先に結論です。iPhone の「時計」は Apple が「削除できる内蔵アプリ」として名前を挙げている1本ですが、実際に消えている例は少なく、多くはホーム画面から見えなくなっているだけです。まずホーム画面の中央あたりを下にスワイプして「時計」と入力し、次に全ページ左にスワイプしてアプリライブラリを確認してください。それで出ない原因は、スクリーンタイムの「許可されたアプリと機能」でオフになっているか本当に削除したかのほぼ2つで、後者でも App Store の「Clock」(Apple 提供・無料)から戻せます。以下は iPhone ユーザガイド iOS 26 版で確認した手順です。
まず30秒で「消えた」のか「隠れている」のかを分ける
アラームが鳴らずに困っていると、つい設定を触り回したくなります。けれど先にやるべきは、アイコンが無いこと以外に何も分かっていない状態から抜け出すことです。下の2つは副作用がなく、30秒で終わります。
検索で呼び出す(10秒)
Apple の「iPhone のホーム画面でアプリが見つからない場合」でも、まず検索を使うよう案内されています(2026年9月21日更新の記述)。
- ホーム画面の中央あたりから下にスワイプする。iOS 16 以降なら、ホーム画面の下部にある「検索」をタップしてもよい
- 検索フィールドに「時計」と入力する
- アイコンが出たらタップして開く。アラームが残っているかもここで分かる
ここに出れば、アプリは端末にあります。あとはアイコンを押さえたまま、置きたいページまでドラッグするだけです。
アプリライブラリで探す(20秒)
アプリライブラリは、インストール済みのアプリがカテゴリ別に自動で並ぶ一覧です。
- ホーム画面のページをすべて左にスワイプしてアプリライブラリを表示する
- 画面上部の検索フィールドをタップして「時計」と入力する。上下にスクロールして五十音・アルファベット順のリストを見てもよい
- 見つけたらアイコンが波打つまで押さえたままにし、指を放すとホーム画面に移動できる
なお「設定」>「ホーム画面とアプリライブラリ」が「アプリライブラリのみ」になっていると、新しく入れたアプリはホーム画面に並びません。
上から順に試す手順(所要と副作用)
上の2つで見つからなかった場合は、影響の小さいものから番号の順に試してください。
順 | やること | 所要 | 副作用 |
|---|---|---|---|
1 | ホーム画面を下にスワイプして「時計」で検索 | 10秒 | なし |
2 | アプリライブラリ(全ページ左にスワイプ)の検索フィールドで探す | 20秒 | なし |
3 | 「設定」>「検索」で時計を選び「検索でアプリを表示」をオン | 30秒 | 検索結果に時計が出るようになるだけ |
4 | フォルダの中・隣のページを目で確認する | 30秒 | なし |
5 | 非表示にしたホーム画面のページを表示に戻す | 1分 | 隠していたページがまた現れる |
6 | 集中モードに割り当てたホーム画面の指定を外す | 1分 | 集中モード中にページを絞る効果が無くなる |
7 | スクリーンタイムの「許可されたアプリと機能」で時計をオン | 1分 | スクリーンタイム・パスコードが必要。意図して掛けた制限が外れる |
8 | App Store で「Clock」を再ダウンロード | 1〜2分 | 削除時に消えたアラームなどのデータは戻らない |
9 | 「ホーム画面のレイアウトをリセット」 | 1分 | 内蔵アプリが元の配置に戻る。自分で作った並びは失われる |
原因別の直し方
検索にだけ出てこない(設定>検索)
アプリは入っているのに検索に出ない状態は、設定で作れます。ユーザガイドには「『設定』>『検索』と選択」し、「アプリをタップしてから、『検索でアプリを表示』をオンまたはオフにします」とあります。
フォルダの中・別のページ・非表示のページ
いちばん多いのがこれです。時計はフォルダに放り込まれていることがあり、閉じた状態の小さなアイコンでは判別しづらいです。さらにホーム画面のページ自体を隠せます。手順はこうです。
- ホーム画面の壁紙を、アイコンが波打つまでタッチして押さえたままにする
- 画面下部にあるドットをタップする
- ページのサムネールが並び、その下にチェックマークが付く。チェックが外れているページをタップして戻す
- Face ID 搭載モデルは「完了」をタップ、それ以外はホームボタンを2回押す
ユーザガイドには「ホーム画面のページが非表示の場合、App Store からダウンロードした新しいアプリは、ホーム画面ではなくアプリライブラリに追加されることがあります」とも書かれています。
集中モードでホーム画面が切り替わっている
集中モードは、オンのあいだ表示するホーム画面のページを指定できます。ユーザガイドの表現では「気を散らすものを制限するために集中モードがオンのときに切り替えるページを、カスタマイズしたロック画面またはホーム画面から選択します」。仕事用の集中モードに1ページだけ割り当てていると、その間は時計が見えません。「設定」>「集中モード」で該当モードを開き、ホーム画面の指定を見直してください。時間帯や場所で見える・見えないが変わるなら、まずここです。
スクリーンタイムで非表示になっている
いちばん見落とされるのがこれです。iOS 26 のユーザガイドはこの操作を「ホーム画面からアプリまたは機能を削除する」と説明しつつ、「アプリをオフにすると、削除はされずに、オンに戻すまで一時的にホーム画面に表示されなくなります」と書いています。アイコンは消えるのに、端末からは消えていません。
- 「設定」>「スクリーンタイム」をタップする(お子様の端末なら、続けてお子様の名前をタップ)
- 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップし、オンになっているか確認する
- 「許可されたアプリと機能」をタップし、「時計」をオンに戻す
この画面はスクリーンタイム・パスコードで守られている場合があり、分からないときは設定を掛けたご家族に確認してください。項目名は iOS 26 で確認した表記です。前の版では「許可されたApp」のように App 表記で出ることがあります。
本当に削除していた(App Store から戻す)
「時計」は、Apple が削除可能な内蔵アプリとして列挙しているアプリのひとつです(ブック、計算機、カレンダー、時計、コンパス、連絡先……と並ぶリストの中にあります)。ホーム画面でアイコンを長押しし「アプリを削除」→「アプリを削除」まで進めていれば、端末から消えています。長押しメニューの「ホーム画面から取り除く」を選んだだけなら削除ではなく、アプリライブラリに残ります。
戻し方は2通りです。1つは App Store で名前を検索する方法で、日本の App Store でも掲載名は「Clock」(販売元 Apple、無料)です。もう1つは履歴からで、こちらが確実です。App Store 上部のアカウントのアイコンをタップし、「アプリと購入履歴」→「あなたのアプリ」→「この iPhone 上にない」と進んで、再ダウンロードのボタンをタップします。
1つ正直に書いておきます。Apple は内蔵アプリの削除について「関連するユーザデータや構成ファイルも削除されます」「ほかのシステム機能に影響する場合もあります」と注意していますが、時計を削除したときにセット済みのアラームがどうなるかは公式の記述を確認できていません。アラームは控えておき、戻したあとに自分の目で確かめてください。
「ホーム画面のレイアウトをリセット」は最後に
どうしても見つからないときは、ホーム画面の並びを初期状態に戻せます。「設定」→「一般」→「転送または iPhone をリセット」→「リセット」と進み、「ホーム画面のレイアウトをリセット」を選びます。iOS 26 のユーザガイドの説明は「ホーム画面上の内蔵アプリを元の配置に戻します」で、写真やメッセージは消えません。
ただし自分で作り込んだ配置は失われます。フォルダの扱いやダウンロードしたアプリの並び順については、iOS 26 の記述では確認できていません。表の1〜8を全部試してからで十分です。
時計には当てはまらない原因(ここで迷わないために)
iOS 18 以降、アプリをロックしたり非表示にしたりできるようになり、非表示にしたアプリはアプリライブラリ下部の「非表示」フォルダに移ります。これが原因だと思って探す人が多いのですが、時計には当てはまりません。ユーザガイドは「最初からインストールされているアプリは非表示にできません。非表示にできるのは、App Store から別途ダウンロードしたアプリのみです」と明記し、ロックについても「『計算機』、『カメラ』、『時計』、『連絡先』……など、iPhone に付属している一部のアプリはロックできません」と名指しで除外しています。「非表示」フォルダは開かなくて大丈夫です。
なお、アイコンではなく画面上部の時刻表示が消えたのなら原因も対処も別物で、ステータスバーの時刻が消えたときの確認手順にまとめています。寝室で時刻を出しっぱなしにしたいなら常時表示ディスプレイで時計を出す設定、置き直すならホーム画面に時計ウィジェットを追加する手順が近い話です。
アラームだけ今すぐ鳴らしたいとき
復旧は後でいいから、とにかく明日の朝起きたい。そういうときは代わりの手段を先に押さえておくほうが確実です。
- Siri に頼む。ユーザガイドには「朝7時にアラームを設定して」という例が載っています。ただし Siri のアラームは時計アプリのものなので、削除した状態でも成立するかは確認できていません
- ブラウザのアラームを使う。入れ直しが要らず、パソコンでも同じに使えます。使い方は無料のオンラインアラームで時刻を指定する方法にまとめました
- 計測を出しっぱなしにしたいならiPhone のストップウォッチを画面に表示し続ける方法も使えます
アイコンはあるのに鳴らない場合は別の問題で、音量・集中モード・サウンドの設定が疑わしいです。切り分け方はタイマーやアラームが鳴らないときの切り分けに書いています。
私たちもブラウザで動く時計を作っていて、アプリを入れ直せない場面の受け皿に使っています。記事の途中で恐縮ですが、急ぎのときに役立つかもしれません。
まとめ
順番どおりに進めてください。①ホーム画面を下にスワイプして「時計」で検索。②全ページ左スワイプでアプリライブラリを開き、上部の検索フィールドで探す。③出ないなら「設定」>「検索」の「検索でアプリを表示」を確認。④フォルダの中・隣のページ・非表示にしたページを見る。⑤時間帯で変わるなら「設定」>「集中モード」のホーム画面指定を外す。⑥「設定」>「スクリーンタイム」>「コンテンツとプライバシーの制限」>「許可されたアプリと機能」で時計をオンに戻す。⑦それでも無ければ削除済みなので、App Store の「Clock」か購入履歴から再ダウンロード。⑧最後の手段が「ホーム画面のレイアウトをリセット」。アプリライブラリの「非表示」フォルダは内蔵アプリに効かないので見なくて大丈夫です。削除時のアラームの扱いとリセット時のフォルダの行き先は公式の記述を確認できていないため、戻したあとにご自身の目で確かめてください。
よくある質問
iPhone の「時計」アプリは本当に削除できるのですか。
できます。Apple は iPhone から削除できる内蔵アプリを一覧で示しており、その中に「時計」が含まれています。ホーム画面でアイコンを長押しし「アプリを削除」と進めると端末から消えます。同じ長押しメニューの「ホーム画面から取り除く」を選んだ場合は削除ではなく、アプリライブラリに残ります。
削除した時計アプリはどうやって戻しますか。
App Store から入れ直します。日本の App Store でも掲載名は「Clock」(販売元 Apple、無料)です。確実なのは履歴からで、App Store の画面上部のアカウントのアイコンをタップし、「アプリと購入履歴」→「あなたのアプリ」→「この iPhone 上にない」と進んで再ダウンロードのボタンをタップします。
削除していないのにアイコンだけ消えました。
スクリーンタイムの「コンテンツとプライバシーの制限」で「許可されたアプリと機能」の時計がオフになっている可能性が高いです。Apple の説明では、オフにしたアプリは削除されず、オンに戻すまで一時的にホーム画面に表示されなくなります。ほかにフォルダの中、非表示にしたホーム画面のページ、集中モードに割り当てたページも疑ってください。
アプリライブラリの「非表示」フォルダに入っていませんか。
時計は入りません。Apple は「最初からインストールされているアプリは非表示にできません」と明記しており、ロックについても計算機・カメラ・時計・連絡先などを名指しで除外しています。非表示フォルダは App Store から入れたアプリ専用なので、時計探しでは確認しなくて大丈夫です。
アラームだけ今すぐ必要です。どうすればいいですか。
ブラウザのアラームが手早く、アプリの入れ直しを待たずに使えます。Siri に「朝7時にアラームを設定して」と頼む方法も公式に案内されていますが、時計アプリを削除した状態でも成立するかは確認できていません。復旧前に頼るなら、ブラウザ側を併用するのが安全です。