OpenAI は 2026年9月29日、月額 $500 の新プラン「ChatGPT Pro 500」を追加しました。目玉は Astra Ultrafast(GPT-6 Astra の最速ティア)を ChatGPT Work と Codex で使えることです。
重要な制約が1つあります。Ultrafast は Pro 500 だけで使え、Pro 100 や Pro 200 でクレジットを買い足しても解放されません。公式リリースノートの原文は「Among Pro plans, Ultrafast is available only with Pro 500. Buying credits on Pro 100 or Pro 200 does not unlock it.」です。
同じ日に、Pro 200 が新規申し込みを再開しました(月額 $200 のまま、含まれる利用枠は変更)。
Pro プランの現在の整理(2026年9月30日時点)
プラン | 月額 | Ultrafast | 新規申し込み |
|---|---|---|---|
Pro 100 | $100 | 不可 | 可 |
Pro 200 | $200 | 不可 | 再開 |
Pro 500 | $500 | 可 | 可(ローンチ時点は Web のみ) |
Pro 500 は「Pro プランの中で最も多い利用枠」が含まれます。Ultrafast の消費は含まれる枠を先に使い、枠を使い切ったあとはクレジット残高から引かれる方式です。
ローンチ時点では Web の ChatGPT からのみ契約できます。アプリ内課金では出てこないので、「アプリに出てこない」のは不具合ではありません。
Pro 200 の再開は「値段は同じ、枠は変わる」
Pro 200 は一時的に新規申し込みが止まっていましたが、9月29日に月額 $200 のまま再開しました。ただしリリースノートには「含まれる利用枠が変更される。影響を受けるユーザーにはメールで詳細を送る」と書かれています。
つまり価格は据え置きで、もらえる量が動く形です。既存契約者はメールが来るかどうかで自分が対象かを判断することになります。枠の具体的な数値は公開されていないので、現時点で「何回使えるか」を断定する情報はありません。
停止していた時期の経緯は ChatGPT Pro が買えなかった時期の範囲と解約の注意に整理しています。
Ultrafast とは何か(API 側の値で見る)
Ultrafast は OpenAI API で最速のサービスティアです。ChatGPT ではモデル選択で Ultrafast を選ぶだけですが、どれだけ高価な設定なのかは API の料金表を見るとはっきりします。
GPT-6 Astra のティア | 入力(100万トークン) | 出力(100万トークン) |
|---|---|---|
標準 | $10 | $50 |
Ultrafast | $60 | $300 |
Ultrafast(272K超) | $120 | $450 |
標準の6倍です。公式も「速度がコストを正当化するときに使う」と書いています。$500 のプランに紐づけられているのは、この単価を考えれば自然な設計です。
Ultrafast の制約
- 対応モデルは GPT-6 Astra(GPT-5.6 Sol はプレビュー扱い)。同じ日に出た GPT-6.1 Sol は非対応です。
- US データ所在地とグローバル処理のみ。EU など他リージョンの処理エンドポイントでは使えません。
- API では全ユーザーが低いレート制限つきで利用可能。上限を上げたい場合はアカウントチームへ相談する形です。
- API でエージェント用途に使うなら WebSocket を強く推奨(都度接続では通信のオーバーヘッドで速度差が消える)。
Pro 500 を契約すべきか
判断軸はシンプルです。「体感の速さが売上か時間に直結しているか」だけを見てください。
- 向いている:Codex で長い連鎖のタスクを一日中回す開発者。待ち時間そのものが人件費として乗るケース。
- 向いていない:文章生成・調査・要約が主用途のケース。速さより品質と料金で選ぶべき領域で、$500 の差額を Ultrafast で回収するのは難しいです。
- 先に試すべきこと:Pro 200 の枠で足りているかを1か月測る。枠が足りていないなら Pro 500、足りているなら Ultrafast の価値だけで判断できます。
なお Pro 100 / Pro 200 でクレジットを買い足しても Ultrafast は開きません。「クレジットを足せばいずれ使える」と考えて課金すると無駄になるので、ここだけは先に押さえてください。
同じ日に来た他の変更
9月29日のリリースノートは分量が多く、Ultrafast 以外にも実務に効くものが並んでいます。
- GPT-6.1 Sol が ChatGPT Work と Codex へ。Pro から順に Plus・Business・Enterprise・Edu へ拡大。
- Codex Cloud:デスクトップ・Web・モバイルからコーディングタスクを開始・継続でき、自分の PC がスリープ中でもタスクが進む。
- dots(常駐エージェント):目標とアプリを渡すと会話の合間も作業を進める。GPT-6 Astra で動き、専用のクラウドコンピュータを持つ。
- Pages:会話をそのままページ化し、複数人で同時編集・コメント。共有しても自分のチャットやメモリは相手に見えない。
- Sites の編集と予約:Plus・Pro のサイト所有者/編集者が公開済みサイトを ChatGPT 上で編集し、Automations から定期更新を組める。
- Codex の PR レビューと Security Cloud、Meetings プラグイン、Space でのワーク整理、ChatGPT で他サービスにサインインなど。
API 側では Agents API にコンピュータ操作(computer use)が追加されました。エージェントが OpenAI ホストのブラウザで作業し、サイトアクセスの承認とサインインは開発側のアプリが処理します。
私たちは中小企業向けに、こうしたプラン変更・新機能の棚卸しと社内展開の判断をお手伝いしております。「どのプランを何人分買うか」は毎月の固定費に直結する話なので、使い方の実測から一緒に決めることが多いです。よろしければお声がけください。
よくある質問
ChatGPT Pro 500 はいくらですか?
月額$500です。2026年9月29日に追加され、Proプランの中で最も多い利用枠が含まれます。ローンチ時点ではWebのChatGPTからのみ契約できます。
Pro 200 にクレジットを買い足せば Ultrafast が使えますか?
使えません。公式リリースノートに「Pro 100 や Pro 200 でクレジットを買ってもUltrafastは解放されない」と明記されています。Ultrafastが使えるのはPro 500だけです。
Ultrafast はどれくらい高いのですか?
API の料金表では GPT-6 Astra の標準が100万トークンあたり入力$10・出力$50、Ultrafastが入力$60・出力$300で6倍です。272Kを超える長文では入力$120・出力$450になります。
Ultrafast は GPT-6.1 Sol でも使えますか?
使えません。対応モデルは GPT-6 Astra で、GPT-5.6 Sol はプレビュー扱いです。またUSデータ所在地とグローバル処理のみ対応で、EUなど他リージョンでは利用できません。
Pro 200 の利用枠は減るのですか?
リリースノートには「含まれる利用枠が変更され、影響を受けるユーザーにはメールで詳細を送る」と書かれています。月額$200は据え置きですが、具体的な数値は公開されていません。