Mihata
Web制作2026.09.19

とりあえずHPの評判と料金|初年度総額と解約の条件【2026】

「とりあえずHP」は、株式会社smallweb(2007年7月設立・東京都渋谷区千駄ヶ谷)が運営する月額制のホームページ作成サービスです。2026年9月時点の公式表記では、料金はライトプランが月額3,520円、スタンダードプランが月額5,940円(いずれも税込)、初期費用は「自分で作成コース」が7,920円、「制作依頼コース」が47,520円、無料体験は30日間です。独自ドメインの取得費用は月額に含まれています。

この記事では、公式サイトとヘルプセンターに書かれている数字だけを使って、初年度と2年目以降の総額を自分で計算し直します。そのうえで、評判をまとめた記事ではあまり触れられない「やめるとき」の条件——解約の申し出期限、契約終了日にデータが消えること、独自ドメインを持ち出すときの事務手数料——を先に確認しておける形で整理しました。口コミを集めて数を水増しするのではなく、公開情報から確実に読み取れる範囲だけを書いています。

とりあえずHPとは|smallwebが運営する月額制ホームページ作成サービス

とりあえずHPは、サーバーの契約もソフトのインストールも必要なく、管理画面に情報を入力していくとホームページが出来上がるタイプのサービスです。運営元の株式会社smallwebは、会社概要で事業内容を「スモールビジネスのDX支援」「WEBサービスの開発運営」と説明しています。名前のとおり、個人事業主や従業員数人の事業所が「とりあえず1枚、ちゃんとしたページを持つ」ための道具として設計されています。

「作る道具」ではなく「持ち続ける契約」として見る

このタイプのサービスを検討するとき、比較の目線が「デザインの自由度」や「テンプレート数」に寄りがちです。ただ、実際に効いてくるのはそこではありません。月額制のホームページは、買い切りのソフトではなくサーバー・ドメイン・システム・サポートをひとまとめにして借り続ける契約です。つまり、判断すべきことは次の3つに集約されます。

  • 毎年いくら払うのか(初期費用に目が行きがちですが、効くのは月額×年数です)
  • 自分で更新し続けられる範囲か(サポートがどこまで手伝ってくれるかで実質の手間が変わります)
  • やめるときに何が残り、何が消えるのか(ドメインとデータの扱いが後から効きます)

以下はこの3点の順に見ていきます。月額制HP制作サービス全体の位置づけについてはビズサイの料金と評判を整理した記事でも同じ観点で比較しているので、あわせて読むと相場感がつかめます。

料金|ライト月3,520円・スタンダード月5,940円(税込)

公式の料金ページに記載されている2026年9月時点のプランは2つです。

  • ライトプラン:月額3,520円(税込)/最大100ページ作成、お問い合わせフォーム、地図ページ、SSL証明書、ファイルストレージ300MB
  • スタンダードプラン:月額5,940円(税込)/ライトの全機能に加えて、ハイグレードデザイン、ブログ機能、予約フォーム、販売フォーム、メールアドレスの作成と送受信、ファイルストレージ1GB、電話サポート(予約制)

公式には「全てのプランに、独自ドメイン・システム環境・セキュリティ対応・サポート等が含まれています」と明記されています。ドメイン代やSSL代を別途払う必要がない点は、月額を比べるときに効いてきます。

プランの分かれ目は「ブログ・予約・販売フォーム・メール」

2つのプランの差は月2,420円(年間29,040円)です。ライトにしかない制約ではなく、スタンダードにしか付かない4つの機能が必要かどうかで切り分けると迷いません。

  • ブログ機能:お知らせや施工事例を自分で積み上げていきたいなら必要です
  • 予約フォーム:サロン・教室・クリニックなど、来店予約をページで受けるなら必要です
  • 販売フォーム:ページ上で商品や回数券を売るなら必要です
  • 独自ドメインのメールアドレスinfo@自社ドメイン を使いたいなら必要です

逆に、会社概要・事業内容・地図・問い合わせフォームが載っていれば足りる——という使い方なら、ライトの月3,520円で用は足ります。ページ数の上限が100ページあるので、ページ数が理由でスタンダードに上げる必要はまずありません。

初期費用は2コース|自分で作成7,920円・制作依頼47,520円

初期費用はプランではなくコースで決まります。

  • 自分で作成コース:初回7,920円(税込)=制作費が無料、システム初期費用7,920円
  • 制作依頼コース:初回47,520円(税込)=制作費39,600円+システム初期費用7,920円

つまり最初の1回を作ってもらう対価が39,600円ということです。これは一般的なホームページ制作の相場から見ると相当に安い水準で、ホームページ制作費用の相場をまとめた記事で扱っている買い切り型の価格帯とは前提が違います。安い理由は明確で、用意された枠に情報を流し込む形だからです。

初年度と2年目の総額を計算する

月額制は「月いくら」で比べても実態がつかめません。公式の数字をそのまま掛け算して、支払い総額に直します(すべて税込・オプションなし)。

組み合わせ

初年度の総額

2年目以降(年)

自分で作成+ライト

7,920+3,520×12=50,160円

42,240円

自分で作成+スタンダード

7,920+5,940×12=79,200円

71,280円

制作依頼+ライト

47,520+42,240=89,760円

42,240円

制作依頼+スタンダード

47,520+71,280=118,800円

71,280円

ここで見ておきたいのは2年目以降の行です。制作依頼コースでも、2年目からはコースの差が消えて月額だけが残ります。5年使えば自分で作成+ライトで7,920+42,240×5=219,120円、10年なら430,320円。月3,520円は小さく見えますが、10年単位ではホームページを一式作る金額を超えます。「安く始める」ことと「安く持ち続ける」ことは別の話だ、という点だけは先に握っておいてください。

銀行振込の1年一括は1か月分が無料になる

支払い方法は銀行振込とクレジットカードの2つです。公式の料金ページには、銀行振込で1年分を一括払いすると「ご利用料金が1ヶ月無料になります」と書かれています(振込手数料は利用者負担)。1か月分ですから、ライトで3,520円、スタンダードで5,940円の差です。クレジットカードの場合は、申込時に初期費用と翌月分を決済し、以降は毎月1日に翌月分が自動で引き落とされます。

もう一つ、地味ですが得な仕様があります。公式表記では正式申込日から当月末まではサービス期間として月額費用が発生せず、契約開始日は翌月1日です。月初に申し込むより月末近くに正式申込したほうが、無料で使える日数は短くなる——つまり月初に申し込むほうが、その月をまるごと無料で使えることになります。30日間の無料体験と合わせると、申し込むタイミングで1か月近く差が出ます。

30日間の無料体験でどこまで確かめられるか

とりあえずHPは30日間の無料体験を用意しています。月額制サービスを選ぶとき、この期間に確かめるべきことは決まっています。デザインの好みではなく、「自分が毎月これを触り続けられるか」です。具体的には次の3つを試してみてください。

  • スマホから1回更新してみる:営業時間の変更やお知らせの追加を、パソコンを開かずにできるか
  • 写真を10枚入れ替えてみる:実際の運用でいちばん頻度が高い作業です
  • 問い合わせフォームから自分に送ってみる:通知が確実に届くかを見ます(届かない事故は珍しくありません。原因は問い合わせフォームのメールが届かないときの記事にまとめています)

なお、公式ヘルプには「無料体験中のホームページは検索にヒットしますか?」という質問が用意されています。体験期間中のページと正式公開後では検索エンジンからの扱いが変わるため、無料体験の期間で「検索順位」を評価するのは意味がありません。検索から人が来るかどうかは、公開して数か月経ってから判断する種類の話です。

解約のときに起きること|契約前に見ておきたい3点

ここがこの記事でいちばんお伝えしたい部分です。公式トップには「契約期間に縛りはありません。解約時期も自由ですので、ご安心ください」と書かれていて、実際に最低契約期間はありません。ただし、ヘルプセンターまで読むと「自由」の中身にはいくつか条件があることが分かります。

①申し出の期限は「満了月の前月末23:59」(クレジットカード払い)

公式ヘルプの「契約は自動的に更新されますか?」には、支払い方法別に次のように書かれています。

  • クレジットカード(月払い):正式契約の契約期間満了月の前月末23:59までに解約フォームの受付がない場合、さらに1か月間同一条件で自動更新。例として「12月末で解約したい場合、11月末までに所定の解約希望通知(解約フォーム)をしていただく必要があります」と明記されています
  • 銀行振込(年間一括払い):契約期間終了月の月末23:59までに解約フォームの受付がない場合、さらに1年間同一条件で自動更新

つまりクレジットカード払いの場合、「今月でやめたい」と思った時点では、たいてい間に合いません。1か月前に申し出る必要があります。銀行振込は年間一括なので、期限を逃すと次の1年分がまるごと自動更新されます。契約したその日に、更新月の前月にカレンダーの予定を1件入れておく——これだけで防げる種類の失敗です。

支払い済みの金額の扱いについては、公式トップに「お支払いいただいた金額の途中解約金は行っておりません」という表記があります。読み方によって解釈が分かれる書き方なので、年間一括で払う前に、途中でやめた場合の残期間の扱いをサポートに確認しておくことをおすすめします。

②ドメインもサーバーも同時に終了し、データは契約終了日に削除される

公式ヘルプ「契約が終了した場合、『とりあえずHP』で使用していた独自ドメインやホームページデータ(サーバー)はどうなりますか?」には、「当サービスの契約を終了されますと、独自ドメインとサーバーも契約終了となります」「ホームページのデータは契約終了日をもって自動的に削除となります」と書かれています。

月額に独自ドメインが含まれているということは、裏を返すとドメインの契約もサービス側に乗っているということです。解約すればページが消えるだけでなく、そのドメインで受けていたメールも止まります。名刺やチラシに載せたURL・メールアドレスが、契約終了日を境に使えなくなる——この影響範囲は、実際に止まってから気づくと大ごとです(ドメインが切れたときに何が起きるかはドメインの更新忘れでサイトが消えたときの記事にまとめています)。

文章や写真は、解約する前に自分の手元にコピーしておいてください。契約終了日を過ぎてからでは取り出せません。

③ドメインを持ち出すには1件15,840円(税込)の事務手数料

同じ公式ヘルプに、とりあえずHPで取得したドメインを他社で使い続けたい場合は、解約時に「ドメイン移管希望」を申し出れば移管手続きが可能で、「1ドメインあたり15,840円(税込)の事務手数料がかかります」と書かれています。別のヘルプ記事では、移管の所要日数について「弊社が対応する各ステップは、原則として2営業日以内に行っております」「お客様によるご対応や移管先サービスの手続きも含めて、全体で1〜3週間ほどかかる場合があります」と説明されています。

15,840円はライトプランの約4.5か月分にあたります。ドメインを手放してよいなら不要な費用ですが、すでに名刺・看板・チラシ・Googleビジネスプロフィールに印刷して配ってしまったドメインは、そう簡単に捨てられません。ここは契約前に決めておく価値があります。判断の分かれ目はシンプルです。

  • これから初めてドメインを決めるなら、月額に含まれる形で取ってもらってよい。ただし将来15,840円かかりうることは覚えておく
  • すでに独自ドメインを持っている・長く使うつもりなら、ドメインだけは自社名義で別に管理しておくほうが後が楽です(今どこで管理しているか分からない場合はドメインとサーバーの管理会社を調べる記事が使えます)

解約時のデータの扱いはサービスごとにかなり違います。同じ論点を別のサービスで整理したWixを解約するとデータはどうなるかの記事と読み比べると、月額制サービス全般の考え方がつかめます。

サポートの範囲|「アドバイス」は入るが「代行」は入らない

公式ヘルプの「サポートの範囲を教えてください。」には、範囲の内と外がはっきり書かれています。

  • 範囲内:とりあえずHPの操作方法/とりあえずHPに掲載する画像や文章等のアドバイス/とりあえずHPと連携機能がある外部ツールの設置方法
  • 範囲外:原稿執筆の代行、画像作成の代行(アドバイスのみ可能)/SEO対策の代行、WEBマーケティングの代行(アドバイスのみ可能)/お客様のビジネスへのコンサルティング/他社サービス・ツールの操作方法/HTMLやCSSの記述方法

この線引きは、月額制サービスとしてはむしろ誠実な部類です。ただ、実務上いちばん時間がかかるのは「何を書くか」を決めて文章にする作業で、それは範囲外です。制作依頼コースで最初の1回を作ってもらったとしても、2回目以降の更新は自分でやる前提だと考えておいてください。文章を書く時間が取れないなら、月額の安さは効きません。

誰に向き、誰には向かないか

ここまでの公開情報を踏まえると、向き不向きはかなりはっきりします。

  • 向いている:個人事業主・従業員数人の事業所で、まず「ちゃんとしたページがある」状態を作りたい/自分で月1回くらいは更新するつもりがある/ドメインもサーバーもまとめて任せて、管理から解放されたい
  • 慎重に検討したい:デザインで他社と差をつけたい/検索から新規客を取りに行きたい(サポート範囲外です)/すでに独自ドメインを長く使っていて手放せない/5年10年と持ち続ける前提で、総額を抑えたい

「検索から人を集めたい」が主目的なら、そもそも作成ツールの選択では解決しません。ページが検索に出てこない理由はツール以前の要因が大半です(ホームページが検索に出てこないときの記事に原因を整理しています)。

Mihataの見方|月額制を選ぶ前に決めておく2つのこと

Mihataでもホームページ制作を行っている立場から見て、月額制サービスは「安いから悪い」ものではまったくありません。更新を自分でやる前提が守れる事業者にとっては、合理的な選択です。そのうえで、契約前に決めておいたほうがよいことが2つあります。

  • ドメインを誰の名義で持つか。ここだけは最初に決めてください。サービスに含めてもらうのは楽ですが、持ち出すときに費用と日数がかかります
  • 毎月の更新を誰がやるか。担当者が決まっていない月額制サイトは、1年でほぼ止まります。止まったページに月3,520円を払い続けることになります

この2つが決まっているなら、とりあえずHPは30日間の無料体験で試す価値があります。逆に決まっていないなら、ツールを比べる前にそこを決めるほうが先です。Mihataでは「自分で作るべきか、作ってもらうべきか」という手前の段階からのご相談もよくいただきます。売り込みではなく、事業の規模と更新頻度を伺って、必要なければ「このサービスで十分です」とお伝えすることもあります。判断に迷われている段階でも、よろしければお気軽にご相談ください。

同じ月額制の他サービスについては、ビズサイグーペおりこうブログペライチもそれぞれ総額と契約条件で整理しています。

よくある質問

とりあえずHPの料金はいくらですか?

2026年9月時点の公式表記では、ライトプランが月額3,520円、スタンダードプランが月額5,940円(いずれも税込)です。初期費用はコースで決まり、自分で作成コースが7,920円、制作依頼コースが47,520円(制作費39,600円+システム初期費用7,920円)です。独自ドメインの取得費用は月額に含まれています。

とりあえずHPの初年度の総額はいくらになりますか?

オプションなしで12か月使った場合、自分で作成コース+ライトは7,920円+3,520円×12で50,160円、自分で作成コース+スタンダードは79,200円、制作依頼コース+ライトは89,760円、制作依頼コース+スタンダードは118,800円です。2年目以降はコース差がなくなり、ライト42,240円、スタンダード71,280円になります。

ライトプランとスタンダードプランはどう選べばよいですか?

スタンダードにしかない4つの機能が要るかどうかで切り分けるのが分かりやすいです。ブログ機能、予約フォーム、販売フォーム、独自ドメインのメールアドレスのいずれかが必要ならスタンダード、会社概要と地図と問い合わせフォームで足りるならライトです。ページ数はライトでも最大100ページ作れるため、ページ数を理由に上げる必要はほぼありません。

とりあえずHPの解約はいつまでに手続きすればよいですか?

公式ヘルプでは、クレジットカード払いは契約期間満了月の前月末23:59まで、銀行振込の年間一括払いは契約期間終了月の月末23:59までに解約フォームの受付がない場合、同一条件で自動更新されると説明されています。クレジットカード払いは1か月前の申し出が必要なので、契約時に更新月の前月へカレンダー予定を入れておくと確実です。

解約したらホームページのデータと独自ドメインはどうなりますか?

公式ヘルプには、契約を終了すると独自ドメインとサーバーも契約終了となり、ホームページのデータは契約終了日をもって自動的に削除されると書かれています。取得したドメインを他社で使い続けたい場合は解約時に移管を申し出れば可能ですが、1ドメインあたり15,840円(税込)の事務手数料がかかり、全体で1〜3週間ほどかかる場合があるとされています。

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