SEO記事を外注したいが、1本いくらが妥当なのか分からない。見積もりを2社取ったら片方が5,000円、もう片方が5万円で、何が違うのかも説明されない。発注側で最も多いのがこの状態です。
結論:SEO記事の外注費用は「文字数」ではなく「作業範囲」で決まる
SEO記事の外注費用の相場は、クラウドソーシングに単発で書き手を探す場合で文字単価0.8〜5円程度(ランサーズの発注者向け解説によるブログ・コラム記事の目安)、記事制作会社・SEO会社に依頼する場合で1本あたり3万円〜(PLAN-Bが公開しているコンサルティング型の価格)が目安です。同じ「SEO記事1本」でも10倍近い開きが出るのは、文字数の差ではなく「キーワード選定・構成設計・ファクトチェック・入稿・公開後の改善のうち、どこまでが料金に含まれるか」が違うためです。
そして2026年時点で押さえるべきは、AIによって安くなる工程と、AIを入れても安くならない工程がはっきり分かれているという点です。執筆そのものの単価は下がりましたが、「どのキーワードを狙うか」「その数字は本当か」を決める工程のコストはほとんど下がっていません。見積もりを比べるときは、この2種類の工程が別々にいくらなのかを見ると判断を誤りません。
依頼先別・SEO記事1本あたりの単価相場
公開されている情報が確認できる範囲で、依頼先ごとの価格帯を整理します。ここでは「相場としてよく語られるが出典が辿れない数字」は載せていません。発注判断は、出典が確認できる価格だけを土台にしたほうが安全です。
クラウドソーシングでライターに直接依頼する場合
ランサーズの発注者向け解説では、ブログ記事・コラム記事の相場は文字単価0.8円程度から、専門性が高いもので5円超とされています。具体例として「2,000文字で1,600円」「3,000文字で15,000円」が挙げられており、同じ3,000文字でも約10倍の幅があることが分かります。取材が入る記事は文字単価の考え方から外れ、1本15,000〜50,000円が目安とされています。
クラウドワークスが運営するメディアでも近い水準が示されており、一般的な記事は1文字1円前後、専門知識が必要な記事は1文字2〜5円程度、初心者ライターは1文字0.5円程度とされています。医療系など専門領域では記事単価1万円以上、場合によっては10万円を超えることもあると記載されています。
この価格帯の特徴は、含まれているのが「執筆」だけだという点です。狙うキーワードの選定、構成案の作成、ファクトチェック、CMSへの入稿、公開後の順位確認は、原則として発注側の仕事として残ります。3,000文字3,000円で30本発注しても、その30本を管理する担当者の工数がゼロになるわけではありません。
記事制作会社・SEO会社に依頼する場合
SEO会社であるPLAN-Bが公開している費用相場では、記事作成代行は3つのタイプに分かれています(同社サイトの2026年7月更新分)。
タイプ | 単価 | 5,000字の場合 |
|---|---|---|
格安・大量生産型 | 1円前後/字 | 5,000円〜 |
SEO記事制作特化型 | 3〜10円/字 | 1万5,000円〜5万円 |
コンサルティング・高品質型 | 3万円〜/記事 | 3万円〜10万円 |
同ページには自社の価格として「3万円〜/記事」も明記されています。つまりSEO戦略の設計まで含めて依頼すると、1本3万円前後からが公開されている実際の価格ということになります。月8本で24万円、月30本ならそもそも現実的な予算に収まりません。
ここで注意したいのは、「文字単価3円」と「1記事3万円」を単純比較しないことです。前者は執筆の対価、後者はキーワード選定から効果測定までを含む対価であることが多く、比べているものが違います。
月額運用型で依頼する場合
記事を単発で買うのではなく、月額で本数と付帯サービスをまとめて契約する形態もあります。この場合の判断軸は「月額 ÷ 本数」ではなく、「月額 ÷ その月に増えた検索クリック数」です。1本あたりの単価が安くても、狙うキーワードがずれていれば検索クリックは1つも増えず、実質単価は無限大になります。
なぜ同じ1本でも価格が10倍違うのか|費用の内訳を6工程に分解する
SEO記事1本を世に出すまでには、少なくとも次の6工程があります。見積書に書かれた金額が、このうちどこをカバーしているのかを確認するだけで、比較の精度は大きく上がります。
工程 | やること | 抜けていると起きること |
|---|---|---|
1. キーワード選定 | 検索需要・競合の強さ・自社の受注につながるかを見て狙いを決める | 誰も検索しない語、または大手が独占する語に記事を書き続ける |
2. 構成設計 | 検索意図に沿って見出しと論の順序を組む | 内容は正しいのに検索意図とずれて上位に入らない |
3. 執筆 | 本文を書く | (ここだけを外注しているケースが最も多い) |
4. ファクトチェック | 数字・固有名詞・制度の出典を確認する | 誤情報の公開。信頼の毀損は順位より回復が遅い |
5. 入稿・公開 | CMSへの反映、メタ情報、内部リンク | 担当者の作業が毎回発生し、更新が止まる |
6. 公開後の改善 | 順位・流入を見てリライトする | 公開したまま放置され、伸びない原因が分からない |
実務で最も多い失敗は、3の執筆だけを安く外注し、1・2・4・5・6が社内に残っていることに発注後に気づくパターンです。記事は届くが公開されない、公開されるが順位を誰も見ていない。結果として「外注したのに伸びない」という状態になります。
AIで下がる部分・下がらない部分|毎晩AIで記事を出している側からの実感
ここは相場表からは読み取れない部分なので、Mihata自身の運用から書きます。このコラムを含め、mihata.jpの記事はAIが毎晩、調査から執筆・校閲・公開まで実行しています。その運用を続けて分かったのは、コストが劇的に下がる工程と、ほとんど下がらない工程が明確に分かれるということでした。
AIで大きく下がる工程
- 執筆そのもの:4,000字の初稿を書く時間は、人が書く場合と比べて桁が変わります。単価で言えば、ここが従来の外注費の大半を占めていました。
- 校閲・表記ゆれの統一:別のAIに読ませてチェックさせる工程は、追加コストがほぼ横ばいのまま本数だけ増やせます。
- CMSへの入稿と公開:APIで完結するため、本数が増えても人の作業時間は増えません。ここは外注費というより「担当者が消耗する工数」の削減効果が大きい部分です。
- 既存記事の鮮度更新・内部リンクの張り直し:人手だと後回しになりがちな地味な保守が、本数に関係なく回せるようになります。AIブログの内部リンク設計のような作業は、まさに自動化の効果が出やすい領域です。
AIを入れても下がらない工程
- 狙うキーワードを決めること:ここが最も重要で、最も自動化しにくい部分です。検索データを見て「この語は書いても勝てない」「この語は需要がないから捨てる」と判断するのは、事業として何を売りたいかと不可分だからです。実際、Mihataでも自社サービスに直結する語ほど慎重に人が指針を決めています。
- 事実確認(ファクトチェック):AIは自信満々に存在しない数字を書きます。この記事でも、出典が辿れなかった相場の数字は意図的に載せていません。「もっともらしいが確認できない数値」を落とす工程は、AIを入れたあとにむしろ重要度が上がりました。
- 一次情報の提供:自社の事例、実際の運用で分かったこと、失敗した打ち手。これは社内にしか存在しないので、誰かが言語化して渡さない限り記事には入りません。
- 公開してよいかの最終判断:業界固有の言ってはいけない表現、取引先に配慮すべき点などは、人が線を引く必要があります。
Googleも生成AIコンテンツについて、AIの使用自体を禁じてはいないものの、「ユーザーへの付加価値なく多数のページを生成することは、スケールされたコンテンツの不正使用に関するスパムポリシーに違反する可能性がある」と明記しています。裏を返せば、下がらない工程(狙いの決定・事実確認・一次情報)を誰かがきちんと担っているかどうかが、AI活用の成否そのものだということです。安さの理由が「下がらない工程まで省いた」ことにある見積もりは、価格ではなくリスクで判断したほうが良いと考えています。
私たちはこの考え方をそのままサービスにしています。記事の途中で恐縮ですが、同じ仕組みを貴社のサイトで動かすものとして提供しておりますので、よろしければ合わせてご覧いただけたら嬉しいです。
見積もりを比べる前に確認したい5つのこと
- キーワードは誰が決めるのか:「ご指定ください」なら、最重要工程は社内に残ります。その工数も費用として計算に入れてください。
- 構成案は料金に含まれるか:別料金のケースが少なくありません。安く見えた見積もりが最終的に逆転する典型です。
- ファクトチェックの方法が説明できるか:「AIで生成後に人が確認します」の一言で終わる場合、何をどう確認しているか具体的に聞いてください。
- CMSへの入稿まで含むか:納品がWordファイルだと、毎回担当者の作業が発生し更新が止まります。
- 公開後の順位・流入を誰が見るか:ここが空欄の契約は、成果が出ているかを誰も判定できません。
1本あたりの単価より「1クリックあたりの単価」で見る
外注費の議論は「1本いくら」に集まりがちですが、判断軸としては不十分です。1本3万円の記事が月100クリックを継続的に生むなら、半年後には1クリックあたりの費用は数十円まで下がります。逆に1本5,000円の記事を50本出して検索クリックがゼロなら、25万円がまるごと無駄になります。
そのため発注後は、本数ではなく「公開した記事が実際に検索から人を連れてきているか」を毎月見る必要があります。Search Consoleとの向き合い方はAIブログの効果測定と分析の手順で具体的に書いています。メディア全体を任せる場合の費用感はオウンドメディア運用代行の費用相場も参考になります。
参考:Mihataが公開している料金
比較材料として、Mihataが実際にサイトで公開している価格も載せておきます(いずれも税別)。
- サポートプラン:月30,000円〜(ブログ記事 月30本/SEO専門チームによる初回設計/半年に1回の指針レビュー/キーワード調査・選定/校閲AIチェック/チャットへの毎日報告/WordPressへの自動投稿/月次SEOレポート)
- 無制限プラン:月50,000円〜(記事数無制限/サポートプランの全機能/月次レビュー・指針更新/GA4・Search Console連携の日次改善/既存記事のリライト・鮮度更新/内部リンク最適化/アイキャッチ画像のAI生成)
月30本で月30,000円は、単純計算で1本あたり1,000円です。これはクラウドソーシングの格安帯に近い数字ですが、内訳はまったく違います。下がる工程(執筆・校閲・入稿・保守)をAIが担い、下がらない工程(狙うキーワードの決定・指針の設計とレビュー)を人が担うという分担でこの価格になっています。逆に言えば、この分担を説明できない安さには理由を確認したほうが良い、というのが私たちの立場です。
サービスの詳細と、対応しているCMS・チャットツールは完全自動AIブログ運用代行のページに記載しています。
まとめ
SEO記事の外注費用の相場は、クラウドソーシングで文字単価0.8〜5円程度、SEO戦略込みの制作会社で1本3万円〜。この差は文字数ではなく作業範囲の差です。AIによって執筆・校閲・入稿のコストは大きく下がりましたが、狙うキーワードの決定と事実確認のコストは下がっていません。見積もりを比べるときは、この「下がらない工程」に誰がいくら払っているのかを見てください。
あわせて、GAS開発の外注費用、AIコンサルの料金体系4種も参考にしてください。
よくある質問
SEO記事の外注費用は1本いくらが相場ですか?
依頼先で大きく変わります。クラウドソーシングでライターに直接依頼する場合はブログ・コラム記事で文字単価0.8円程度から、専門性が高いもので5円超が目安です(ランサーズの発注者向け解説)。SEO戦略の設計まで含めて記事制作会社・SEO会社に依頼する場合は、公開されている価格で1本3万円〜が目安になります。
同じ文字数なのに見積もり金額が10倍違うのはなぜですか?
料金に含まれる作業範囲が違うためです。SEO記事は、キーワード選定・構成設計・執筆・ファクトチェック・CMSへの入稿・公開後の改善という6工程があります。安い見積もりは執筆だけを対象にしていることが多く、残りの工程は発注側の工数として残ります。見積書を比べる前に、6工程のどこまでが含まれるかを確認してください。
AIを使うとSEO記事の外注費用はどこまで下がりますか?
執筆・校閲・CMSへの入稿・既存記事の鮮度更新や内部リンクの張り直しは大きく下がります。一方で、狙うキーワードの決定、数字や固有名詞のファクトチェック、自社の一次情報の提供、公開可否の最終判断はほとんど下がりません。むしろAIを入れたあとはファクトチェックの重要度が上がります。
AIが書いた記事はGoogleにペナルティを受けますか?
Googleは生成AIの使用自体を禁じていません。ただし検索セントラルの文書で、ユーザーへの付加価値なく多数のページを生成することはスケールされたコンテンツの不正使用に関するスパムポリシーに違反する可能性があると明記しています。狙いの決定・事実確認・一次情報の提供を誰かが担っているかどうかが分かれ目になります。
外注した記事の費用対効果はどう判断すればよいですか?
1本あたりの単価ではなく、1クリックあたりの費用で見てください。1本3万円でも月100クリックを継続して生むなら1クリックの費用は数十円まで下がりますし、1本5,000円の記事を50本出して検索クリックがゼロなら25万円が無駄になります。公開後はSearch Consoleで検索クリック数の推移を毎月確認するのが最低ラインです。
Mihataの料金はいくらですか?
サポートプランが月30,000円〜(ブログ記事 月30本、SEO専門チームによる初回設計、半年に1回の指針レビュー、キーワード調査・選定、校閲AIチェック、毎日のチャット報告、WordPressへの自動投稿、月次SEOレポート)、無制限プランが月50,000円〜(記事数無制限、月次レビュー・指針更新、GA4とSearch Console連携の日次改善、既存記事のリライト、内部リンク最適化、アイキャッチ画像のAI生成)です。いずれも税別です。