Mihata
AI活用2026.09.28

ChatGPTでフラッシュカードを作る方法|全プラン対応

ChatGPT に「この範囲のフラッシュカードを作って」と頼むだけで、めくって覚える暗記カードがそのまま使える状態で出てくるようになりました。2026年9月22日の公式リリースノートで追加された機能で、有料プランに限らず無料プランでも使えます。

結論:作り方は2通り、無料プランでも使える

ChatGPT のフラッシュカードは、①学びたいトピックを伝えて作らせるか、②自分のノートをアップロードしてカード化させるかの2通りで作れます。作ったカードはタップで裏返り、✔️(分かった)/❌(あとでもう一度)を選んで仕分けでき、シャッフルで出題順を変えられます。

できたカードはライブラリに自動保存されるので、次に復習したいときはライブラリから開くか、ChatGPT に「さっきのカードで復習させて」と頼めば戻ってきます。利用できるのはモバイルと web の両方、しかも全プラン(無料プランを含む)です。OpenAI のChatGPT リリースノートには「Available on mobile and web for all ChatGPT plans.」と明記されています。

作り方2通りの使い分け

どちらを選ぶかは「覚える材料が手元にあるか」で決まります。手元に教科書・講義ノート・社内マニュアルがあるなら②、まだ材料がなく範囲だけ決まっているなら①が早いです。

作り方

やること

向く場面

気をつける点

①トピックを指定して作らせる

「〇〇のフラッシュカードを作って」と頼む

資格試験の範囲・英単語・一般的な用語の暗記

内容は ChatGPT の知識に依存するため、数字や法令は必ず自分で照合する

②自分のノートを渡してカード化させる

ノートや資料をアップロードして「これをフラッシュカードにして」と頼む

講義ノート・社内マニュアル・議事録・自分の間違いノート

元の資料に書いていないことまでカードになっていないかを1周目で点検する

実際の手順

  1. ChatGPT を開く(モバイルアプリでも web でも同じです)。
  2. ①なら覚えたい範囲を伝えてフラッシュカードを依頼する。②なら覚えたい資料をアップロードしてから、それをフラッシュカードにするよう頼む。
  3. 出てきたカードをタップして裏返し、答えられたら ✔️、あやしければ ❌ を選ぶ。
  4. 一周したらシャッフルして、順番を変えてもう一度回す。
  5. カードはライブラリに自動保存されるので、次回はそこから開く(または ChatGPT に復習を頼む)。

手順自体はこれだけで、設定もアプリの追加も要りません。実務で差が出るのは「どう頼むか」と「作れたカードをどう直すか」の2点です。

暗記カードを回すときは、時間を区切って短く集中するほうが続きます。Mihata では無料で使える集中時計・ポモドーロタイマーも公開しています。記事の途中で恐縮ですが、カードを回す25分のお供として使っていただけたら嬉しいです。

そのまま貼って使えるプロンプト例

フラッシュカードの質は、ほぼ頼み方で決まります。ここでは Mihata が実際に社内教育の資料づくりで使っている形を、場面別に載せます。角括弧の中だけ自分の内容に置き換えてください。

1. 資格勉強(範囲と出題形式を縛る)

[簿記2級の工業簿記]のフラッシュカードを30枚作ってください。表は一問一答で答えが1つに決まる形、裏は答えと「なぜそうなるか」を1〜2行。用語の暗記だけでなく、計算の順番を問うカードも1/3くらい混ぜてください。私が間違えた論点はあとで伝えるので、そのときは同じ論点の言い換えカードを追加してください。

「答えが1つに決まる形」と縛るのが要点です。これを書かないと「〜について説明せよ」のような、○×を自分で判定できないカードが混ざります。

2. 業務マニュアルの社内教育(資料を渡す型)

添付した[受注処理マニュアル]をフラッシュカードにしてください。条件は3つです。(1) マニュアルに書いてあることだけを使い、書いていない一般論は入れない。(2) 新人がつまずく「例外処理」と「誰に確認するか」を優先してカードにする。(3) 数字(期限・金額・件数)が出てくる箇所は必ず1枚ずつカードにする。最後に、マニュアルに記載が無くてカードにできなかった論点を箇条書きで教えてください。

最後の一文が効きます。「カードにできなかった論点」を出させると、それがそのままマニュアル側の抜け漏れリストになります。社内教育では、カードより先にこのリストのほうが価値が出る場面が多いです。

3. 英単語(例文と用法をセットにする)

[海外のクライアントとのメール]で使う英単語・定型表現のフラッシュカードを40枚作ってください。表は日本語の意味ではなく「使う場面」(例:納期の遅れを伝えるとき)、裏は英語表現+そのまま使える例文1つ。カタカナ英語になりがちな和製表現は、正しい言い方とセットにしてください。

英単語は「日本語→英語」の対応にすると本番で出てきません。表を場面にしておくと、メールを書く手が止まったときに引き出せる形で覚えられます。

4. 間違えたところだけ作り直す(2周目以降)

さきほどのカードのうち、私が ❌ を付けた論点だけを取り出して、別の角度から問い直すカードを作り直してください。同じ文言の繰り返しは避け、具体例から答えを当てさせる形にしてください。

同じカードを何度も見ると「文言を覚えただけ」になります。❌ のカードは言い換えて作り直すのが、地味ですが一番効きます。

5. 用語の定義が厳密な分野(出典の在りかを明示させる)

添付の[社内規程]から用語定義のフラッシュカードを作ってください。裏面の末尾に、その内容が規程の第何条に書いてあるかを必ず添えてください。条番号が特定できないものはカードにせず、別途リストで教えてください。

法令・規程・医療のように定義が厳密な分野では、「出どころが書けないものはカードにしない」と縛るのが安全です。裏面に条番号があれば、後から自分で確認できます。

うまく作れないときの直し方

実際に使ってみて詰まるのは、たいてい次の4つです。頼み直すだけで直るものがほとんどなので、作り直すより先に指示を足してください。

症状

原因として多いこと

直し方

カードが抽象的で ✔️/❌ を自分で判定できない

「説明せよ」型の問いになっている

「答えが1つに決まる一問一答にして」と頼み直す。裏面は2行以内と長さも指定する

枚数が多すぎて1周できない

範囲が広いまま頼んでいる

単元ごとに分けて依頼する。「まず重要度の高い20枚だけ」と上限を先に言う

渡した資料に無い内容が混ざる

一般知識で補完されている

「添付の資料に書かれていることだけを使う」と明記し、作れなかった論点を別途出させる

簡単なカードばかりで手応えがない

難易度の指定が無い

「試験本番と同じ難易度で」「ひっかかりやすい例外を優先して」と難易度と観点を指定する

それでも噛み合わないときは、カードを作らせる前に「この範囲で試験に出やすい論点を10個挙げて」と論点出しだけをさせ、その一覧を確認してからカード化に進むと精度が上がります。論点の粒度を人間が先に決める、という順番です。

めくるだけで終わらせない回し方

フラッシュカードが効くのは、思い出す作業(想起)と、間隔をあけた復習がセットになったときです。米国教育省 IES の実践ガイド「Organizing Instruction and Study to Improve Student Learning」では、「クイズで重要な内容に再び触れさせる」という推奨に対して、証拠の強さが最上位の Strong と判定されています(K-12 で9本、大学生で30本超の実験研究が根拠とされています)。同ガイドは、答えを選ぶ形式より穴埋めや短答のように能動的に思い出させる形式のほうが学習を直接促すこと、そして正解のフィードバックを与えることを条件に挙げています。

同じガイドの推奨1では、重要な内容に数週間〜数か月の間隔をあけて少なくとも2回触れることが挙げられています(こちらの証拠の強さは Moderate)。つまり、作ったカードを当日に3周するより、間をあけて2〜3回開き直すほうが残ります。ChatGPT のフラッシュカードがライブラリに自動保存される仕様は、この「後日もう一度開く」をやりやすくしている点が実用上いちばん大きいと感じています。

裏返して ✔️/❌ を選ぶ操作は、それ自体が「思い出せたか」の記録になります。❌ を付けたカードを後日まとめて回し、さらに言い換えて作り直す──ここまでやってはじめて、上記の研究が言う条件に近づきます。カードを眺めるだけの使い方では、教科書を読み返すのと大差が出ません。

復習の間隔をあけて回すには、いつ何分やったかを残しておくと判断しやすくなります。Mihata の集中時計には勉強時間をグラフで記録して振り返る機能があり、日ごとの積み上げを見ながら「この単元はもう一度回す」を決められます。集中が切れやすい人は集中できないときの原因別の対策もあわせて読んでみてください。

公式に書かれていないことは期待しない

2026年9月22日時点のリリースノートに書かれているのは、「作る(トピック指定/ノートのアップロード)」「タップでめくる」「✔️/❌ で仕分ける」「シャッフル」「ライブラリに自動保存」「モバイルと web・全プラン」までです。それ以外の仕様は公式に案内されていないため、業務で前提に置くのは避けたほうが安全です。

  • 1回に作れる枚数の上限は公表されていません。多すぎて回せないときは、自分で「20枚だけ」と上限を指定するのが確実です。
  • 外部の暗記アプリへの書き出しや連携についてもリリースノートに記載はありません。他のツールに持っていきたい場合は、カードとは別に一問一答のテキストも出させておくのが現実的です。
  • カードの中身の正しさは保証されません。 特に日付・金額・法令の条番号は、必ず一次資料と突き合わせてください。社内教育で配るなら、人が一度通して読む工程は外せません。

なお、手元の Word 文書をそのまま材料にしたい場合は、Word の中で ChatGPT を使う方法を押さえておくと、資料からカードまでの往復が短くなります。カードを回す時間を確保する道具としては、仕事と勉強に使える無料の集中アプリも選択肢になります。

社内教育に使うと効く場面

実務で手応えがあるのは、「毎年同じことを新人に説明している」業務です。手順書をカード化して、配属初週に✔️/❌を付けながら2周してもらうだけで、口頭で説明していた確認事項が本人の手元に残ります。全プランで使えるので、ツールの稟議を通す前に1部署だけで試せるのも現場向きです。

一方、判断が分かれる業務(クレーム対応の方針、値引きの可否など)はカードに向きません。 答えが1つに決まらないものを無理にカードにすると、誤った一義的な答えを新人に覚えさせてしまいます。カード化するのは「答えが決まっていること」だけに絞り、判断が要るものは人が伝える、という線引きを先に引いてください。

Mihata では、こうした社内マニュアルの整理や AI の業務への当てはめを、月1回のミーティング形式でご一緒するお手伝いもしています。自社のどの業務から手を付けるべきか迷っている段階のご相談でも構いませんので、よろしければお気軽にお声がけください。

よくある質問

ChatGPTのフラッシュカードは無料プランでも使えますか?

使えます。OpenAIのリリースノートに、モバイルとwebの両方で全てのChatGPTプランで利用できると明記されています。

自分のノートや社内マニュアルからフラッシュカードを作れますか?

作れます。資料をアップロードして「これをフラッシュカードにして」と頼む形です。その際は「添付の資料に書かれていることだけを使う」と縛り、カードにできなかった論点を別途挙げさせると精度が上がります。

作ったフラッシュカードはどこに保存されますか?

ライブラリに自動で保存されます。復習したいときはライブラリから開くか、ChatGPTに復習させるよう頼めば戻ってきます。

カードが抽象的で正解かどうか自分で判定できません。どう直せばよいですか?

「答えが1つに決まる一問一答にして」と頼み直し、裏面の長さも2行以内などと指定してください。「説明せよ」型の問いになっていると自己判定ができません。

1回に作れるカードの枚数に上限はありますか?

公式のリリースノートには枚数の上限の記載がありません。多すぎて回しきれない場合は、依頼時に「まず20枚だけ」と自分で上限を指定するのが確実です。

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