OpenAI o3 の ChatGPT での提供終了日は2026年8月26日で、この日はすでに経過しました(本記事は2026年8月27日時点)。これはOpenAIが2026年5月28日に公式アナウンスした内容で、90日間のサンセット期間を経ての終了です。同時に発表されたGPT-4.5は2026年6月27日に終了済みです。重要な線引きとして、8月26日に終わるのはChatGPTのモデル選択肢としてのo3だけで、APIのo3はこの日には止まりません。APIのo3-2025-04-16とo3-pro-2025-06-10は2026年12月11日、o3-miniは2026年10月23日が停止日です(OpenAIのDeprecationsページに記載)。「o3が終わる」という一言で片づけると、ChatGPT側の作業とAPI側の作業を取り違えます。なお当サイトでは「終了しました」と断定はしていません。2026年8月27日時点で OpenAI 公式の記載は「2026年8月26日に ChatGPT から廃止される」という予定を告げる文のままで、「廃止済み」という完了表記には切り替わっていないためです。手元の ChatGPT のモデル設定に o3 がまだ残って見える場合もあり得るので、実際の可否は自分のアカウントのモデル一覧で確かめるのが確実です。(OpenAI Deprecations)(OpenAI Help Center)
公式が言っていることを、そのまま確認する
OpenAIのモデルリリースノートには、次のように書かれています(要旨)。
ChatGPTで利用の少ない旧モデルの廃止を進めている。OpenAI o3は90日のサンセット期間を経て2026年8月26日にChatGPTから廃止され、GPT-4.5は30日のサンセット期間を経て2026年6月27日に廃止される。これらのモデルは現在、有料ユーザーがモデル設定から選べる状態でのみ提供されている。これらの変更はChatGPTのみに適用され、APIに変更はない。
ここから読み取れる事実は3つです。第一に、日付は2026年8月26日で確定していること。第二に、影響を受けるのはChatGPTのモデル設定からo3を明示的に選んで使っている有料ユーザーであること。第三に、APIでo3を呼んでいるシステムは、この告知の対象外であることです。
影響を受ける人・受けない人
使い方 | 8月26日の影響 | やること |
|---|---|---|
ChatGPTのモデル設定でo3を選んで使っている(有料プラン) | 選択できなくなる | 移行先モデルの選定と、よく使うプロンプトの再検証 |
ChatGPTを「自動(Auto)」のまま使っている | 実質影響なし | 特になし。回答の傾向が変わったと感じたら移行先の項へ |
無料プランでChatGPTを使っている | 影響なし | o3はもともと有料ユーザー向けのモデル設定からのみ提供 |
APIで o3 を呼ぶ自社システム・自動化がある | ChatGPTの8月26日とは無関係。ただしAPI側にも別の期日が確定済み | o3( |
実務で怖いのは4行目です。「ChatGPTで消えた=APIでも消えた」と早合点して不要な改修に走るケースと、逆に「APIは大丈夫と聞いたから何もしない」と考えて、後日出るAPI側の廃止告知を見落とすケースの両方が起きます。ChatGPTとAPIは別のライフサイクルで動く、と分けて管理するのが正解です。
APIのo3はいつ止まるのか(2026年12月11日)
「APIには変更なし」というのは8月26日のChatGPT側の告知に限った話であって、APIのo3が永久に残るという意味ではありません。実際、OpenAIは2026年6月11日に、APIのo3系スナップショットの提供終了を別途告知しています。ChatGPT側の話だけを読んで「APIは大丈夫」と結論づけると、この告知を丸ごと見落とします。
停止日 | モデル(API) | 推奨の移行先 | 告知日 |
|---|---|---|---|
2026年8月26日 | ChatGPTのモデル設定のo3(APIではない) | GPT-5.6 Sol | 2026年5月28日 |
2026年10月23日 |
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| 2026年4月23日 |
2026年12月11日 |
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| 2026年6月11日 |
2026年12月11日 |
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| 2026年6月11日 |
2026年7月23日(経過済) |
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| 2026年4月22日 |
つまり、o3を業務システムから呼んでいる場合の実質的な期限は8月26日ではなく12月11日です。ただし「4か月ある」と考えるのは危険で、o3-miniを使っていれば10月23日、ファインチューニング済みのo4-mini系を使っていれば同じく10月23日と、モデルIDごとに期日が違います。まず自社のコードで実際に呼んでいるモデルIDを文字列検索で全部洗い出し、そのうえで公式の Deprecations ページと突き合わせてください。
なお、OpenAIは同ページで一般提供モデルは最低6か月前、プレビュー版は2週間程度の予告で停止しうると明記しています。モデル名にpreviewが入っているものを本番の基幹処理に組み込むのは、この予告期間の短さゆえに避けたほうが無難です。
移行先はどう選ぶか
o3は推論(reasoning)系のモデルとして、複雑な分析や多段の思考が必要な作業に使われてきました。同じ役割を担う現行の選択肢は、ChatGPTのモデルピッカーに並んでいるものから選ぶことになります。
GPT-5.6 Sol(推論の主力)
OpenAIは2026年7月9日に、ChatGPTでのGPT-5.6 Solの提供開始を告知しています。コーディング・リサーチ・科学・サイバーセキュリティ・コンピュータ操作・デザインといった複雑な作業向けのフラッグシップ推論モデルという位置づけで、対象は対象となる有料プランです。無料・Go・未ログインのユーザーは含まれません。(OpenAI Help Center) o3で「じっくり考えさせていた」作業の第一候補はここになります。
Thinking系モデル(日常的な思考タスク)
提供状況はプランと製品によって変わるため、実際に自分のアカウントのモデルピッカーに何が出ているかを確認するのが確実です。OpenAI自身も「他のGPT-5.6ファミリーの提供状況は製品とプランによって異なるため、使っている製品のモデルピッカーや現行レートカードを確認してほしい」と書いています。
移行判断は「ベンチマーク」ではなく「自社の定番プロンプト」で
モデルを乗り換えるときにベンチマークのスコア表を見比べても、自社の仕事が良くなるかは分かりません。実務で効くのは、自社でよく使っているプロンプトを5〜10本選び、旧モデルの過去出力と新モデルの出力を並べて比べることです。出力の長さ・箇条書きの多さ・確認質問の頻度といった「クセ」はモデル更新でよく変わるため、プロンプト側の指示を1〜2行足すだけで戻ることも多くあります。
私たちはAI導入支援として、こうしたモデル更改のたびに社内の使い方を点検する仕組みづくりもお手伝いしています。記事の途中で恐縮ですが、毎回ゼロから調べ直す状態を抜け出したい方には役に立つと思っておりますので、よろしければご覧ください。
提供終了までにやること(5ステップ)
- 棚卸し:社内でo3を名指しで使っている業務・手順書・マニュアルを洗い出す。「モデル名が書かれたドキュメント」を検索するのが早いです。
- 切り分け:ChatGPT上の利用か、APIからの利用かを分ける。今回の対応が必要なのは前者だけです。
- 再検証:定番プロンプト5〜10本を移行先モデルで流し、出力の質と形式を比較する。差が出た項目だけプロンプトを補正します。
- 手順書の更新:モデル名を書いた社内ドキュメントを更新する。ここを飛ばすと、数か月後に「書いてあるモデルが存在しない」状態になります。
- 定常化:モデルの提供終了は今後も起き続ける前提で、リリースノートを定期的に見る担当と頻度を決める。今回のように90日前に告知されることが多く、気づけば十分に間に合います。
なぜモデルは消えるのか、そして今後どう構えるか
o3の廃止は例外的な出来事ではありません。OpenAIは2026年に入ってから、GPT-5.1系(3月11日)、GPT-4o・GPT-4.1・GPT-4.1 mini・o4-mini(2月13日)、GPT-4.5(6月27日)と、旧モデルの整理を継続的に進めてきました。GPT-5.1の廃止時には、既存の会話が対応する現行モデルへ自動的に引き継がれる扱いになっています。
つまり、生成AIを業務に組み込むなら「使うモデルは1〜2年で入れ替わる」ことを設計の前提に置くべきです。特定モデルの挙動に強く依存したプロンプトや自動化を作り込むほど、更改コストが上がります。AIモデル提供終了への企業の対応と移行6手順では、この考え方を手順として整理しています。同じ2026年8月26日にはOpenAI Assistants APIの提供終了も重なっており、こちらはChatGPTではなくAPIを使っている開発現場に直接効きます。同じくOpenAI側の機能終了への対応はChatGPT Atlas終了でいまやること、現行モデルの整理はChatGPT 5.6は日本でいつ使えるかが参考になります。他社の状況も比べたい場合はClaude Opus 5の料金と移行先もご覧ください。
まとめ
OpenAI o3の提供終了日は、ChatGPTが2026年8月26日、APIのo3-2025-04-16とo3-proが2026年12月11日(o3-miniは2026年10月23日)です。「ChatGPTは8月、APIは12月」と分けて覚えるのが安全です。影響を受けるのはモデル設定でo3を選んでいる有料ユーザーで、やるべきことは移行先の選定と定番プロンプトの再検証、そして社内ドキュメントの更新です。日付が過ぎてから慌てないよう、この3点だけ先に片付けておけば十分に間に合います。
【2026年10月2日 追記】同じ「世代交代による廃止」がGPT-5系にも来ました。OpenAI は2026年10月1日に gpt-5.3-codex・gpt-5.1・gpt-5.4-nano を2027年4月1日に削除すると告知しています(「6か月の予告」と明記)。o3 と同じく「どのモデルIDを本番で呼んでいるか」の棚卸しから始まります。3本の推奨移行先と注意点はGPT-5.1 廃止の3本と移行先の整理にまとめました。
よくある質問
OpenAI o3はいつChatGPTで使えなくなりますか。
2026年8月26日です。OpenAIが2026年5月28日に告知し、90日間のサンセット期間を経ての提供終了で、この日はすでに経過しました(2026年9月1日時点)。ただしOpenAI公式の記載は「8月26日にChatGPTから廃止される」という予定形のままで、「廃止済み」という完了表記には切り替わっていません。実際の可否はご自身のアカウントのモデル一覧でご確認ください。
APIのo3も同時に使えなくなりますか。
ChatGPTの8月26日とは別スケジュールですが、APIのo3にも期日は確定しています。OpenAIは2026年6月11日に、o3-2025-04-16 と o3-pro-2025-06-10 を2026年12月11日に停止すると告知しました(移行先は gpt-5.6-sol)。o3-mini は2026年10月23日です。「ChatGPTは8月26日、APIは12月11日」と分けて把握してください。
APIでo3を呼んでいます。いつまでに何をすればよいですか。
期限は2026年12月11日です。まず自社のコードと設定ファイルでモデルID(o3、o3-2025-04-16、o3-pro、o3-mini など)を文字列検索し、呼んでいる箇所をすべて洗い出してください。そのうえで gpt-5.6-sol に差し替え、定番の入力を5〜10本流して出力の質と形式を比較します。o3-miniを使っている場合の期限は2026年10月23日と2か月早いので、そちらを先に処理するのが順序として安全です。
無料プランでも影響がありますか。
影響はありません。o3は有料ユーザーがモデル設定から選択できる状態でのみ提供されていたモデルです。
o3の移行先はどのモデルですか。
複雑な推論を任せていた用途であれば、2026年7月9日にChatGPTで提供が始まったGPT-5.6 Solが第一候補です。対象は対象となる有料プランで、無料・Go・未ログインのユーザーは含まれません。実際にどのモデルが選べるかはプランと製品によって異なるため、自分のモデルピッカーで確認してください。
移行にあたって何を確認すればよいですか。
ベンチマークの比較よりも、自社でよく使うプロンプトを5〜10本選び、旧モデルの過去出力と新モデルの出力を並べて比べるのが実務的です。出力の長さや形式のクセが変わることが多いので、その場合はプロンプトに1〜2行の指示を足して調整します。あわせてモデル名が書かれた社内手順書の更新も忘れずに行ってください。