Gmail に「保存容量の上限に達しました」と出たら、まず知っておきたいのはメールの送受信が止まり、あなた宛てのメールは送信者に返送されるということです。取引先からの見積もりや請求書が届かないまま、相手には「届かなかった」という通知が返っている状態になります。
原因は Gmail だけとは限りません。無料の Google アカウントの容量は15GB を Gmail・Google ドライブ・Google フォトで共有しているので、スマホの写真のバックアップでいっぱいになることもよくあります。この記事では、今すぐ受信を戻す手順、容量を食っているものの探し方、削除しても減らないときの理由を、Gmail ヘルプに沿って順に説明します。
容量がいっぱいになると何が止まるか
サービス | 上限に達したときの影響(Google ヘルプより) |
|---|---|
Gmail | メールを送受信できなくなる。あなた宛てのメールは送信者に返送される |
Google ドライブ | ファイルのアップロードや作成ができなくなる |
Google フォト | 写真や動画のバックアップができなくなる |
さらに、上限を超えた状態が2年間続くと、Gmail・ドライブ・フォトのコンテンツが削除される可能性があると Google は案内しています。「受信しなくても困らないアカウントだから」と放置すると、昔のメールや写真ごと失うおそれがあります。
今すぐ受信を戻す:ゴミ箱と迷惑メールを空にする
Google ヘルプがいちばん速い方法として挙げているのが、ゴミ箱と迷惑メールフォルダを空にすることです。ここに入っているメールは、完全に削除するまで容量に数えられています。
- パソコンで Gmail を開き、左のメニューから[ゴミ箱]を開く
- 上部の[ゴミ箱を今すぐ空にする]をクリック
- [迷惑メール]も同じように空にする
- ドライブとフォトにもそれぞれゴミ箱があるので、そちらも空にする
Gmail で削除したメールは、ふだんは30日間ゴミ箱に残り、30日後に完全に削除されます(Gmail ヘルプ)。つまり「削除したのに減らない」の多くは、この30日の間に容量を使い続けているだけです。
消したのに減らないときは、表示の更新を待つ
削除してから空き容量の表示が変わるまでには時間がかかります。Google ヘルプは、30分たってもいっぱいなら追加のクリーンアップを、また一度に多くのファイルを削除した場合は最長48〜72時間かかることがあると書いています。消した直後に「減っていない」と判断して、必要なメールまで消し続けないようにしてください。ドライブ側で減らない場合の原因は、Google ドライブの容量が減らない原因と対処に詳しくまとめています。
容量を食っているものを探す
ゴミ箱を空にしても足りなければ、大きいものから消します。数千通の小さなメールを消すより、大きな添付ファイル付きのメールを数通消すほうが効きます。
Gmail は検索演算子で大きいメールを出す
Gmail の検索バーに次の文字列をそのまま入れると、該当するメールだけが並びます(いずれも Google ヘルプの例)。
入力する文字列 | 出てくるメール |
|---|---|
has:attachment larger:10M | 10MB を超える添付ファイル付きのメール |
filename:.pdf larger:5M | 5MB を超える PDF が添付されたメール |
older_than:2y has:attachment | 2年以上前の添付ファイル付きのメール |
出てきたメールを確認し、左のチェックボックスで選んで削除します。そのあとゴミ箱をもう一度空にするのを忘れないでください(ゴミ箱に入っている間は容量が減りません)。添付を残したいメールは、先にパソコンに保存してから消すと安心です。検索演算子の組み合わせ方は、Gmail のフィルタが機能しない原因でも詳しく扱っています。
ドライブとフォト、見落としやすい3つ
- ドライブの大きいファイル:ドライブの左メニュー[ストレージ]を開くと、ファイルがサイズの大きい順に並ぶ
- 重複ファイル:ドライブには重複を自動で見つける機能がない。リスト表示で[名前]順に並べ、「(1)」や「〜のコピー」で終わるファイルを探す
- 古い端末のバックアップと、アプリの隠れたデータ:ストレージ画面の[バックアップ]と、ドライブ設定の[アプリの管理]で確認できる。Android の WhatsApp のバックアップも容量に数えられる
「どこが多いか」で次の手を決める
空けたあとも、また同じことが起きない形にしておくのが本当の対策です。容量の内訳(Gmail・ドライブ・フォトのどれが多いか)は Google One のストレージ画面で確認できます。
多いもの | 向いている対策 |
|---|---|
Gmail(添付) | 大きな添付は受け取ったらパソコンや共有ドライブに保存し、メールは消す。重いファイルのやり取りはリンク共有に切り替える |
フォト | スマホの写真・動画のバックアップ設定を見直す |
ドライブ | 重複と古いバックアップを整理。それでも足りなければ Google One で容量を追加 |
大きな添付を送る側に回るときは、Gmail で 25MB を超える添付を送る方法のように、最初からドライブのリンクで送れば相手の容量も圧迫しません。
会社のアカウント(Google Workspace)の場合
ここまでの説明は、個人の Google アカウント(15GB)が前提です。会社で Google Workspace を使っている場合は、容量の割り当てや追加の方法が管理者側の設定になります。社員の誰かがいっぱいになったときに、追加購入とプラン変更のどちらで手当てするかは、Google Workspace の容量が足りないときの判断を参照してください。独自ドメインのメールをレンタルサーバーで使っている場合は、サーバー側の容量でメールが止まることもあります(サーバーの容量がいっぱいのとき)。
まとめ
- 容量がいっぱいになると Gmail の送受信が止まり、届くはずのメールは送信者に返送される
- 容量15GB は Gmail・ドライブ・フォトの共有。原因が写真のバックアップのこともある
- 最速の手当てはゴミ箱と迷惑メールを空にすること。削除したメールは空にするまで容量に数えられる
- 大きいメールは has:attachment larger:10M などの検索演算子で探して消す
- 表示の更新には時間がかかる(30分〜最長48〜72時間)。上限超過が2年続くとデータが消える可能性がある
よくある質問
Gmailの容量がいっぱいになるとどうなりますか?
メールの送受信ができなくなり、あなた宛てに送られたメールは送信者に返送されます。保存容量はGoogleドライブ・Googleフォトと共有なので、ドライブへのアップロードやフォトのバックアップも同時に止まります。
メールを削除したのに容量が減りません。
削除したメールはゴミ箱に移るだけで、完全に削除するまでは容量に数えられます。ゴミ箱と迷惑メールを空にしてください。一度に多く削除すると、容量の表示が更新されるまで最長48〜72時間かかることがあります。
容量を食っているメールはどう探せばいいですか?
Gmailの検索バーに has:attachment larger:10M と入れると10MBを超える添付付きのメールが、older_than:2y has:attachment と入れると2年以上前の添付付きメールが出てきます。いずれもGoogleのヘルプで案内されている検索演算子です。
容量オーバーのまま放置するとどうなりますか?
Googleのヘルプによると、保存容量の上限を超えた状態が2年間続くと、Gmail・ドライブ・フォトのコンテンツが削除される可能性があります。