2026年11月4日(米国時間)に公開された GPT-Image-2.6 では、API からアニメーション GIF と SVG(ベクター画像)を直接出力できるようになりました。この記事では、OpenAI の画像生成ガイドに書かれた設定値と制約を、実装前に確認しやすい形にまとめます。
結論|output_format を gif か svg にするだけ。ただし生成専用で n や形式に制約がある
使い方は、POST /v1/images/generations で model に gpt-image-2.6-sunburst か gpt-image-2.6-flare を指定し、output_format を "gif" または "svg" にするだけです。GIF はフレーム数(2〜16)と1フレームの表示時間(20〜2000ミリ秒)を指定でき、SVG は1リクエスト1枚です。どちらも編集エンドポイントでは出力できない点に注意してください。
アニメーション GIF の作り方
プロンプトには「何が・どう動いて・どうループするか」を書きます。動きの量はフレーム関係の3つの項目で決まります。
項目 | 指定できる値 | 既定値 |
|---|---|---|
frame_count(フレーム数) | 2〜16 | 9 |
frame_duration_ms(1フレームの表示時間) | 20〜2000ミリ秒(10ミリ秒単位に丸め) | 200 |
size(1フレームの大きさ) | auto、または 幅x高さ(どちらも16の倍数) | auto |
リクエストの本文は次の形になります。
{"model": "gpt-image-2.6-flare", "prompt": "湯気が立つコーヒーカップ。湯気がゆっくり上がり、最初の状態に戻ってループする", "output_format": "gif", "frame_count": 9, "frame_duration_ms": 200, "size": "auto"}
返ってきた b64_json を base64 でデコードし、拡張子 .gif で保存すれば完成です。
ループの長さは「フレーム数×表示時間」で決まる
設定 | 1ループの長さ | 向いている用途 |
|---|---|---|
9フレーム×200ミリ秒(既定) | 1.8秒 | アイコンのまばたき、ボタンの強調 |
16フレーム×100ミリ秒 | 1.6秒 | なめらかに見せたい短い動き |
4フレーム×500ミリ秒 | 2.0秒 | 手順を1コマずつ見せる図解 |
16フレーム×2000ミリ秒(上限) | 32秒 | ゆっくり切り替わるスライド風 |
公式ガイドの作例は Sunburst で frame_count=9・frame_duration_ms=200 とし、1.8秒で最初のポーズに戻るランタンのアニメーションです。なめらかさはフレーム数で、速さは表示時間で決まるので、まず既定値で作り、動きが粗ければ frame_count を増やすのが手順として無駄がありません。
GIF の5つの制約
- 生成専用:編集エンドポイント(/v1/images/edits)は GIF の出力に対応していません。手元の写真を動かす使い方はできません。
- サイズの上限:フレーム数・1フレームの大きさ・枚数(n)の合計が、モデルのサイズ上限と1リクエストの総ピクセル数に収まる必要があります。超えたら frame_count、フレームの大きさ、n のどれかを減らします。
- ストリーミング不可:途中経過の画像(partial images)は使えません。
- 圧縮率の指定不可:output_compression は GIF では独自に指定できません。
- prompt_rewriter 不可:GIF 出力とは併用できません。
SVG(ベクター画像)の作り方
output_format を "svg" にすると、パス・図形・色を後から直せる SVG が返ります。アイコン、ロゴ、イラストのように、拡大しても荒れず、色を後から差し替えたい図に向いています。
SVG の仕組みと料金
API はまず参照用の画像を作り、それをもとに SVG を書き起こします。quality の設定はこの参照画像に効きます。料金は「参照画像ぶんの画像モデルの料金」と「SVG を書き起こすモデルが使ったトークンぶんの料金」の合計で、総額は双方の使用トークン数で決まります(公式ガイド・Cost and latency)。2.6 の単価そのものは 2.5 と同額で、違いはgpt-image-2.6 と 2.5 の違い(Batch 非対応の影響)で比較しています。
SVG の制約
- n は1:1リクエストで1枚だけです。
- ストリーミング・partial images・output_compression・prompt_rewriter は使えません。
- 編集とは組み合わせられない:編集エンドポイントは SVG を出力できず、SVG を編集の入力画像として渡すこともできません。
- 中身は静的なベクターだけ:返る SVG にスクリプト、外部リソース、埋め込みのラスター画像は含まれません。そのまま Web に置きやすい反面、アニメーションする SVG は作れません。
返ってきた b64_json を base64 でデコードすると UTF-8 の XML になるので、拡張子 .svg で保存します。
あわせて覚えたい:印を付けて直す markup 編集
同じ日に、画像に丸や矢印を描いた透明な PNG を渡して「ここを直して」と指示できる markup 編集も追加されました。こちらは 2.6 だけでなく、対応する 2.5 のモデルでも使えます。
- 元の画像を1枚目の入力画像にする
- 丸や書き込みだけを描いた透明な PNG を別に作る(元画像と同じ幅・高さ。元画像に重ねて1枚にしない)
- その PNG を markup として /v1/images/edits に送る
- 変えたい内容と、残したい部分をプロンプトに書く
1枚目の画像と注釈画像はそれぞれ最大16,777,216ピクセル、注釈ファイルは50MBまでです。mask や prompt_rewriter とは併用できません。料金は通常の編集と同じで、追加料金はかかりません。
業務でどう使うか
用途 | 出力形式 | ポイント |
|---|---|---|
LP やメールの「ここを押す」強調 | GIF | 短いループ(2秒前後)で十分。動きは1つに絞る |
操作手順の簡易図解 | GIF | 4〜6フレーム×500ミリ秒程度で1コマずつ見せる |
サービスのアイコン・ピクトグラム | SVG | 色を後から自社のブランド色に差し替えられる |
ロゴの方向性出し | SVG | 案出しに使い、商標として使う最終版は人の手で仕上げる |
商品写真の一部だけ差し替え | markup 編集 | 2.5 のままでも使える |
作った画像を商用で使うときの注意はChatGPT Images 2.5 は商用利用できるか、AI 画像を業務に入れるときの全体像はAI 画像生成をビジネスで使う方法にまとめています。
こうした画像生成を、社内の制作フローや自社サービスに組み込みたいというご相談もいただきます。私たちは API を業務の仕組みに組み込む独自AI開発もお手伝いしております。記事の途中で恐縮ですが、よろしければ合わせてご覧いただけたら嬉しいです。
まとめ
gpt-image-2.6 では、output_format を gif か svg にするだけで、アニメーション GIF とベクターの SVG を API から直接作れます。GIF は 2〜16フレーム・1フレーム20〜2000ミリ秒で、ループの長さはその掛け算です。どちらも生成専用で、編集エンドポイントでは出力できません。まずは既定値(9フレーム×200ミリ秒)で数本作り、用途に合わせて調整してください。
よくある質問
gpt-image-2.6 で GIF を作るにはどう指定しますか?
POST /v1/images/generations に model として gpt-image-2.6-sunburst か gpt-image-2.6-flare を指定し、output_format を gif にします。フレーム数は frame_count(2〜16、既定9)、1フレームの表示時間は frame_duration_ms(20〜2000ミリ秒、既定200)で調整します。
GIF は何秒の長さにできますか?
1ループの長さは、フレーム数×1フレームの表示時間です。既定の9フレーム×200ミリ秒なら1.8秒、上限の16フレーム×2000ミリ秒なら32秒です。ただしフレーム数とサイズはモデルの上限と1リクエストの総ピクセル数に収まる必要があります。
既存の画像を GIF にしたり SVG に変換したりできますか?
できません。GIF と SVG の出力は生成エンドポイントだけの機能で、編集エンドポイント(/v1/images/edits)は GIF・SVG の出力に対応していません。SVG を編集の入力画像として渡すこともできません。
SVG の料金はどう計算されますか?
SVG は API がまず参照用の画像を作り、それをもとに SVG を書き起こします。料金は、参照画像ぶんの画像モデルの料金と、SVG を書き起こすモデルが使ったトークンぶんの料金の合計です。quality の設定は参照画像の品質に効きます。
gpt-image-2.5 でも GIF や SVG は作れますか?
2026年11月5日時点の公式ガイドでは、GIF・SVG の出力と complexity は GPT Image 2.6 の Sunburst と Flare の機能として案内されています。画像に印を付けて直す markup 編集は 2.5 の対応モデルでも使えます。