2026年の秋、夏時間(サマータイム)が終わって「冬時間」に戻る日は、欧州と米国で1週間ずれています。日本は夏時間がないので、相手の国が切り替わった日から時差だけが1時間広がります。この記事では、2026年の具体的な日付、日本時間で何時に切り替わるか、主要都市の時差を一枚の表にまとめました。
結論:冬時間2026は欧州10月25日、米国11月1日から
欧州(EU加盟国・イギリス)は2026年10月25日(日)、米国は2026年11月1日(日)に夏時間が終わります。どちらも法律で「何月の第何日曜」と決まっていて、2026年の暦に当てはめるとこの日付になります。なお「冬時間」は日本での通称で、正式には各国の標準時に戻ることを指します。
- 欧州:2026年10月25日(日)協定世界時(UTC)1時=日本時間10月25日 10:00に一斉に切り替え
- 米国:2026年11月1日(日)各地の現地時刻 午前2時。日本時間では東部(ニューヨーク)が11月1日 15:00、西部(ロサンゼルス)が18:00と、西へ行くほど遅れて切り替わる
- 日本:夏時間なし。明治19年勅令第51号で定めた東経135度の時刻(UTC+9)が一年中の標準時
根拠は次の条文です。EUは夏時間に関する指令 2000/84/ECで、終わりの日時を次のように定めています。
From 2002 onwards, the summer-time period shall end, in every Member State, at 1.00 a.m., Greenwich Mean Time, on the last Sunday in October.
2026年10月の最終日曜は25日です。EUを離脱したイギリスも同じ日で、英国政府の案内は2026年の「Clocks go back」を25 Octoberとしています。
米国は合衆国法典 15 U.S.C. §260aで、夏時間を「3月の第2日曜 午前2時から11月の第1日曜 午前2時まで」と定めています。2026年11月の第1日曜は1日で、米国国立標準技術研究所(NIST)も「2026年の夏時間は3月8日から11月1日の午前2時(現地時刻)まで」と明記しています。
主要都市と日本の時差 早見表(夏時間中→冬時間後)
「時差」は日本時間との差です。マイナスは日本より遅れている(日本のほうが先に日付が進む)ことを表します。各都市の時刻のルールは、OSやブラウザが使っているIANAのタイムゾーンデータベースの定義で計算し、上の公式発表と一致することを確かめました。
都市 | 切り替え(現地) | 日本時間での切り替え | 夏時間中の時差 | 冬時間後の時差 |
|---|---|---|---|---|
ロンドン | 10月25日 2:00→1:00 | 10月25日 10:00 | −8時間 | −9時間 |
パリ・ベルリン | 10月25日 3:00→2:00 | 10月25日 10:00 | −7時間 | −8時間 |
ニューヨーク | 11月1日 2:00→1:00 | 11月1日 15:00 | −13時間 | −14時間 |
シカゴ | 11月1日 2:00→1:00 | 11月1日 16:00 | −14時間 | −15時間 |
デンバー | 11月1日 2:00→1:00 | 11月1日 17:00 | −15時間 | −16時間 |
ロサンゼルス | 11月1日 2:00→1:00 | 11月1日 18:00 | −16時間 | −17時間 |
ホノルル | 切り替えなし | — | −19時間 | −19時間 |
フェニックス(アリゾナ州の大部分) | 切り替えなし | — | −16時間 | −16時間 |
シドニー | 2026年10月4日に夏時間開始 | 10月4日 1:00 | +1時間(開始前) | +2時間(開始後) |
オークランド | 2026年9月27日に夏時間開始 | 9月26日 23:00 | +3時間(開始前) | +4時間(開始後) |
ハワイとアリゾナ州の大部分は、米国運輸省が夏時間を実施しない地域として挙げているため、一年中時差が変わりません。米国の中でも「11月1日にずれる相手」と「ずれない相手」がいる点に注意してください。
欧州だけ先に戻る1週間(10月25日〜31日)に起きること
2026年10月25日から31日までの1週間は、欧州だけが冬時間、米国はまだ夏時間という状態になります。この週に限って、ふだんの時差の感覚が通用しません。
日本から見ると欧州だけ1時間遠くなる
この週、日本とロンドンの時差は9時間、パリ・ベルリンとは8時間に広がります。一方でニューヨークとは13時間のままです。その結果、ニューヨークとロンドンの時差はふだんの5時間から4時間に縮みます。米欧の間で1時間ずれるので、日本から見ても「ロンドンは今何時?」の暗算がこの週だけ外れます。暗算に頼りがちな人は、夏時間の切り替わり日をまたぐと時差計算が1時間ずれる理由も合わせて押さえておくと安心です。
米欧日の3拠点会議はこの週だけずれる
3拠点の定例会議では、どの都市の時刻で予定を固定しているかで、ずれる人が変わります。2つのパターンを計算すると次のとおりです。
期間 | NY 9:00固定の会議を各地で見ると | 日本 22:00固定の会議を各地で見ると |
|---|---|---|
〜10月24日(双方とも夏時間) | ロンドン14:00/ベルリン15:00/東京22:00 | NY 9:00/ロンドン14:00/ベルリン15:00 |
10月25日〜31日(欧州のみ冬時間) | ロンドン13:00/ベルリン14:00/東京22:00 | NY 9:00/ロンドン13:00/ベルリン14:00 |
11月1日〜(双方とも冬時間) | ロンドン14:00/ベルリン15:00/東京23:00 | NY 8:00/ロンドン13:00/ベルリン14:00 |
ニューヨーク時刻で固定した会議は、この1週間だけ欧州側が1時間早くなり、11月からは日本側だけが1時間遅くなります。日本時刻で固定した会議は、10月25日に欧州側、11月1日に米国側が、それぞれ1時間早まります。切り替え週の会議は、参加者全員の現地時刻を一度並べて確かめるのが確実です。複数都市を同時に見たいときは、複数タイムゾーンを並べて表示できる世界時計を使うと一目で分かります。
2027年春は逆に「米国だけ先に進む」2週間がある
春は順番が逆です。米国は2027年3月14日(3月の第2日曜)、欧州は2027年3月28日(3月の最終日曜)に夏時間が始まります。英国政府の案内でも2027年の「Clocks go forward」は28 Marchです。3月14日から27日までの2週間は、米国だけが夏時間になり、米欧の時差がまた1時間縮みます。
南半球は逆に夏時間が始まっている
オーストラリアの一部とニュージーランドは季節が逆なので、北半球が冬時間に戻るこの時期に夏時間が「始まる」側です。2026年はすでに切り替わっています。
- ニュージーランド:内務省(DIA)によると、2026年9月27日 午前2時に開始し、2027年4月4日 午前3時に終了。オークランドと日本の時差は+3時間から+4時間に
- オーストラリア:ニューサウスウェールズ州政府によると、2026年10月4日 午前2時に開始し、2027年4月4日 午前3時に終了。シドニーと日本の時差は+1時間から+2時間に
オーストラリアで夏時間を実施するのは、ニューサウスウェールズ州・ビクトリア州・南オーストラリア州・タスマニア州・首都特別地域です。クイーンズランド州(ブリスベン)・西オーストラリア州(パース)・北部準州(ダーウィン)は実施しません(同州政府の案内による)。同じオーストラリアでも、シドニーとブリスベンの間にこの期間だけ1時間の時差ができます。
会議・中継・株式市場の時間はこう動く
海外との定例会議
相手の現地時刻で決まっている定例会議は、相手が冬時間に戻ると日本時間で1時間遅くなります。たとえばニューヨーク時間の朝9時の会議は、10月までは日本時間22時、11月2日(月)以降は23時です。ロンドン時間の朝9時の会議なら、日本時間17時から18時に動きます。
海外スポーツ・ドラマの配信時刻
現地時刻で放送・配信が決まっている番組や試合も同じで、日本時間では1時間遅くなります。米国東部時間20時の番組なら、夏時間中は日本時間の翌朝9時、11月1日以降は翌朝10時です。ただし配信サービスによっては日本時間で公開時刻を固定していることもあるので、各サービスの番組表で確認してください。
ニューヨーク証券取引所の取引時間(日本時間)
NYSEの通常取引(Core Trading Session)は米国東部時間で9:30〜16:00です。日本時間に直すと、夏時間中は22:30〜翌5:00、2026年11月2日(月)の取引からは23:30〜翌6:00になります。欧州だけが冬時間の10月26日〜30日の週は、まだ22:30開始のままです。
相手都市の現在時刻を、作業中も手元で大きく表示しておきたい方へ。私たちが作っている無料の集中時計は、設定の「タイムゾーン」で都市を1つ選ぶと、その都市の現地時刻に表示が切り替わります(ニューヨーク・ロンドン・パリ・シドニーなど22都市)。ブラウザが持つタイムゾーン情報で計算するので、夏時間の切り替えもそのまま反映されます。よろしければ使ってみてください。
夏時間はなくならないのか(2026年10月時点の状況)
米国でもEUでも夏時間の廃止・恒久化の議論は続いていますが、2026年秋の切り替えは従来どおり行われます。2026年10月18日時点で、公式記録を確認した結果は次のとおりです。
米国:恒久夏時間法案は下院を通過、上院で止まっている
夏時間を恒久化する「Sunshine Protection Act of 2025」(H.R.139)は、2026年7月14日に下院で308対117で可決されました。翌15日に上院の商業・科学・運輸委員会に付託されたのが最新の動きで、上院での可決や大統領の署名には至っていません。上院側の同名法案(S.29)も、2025年1月に委員会へ付託されたままです。法律にならない限り、上の15 U.S.C. §260aのとおり11月1日に標準時へ戻ります。
EU:2018年の時刻変更廃止案は理事会の立場待ち
欧州委員会は2018年に季節ごとの時刻変更をやめる指令案(COM(2018)639)を出し、欧州議会は2019年3月に第1読会で可決しました。しかし欧州議会の立法記録では、手続きの段階は今も「Awaiting Council's 1st reading position」(加盟国で構成する理事会の立場待ち)です。現行の指令 2000/84/ECが有効なので、10月25日の切り替えも予定どおりです。
切り替えでずれないための備え
- カレンダーの予定はタイムゾーン付きで登録する:Googleカレンダーでは、招待した相手が別のタイムゾーンにいる場合、相手にはその現地タイムゾーンで予定が表示されます(Googleカレンダー ヘルプ)。「日本時間で22時」とメモ書きしただけの予定は、相手側の切り替えに追従しません。表示がずれて見えるときの直し方はGoogleカレンダーの時間がずれるときのタイムゾーン設定の見直しにまとめています。
- 定例会議は主催者のタイムゾーン基準で動くと覚えておく:上の表のとおり、誰の時刻で固定されているかで、1時間ずれるのが自分か相手かが決まります。切り替え前に主催者のタイムゾーンを確認しておくと、当日の遅刻・早着を防げます。
- スマホ・PCの日時は「自動設定」にしておく:OSの日時とタイムゾーンを自動にしていれば、海外出張中でも切り替えは端末が行います。時刻を手動で合わせている端末は切り替わらないので注意してください。PC側の確認方法はパソコンの時計がずれるときのタイムゾーン・夏時間の確認手順を参照してください。
- 切り替え週(10月25日〜11月1日)の予定は事前に一覧で見直す:特に米欧日の3拠点が絡む会議と、現地時刻で決まっている締め切りは、前の週のうちに相手の現地時刻と並べて確認しておくと安心です。
まとめ
2026年の冬時間は、欧州が10月25日(日)、米国が11月1日(日)から始まります。日本との時差はそれぞれ1時間広がり、ロンドンは9時間、ニューヨークは14時間、ロサンゼルスは17時間になります。その間の10月25日〜31日は欧州だけが先に戻るため、米欧日の会議がこの週だけずれます。南半球のシドニー・オークランドは逆に夏時間に入っていて、日本との時差は2時間・4時間です。
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よくある質問
2026年の冬時間はいつから始まりますか?
欧州(EU加盟国とイギリス)は2026年10月25日(日)、米国は2026年11月1日(日)から冬時間(標準時)に戻ります。日本時間では欧州が10月25日10時、ニューヨークが11月1日15時に切り替わります。
冬時間になると日本との時差は何時間になりますか?
それぞれ1時間広がり、ロンドンは9時間、パリ・ベルリンは8時間、ニューヨークは14時間、シカゴは15時間、ロサンゼルスは17時間になります。ハワイとアリゾナ州の大部分は夏時間を実施しないため変わりません。
10月25日から31日の週は何に気をつければいいですか?
欧州だけが冬時間に戻り米国はまだ夏時間なので、ニューヨークとロンドンの時差が5時間から4時間に縮みます。米欧日の3拠点会議はこの週だけ各地の時刻がずれるため、参加者全員の現地時刻を並べて確認してください。
アメリカの夏時間は2026年で廃止されますか?
2026年10月18日時点では廃止されていません。恒久夏時間法案H.R.139は2026年7月14日に下院を通過しましたが、上院の委員会に付託されたままで法律になっていないため、2026年11月1日に従来どおり標準時へ戻ります。
オーストラリアやニュージーランドの時差はどう変わりますか?
南半球は逆に夏時間が始まる側です。ニュージーランドは2026年9月27日、シドニーなどオーストラリア南東部は10月4日に夏時間に入り、日本との時差はオークランドが4時間、シドニーが2時間になっています。ブリスベンなどクイーンズランド州は夏時間を実施しません。