Mihata
仕事効率化(DX)2026.09.08

サブモニターを時計にする方法|常時表示は3分・0円

結論:サブモニターの時計化は「ブラウザ全画面+スリープ設定」で3分・0円で終わる

余っているサブモニターを大きな置き時計にしたいとき、いちばん手早いのはブラウザのウィンドウをサブモニターへ移し、時計ページを開いて全画面にし、画面が消えないようにスリープ設定だけ直すという手順です。作業は3ステップ、慣れていれば所要3分ほど、費用は0円で、専用アプリのインストールも管理者権限も要りません。

ソフトを買う・常駐アプリを入れる・古いタブレットを調達する、といった選択肢は「その後」で構いません。まずは今あるブラウザで試して、物足りなければ乗り換える。この順番がいちばん失敗しにくいと考えています。ブラウザで動く時計であれば、WindowsでもMacでもLinuxでも、同じ手順がそのまま通用します。

なぜ「ブラウザを全画面にするだけ」で足りるのか

2枚目のモニターに求めるものは、たいてい「離れた席からでも読める大きな数字」と「勝手に消えないこと」の2つだけです。この2つはブラウザの全画面表示でほぼ満たせます。

  • フォントサイズの心配が要らない:ウェブの時計ページは画面幅に合わせて数字を拡大するものが多く、27インチでも視認距離3〜4mに耐えます。
  • インストール不要でアンインストールも要らない:会社支給PCでソフトを入れられない環境でも試せます。
  • 用途が変わったら別のページに差し替えるだけ:タイマーやカレンダーへ気軽に切り替えられます。

逆に、ブラウザ全画面が向かないのは「PCを起動していない時間も時計を出したい」「モニターの電源だけ入れて時計を出したい」というケースです。この場合は後述する古いタブレット案のほうが素直です。

ブラウザで表示する時計そのものの選び方や、文字を最大まで大きくする細かいコツはPCで全画面の大きな時計を表示する方法で詳しくまとめています。

手順:3ステップでサブモニターを時計専用にする

① ブラウザのウィンドウをサブモニターへ移す

まず時計を表示したいページをブラウザで開き、そのウィンドウを2枚目のモニターへ移動させます。

  • Windows:Microsoftのキーボードショートカット一覧では、Windowsキー+Shift+左方向キーが「作業中のウィンドウを左側のモニターに移動します」、Windowsキー+Shift+右方向キーが「作業中のウィンドウを右側のモニターに移動します」と説明されています。マウスでタイトルバーをドラッグしても同じことができます。
  • Mac:ウィンドウのタイトルバーを掴んで、画面の端を越えるように隣のディスプレイへドラッグします。macOSは標準でモニター間移動のショートカットを割り当てていないため、ドラッグがいちばん確実です。

② 全画面表示にしてブラウザのUIを隠す

ウィンドウを移動できたら、そのモニター側をクリックしてアクティブにしてから全画面にします。Windowsのショートカット一覧ではF11が「作業中のウィンドウを最大化または最小化する」と案内されており、主要ブラウザではこのキーで全画面表示になります。Macの場合はコントロール+コマンド+Fが標準の全画面切り替えです。

ここでのコツは、全画面にした後にメインモニター側のウィンドウをクリックして作業に戻ること。フォーカスが外れても全画面表示は維持されるので、時計を出したまま普通に仕事ができます。

③ 画面が勝手に消えないようにスリープ設定を直す

ここが最大の関門です。既定の設定のままだと数分〜十数分で画面が暗くなり、時計が見えなくなります。

  • Windows 11:Microsoftの案内では、設定の「システム」>「電源とバッテリー」にある「画面、スリープ、休止状態のタイムアウト」で、「次の後で画面をオフにします」と「次の後でデバイスをスリープ状態にする」を調整します。ノートPCでは「電源接続時」と「バッテリー駆動時」を別々に指定できます。なお同社の資料では、省電力のため既定値が10分から5分へ短縮されたデバイスがあることも説明されています。
  • Mac:Appleの「ロック画面」設定のページには、「バッテリー駆動時に使用していない場合はディスプレイをオフにする」「電源アダプタ接続時に使用していない場合はディスプレイをオフにする」という項目が並んでいます。デスクで常時表示にしたいなら、電源アダプタ接続時のほうを長めにします。

設定を変えたら、実際に10分ほど席を離れて「本当に消えないか」を一度だけ確かめておくと安心です。

スリープ抑止には代償がある、という正直な話

「消えないようにする」という要求は、裏を返せば「省電力機能を止める」ということです。ここは気持ちよく勧めるより、先にデメリットを共有しておきたい部分です。

  • 電気代がかかり続ける:モニターは点灯している限り電力を消費します。24時間つけっぱなしにするなら、消費電力の少ないモード(省電力設定・エコモード)を併用したほうが現実的です。
  • 焼き付き・残像のリスクが増える:特にOLED(有機EL)パネルでは、同じ位置に同じ数字を出し続けることが不利に働きます。
  • セキュリティ設定と衝突する:会社のPCでは、一定時間で画面ロックするポリシーが組織側から適用されていることがあります。この場合、個人の設定変更では解除できません(また、解除すべきでもありません)。

組織のポリシーで自動ロックが避けられない環境では、PCではなく後述の「古いタブレットを時計にする」案に切り替えるのが、いちばん摩擦のない解決になります。

選択肢の比較:4つのやり方をどう選ぶか

サブモニターを時計にする方法は、大きく4通りあります。どれが優れているという話ではなく、環境と目的で向き不向きが分かれます。

方法

費用

インストール要否

カスタマイズ性

向いている場面

ブラウザを全画面にする

0円

不要(既存のブラウザだけ)

高い。時計ページを変えれば見た目・機能ごと差し替えられる

まず試したい人。会社PCでソフトを入れられない環境。配信や在宅ワーク全般

OS標準のスクリーンセーバー時計

0円

不要(OS標準機能)

低い。用意された表示形式の範囲に限られる

「席を外している間だけ時計になればいい」用途。設定を増やしたくない人

ウィジェット・常駐アプリ

無料〜有料

必要(管理者権限が要ることも)

高い。フォント・秒針・複数タイムゾーンなど作り込める

毎日固定の見た目で使い続けたい人。他の常駐ツールと並べたいデスク

古いタブレット・スマホを置き時計にする

0円(手持ちを再利用する場合)

アプリを入れるかブラウザで表示

中〜高。PCとは完全に独立して動く

PCを閉じている時間も時計を出したい。受付やレジ横など小さく置きたい場所

OS標準のスクリーンセーバーは、Windowsなら設定から、Macならシステム設定の「壁紙」>「スクリーンセーバ」から選べます。macOSではロック画面とスクリーンセーバに大きな時計を表示する設定も用意されているため、「離席中だけ時計になればいい」なら追加のツールは要りません。ただし、スクリーンセーバーはマウスを少し動かすだけで解除されるので、作業中もずっと時計を出したい用途には向きません。ここがブラウザ全画面との決定的な違いです。

手元で試すものが必要でしたら、Mihataが公開している無料のブラウザ時計「集中時計」もお使いいただけます。登録もインストールも要らず、開いて全画面にするだけで大きなデジタル時計になります。合う・合わないはあると思うので、まず1日置いてみて判断していただければ十分です。

焼き付きと消費電力への現実的な備え

同じ画面を何時間も出し続ける以上、パネルへの影響は避けて通れません。特にOLEDモニターを使っている場合は、事前に知っておく価値があります。

Appleは自社のOLEDディスプレイについて、残像(image persistence)は一時的で通常の使用で数分後に消えるとしたうえで、「同じ高コントラストの画像を高輝度で長時間表示し続ける」ような極端なケースでは焼き付きが起こり得ると説明しています。そのうえで、環境光に応じた自動輝度調整を使うこと、使っていないときは画面をオフにすること、静止画を最大輝度で長時間表示しないことを挙げています。

時計の常時表示は、まさにこの「同じ静止画を長時間」に当てはまります。実務的な緩和策は次のとおりです。

  • 輝度を下げる:時計は読めれば十分なので、最大輝度である必要はありません。輝度を落とすだけで焼き付きリスクと消費電力の両方に効きます。
  • 数字の位置が動く表示を選ぶ:時計が画面内をゆっくり移動する表示や、背景が変化する表示なら、同じ画素だけが酷使される状態を避けられます。
  • 白背景の巨大な数字は避ける:黒背景+控えめな色の数字にすると、点灯画素が減って発熱も消費電力も下がります。
  • 終業時は素直に消す:24時間表示が必要でないなら、退勤時にモニターの電源を落とすのがいちばん効果的です。

液晶(IPS/VAなど)モニターであればOLEDほど神経質になる必要はありませんが、消費電力の話は同じです。常時表示のバッテリー消費と焼き付きについては時計を常時表示したときのバッテリー消費と焼き付きで、ノートPCやスマホの事情も含めて整理しています。

用途別の使い分け

在宅ワークの時間管理に使う

在宅では「気づいたら2時間経っていた」が起きやすく、視界の端に大きな時計があるだけで体感がかなり変わります。おすすめは、サブモニターを時計とタイマーで切り替えて使う運用です。ふだんは時計、集中作業に入るときだけタイマー表示にすると、残り時間が視界に入り続けるので手が止まりにくくなります。Mihataの無料のWebタイマーは、通常タイマー・ポモドーロ・ストップウォッチを切り替えられ、複数同時に走らせることもできます。

受付・店頭のサイネージとして使う

受付カウンターや待合スペースでは、「今何時か」がすぐ分かるだけで問い合わせが減ります。この用途では、無人でも表示が崩れないこと・誤操作で解除されないことが重要なので、ブラウザを全画面にしたうえでスリープを切り、キーボードとマウスを片付けてしまうのが確実です。具体的な組み方は受付サイネージの時計を無料で作る手順にまとめています。

配信・収録の時計として使う

配信では、経過時間と現在時刻の両方を目視できると進行が安定します。サブモニターに時計、メインに配信ソフト、という配置が基本形です。画面共有に時計を映したくない場合は、共有するウィンドウを個別指定にして、時計モニターを共有対象から外しておきます。

Windowsでデスクトップ側に常駐させたい場合

「モニター1枚を丸ごと使うほどではないが、デスクトップの隅に時計を置いておきたい」という要望もよくあります。その場合はブラウザ全画面ではなく、ウィジェットや小さなウィンドウを常に手前に表示する形が向いています。Windows固有の方法はWindowsのデスクトップに時計を常時表示する方法で扱っています。

まとめ

サブモニターを時計専用にする作業は、突き詰めると「ウィンドウを移す・全画面にする・画面を消させない」の3つだけです。専用ソフトの検討や機材の買い足しは、この3つを試して足りないと分かってからで遅くありません。

そのうえで、スリープを切ることには電気代と焼き付きという代償があること、組織のポリシーで自動ロックが外せない環境では別の手段(古いタブレットの再利用など)に切り替えたほうが早いことは、あらかじめ織り込んでおくと運用が長続きします。まずは今日、手元のブラウザで1枚目を時計にしてみてください。インストール不要の集中時計のように、ブラウザだけで完結する選択肢から試すのがいちばん低コストです。

社内のサイネージ運用やPC設定の標準化など、こうした環境整備をまとめて相談したい場合は、Mihataでもお手伝いしています。

よくある質問

サブモニターの時計が数分で消えてしまいます。どこを直せばいいですか。

画面をオフにするまでの時間とスリープまでの時間の両方を延ばします。Windows 11は設定の「システム」>「電源とバッテリー」>「画面、スリープ、休止状態のタイムアウト」、Macは「ロック画面」設定の「電源アダプタ接続時に使用していない場合はディスプレイをオフにする」を調整します。設定後に10分ほど席を外して、実際に消えないか確認してください。

スクリーンセーバーの時計ではだめですか。

離席中だけ時計が見えればいい用途なら十分です。ただしスクリーンセーバーはマウスを少し動かすだけで解除されるため、作業をしながらずっと時計を見たい用途には向きません。作業中も表示し続けたい場合はブラウザの全画面表示が確実です。

OLEDモニターで時計を常時表示すると焼き付きますか。

同じ高コントラストの画像を高輝度で長時間表示し続けると焼き付きが起こり得るとされています。輝度を下げる、黒背景にする、数字の位置が動く表示を選ぶ、終業時はモニターの電源を落とす、といった対策でリスクを下げられます。

会社のPCで自動ロックが解除できません。どうすればいいですか。

組織のポリシーで適用されている場合は個人の設定では変えられませんし、変えるべきでもありません。この場合は、使っていない古いタブレットやスマートフォンを置き時計として横に置く方法が、PCの設定に触れずに済むので現実的です。

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