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仕事効率化(DX)2026.08.16

パソコンの時計がずれる原因と直し方|Windows/Mac【2026】

パソコンの時計が数分ずれている、起動するたびに日付が戻る、1時間ちょうどずれる——どれも原因が違い、直し方も違います。この記事では、症状から原因を切り分け、Windows と Mac それぞれの具体的な手順で直すところまでを、公式ドキュメントの記載に沿って整理します。

先に結論です。パソコンの時計がずれる原因は、大きく4系統に分かれます。①インターネット時刻同期(NTP)が効いていない、②タイムゾーンや夏時間の設定違い、③マザーボードのボタン電池(CMOS電池)の消耗、④Linux とのデュアルブートや仮想マシンでのハードウェアクロック解釈の食い違い、です。Windows をお使いなら、まず「設定 > 時刻と言語 > 日付と時刻」で「時刻を自動的に設定」をオンにし、「今すぐ同期」を押す——ここまでで大半のケースは解決します。それでも戻ってしまう場合は、ソフトではなくハードや社内ネットワーク側の問題を疑う段階に入ります。

症状から原因を切り分ける

やみくもに設定を触る前に、「どんなずれ方か」を見てください。ずれ幅とタイミングだけで、原因はかなり絞り込めます。数秒〜数分の緩やかなずれと、起動のたびに数年前に戻るような大きなずれとでは、まったく別の問題です。下の表で自分の症状に近い行を探してから、対応する章へ進んでください。

症状

考えられる原因

まず試すこと

数秒〜数分ずつ、じわじわずれる

時刻同期が効いていない/同期間隔が長い

「時刻を自動的に設定」をオン+「今すぐ同期」

ちょうど1時間ずれる

夏時間(サマータイム)や地域設定の不一致

タイムゾーンを日本(UTC+9、大阪、札幌、東京)に固定

ちょうど9時間ずれる

ハードウェアクロックを UTC と解釈している

デュアルブート/仮想マシンの設定を確認

起動のたびに時刻・日付がリセットされる

CMOS電池(ボタン電池)の消耗

電池交換、BIOS/UEFI の時刻を再設定

「今すぐ同期」を押すと失敗する

Windows Time サービス停止/NTP がネットワークで遮断

W32Time の状態と時刻サーバーを確認

スリープ復帰後だけずれている

復帰時に再同期が走っていない

手動で同期し、同期サーバーを変更

なお、パソコンだけでなくスマートフォンの時計もずれている場合は、端末側ではなく回線・地域設定が共通の原因になっていることがあります。その場合はスマホの時計がずれるときの直し方も併せて確認してみてください。

Windowsで時刻を直す手順

Windows 11/10 の基本操作は同じです。「スタート > 設定 > 時刻と言語 > 日付と時刻」を開き、「時刻を自動的に設定」をオンにします。続けて「タイムゾーンを自動的に設定する」もオンにするか、オフのまま「タイム ゾーン」で「(UTC+09:00) 大阪、札幌、東京」を選びます。同じ画面にある「今すぐ同期」を押すと、その場でインターネット時刻サーバーと同期されます(Windows で時刻、日付、タイム ゾーンの設定を構成する - Microsoft サポート)。

タイムゾーンと夏時間を先に確認する

「ちょうど1時間ずれる」ときは、時刻同期ではなくタイムゾーン側の問題です。日本には夏時間がないため、「夏時間を自動的に調整する」が有効でも本来影響しませんが、タイムゾーンが海外の都市になっていると1時間単位のずれが出ます。VPN や海外拠点との接続後にずれ始めた場合は、位置情報から自動判定するタイムゾーン設定が誤作動している可能性を疑ってください。

「今すぐ同期」が失敗するとき

同期に失敗する場合、時刻同期を担う Windows Time サービス(W32Time)が止まっていることがあります。コマンド プロンプトを管理者として実行し、net stop w32timenet start w32time でサービスを入れ直したうえで、w32tm /resync を実行すると強制的に同期できます。現在の設定を見たいときは w32tm /query /configuration が使えます(Windows Time Service Tools and Settings - Microsoft Learn)。

それでも失敗するなら、同期先のサーバーを変えてみる価値があります。既定の time.windows.com のほかに、情報通信研究機構(NICT)が公開する ntp.nict.jp が使えます。NICT の公開 NTP は日本標準時に直結した stratum 1 で、通常時の精度は10マイクロ秒以内、ポートは UDP 123 です(公開 NTP サービス - NICT)。設定は「コントロール パネル > 日付と時刻 > インターネット時刻」タブの「設定の変更」から、サーバー名を入力して「今すぐ更新」で行います。

Macで時刻を直す手順

Mac は「システム設定 > 一般 > 日付と時刻」を開き、「日付と時刻を自動的に設定」をオンにします。その右にある「設定」をクリックすると時刻サーバ(ネットワークタイムサーバ)を入力でき、社内サーバーや ntp.nict.jp を指定して「完了」を押せば反映されます。同じ画面の「現在の位置情報に基づいて、時間帯を自動的に設定」をオンにしておくと、タイムゾーンのずれも防げます(Macで日付と時刻を自動的に設定する - Apple サポート)。

Mac で「日付と時刻を自動的に設定」がグレーアウトして触れない場合は、設定がロックされているか、管理者権限がないアカウントで操作しています。会社支給の端末では MDM(端末管理)で時刻サーバが固定されていることもあるため、その場合は情報システム担当に確認してください。

同期しても直らない/起動のたびに戻るとき

ここからはソフト側では解決しない領域です。電源を切るたびに時刻が大きく戻る、日付が製造年のような過去に飛ぶ——この症状はほぼマザーボードのボタン電池(CMOS電池)の消耗です。パソコンは電源オフ中もこの電池でリアルタイムクロックを動かしており、切れると BIOS/UEFI に保持した時刻が失われます。デスクトップなら CR2032 などの交換で直りますが、ノートPCは分解が必要な機種も多く、保証やメーカー修理の対象になるかを先に確認したほうが安全です。

社内ネットワークで全員の時計がずれている場合は、ファイアウォールが NTP(UDP 123)を外向きに遮断している可能性があります。この構成自体は珍しくなく、代わりに社内の時刻サーバーを配布しているのが通常です。個人で外部 NTP を指定しても通らないため、情報システム部門に「どの時刻サーバーを見るべきか」を確認するのが正解です。

Linux とのデュアルブートや仮想マシンでちょうど9時間ずれる場合は、ハードウェアクロックの解釈違いが原因です。Windows は既定でハードウェアクロックをローカル時刻として扱い、Linux や macOS は UTC として扱うため、片方を起動するたびに時差分だけ書き換えられてしまいます。実務上は Linux 側を「RTC はローカル時刻」に合わせるほうが手軽で安定します(UbuntuTime - Ubuntu Community Help Wiki)。

時計のずれが実務で起こすトラブル

「数分くらい平気」と思われがちですが、時刻はシステムの信頼の土台なので、ずれの影響は思わぬ形で出ます。まず勤怠打刻。クラウド勤怠はサーバー側の時刻を使うことが多い一方、記録の突合や提出資料の作成では手元の時刻を見てしまい、数分単位の食い違いが生まれます。

より厄介なのが証明書エラーです。TLS 証明書には有効期間があり、端末の時計が未来や過去に飛んでいると「証明書はまだ有効ではありません」といった警告でサイトが開けなくなります。ログインできない、更新が落ちてくる、といった不調が同時多発するときは、まず時計を疑うのが近道です。また、オンライン会議・オンライン試験・予約システムでは、手元の時計が数分進んでいるだけで「まだ入室できない」「終了時刻を勘違いする」といった実害につながります。

ブラウザのタイマーが裏で遅れる仕組みも知っておくと、ブラウザ上の計測がずれる理由を切り分けやすくなります。OS の時計の問題なのか、ブラウザ側の挙動なのかを分けて考えられるからです。

ブラウザで「今の時刻」をすぐ確かめる

設定を直したあと、大きく見やすい時計で結果を確認したいときに使えるのが、Mihata の無料 Web アプリ「集中時計」です。ブラウザで開くだけでインストール不要、全画面のデジタル時計として秒まで表示でき、ポモドーロタイマーやストップウォッチ、世界時計も備えています。デスクの端末やサブモニターに出しておけば、時刻の確認と作業の時間管理を1画面で済ませられます。

ただし、正直にお伝えしておくべき制約があります。集中時計が表示しているのは端末(ブラウザ)の OS 時刻であり、NTP サーバーから正しい時刻を取得して配信しているわけではありません。つまり、パソコンの時計がずれていれば、集中時計もずれた時刻をそのまま大きく表示します。正しさの検証には使えず、あくまで「直したあとの表示確認」「作業中の見やすい時計」としてお使いください。正確な現在時刻を知りたいときは、NICT の日本標準時ページなど時刻配信を目的としたサービスをご利用ください。

用途に応じて、パソコンで大きな時計を全画面表示する方法や、Windowsでブラウザをデスクトップ時計にする手順もまとめています。常時表示の運用まで含めて整えたい方はそちらが参考になります。

OS標準の時計に秒数まで表示させたい場合は、時計に秒を表示する方法(Windows 11・Mac)で設定手順をまとめています。時刻を直したあとのズレ確認にも役立ちます。

まとめ:確認は上から順に

迷ったら、①「時刻を自動的に設定」と「今すぐ同期」、②タイムゾーンの確認、③同期に失敗するなら W32Time と時刻サーバーの変更、④起動のたびに戻るなら CMOS電池、⑤社内ネットワークなら NTP 遮断の確認、という順番で潰していけば、ほとんどのケースは特定できます。逆に、いきなりレジストリや BIOS を触るのは遠回りです。

時計のずれのように、原因が複数レイヤーにまたがる不調は、社内で「なんとなく再起動」で流されがちです。Mihata では中小企業向けに、こうした業務まわりのIT・AI活用のご相談も承っています。貴社の環境で切り分けが進まない場合は、状況を伺ったうえで一緒に整理いたします。

よくある質問

パソコンの時計が毎回1時間ずれるのはなぜですか?

時刻同期ではなくタイムゾーンや夏時間の設定が原因である可能性が高いです。日本には夏時間がないため、タイムゾーンが海外の都市になっていないかを確認し、(UTC+09:00) 大阪、札幌、東京 に設定してください。

起動するたびに日付がリセットされます。原因は何ですか?

マザーボードのボタン電池(CMOS電池)の消耗がほぼ原因です。電源オフ中の時刻保持ができなくなっているため、電池交換とBIOS/UEFIでの時刻再設定で解決します。ノートPCは分解が必要な機種もあるため、メーカー修理も検討してください。

「今すぐ同期」を押しても同期に失敗します。

Windows Time サービス(W32Time)が停止しているか、ネットワークがNTP(UDP 123)を遮断している可能性があります。管理者権限のコマンド プロンプトで net stop w32time、net start w32time、w32tm /resync を試し、それでも失敗する場合は社内の情報システム部門に時刻サーバーを確認してください。

Macで時刻を自動設定にする場所はどこですか?

システム設定を開き、一般 の中の 日付と時刻 です。日付と時刻を自動的に設定 をオンにし、右の 設定 からネットワークタイムサーバを指定できます。時間帯も位置情報に基づく自動設定をオンにしておくと安全です。

集中時計を見れば正しい時刻がわかりますか?

いいえ。集中時計は端末のOS時刻をそのまま大きく表示するWebアプリで、NTPサーバーから正しい時刻を配信するものではありません。パソコンの時計がずれていれば同じようにずれて表示されるため、設定を直したあとの確認用としてお使いください。

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