カシオの腕時計は、同じ「デジタル」でもボタンの役割が機種ごとに違います。ネットで見つけた手順がそのまま使えないのはそのためです。この記事では、手元の時計に合った取扱説明書を最短で見つける方法と、カシオ公式の取扱説明書に書かれている代表的な操作を、モデルを明記して紹介します。
結論:裏ぶたの番号で取扱説明書を引くのがいちばん早い
カシオの時計の時間合わせ方は、時計に入っている「モジュール」ごとに決まっています。カシオ公式の取扱説明書検索ページは、時計の裏面(裏ふた)の中心部か外周部の四角で囲われた4桁(または3桁)の番号を入力して探す仕組みです(カシオ「取扱説明書」検索)。
番号さえ分かれば、ボタン名や長押しの秒数まで正確に書かれた公式の手順にたどり着けます。逆に、型番(F-91Wなど)だけで調べると、同じ見た目でも中身のモジュールが違う機種の手順を拾ってしまうことがあります。
自動で合わせる手段もあります。電波時計なら手動受信、Bluetooth対応モデルならスマホアプリ「CASIO WATCHES」との接続で時刻が合います。どちらも無いデジタル・針のモデルは、正しい時刻を見ながら手で合わせます。
カシオの時計の取扱説明書を探す方法
裏ぶたの四角で囲まれた番号を見る
時計を裏返すと、ケースの番号や注意書きと一緒に、四角い枠で囲まれた数字が刻印されています。これが取扱説明書の番号(モジュール番号)です。公式の検索ページの説明どおり、中央にある機種も外周にある機種もあり、桁数は4桁が基本で3桁のものもあります。
刻印は細かいので、スマホのカメラで撮って拡大すると読みやすくなります。番号をカシオの取扱説明書検索に入力して検索すれば、PDFや画面で読める取扱説明書が開けます。
型番とモジュール番号は別もの
型番は商品の名前、モジュール番号は中の仕組みの番号です。カシオ公式の製品ページでは、取扱説明書へのリンクがモジュール番号で張られています。たとえばチープカシオの定番として知られるF-91W-1はモジュール593、G-SHOCKのDW-5600E-1はモジュール3229の取扱説明書へリンクされていました(カシオ公式のF-91W-1・DW-5600E-1製品ページ)。
ただ、同じ型番でも製造時期によってモジュールが替わることがあるので、最後は手元の裏ぶたの番号で確かめるのが確実です。以下の手順例も「モジュール番号が一致する時計」の話として読んでください。
タイプ別|カシオの時計の時間合わせ方の比較
自分の時計がどれに当たるかで、やることが変わります。この記事で読んだカシオ公式の取扱説明書・公式ページをもとに整理しました。
時計のタイプ | 主な合わせ方 | 公式の参照先 |
|---|---|---|
デジタル(電波・Bluetoothなし) | ボタンでセット状態にし、点滅している桁を進めて合わせる。秒は時報に合わせてボタン1回 | 裏ぶたの番号の取扱説明書(例:593、3229) |
アナログ(針) | りゅうずを引いて回す、またはボタン操作。針と表示が合わなければ「針の基準位置合わせ」 | 裏ぶたの番号の取扱説明書(例:5600、5161) |
電波時計(電波ソーラーなど) | 深夜の自動受信に任せる。すぐ合わせたいときは手動受信 | 取扱説明書の「電波受信」の章 |
Bluetooth対応モデル | スマホアプリ「CASIO WATCHES」と接続して時刻を修正 | CASIO WATCHESアプリと各モデルの取扱説明書 |
電波とBluetoothの両方に対応するモデルもあります。その場合も、どの方法で時刻を合わせるかは取扱説明書に書かれています。
カシオのデジタル時計の時間合わせ方:代表例2つ
デジタルの手順は「セット状態にする→合わせたい桁を点滅させる→数字を進める→終了する」という流れが共通です。違うのは、どのボタンがどの役割を持つかです。以下のボタン名(A・B・C・D)は取扱説明書の図での呼び方です。
3ボタンのデジタル(モジュール593/F-91W-1など)
モジュール593の取扱説明書では、Cボタンを押すごとに「時刻モード→アラームモード→ストップウオッチモード→時刻セットモード」の順でモードが切り替わります。
- Cボタンで時刻セットモード(秒が点滅)にする
- Bボタンを押すごとに、点滅が「秒→時→分→月→日→曜日」の順に移動する
- Aボタンで表示を進める(押すごとに1つずつ進み、押し続けると早送り)
- Cボタンを押すと時刻モードに戻り、セット完了
「時」を合わせるときは午前/午後と24時間制表示に注意するよう書かれています。時刻モードでは「月」は表示されませんが、オートカレンダーのため「月」も合わせておきます。セット中に表示を点滅させたまま放置すると、1〜2分後に自動で時刻モードに戻ります。
秒だけ直したいときは、時刻セットモード(秒が点滅)で時報に合わせてAボタンを押します。00〜29秒のときは00秒に戻り、30〜59秒のときは1分繰り上がって00秒からスタートします。
4ボタンのG-SHOCK(モジュール3229/DW-5600E-1など)
モジュール3229の取扱説明書の手順は、すべて時刻モードで行います。
- 時刻モードのときAボタンを押すと「秒」が点滅する(セット状態)
- 時報に合わせてBボタンを押すと「00秒」からスタートする(00〜29秒は切り捨て、30〜59秒は1分繰り上がり)
- Cボタンを押すごとに点滅箇所が「秒→時→分→年→月→日」の順に移動する
- Bボタンで点滅箇所の数字を進める(押し続けると早送り)
- Aボタンを押すと点滅が止まり、セット完了
セット中にDボタンを押すと12時間制と24時間制が切り替わります。「年」は2000〜2099年の範囲でセットでき、曜日は自動で算出されます。取扱説明書には「月に1度くらい「秒合わせ」をしていただくと、時計はいつも正確です」とも書かれています。
593とは、セット状態に入るボタンも数字を進めるボタンも違います。同じ流れでもボタンの役割が入れ替わるので、型番の似た記事を見て操作するより、裏ぶたの番号の取扱説明書を開いたほうが迷いません。
電波時計モデルは「手動受信」で合わせる
電波時計のカシオは、ボタンで時刻を入力しなくても、標準電波を受信すれば時刻と日付が合います。例としてモジュール5161(電波ソーラーのアナログ・デジタル表示)の取扱説明書を見ると、受信方法は自動受信(1日最大6回)と手動受信の2種類です。自動受信は、1日1回成功すればその日はそれ以上行いません。
手動受信(強制受信)の操作例
モジュール5161では、時刻モードまたはバッテリー/電波モードのときCボタンを約2秒間押し続けると、秒針が「READY」(または「R」)の位置に移動して受信を始めます。受信時間はおよそ3〜8分で、周波数を変えて再受信するため最大16分かかる場合があります。
この秒数や時間は機種で変わります。モジュール5600の操作ガイドでは、受信に約2分から約10分、最大で約20分かかる場合があるとしています。手動受信のボタンと時間は、必ず自分の番号の取扱説明書で確認してください。
受信しやすい置き方
モジュール5161の取扱説明書は、時計を腕から外し、金属を避けて、時計上部(12時位置のアンテナ)を外に向けて窓際に置くよう案内しています。横向きに置くと受信しにくくなり、受信中は時計を動かさないことも注意点です。ビルの中や高圧線の近く、乗り物の中、家電やOA機器のそばは受信しにくい場所として挙げられています。
置き方を変えても受信しない場合は、送信所の停波や電波の届き方の問題かもしれません。40kHzと60kHzのどちらを受けるか、停波の確認方法などは電波時計が合わないときの受信の切り分けにまとめています。
Bluetooth対応モデルはスマホアプリで合わせる
Bluetooth対応のカシオの時計は、公式アプリ「CASIO WATCHES」と接続して時刻を合わせられます。App Storeの説明では、Bluetooth対応のカシオの腕時計と連携し、時刻合わせやワールドタイム設定などをスマホから操作できる公式総合アプリとされ、利用にはCASIO IDが必要です。
G-SHOCKの公式ページでは、スマートフォンリンクの自動時刻修正について「1日4回スマートフォンに自動接続し時刻修正」と説明しています(G-SHOCK「スマートフォンリンク」)。タイムゾーンをまたいで移動したときはワンプッシュで現地時刻を表示でき、サマータイムの導入・廃止といった時刻ルールもアプリを通じて時計に反映されます。
アプリで合わないときは、まず時計とスマホがつながっているかを確かめます。接続の手順や自動接続の条件は機種ごとに違います。App Storeの説明によると、アプリの「マイウオッチ」に時計を登録すると取扱説明書を簡単に確認できるので、そこから自分の機種の手順を開くのが近道です。
アナログ(針)モデルの時間合わせと「基準位置合わせ」
りゅうずで合わせるタイプ
針のモデルには、りゅうずで時刻を合わせるものがあります。モジュール5600の操作ガイドでは「りゅうずは、1段または2段引いてから回します」と説明されており、電波を受信できないときは手動で時と日を合わせる手順が載っています。どの段で何が動くかは機種ごとに違うので、取扱説明書の図で確かめてください。
針がずれる・表示と合わないなら基準位置合わせ
電波を受信したのに針の時刻が合わない、デジタル表示と針がずれている。この症状は、針の「基準位置」がずれている可能性があります。モジュール5161の取扱説明書は、強い磁気や衝撃を受けると針が基準位置からずれることがあり、電波受信を行っても正しい時刻を表示できないと説明しています。
モジュール5161の手順では、時刻モードでAボタンを約6秒間押し続け、「H.SET」と表示されたら離すと基準位置の確認状態になります(約3秒後に「ADJ」と表示されますが、そのまま押し続けます)。その後、Cボタンで秒針を12時位置へ、Bボタンで時・分針の確認に切り替えてCボタンで12時位置へ合わせ、Aボタンで終了します。アナログとデジタルの時刻が合っているときは、この操作は不要です。
ソーラーモデルで針が2秒ずつ飛んでいる場合は、時間合わせの前に充電不足を疑ったほうが早いです。見分け方はソーラー時計が止まったときの充電と2秒運針の意味で解説しています。
時間合わせの「正しい時刻」をどこで見るか
手で合わせるときは、基準にする時刻の正確さで仕上がりが決まります。モジュール593の取扱説明書は、秒合わせの説明の中で「時報サービス電話 117 番」が便利だと案内しています。
電話をかけずに画面で秒まで見たいときは、Mihataの集中時計も使えます。集中時計はブラウザ上で端末(スマホやパソコン)の時計を1秒ごとに読み出して表示する仕組みで、独自にサーバーから時刻を取り直してはいません。そのため、端末の日付と時刻が「自動設定」になっていれば正確で、手動設定のまま端末がずれていれば同じだけずれます。秒表示は初期設定でオンです。
記事の途中で恐縮ですが、時計合わせのときに大きな数字で秒まで見られる画面がほしい方は、よろしければ試してみてください。無料で、登録もいりません。
合わせたのにすぐずれるときの考え方
クオーツのデジタル時計は、少しずつずれるのが前提です。カシオ公式の取扱説明書・製品ページに書かれた精度は次のとおりです。
モジュール | 公式の精度表記 | 目安 |
|---|---|---|
593(F-91W-1など) | 平均月差±30秒以内 | 1か月で最大30秒ほど進む・遅れる範囲 |
3229(DW-5600E-1など) | 平均月差±15秒 | 1か月で最大15秒ほどの範囲 |
5161(電波ソーラー) | 電波受信による時刻修正が行えない場合は、平均月差±15秒以内 | 受信できていれば毎日修正される |
つまり月に数十秒のずれは仕様の範囲です。3229の取扱説明書が月1回の秒合わせを勧めているのも、この精度を前提にしたものと読めます。一方、1日に何分もずれる、表示が薄い、といった症状は、593の取扱説明書が挙げる「電池が消耗しますと『時刻の狂いが目立ったり』『表示が見にくくなったり』」に当たる可能性があり、電池交換を検討する段階です。
「月差」と「日差」の違いや、1秒のずれがどこから来るのかは時計が1秒ずれる原因と精度の見方で詳しく扱っています。カシオ以外の自動巻きなど機械式の時計は、ずれ方の基準がまったく違うので自動巻きの腕時計がずれるときの日差の目安を参照してください。
まとめ:番号→取扱説明書→タイプ別の方法の順で
カシオの時計の時間合わせで迷ったら、まず裏ぶたの四角で囲まれた4桁(または3桁)の番号を読み、公式の取扱説明書を開きます。そのうえで、デジタルならセット状態から点滅箇所を合わせる、電波時計なら窓際で手動受信、Bluetooth対応モデルならCASIO WATCHESで接続、針がずれるなら基準位置合わせ、と進めればほぼ解決します。
合わせた後に月数十秒ずれるのは仕様の範囲なので、月1回の秒合わせを習慣にすると快適です。
会社で使う時計や勤怠の時刻をそろえたい、といった業務まわりのお困りごとがあれば、お気軽にご相談ください。仕組みのほうで解決できることもあります。
よくある質問
カシオの時計の取扱説明書はどうやって探せばいいですか?
時計の裏ふたの中心部か外周部の四角で囲われた4桁(または3桁)の番号を、カシオ公式の取扱説明書検索ページに入力して検索します。型番ではなくこの番号で探すのが確実です。
F-91Wの時間合わせはどのボタンですか?
F-91W-1の取扱説明書はモジュール593です。Cボタンで秒が点滅する時刻セットモードにし、Bボタンで点滅箇所を秒・時・分・月・日・曜日の順に移動、Aボタンで数字を進め、Cボタンで終了します。
G-SHOCKのDW-5600Eの時刻合わせ方は?
DW-5600E-1の取扱説明書はモジュール3229です。時刻モードでAボタンを押すと秒が点滅し、Cボタンで点滅箇所を移動、Bボタンで数字を進め、Aボタンで終了します。
電波時計のカシオをすぐに合わせたいときは?
手動受信を使います。モジュール5161ではCボタンを約2秒間押し続けると受信を開始し、受信時間はおよそ3〜8分、最大16分です。時計を腕から外し、12時位置を外に向けて窓際に置きます。手順は機種ごとに違うので取扱説明書で確認してください。
合わせたのに1か月で数十秒ずれるのは故障ですか?
多くは仕様の範囲です。モジュール593は平均月差±30秒以内、3229は平均月差±15秒と公表されています。1日に何分もずれる場合は電池の消耗を疑ってください。