Mihata
AI活用2026.10.07

Nano Banana 2.1の料金|旧版は10月29日に停止

2026年10月6日、Google が Gemini Nano Banana 2.1(gemini-nano-banana-2.1)を一般提供(GA)にしました。同時に、現行の Nano Banana 2(gemini-3.1-flash-image)に2026年10月29日の停止日が付きました。使っている人にとっては「新しいモデルが出た」話ではなく、23日後に動かなくなるモデルからの移行の話です。

結論を先に書きます。画像1枚あたりの単価はほぼ半額になり、入力トークンの単価は3倍になりました。画像を出す用途なら安くなり、長いプロンプトや大量の参照画像を投げる用途では高くなる可能性があります。以下はすべて Google 公式のリリースノートと料金ページで確認した数字だけで、為替の円換算だけ筆者が付けています。

何が変わったのか(公式の記載)

Google のリリースノートは 10月6日の項で、次のように説明しています。Nano Banana 2.1 は「高効率な画像生成と対話型編集の最新モデル」で、Nano Banana 2 のアップデート版という位置づけです。

Released Gemini Nano Banana 2.1 (gemini-nano-banana-2.1), the latest high-efficiency image generation and conversational editing model. An update to Nano Banana 2 (gemini-3.1-flash-image), it maintains Flash-level speed and cost efficiency while delivering significant improvements in visual quality, prompt adherence, multi-turn character consistency, text rendering, and wide and panoramic aspect ratio generation (1:4, 4:1, 1:8, 8:1) across 1K, 2K, and 4K resolutions.

改善点として挙がっているのは5つです。画質、プロンプトへの忠実さ、複数ターンにわたるキャラクターの一貫性、文字の描画、そして縦長・横長(パノラマ)のアスペクト比(1:4/4:1/1:8/8:1)への対応。解像度は 1K・2K・4K です。

実務で効くのは後ろの2つだと考えています。「同じ人物を別のカットでも同じ顔で出す」のは画像生成でいちばん崩れやすいところで、ここが改善されたと公式に書かれたのは大きい差です。8:1 のような極端な横長は、Web のヒーロー画像やバナーの比率にそのまま使えます。

料金の比較|画像1枚は約半額、入力は3倍

料金ページの数字を並べます。いずれも有料ティア・100万トークンあたりの単価です(両モデルとも無料ティアは「Not available」=無料枠では使えません)。

項目

Nano Banana 2.1(新)

Nano Banana 2(旧・10/29停止)

入力

$1.50(テキスト/画像/動画)

$0.50(テキスト/画像)

出力(テキスト・思考)

$7.50

$3.00

出力(画像)

$30.00

$60.00

トークン単価だけ見ると「入力が3倍、画像出力は半額」です。ただ実務で効くのは、Google が同じページに併記している画像1枚あたりの換算額です。

解像度

2.1(新)

2(旧)

差

0.5K

記載なし

$0.045

—

1K

$0.0336

$0.067

約50%安い

2K

$0.0504

$0.101

約50%安い

4K

$0.0756

$0.151

約50%安い

どの解像度でも1枚あたりはほぼちょうど半額です。1ドル150円で換算すると、1K画像が約5.0円、2Kが約7.6円、4Kが約11.3円になります(為替は執筆時点の概算で、Google の公式表記はドルのみです)。

注意が1つあります。新しい 2.1 の表には 0.5K の行がありません。旧モデルで最小解像度を使ってコストを抑えていた場合、移行先に同じ選択肢が無い可能性があります。0.5K が廃止されたのか、単に料金表に載っていないだけなのかは公式ページから読み取れませんでしたので、ここは断定しません。

自社の使い方でどう変わるか

月に 1K 画像を 5,000枚 生成しているケースで考えます。画像出力ぶんだけなら、旧モデルは $335(約50,000円)、2.1 は $168(約25,000円)で、月あたり約25,000円の差になります。枚数が多いほど効く形です。

逆に注意が要るのは、1枚生成するたびに長い指示文と参照画像を何枚も渡している使い方です。入力単価が$0.50→$1.50と3倍になっているので、入力トークンが出力に対して大きい設計だと、画像ぶんの値下がりを食い潰す可能性があります。移行の前に、自社のログで「1枚あたりの入力トークン数」を1回測ってから判断してください。これは推測ではなく計算で出せます。

Mihata では、こうしたAPIの乗り換え判断や、画像生成を業務フローに組み込むところのお手伝いもしています。記事の途中で恐縮ですが、よろしければご覧いただけたら嬉しいです。

移行の期限は10月29日|旧モデルは止まる

リリースノートの同じ項に、停止の告知が併記されています。

Deprecation announcement: The gemini-3.1-flash-image model is deprecated and will be shut down on October 29, 2026. Migrate to gemini-nano-banana-2.1.

つまりGA と同時に旧モデルの停止日が決まった形です。GA が10月6日、停止が10月29日なので、猶予は23日しかありません。移行先は名指しで gemini-nano-banana-2.1 が指定されています。

やることはモデルIDの差し替えが中心ですが、次の3点は差し替えだけでは済みません。

  • 0.5K を使っていた場合。前述のとおり 2.1 の料金表に 0.5K の行がないため、同じ解像度のまま移れるかを先に確認してください。
  • 入力コストの再計算。入力単価が3倍なので、月額の見積りを作り直す必要があります。
  • 出力画質の変化による後段の影響。文字描画とキャラクター一貫性が変わると、生成画像をそのまま使っている箇所(バナー・サムネイル)の見え方が変わります。差し替え後に目視で1回確認してください。

なお、Google の提供終了スケジュールは期日どおりに表が更新されないことがあります。実際に antigravity-preview-05-2026 は停止日(2026年10月5日)を過ぎても公式の非推奨ページが書き換わっていません。「表がまだ生きているから動いている」と判断するのは危険で、期日は期日として扱うのが安全です。期限管理の考え方はAIモデルの提供終了にどう備えるかにまとめています。

無料では使えない点に注意

料金ページでは、Nano Banana 2.1 の無料ティアは入力・出力ともに「Not available」です。旧モデルも同じく無料ティアはありません。無料で試したい場合は Google AI Studio で動かす形になり、料金ページにも「Can be tested in Google AI Studio」と注記があります。

検索を使った生成(Grounding with Google Web and Image Search)については、月5,000リクエストまで無料で、これは Gemini 3.x 系のモデル全体で共有されます。それを超えると1,000リクエストあたり$14です。

まとめ

  • Nano Banana 2.1(gemini-nano-banana-2.1)は2026年10月6日にGA。
  • 旧 Nano Banana 2(gemini-3.1-flash-image)は2026年10月29日に停止。猶予は23日で、移行先は 2.1 が名指しで指定されている。
  • 画像1枚あたりはどの解像度でもほぼ半額(1K $0.067→$0.0336)。一方で入力単価は$0.50→$1.50の3倍。
  • 改善点は画質・プロンプト忠実性・キャラクター一貫性・文字描画・パノラマ比(1:4/4:1/1:8/8:1)の5つ。
  • 2.1 の料金表に 0.5K の行が無い。廃止か未掲載かは公式から読み取れないため、使っている場合は要確認。

画像生成を業務で使うときの権利関係や社内ルールの作り方はAI画像生成をビジネスで使う方法に、各社のモデルの出入りと期日の一覧は2026年下半期のAIモデル動向にまとめてあります。テキスト側の Flash 系の料金はGemini 3.8 Flashの料金が近い内容です。

よくある質問

Nano Banana 2.1 はいつから使えますか?

2026年10月6日に一般提供(GA)になりました。Google の Gemini API リリースノートに同日付で掲載されています。モデルIDは gemini-nano-banana-2.1 です。

今使っている gemini-3.1-flash-image はいつまで使えますか?

2026年10月29日に停止します。GAの告知と同時に停止日が発表され、移行先として gemini-nano-banana-2.1 が名指しで指定されています。猶予は23日間です。

料金は安くなりますか、高くなりますか?

画像1枚あたりはどの解像度でもほぼ半額です(1K は $0.067 から $0.0336)。ただし入力トークンの単価は $0.50 から $1.50 へ3倍になっています。1枚あたりの入力トークンが多い使い方だと、合計では高くなる可能性があるため、自社のログで入力トークン数を測ってから判断してください。

無料で使えますか?

料金ページでは Nano Banana 2.1 の無料ティアは入力・出力ともに「Not available」と記載されています。試すだけであれば Google AI Studio で動かせると注記されています。

0.5K の解像度は使えますか?

2026年10月7日時点で、Nano Banana 2.1 の料金表には 0.5K の行がありません(旧モデルにはありました)。廃止されたのか料金表に未掲載なだけなのかは公式ページから読み取れなかったため、断定できません。0.5K を使っている場合は移行前に確認してください。

何が改善されたのですか?

公式の記載では、画質、プロンプトへの忠実さ、複数ターンにわたるキャラクターの一貫性、文字の描画、そして縦長・横長(1:4/4:1/1:8/8:1)のアスペクト比対応の5点です。解像度は 1K・2K・4K に対応します。

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