記事の途中で恐縮ですが、よろしければ合わせてご覧いただけたら嬉しいです。
Claude Opus 5の使い方(claude.ai / Claude Code / API)
claude.aiで使う
Claude Maxでは既定モデルなので、ログインすればそのままOpus 5です。Claude Proの場合は、チャット画面のモデル選択メニューから「Opus 5」を選びます。Team/Enterpriseでは組織の既定モデル設定が優先されることがあるため、選べない場合は管理者設定を確認してください。
一つ知っておきたい挙動があります。Anthropicのヘルプによれば、Opus 5は攻撃的なサイバーセキュリティ関連のリクエストを検知すると、同じ会話内で自動的に下位モデル(Opus 4.8)で応答をやり直します。しかも判定対象はユーザーが打った文章だけでなく、メモリ・コネクタ経由の内容・Web検索結果・添付ファイルにも及びます。切り替わると通知が出て、その会話のモデル選択はそのまま下位モデルに留まります(手動で戻すことは可能です)。脆弱性診断やペネトレーションテストに関わる業務でClaudeを使う場合は、意図せず切り替わる前提で運用を組んでおくと安全です。
Claude Codeで使う
ターミナルで /model コマンドを実行すると、アカウントで使えるモデル一覧が表示され、そこから切り替えられます。Anthropicのヘルプは「モデル名・バージョン・提供状況は変わるので、/model が常に正」と明記しているので、記事の情報より自分の画面を信じてください。
Claude CodeでもeffortはOpus 5で既定 high です。Opusは他モデルより明確にクォータを消費するため、大規模リファクタや難所のデバッグに絞り、定型作業はSonnetに任せる、といった使い分けが現実的です。
Claude APIで使う
モデルIDは claude-opus-5。既存コードのモデル文字列を差し替えるのが第一歩ですが、Opus 4.8からの移行では挙動が変わる箇所が2つあり、ここが最大の落とし穴です(公式マイグレーションガイド)。
- thinkingが既定でオンになった。 Opus 4.8では
thinkingを指定しないリクエストは思考なしで動きましたが、Opus 5では同じリクエストがAdaptive thinking有効で動きます。max_tokensは「思考+本文」の合計に対する上限なので、これまでと同じmax_tokensのままだと出力が途中で切れることがあります。 - thinking無効化は effort high以下でしか使えない。
thinking: {type: "disabled"}と effortxhigh/maxの組み合わせは400エラーになります。しかもリクエストごとの判定なので、会話の途中でeffortを上げた瞬間に落ちます。
また、旧来の thinking: {type: "enabled", budget_tokens: N}(手動の思考トークン予算)はサポートされず400になります。深さの調整は output_config.effort で行う設計に変わりました。
移行時に見落としやすい制約として、公式ガイドはPriority TierがOpus 5では非対応であること、web fetchツールがOpus 5では利用できないことも挙げています。Opus 4.8でこれらに依存していた実装は、そのまま差し替えると動かなくなります。
新機能としては、ベータで「会話途中のツール変更」(プロンプトキャッシュを壊さずにツールを追加・削除できる)と「自動フォールバック」(拒否されたリクエストを別モデルで自動再実行する fallbacks パラメータ)が用意されています。エージェントを段階的にツール解放していく設計では、前者がキャッシュ費用にそのまま効いてきます。
中小企業がいま押さえるべき3つのポイント
① Claude Opus 4.1は2026年8月5日で提供終了(Retired)。残った参照は今日中に潰す
期限が到来し、確定した話です。公式のモデル提供終了ページは claude-opus-4-1-20250805 を「Deprecated(非推奨・2026年6月5日)」とし、提供終了日を2026年8月5日と記載していました。2026年8月8日に同ページを再取得したところ、状態表記は Retired へ切り替わっていました。同ページの提供終了履歴にも「This model was retired August 5, 2026.」という注記が付いています。つまりOpus 4.1 はもう使えません——公式の定義では、Retired のモデルへのリクエストは失敗します。
なお、数日間続いていた公式ページ間の表記の食い違いは解消しました。料金ページの Opus 4.1 の行には以前から「retired, except on Bedrock and Google Cloud(Bedrock と Google Cloud を除き提供終了)」という注記が付いていましたが、提供終了ページの状態欄は Deprecated のままでした。8月8日時点では提供終了ページ側も Retired になり、両ページが揃っています(いずれも2026年8月8日に確認)。2ページの差は「誤り」ではなく、Anthropic 自社運用の基盤(Claude API・Claude Platform on AWS・Microsoft Foundry)と、独自スケジュールを持つパートナー基盤(Amazon Bedrock・Google Cloud)の違いを表しています。クラウド経由で使っている場合は、各社のモデル表で自社の期限を確認してください。
実務上の構えは1つです。Opus 4.1 をハードコードしている処理は、すでに失敗している前提で今日中に洗い出す。公式の説明は「提供終了日を過ぎたモデルへのリクエストは失敗します」であり、エラーの出方(ステータスコード)までは示されていません。重要なのは「もう成功しない」という一点です。夜間バッチや月次処理など、実行頻度が低い処理ほど気づくのが遅れます。
モデル提供終了に企業としてどう備えるかの汎用的な手順はAIモデル提供終了への企業の対応で移行6手順と期日一覧として整理しています。移行にかかる費用感を先に把握しておきたい場合は、AIモデル移行のコスト見積もり|内訳5項目と概算式もあわせてご覧ください。
棚卸しの手順は3つです。①リポジトリと設定ファイル、環境変数、ノーコードツールの設定画面まで含めて claude-opus-4-1 と opus-4-1-20250805 を全文検索する。②Claude ConsoleのUsageページからCSVをエクスポートし、APIキーごと・モデルごとの実利用を突き合わせる(「使っていないつもり」を潰せるのはこの方法だけです)。③公式が案内する移行先へ差し替えて動作確認する。社内でAPIを直接叩いている担当者がいなくても、外注したツールやSaaS連携がOpus 4.1を掴んでいるケースがあります。
Opus 4.1から直接Opus 5へ移る場合、上で挙げたthinking周りの変更に加えて、4.7世代で入った変更(temperature/top_p/top_k をデフォルト以外の値で送ると400エラー)もまとめて効いてきます。「モデル名を書き換えるだけ」では済まないのがこの移行の実態です。なお、この提供終了日はAnthropicが自社で運用する基盤(Claude API・Claude Platform on AWS・Microsoft Foundry)の日付で、Amazon BedrockとGoogle Cloudは各社が独自の提供終了スケジュールを持つと公式が明記しています。クラウド経由で使っている場合は、各社のモデル表で自分の期限を確認してください。
② コスト設計:単価が同じでも、請求額は増えうる
トークン単価はOpus 4.8と同額ですが、出力トークン数が増える方向の変更が2つ同時に入っています。effortの既定が high であること、そしてthinkingが既定でオンになったことです。思考トークンも出力として課金されるため、同じプロンプトでも請求額が上がる可能性があります。
もう一つの罠は100万トークンのコンテキストです。「全部入れれば賢くなる」と考えて資料を詰め込むほど、入力トークンが線形に増えます。100万トークンをフルに使うと入力だけで1回5ドル。1日100回なら500ドルです。RAGや事前要約で「本当に必要な文脈だけ渡す」設計は、性能ではなくコストの問題として避けて通れません。
実務的な打ち手は3つ。プロンプトキャッシュを効かせる、定型処理はSonnet 5/Haiku 4.5に降ろす、急がない処理はBatch APIに回す。この3つで、多くの社内用途は現実的な金額に収まります。自社データを使った仕組みづくりまで踏み込みたい場合は、独自AI開発のサービスページもご覧ください。
③ 知識カットオフ2026年5月の、実務での意味
Opus 5の信頼できる知識カットオフは2026年5月。現行モデルで最も新しく、Fable 5とSonnet 5(ともに2026年1月)より約4か月分新しいことになります。ライブラリのAPI変更や制度改正のように「古い知識のまま答えられると困る」領域では、この差が効きます。
ただし、カットオフ以降の情報を知らないことに変わりはありません。2026年6月以降の出来事は、検索やドキュメント添付で渡さないと答えられない——これは最上位モデルでも同じです。しかもOpus 5ではweb fetchツールが使えないため、APIで最新情報を扱う設計は「自前で取得して渡す」前提になります。
そして、渡す情報の中身には注意が必要です。契約書や顧客情報をそのまま貼り付ける運用が社内で常態化していないか、一度確認してください。判断基準はAIに入力してはいけない情報を整理した記事にまとめています。
🔍 まだ未確定・噂の段階のこと
ここからは、公式には確定していない話です。事実と混ぜないよう分けて書きます。
無料プランでの提供。 公式製品ページはPro・Max・Team・Enterpriseを挙げており、無料プランへの言及はありません。「将来的に無料開放される」といった公式アナウンスは、本記事執筆時点で確認できていません。無料プランで何が使えるかは変動しうるので、実際のモデル選択メニューで確認するのが確実です。
ベンチマークの個別スコア。 一部メディアはFrontier-Bench v0.1のOpus 5スコアを43.3%とし、Opus 4.8を18.7%とする媒体と21.1%とする媒体に分かれています。公式ページ本文は「Opus 4.8の2倍以上」という比較表現で書かれており、生の数値は媒体ごとに出所が異なります。数字を社内資料に転記するなら、公式の比較表現に留めるのが無難です。
Claude Mythosとの関係。 Mythos(2026年9月1日以降は Mythos 5.1)はFableと同スペック・同価格ですが、サイバー防衛と生命科学の審査つきプログラム経由でのみ提供され、一般提供はありません。セルフサービスでの申し込み窓口も存在しないと公式が明記しています。「Opus 5より上のモデルを買いたい」という話とは筋が違うので、混同しないようにしてください。
次期モデルの時期。 Opus 5の次に何がいつ来るかについて、Anthropicは公表していません。ここ1年のリリース間隔から推測する記事は多数ありますが、いずれも推測です。
で、どうなるの?──次に来るモデルと見ておくべき動き
今回のOpus 5で見えたのは、「最上位を安くする」より「実用ラインを引き上げる」方向にAnthropicが舵を切ったということです。Fable 5という別格の枠を残しつつ、日常業務の主力を同額で強化した。この構図が続くなら、中小企業が追うべきは最上位モデルではなく、「主力ライン(Opus帯・Sonnet帯)の更新」です。
直近のカレンダーはこうなりました。Opus 4.1 は2026年8月5日で提供終了(Retired)——ここは決着しました。次に控えていた2026年8月31日のSonnet 5導入価格の終了($2/$10 → $3/$15)も、値上げが取りやめになったことで消えました(2026年8月27日時点でも公式は $2/$10 を標準価格と明記)。つまりいま残っている公式の期日は2026年9月29日(Claude Sonnet 4.5)と2026年10月15日(Haiku 4.5)の2つです——公式の提供終了予定表でHaiku 4.5に付いている「これより早くは終了しない」日付で、2026年8月27日時点で残り49日(=それ以降は終了予告が出うる、という読み方をします)。加えて、ベータ機能(会話途中のツール変更・自動フォールバック)の正式版化がエージェントの設計方針に影響します。
「では Opus 5 の次はいつなのか」については、Claude Opus 5.1がいつ出るのかを公式情報とリリース間隔から検証した記事で、公式シグナルがゼロである現状と、そもそも「.1」という採番になるとは限らない理由まで整理しています。上位ラインは2026年9月1日に動きました——Fable 5.1 が発表され、入出力単価は据え置きのままキャッシュ読み取りだけが75%値下げされています。詳細はClaude Fable 5.1の発表内容と料金の解説をご覧ください。
最上位モデルをどこまで使えるのかが気になる方は、Claude Fable 5がサブスクでどこまで使えるかを整理した記事もあわせてどうぞ。
Claudeのモデル体系そのものと「次に何が来るのか」を知りたい方はClaudeの次のモデルとHaiku 5の現在地をまとめた記事を、他社を含めた2026年後半のモデル動向は2026年後半に来るAIモデルを信頼度つきで一覧にした記事で追えます。GPT-6やGemini 4の現況はGPT-6 Astraの料金・性能と使える条件、Gemini 4についてGoogleが公式に認めた事実だけをまとめた記事にそれぞれまとめました。
Mihataでは、AI導入支援としてモデル選定・コスト設計・社内ルールづくりのご相談を受けています。「うちの業務ならどれを使うのが妥当か」といった段階のご相談でも構いません。よろしければお気軽にお声がけください。
よくある質問
Claude Opus 4.1はいつまで使える?
Claude Opus 4.1(claude-opus-4-1-20250805)は2026年6月5日に非推奨となり、2026年8月5日で提供終了しました。2026年8月8日時点の公式ページでは状態表記がRetiredに切り替わっており、提供終了履歴にも「このモデルは2026年8月5日に提供終了しました」と明記されています。Retiredのモデルへのリクエストは失敗します。公式が推奨代替として挙げているのはclaude-opus-4-8で、モデル一覧ページの警告文はClaude Opus 5への移行を案内しています。いずれも入力5ドル・出力25ドルで、Opus 4.1の3分の1です。なおAmazon BedrockとGoogle Cloudは各社が独自の提供終了スケジュールを持つため、日付が異なる場合があります。
Claude Opus 5は無料で使える?
本記事執筆時点では無料プランでの提供は確認できません。Anthropicの公式製品ページは、Opus 5をPro・Max・Team・Enterpriseのユーザーが利用できるモデルとして案内しています。Claude Maxでは既定モデル、Claude Proでは選べる最上位モデルという位置づけです。
Claude Opus 5の料金はいくら?
APIでは100万トークンあたり入力5ドル、出力25ドルです。前世代のOpus 4.8と同額で、最上位のFable 5(入力10ドル・出力50ドル)の半額にあたります。約2.5倍の速度で動くFastモードは基本価格の2倍です。
Claude Opus 5とFable 5の違いは?
Fableは長時間動くエージェント向けの最上位ラインで料金は2倍です。知識カットオフはFable 5が2026年1月、2026年9月1日に出たFable 5.1は2026年6月です。Opus 5は複雑なエージェント型コーディングと業務向けで料金は半額、知識カットオフは2026年5月と現行モデルで最も新しくなっています。CursorBench 3.2ではOpus 5が最大努力設定でFable 5のピークスコアと0.5%以内に迫っています。
Claude CodeでOpus 5は使える?
使えます。ターミナルで /model コマンドを実行すると、アカウントで利用できるモデル一覧から切り替えられます。Claude APIとClaude CodeではeffortパラメータがhighのままOpus 5でも既定になっています。
APIでOpus 4.8からOpus 5に移行するとき注意することは?
大きく2点あります。thinkingが既定でオンになったため、max_tokensが同じままだと思考トークンの分で出力が途中で切れることがあります。もう1点は、thinkingを無効化した状態でeffortをxhighやmaxにすると400エラーになることです。加えてPriority Tierとweb fetchツールがOpus 5では利用できません。