Studio(STUDIO)の料金は、無料のFreeプランと、年払いで月590円〜9,980円の有料プラン5種類に分かれます。支払いは公式ページの表記どおり「サイト単位」で、複数人で管理するワークスペースは別契約です。2026年9月時点の公式料金ページでは、個人利用がFree(0円)・Mini(年払い月590円/月払い月1,290円)・Personal(年払い月1,190円/月払い月1,720円)、ビジネス利用がBusiness(年払い月3,980円/月払い月5,460円)・Business Plus(年払い月9,980円/月払い月12,900円)・Enterprise(問い合わせ)となっています。
この記事では公式の料金ページとヘルプセンターに書かれている数字だけを使い、年額と3年総額を計算し直します。そのうえで、比較記事ではあまり触れられない「無料プランで止まる場所」と「やめるとき・下げるときの条件」——返金の可否、年払いから月払いに戻せないこと、ダウングレード時にサイトが非公開になること、HTMLを書き出せないこと——を先に確認できる形でまとめました。
STUDIOの料金プラン一覧|個人3種・ビジネス3種+ワークスペース
まず全体像です。下の表は公式の「プラン別機能比較」から、中小企業が判断に使う項目だけを抜き出したものです。金額はすべて1サイト(1プロジェクト)あたりの月額で、年額は月額を12倍した筆者の計算値です。
プラン | 年払い(月あたり) | 月払い | 年額(年払い) | ページ数 | 独自ドメイン |
|---|---|---|---|---|---|
Free | 0円 | 0円 | 0円 | 50 | 使えない |
Mini | 590円 | 1,290円 | 7,080円 | 2+404ページ | 使える |
Personal | 1,190円 | 1,720円 | 14,280円 | 150 | 使える |
Business | 3,980円 | 5,460円 | 47,760円 | 300 | 使える |
Business Plus | 9,980円 | 12,900円 | 119,760円 | 300 | 使える |
Enterprise | 問い合わせ | — | カスタム | 使える | |
CMSとフォームの上限も、プランを決める材料になります。公式の比較表では、CMSのアクティブモデル数がFree・Mini 3件/Personal 5件/Business 10件/Business Plus 30件、CMSの公開アイテム数が100/100/1,000/5,000/15,000件、フォームの閲覧回答数上限が100/100/1,000/10,000/10,000件です。バージョン管理(過去の状態に戻せる期間)はFree 1日・Mini 5日・Personal 30日・Business 120日・Business Plus 360日と差が大きく、複数人でさわるサイトほどここが効いてきます。
なお公式の料金ページには、税込か税抜かの表記が見当たりません(2026年9月21日時点で確認)。社内で予算を出すときは、税別として見積もっておくか、申し込み画面の請求額で確定させるのが安全です。
無料プランでどこまでできるか|止まるのは「独自ドメイン」
Freeプランでもサイトを作って公開できます。ページ数は50ページまで、ストレージは5GB、フォームの回答も100件まで受け取れるので、「試しに1サイト作って公開してみる」用途では十分に足ります。
会社のサイトとして使えないのはドメインとバナー
有料プランとの差で最初に効くのは機能の数ではなく、独自ドメインでの接続・公開ができない点と、Studioのバナーが表示される点です。公式の比較表では、この2つはいずれもMini以上で付く項目として並んでいます。つまりFreeのままだと、名刺やパンフレットに載せるURLがStudioのサブドメインのままになります。
実務では、これは「あとで有料にすればいい」で済む話ではありません。先にサブドメインで公開して名刺や求人票に刷ってしまうと、独自ドメインに移したあとも古いURLが残り続けます。会社のサイトとして出すなら、公開の前に独自ドメインを取ってMini以上で始めるのが結果的に安いというのが率直なところです。ドメインはStudioが販売しているものではなく、自分で取得したものを接続する形なので、取得・更新費用は別に見ておきます。誰の名義でドメインを持つかを決めておく重要性は、ドメインとサーバーの管理会社がわからなくなったときの調べ方で書いたとおりです。
Freeで足りるのはどんな場合か
逆に、Freeのままで問題ない使い方もあります。社内向けの資料サイト、期間限定のイベント告知、デザインの試作、制作会社に依頼する前のたたき台——いずれもURLが人目に触れ続けない用途です。この線引きだけ決めておけば、無料プランは素直に便利です。
Miniの「2ページ+404」は思ったより早く効く
月590円(年払い)のMiniは、公式ページでも「LP・シングルページでの利用におすすめ」と書かれているとおり、ページ数の上限が2ページ+404ページです。トップページと、もう1枚。ここが一番読み飛ばされやすい条件だと感じます。
会社案内のサイトは、作り始めると「会社概要」「サービス」「お問い合わせ」「プライバシーポリシー」で簡単に4枚を超えます。プライバシーポリシーと特定商取引法の表記を別ページにするだけでも2枚では収まりません。1枚完結のLPならMini、会社案内ならPersonal以上と考えたほうが、後から上げ直す手間がありません。1枚完結のLPで比べるなら、ペライチの料金と評判も同じ土俵の選択肢になります。
法人の実額|プロジェクト料金だけ見ると年5万円ずれる
ワークスペースはプロジェクトとは別契約・最低3名から
見落とされやすいのがワークスペースです。公式ページには「ワークスペースはプロジェクトのプランとは別にご契約が必要です」と明記されています。Freeワークスペースはメンバー数の上限なく無料ですがプロジェクト数は最大3件まで。Teamワークスペースは年払いで1名あたり月1,450円・最低3名から(月4,350円〜)、月払いなら1名あたり月1,980円(月5,940円〜)で、プロジェクト数は無制限、メンバーごとの権限管理とゲスト招待が付きます。
つまり「Businessは月3,980円だから年5万円弱」という見積もりは、1サイトを1人で管理する場合の金額です。複数人で権限を分けて運用するなら、ここにワークスペース代が乗ります。
3年総額で並べる
使い方 | 月額(年払い) | 年額 | 3年総額 |
|---|---|---|---|
Free+Freeワークスペース | 0円 | 0円 | 0円 |
Mini(LP1枚・1人) | 590円 | 7,080円 | 21,240円 |
Personal(会社案内・1人) | 1,190円 | 14,280円 | 42,840円 |
Business(1サイト・1人) | 3,980円 | 47,760円 | 143,280円 |
Business+Teamワークスペース3名 | 8,330円 | 99,960円 | 299,880円 |
Business Plus+Teamワークスペース3名 | 14,330円 | 171,960円 | 515,880円 |
年額・3年総額は公式の月額から筆者が計算した金額で、独自ドメインの取得・更新費用と、制作を外部に頼む場合の制作費は含みません。Businessを3人チームで3年使うと約30万円——この数字を持っておくと、制作会社の見積もりや他のサービスと同じ土俵で比べられます。ちなみに月払いと年払いの差も小さくなく、Businessなら年17,760円、Business Plusなら年35,040円の差になります。
Business Plus以上では、既存ドメインのサブディレクトリでStudioのサイトを表示する「カスタムプロキシ」というアドオンもあり、こちらは月39,800円です。コーポレートサイトの配下に採用サイトだけStudioで置く、といった構成を検討するときに効いてきます。
契約前に見ておく4つの条件
料金表よりも、後から効いてくるのがこちらです。すべて公式の料金ページのFAQとヘルプセンターに書かれている内容です。
1. 契約後の返金はない
公式FAQには「有料プランご契約後の返金は承っておりません。あらかじめご了承ください。」とあります。年払いは「アップグレード日起点での、年単位で自動更新」なので、年払いにした直後に方針が変わっても、その1年分は戻りません。初年度は月払いで試し、続けると決めてから年払いに切り替えるという順序が、金額差(Businessで年17,760円)を払ってでも合理的な場面はあります。
2. 年払いから月払いへは戻せない
ここは特に注意が要ります。公式FAQは「年払いプランから月払いプランへの変更はできません。年払いプランを契約したプロジェクトを月払いプランに変更するには、一度契約中のプランをFreeプランへダウングレードする必要がございます。」と説明しています。Freeに落とすということは、そのあいだ独自ドメインでの公開ができなくなるということです。公式ヘルプの「プラン変更時の注意点」でも、支払い方法を変えたあとはドメインを接続し直して再公開する必要があり、再公開が終わるまでサイトは閲覧できないと案内されています。年払いは「1年分前払い」ではなく「当面この形で続ける」という宣言に近いと考えておくと判断を誤りません。
なお月払いから年払いへの変更は、同じプランか上位プランへ変える場合に限って可能で、その際は残りの月契約分を割り引いた額が請求される、と書かれています。
3. ダウングレードは更新日の前日まで・上限超過分は非公開になる
公式FAQでは、ダウングレードはいつでも可能で、手続きは「有効期限(契約更新日)の前日までに」と案内されています。そして上限を超えたまま下げた場合は、「契約プランの残存期間終了時点で、上限を超えている機能に応じて、一部のCMSアイテムやサイト全体が非公開となります。」とあります。ページ数やCMSアイテムを減らさずに下げると、サイトが丸ごと見えなくなる可能性があるということです。
ヘルプセンター側では、ダウングレードは申請しても即時ではなく次回更新日に適用されること、CMSの上限超過分は公開アイテムの少ないモデルから順に下書きへ変わることが説明されています。下げると決めたら、更新日までにページとCMSを整理しきる——この段取りをカレンダーに入れておくのが実務的です。
4. HTMLを書き出して持ち出すことはできない
公式ヘルプ(2026年3月23日更新)には、Embedボックスやカスタムコード機能でHTMLやスクリプトを追加できる一方で、「サイトのHTMLコードを外部へエクスポートする機能は提供されていません。」と明記されています。ページのHTMLを直接書き換えることもできません(カスタムコードで<head>や<body>にコードを足すのは有料プランの機能です)。
これは欠陥ではなく設計思想の話ですが、将来ほかのサーバーへ引っ越す可能性があるなら、作り直しになる前提で選ぶ必要があります。中身をそのまま別環境へ持っていける形を優先したい場合は、WordPressとNext.jsのどちらを選ぶかの観点で考えたほうが合います。
用途別にどのプランを選ぶか
- 試作・社内資料・期間限定の告知:Free。URLが人目に残らない用途なら無料で十分です
- 1枚完結のLP・採用の募集ページ:Mini(年7,080円)。2ページを超えないと言い切れる場合だけ
- ポートフォリオ・小規模な会社案内:Personal(年14,280円)。150ページまで作れてパスワード制限も付きます
- 企業サイトで、お知らせやブログをCMSで運用する:Business(年47,760円)。CMS10モデル・フォーム年10,000件・バージョン管理120日
- 複数人で権限を分けて運用する:上記+Teamワークスペース(3名で年52,200円)
- 上場企業・SLAや銀行振込が必要:Enterprise。SLA99.9%保証・IPアドレス制限・請求書払いはこのプランのみです
支払い方法はクレジットカードとデビットカードで、銀行振込(請求書払い)に対応するのはEnterpriseプランだけです。社内規程で法人カードが使えない会社では、ここが導入の分かれ目になることがあります。
STUDIOが向かないとき|先に確かめておきたいこと
料金だけ見れば、Studioは制作会社に頼むより明らかに安く見えます。ただ実務で行き詰まるのは、たいてい金額ではなく「作る人と、更新し続ける人がいるか」です。ノーコードは、コードを書かずに済む代わりに、レイアウトの考え方や情報設計はそのまま自分の仕事として残ります。
AIの自動生成から入る手もありますが、そこで期待と現実が離れやすい点はWix・JimdoのAI自動作成のデメリットに整理したとおりです。また、Studioで作りたいが社内に手が無いという場合は外注もでき、費用感はSTUDIO制作代行の費用相場にまとめています。制作費と月額をひとまとめにした月額制サービス(ビズサイやとりあえずHPなど)と比べると、同じ「月いくら」でも含まれるものがかなり違うことが分かります。
私たちMihataでもホームページ制作をしています。Studioのようなツールを否定する立場ではまったくなく、更新を自分たちでやり切れる会社にとっては良い選択だと思っています。そのうえで、「自分で作るべきか、頼むべきか」の手前から相談されることも多く、伺ったうえで「今はこのツールで十分です」とお伝えすることもあります。記事の途中で恐縮ですが、判断に迷われている段階でもよろしければご覧いただけたら嬉しいです。
まとめ|料金表の下にある条件まで見て決める
Studioの料金は、年払いならMini月590円・Personal月1,190円・Business月3,980円・Business Plus月9,980円。Freeでも50ページまで公開できますが、独自ドメインとバナー非表示はMini以上で、Miniは2ページ+404までという上限があります。法人が3人で1サイトを運用すると、プロジェクトとワークスペースを合わせて年約10万円・3年で約30万円です。
そして金額表の下にある条件——返金なし/年払いから月払いへは戻せない/ダウングレードは更新日の前日までで超過分は非公開/HTMLの書き出し不可——のほうが、後から効いてきます。ここまで確認したうえで選べば、少なくとも「知らなかった」で困ることはなくなります。
よくある質問
STUDIOの料金プランはいくらですか?
2026年9月時点の公式料金ページでは、Freeが0円、Miniが年払い月590円・月払い月1,290円、Personalが年払い月1,190円・月払い月1,720円、Businessが年払い月3,980円・月払い月5,460円、Business Plusが年払い月9,980円・月払い月12,900円、Enterpriseは問い合わせです。料金の支払いはサイト単位で、複数プロジェクトを管理するワークスペースは別契約になります。
STUDIOの無料プランでは何ができませんか?
Freeプランでも50ページまで公開でき、CMSモデル3件・ストレージ5GB・フォーム回答100件まで使えますが、独自ドメインでの接続・公開とStudioバナーの非表示はMini以上の機能です。会社のサイトとして名刺や求人票にURLを載せるなら、公開前に独自ドメインを用意してMini以上で始めるほうが、あとからURLを変える手間がありません。
法人でSTUDIOを使うと年間いくらかかりますか?
1サイトを1人で管理するならBusinessの年払いで年47,760円です。複数人で権限を分けて運用する場合はTeamワークスペース(年払いで1名あたり月1,450円・最低3名から)が別にかかるため、3人なら合計で月8,330円・年約99,960円、3年で約299,880円になります。いずれも公式の月額から計算した金額で、独自ドメインの取得・更新費用は含みません。
STUDIOは年払いから月払いに変更できますか?
できません。公式FAQでは、年払いプランを契約したプロジェクトを月払いに変えるには一度Freeプランへダウングレードする必要があると説明されています。Freeに落とすと独自ドメインでの公開ができなくなり、プラン変更後はドメインを接続し直して再公開するまでサイトを閲覧できません。月払いから年払いへの変更は、同じプランか上位プランへ変える場合のみ可能です。
STUDIOで作ったサイトのHTMLは書き出せますか?
できません。公式ヘルプ(2026年3月23日更新)には、Embedボックスやカスタムコード機能でHTMLやスクリプトを追加できる一方、サイトのHTMLコードを外部へエクスポートする機能は提供されていないと明記されています。ページのHTMLを直接書き換えることもできないため、将来ほかのサーバーへ移す可能性がある場合は作り直しになる前提で選ぶ必要があります。