Mihata
AI活用2026.11.06

gpt-image-2.6と2.5の違い|Batch非対応で一括は2倍

OpenAI は2026年11月4日(米国時間)、画像生成モデル GPT-Image-2.6(Sunburst と Flare の2本)を API に公開しました。「2.5 から乗り換えるべきか」「料金は上がったのか」を公式資料で確かめると、答えは単価は同じ、ただし Batch API が使えないです。大量に回している現場ほど、ここで判断が分かれます。

結論|単価は同額、2.6 は Batch 非対応で一括生成は2.5の2倍になる

2026年11月5日時点のOpenAI 公式料金表では、gpt-image-2.6-sunburst / flare の標準料金は 画像出力 $30、画像入力 $8、テキスト入力 $5(いずれも100万トークンあたり)で、gpt-image-2.5 の2モデルとまったく同じです。

違いは Batch API です。gpt-image-2.6-sunburst のモデルページでは v1/batch が「Not supported」、gpt-image-2.5-sunburst のモデルページでは「Supported」で、2.5 は Batch なら画像出力が $15(標準の半額)になります。つまり急がない大量生成を Batch で回している処理は、2.6 に切り替えると画像出力の単価が2倍になります。

料金の比較表(100万トークンあたり)

数値はすべて公式料金ページの Standard/Batch の両タブと、各モデルの詳細ページから写したものです。

課金項目

2.6 Sunburst / Flare(標準)

2.5 Sunburst / Flare(標準)

2.5 Sunburst / Flare(Batch)

画像出力

$30

$30

$15

画像入力

$8

$8

$4

画像入力(キャッシュ)

$2

$2

$1

テキスト入力

$5

$5

$2.50

テキスト入力(キャッシュ)

$1.25

$1.25

$0.625

Batch API

非対応

—

対応

Sunburst と Flare の間に価格差はありません。2.5 の単価と1枚あたりの試算はgpt-image-2.5 の料金と1枚いくらかの試算にまとめています。

「同額なら1枚の値段も同じ」ではない

公式の画像生成ガイド(Calculating costs)には、2.6 と 2.5 の Sunburst / Flare は「同じ品質設定でも使うトークン数が異なりうるが、画像出力トークンの単価は同じ」と書かれています。トークン単価が同じでも、1枚に何トークン使うかはモデルごとに違うということです。比べるときは、同じプロンプト・サイズ・品質で数十枚ずつ生成し、レスポンスの usage に返るトークン数で確かめてください。

Batch で回している処理の影響を試算する

Batch をやめると、画像出力の単価は $15 から $30 に上がります。1枚に使う出力トークン数が同じだと仮定すると、月の画像出力代はそのまま2倍です。たとえば当サイトの 2.5 料金記事で示した「1024×1024・high で約0.053ドル(出力トークンのみ・標準料金)」の画像なら、Batch では約0.027ドルです。月1万枚なら、標準で約530ドル、Batch なら約265ドルという差になります(2.6 の1枚あたりトークン数は 2.5 と異なりうるため、2.6 側は実測で置き換えてください)。

2.6 で増えた3つの機能

OpenAI API の Changelog(11月4日)と画像生成ガイドの GPT Image 2.6 節によると、2.6 の2モデルは Image API で次の機能に対応しています。

機能

中身

2.5 で使えるか

complexity(描く前の計画の深さ)

low・medium・high。省略時は high。追加料金なし。高いほど文字の多い画像や複雑なレイアウトに強いが、遅くなり意図しない変更が入ることもある

使えない

アニメーション GIF 出力

output_format を gif に。2〜16フレーム(既定9)、1フレーム20〜2000ミリ秒(既定200)。生成のみで、編集エンドポイントは非対応

使えない

SVG 出力

output_format を svg に。n は1枚。アイコンやロゴなど、パスや色を後から直したい図に向く

使えない

markup 編集(印を付けて直す)

透明な注釈画像で「ここを直す」と示す。料金は通常の編集と同じで追加料金なし

使える(対応する 2.5 モデル)

GIF と SVG の具体的な設定値と制約はgpt-image-2.6 で GIF アニメと SVG を作る手順で詳しく扱っています。

Sunburst と Flare の役割

OpenAI の説明では、Sunburst は細部まで作り込む画像向け、Flare は速く何度も試す用途向けです。料金が同じなので、選ぶ基準は「速さ」と「作り込み」のどちらを優先するかだけです。

使えるエンドポイントは Image API の2つだけ

2.6 の2モデルのページで「Supported」になっているのは v1/images/generations(生成)と v1/images/edits(編集)だけです。また11月5日時点の画像生成ガイドは、Responses API の画像生成ツールに指定するモデルとして 2.5 の2モデルを案内しており、ガイド内の多くのコード例も 2.5 のままです。会話の流れで画像を作り直す実装(Responses API)を使っている場合は、2.6 をそのまま差し込めるかを先に確認してください。

どちらを使うかの判断表

あなたの処理

おすすめ

理由

商品画像・記事画像などを夜間にまとめて大量生成

2.5(Batch)

画像出力が $15 で済む。2.6 は Batch 非対応

SNS 用の短いループ動画風 GIF を作りたい

2.6

GIF 出力は 2.6 だけ

ロゴやアイコンを後から色・形まで直したい

2.6

SVG 出力は 2.6 だけ

文字が多いバナー・図解の崩れを減らしたい

2.6 で complexity を比較

high は複雑なレイアウト向けとされるが、遅くなるので low・medium と並べて確認

Responses API で対話しながら画像を直す

当面 2.5

ガイドがツール用モデルとして案内しているのは 2.5

既存画像の一部を指定して直したいだけ

2.5 のままで可

markup 編集は 2.5 の対応モデルでも使える

切り替える前に確認する3つのこと

  1. Batch を使っているか:使っていれば、その処理は 2.5 に残すのが基本です。2.6 にするなら、画像出力代が倍になる前提で予算を組み直します。
  2. 1枚あたりのトークン数:同じ品質でもモデルでトークン数が変わりうるため、本番と同じ条件で両方を数十枚ずつ回し、usage で比べます。
  3. 使っている API の種類:Image API なら model を差し替えるだけで試せます。Responses API の画像生成ツール経由なら、2.6 が指定できるかを先に確かめます。

画像生成を業務の流れに組み込む場合、どのモデルをどの工程で使うかで月々の費用が大きく変わります。私たちは、こうした API を社内の仕組みに組み込む独自AI開発もお手伝いしています。記事の途中で恐縮ですが、実測しながら一緒に設計できるサービスだと思っておりますので、よろしければご覧いただけたら嬉しいです。

まとめ

gpt-image-2.6 の標準料金は 2.5 と同額で、値上げではありません。ただし 2.6 は Batch API に非対応で、Batch に対応する 2.5 なら画像出力は半額の $15 です。大量の一括生成は 2.5、GIF・SVG・complexity が要る処理や対話的な生成は 2.6、と処理ごとに使い分けるのが現時点でいちばん無駄のない選び方です。ChatGPT 側での 2.5 の使い方はChatGPT Images 2.5 の使い方、旧世代の特徴はGPT-Image-2 は日本語の文字がきれいかも参考にしてください。

よくある質問

gpt-image-2.6 は 2.5 より高いのですか?

標準料金は同額です。2026年11月5日時点の OpenAI 公式料金表では、gpt-image-2.6-sunburst / flare と gpt-image-2.5-sunburst / flare は、いずれも画像出力30ドル、画像入力8ドル、テキスト入力5ドル(100万トークンあたり)です。ただし同じ品質設定でもモデルによって使うトークン数が違うと公式ガイドに書かれているため、1枚あたりの金額は usage で実測して比べてください。

gpt-image-2.6 は Batch API で使えますか?

使えません。2026年11月5日時点で、gpt-image-2.6 の2モデルの詳細ページでは v1/batch が非対応で、Batch の料金表にも載っていません。一方 gpt-image-2.5 の2モデルは Batch に対応しており、画像出力は100万トークンあたり15ドル(標準の半額)です。

2.6 で新しくできることは何ですか?

Image API で、描く前の計画の深さを変える complexity(low・medium・high、既定は high、追加料金なし)、アニメーション GIF の出力、SVG の出力が使えます。画像に印を付けて直す場所を指示する markup 編集も追加されましたが、これは 2.5 の対応モデルでも使えます。

Sunburst と Flare はどう選べばいいですか?

料金は同じなので用途で選びます。OpenAI の説明では、Sunburst は細部まで作り込む画像向け、Flare は速く何度も試す用途向けです。

既存の 2.5 の実装は 2.6 に切り替えるべきですか?

Batch で大量生成している処理は、2.5 のままのほうが画像出力の単価が半分で済みます。GIF・SVG・complexity が必要な処理や、対話的に1枚ずつ作る処理から 2.6 を試し、同じ条件で usage を比べてから切り替えるのが安全です。

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