Mihata
仕事効率化(DX)2026.08.23

受付サイネージの時計を無料で|古い端末で作る常時表示【2026】

受付やエントランスに大きな時計を置きたい、来客に見えるかたちで時刻や簡単な案内を出したい——けれど専用のデジタルサイネージを導入すると、端末代とライセンス費で年額数万円からかかります。結論から言うと、使っていないノートPCやタブレットが1台あれば、費用0円・所要10分で受付用の時計サイネージは作れます。やることは「ブラウザで時計を全画面表示する」「スリープと自動ロックを切る」「来客に触られても崩れないよう画面を固定する」の3つだけです。

この記事では、余った端末を受付サイネージに変える手順を Windows・Mac・iPad・Android 別に具体的に示し、あわせて「無料でどこまでできるか」「どこから有料のサイネージ製品が必要か」の線引きも整理します。

受付サイネージを無料で作る最小構成

受付の時計サイネージに必要なものは、実質3点だけです。専用ハードもクラウド契約も要りません。

  • 表示する端末:使っていないノートPC、古いタブレット、余ったモニター+スティックPCなど
  • ブラウザで開く全画面時計:インストール不要で、全画面時に数字が大きく描かれるもの
  • 常時給電できる電源:受付は基本的につけっぱなしになるため、バッテリー運用にしない

使う端末

向いている置き方

追加費用

注意点

余ったノートPC

カウンター上・受付台の内側

0円

ファン音・厚みが気になる場合あり

古いタブレット(iPad / Android)

スタンドで卓上に立てる

0円(スタンド代のみ)

常時給電にしないと数時間で落ちる

会議室等の余ったモニター

壁掛け・柱付け

0円(HDMI接続)

PC側の電源設定も切る必要あり

テレビ(HDMI入力)

エントランスの大画面

0円

入力切替が電源オフで戻る機種がある

大画面のテレビを表示先にする場合の接続と常時表示のコツは、テレビを大きな時計として使う方法で詳しくまとめています。

手順①:ブラウザで時計を全画面表示する

最初の一手は、時計サイトを開いて全画面にするだけです。Windows と Chromebook は F11、Mac は Control+Command+F を押すと、タブもアドレスバーも消えて時計だけが残ります。ノートPCの機種によっては Fn+F11 が必要です。

受付で使うなら、全画面にしたときに数字が画面いっぱいまで拡大されるシンプルな時計を選んでください。装飾の多いサイトは全画面にしても文字が小さいままで、カウンター越しの距離では読めないことがあります。

起動しただけでこの画面にしたい場合

毎朝ブラウザを開いてF11を押す運用が面倒なら、Chrome のショートカットにコマンドラインオプションを付ける方法があります。ショートカットのプロパティを開き、リンク先の末尾に半角スペースを空けて --kiosk 表示したいURL を書き足すと、ダブルクリックした瞬間から全画面の時計になります。スタートアップに登録しておけば、電源を入れるだけで受付表示が復帰します。

手順②:スリープ・自動ロック・スクリーンセーバーを切る

受付サイネージが失敗する原因の大半はここです。設定を変えないまま置くと、数分で画面が暗くなり「時計が消える置物」になります。OSごとに切る場所が違うので、該当するものを順に潰してください。

  • Windows:設定 → システム → 電源とバッテリー → 画面とスリープ で、画面をオフにする時間とスリープをどちらも「なし」にする。加えてスクリーンセーバーも「なし」にする
  • Mac:システム設定 → ロック画面 で「使用していないときにディスプレイをオフにする」を「しない」、スクリーンセーバの開始も「しない」にする
  • iPad:設定 → 画面表示と明るさ → 自動ロック を「なし」にする
  • Android:設定 → ディスプレイ → 画面消灯(スリープ)を最長にする。機種によっては「充電中は画面をオンのままにする」(開発者向けオプション)が確実

あわせて、自動ロックを切ったぶんパスワード保護が弱くなる点は運用でカバーします。受付の端末には業務データを置かず、表示専用のアカウントで使うのが安全です。

手順③:来客に触られても崩れないようにする

受付は不特定の人が触れる場所です。時計以外の画面に行けないように、OS標準の画面固定機能でロックしておきます。ここは無料でできる範囲がOSによって大きく違うので、事前に確認してください。

OS

使う機能

費用

利用条件

Windows 11

割り当てられたアクセス(キオスクモード)

0円(OS標準)

Pro / Enterprise / Education / IoT Enterprise のみ。Home では使えない

iPad / iPhone

アクセスガイド

0円(OS標準)

設定 → アクセシビリティ → アクセスガイド をオンにし、パスコードを設定

Android

アプリ固定(画面のピン留め)

0円(OS標準)

設定 → セキュリティ → アプリ固定 をオン。解除時にPIN等を要求する設定にできる

ChromeOS

キオスクモード

有料

管理コンソールでの登録=Chrome Enterprise Upgrade(ライセンス)が必要

実務で多いのは、Windows 11 Home のノートPCを受付に置こうとしてキオスクモードが見つからない、というつまずきです。Home の場合は割り当てられたアクセスを使えないため、全画面表示+タッチ操作させない置き方(キーボードを引っ込める、モニターだけ見せる)で代替するか、手元にある iPad や Android タブレットを表示端末にするほうが早く片付きます。

受付で「読める」表示にするための設計

受付サイネージは、机上のモニターと違って1〜4メートル離れた位置から見られます。同じ画面でも、距離が変われば必要な文字サイズは変わります。実務では、視距離1メートルにつき文字の高さ5ミリを最低ラインの目安にしています。カウンター越しに3メートルなら、数字の高さは15ミリ以上ほしいという計算です。

  • 太めのシンプルな書体を選ぶ:細い装飾書体は離れるほど読みにくくなります
  • 秒表示は用途で決める:受付で秒まで要る場面は多くありません。動き続ける秒は視界のノイズになります
  • 明るさは一段下げる:エントランスは照明が明るいことが多く、最大輝度は必要ないことがほとんどです
  • 焼き付きに配慮する:有機EL(OLED)のテレビやタブレットで同じ数字を何か月も映すと焼き付きます。表示位置がわずかに動くタイプの時計を選ぶ、閉店後はスリープさせる、といった対策が有効です

受付や来客用の表示に使える無料の時計をお探しなら、Mihata が無料公開している集中時計もそのまま使えます。全画面で時刻が最大化され、ダークテーマや表示項目の切り替えにも対応しているので、余った端末をそのまま受付サイネージにできます。よろしければ一度お試しください。

無料でどこまでできるか、どこから有料か

無料構成は万能ではありません。「時刻と簡単な表示を1画面だけ出す」なら無料で十分ですが、次のような要件が入ると専用のサイネージ製品を検討したほうが結果的に安く済みます。

やりたいこと

無料構成

判断

受付に時計・時刻を常時表示

できる

ブラウザ全画面で十分

営業時間・案内文を一緒に出す

ほぼできる

簡単なWebページを1枚作って全画面表示

複数拠点の表示を遠隔で一括更新

できない

配信管理のあるサイネージ製品が必要

画面の稼働監視・障害通知

できない

同上。止まっていることに気づけない運用は危険

来客受付システム(呼び出し・通知)

できない

受付システムの領域。時計サイネージとは別建てで考える

まずは無料構成で1台置いてみて、運用してみて足りないものが出てから有料製品を検討する——という順序が、費用の面でも社内の合意形成の面でも進めやすい進め方です。

よくある失敗と対処

  • 数時間で画面が消える:スリープ・自動ロック・スクリーンセーバーのどれかが残っています。3つとも切れているか確認してください
  • 朝になると別の画面になっている:Windows Update の再起動が原因のことが多いです。アクティブ時間を業務時間に設定し、スタートアップで時計を自動起動させておきます
  • バッテリーが膨らんだ:古いタブレットを常時給電で放置すると起きます。定期的に状態を見る、あるいはバッテリーを外して使えるPCを表示端末にするのが安全です
  • テレビの入力が戻ってしまう:電源オフで入力切替が初期化される機種があります。テレビ側を常時オンにするか、電源復帰時の入力を固定できる設定を探してください

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受付表示の内製や、社内で使う簡単な表示ツールの作り方でお困りのことがあれば、Mihata でもご相談を承っています。貴社の運用に合う最小構成からご提案します。

よくある質問

受付用のサイネージ時計を無料で作れますか?

作れます。使っていないノートPCやタブレット1台と、ブラウザで開ける全画面の時計があれば費用0円で用意できます。時計を全画面表示し、スリープと自動ロックを切り、画面を固定する、の3つの設定だけで受付用の表示になります。

Windows 11 Home でキオスクモードは使えますか?

使えません。割り当てられたアクセス(キオスクモード)に対応しているのは Pro / Enterprise / Education / IoT Enterprise のエディションです。Home の場合は全画面表示のまま操作させない置き方にするか、iPad や Android タブレットを表示端末にするのが現実的です。

画面がすぐ消えてしまいます。

スリープ・画面オフ・スクリーンセーバーのいずれかが残っています。Windows は設定→システム→電源とバッテリー→画面とスリープを「なし」に、iPad は設定→画面表示と明るさ→自動ロックを「なし」にしてください。3つすべてを切る必要があります。

受付では文字をどのくらい大きくすればよいですか?

実務では視距離1メートルにつき文字の高さ5ミリを最低ラインの目安にしています。カウンター越しに3メートル離れて見るなら、数字の高さは15ミリ以上を確保してください。全画面表示にすると数字が画面いっぱいまで拡大される時計を選ぶと調整が簡単です。

無料構成では足りなくなるのはどんなときですか?

複数拠点の表示を遠隔から一括更新したい場合や、画面が止まったことを検知して通知したい場合は無料構成では対応できません。時刻や簡単な案内を1画面出すだけなら無料で十分です。

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