ジンドゥーは無料で始められます。ただし「無料でどこまでできるか」を機能表の△や空欄まで読んだ人は少ないはずです。無料プランで本当に困るのは、容量や広告ではなく別のところです。
結論から言うと、ジンドゥー無料プランの実害が大きいデメリットは5つです。クリエイターのFreeプランはメタタグの設定がトップページのみ、リダイレクトとカスタムURLが使えない、AIビルダーのPlayプランは最大5ページ、サーバー容量は500MB・帯域幅2GB、アクセス解析が付かない——この順で効いてきます。広告表示とサブドメインは目に見えるので最初から覚悟できますが、上の5つは公開して数か月たってから気づく種類の制約です。
まず「クリエイター」と「AIビルダー」で別物だと知る
ジンドゥーには2つの作り方があり、無料プランの名前も中身も別です。ここを混ぜて調べると機能表が噛み合いません。
ジンドゥークリエイター Free | ジンドゥーAIビルダー Play | |
|---|---|---|
サブドメイン | 〇〇.jimdofree.com | 〇〇.jimdosite.com |
サーバー容量 | 500MB | 500MB |
帯域幅 | 2GB | 2GB |
ページ数 | 制限の記載なし | 最大5ページ |
SEO機能 | 限定的(メタタグはトップページのみ) | なし |
アクセス解析 | なし | なし |
広告の非表示 | なし | なし |
優先サポート | なし | なし |
有料プランの月額換算は、公式の案内でクリエイターがPro 965円・Business 2,460円、AIビルダーがStart 990円・Grow 1,590円と示されています(2026年10月時点)。契約期間はクリエイターが1年または2年、AIビルダーが1か月・1年・2年から選べます。クリエイター側は月単位の契約がない点も、試しに1か月だけ有料にする、という使い方ができない理由になります。
無料プランのデメリット5つ
1. メタタグがトップページだけ(下層ページのSEOができない)
これが一番効きます。クリエイターのFreeプランは、公式の機能比較でメタタグ設定が「トップページのみ」とされています。つまり、サービスページや事例ページのタイトル・説明文を個別に設定できません。
検索からの流入は、トップページよりも個別ページで起きます。「地域名+業種」で来てほしいページ、料金を知りたい人に見せたいページ——そういうページのタイトルを設定できないので、検索結果に出る文字をこちらで決められません。AIビルダーのPlayプランはSEO機能そのものが付かないので、さらに手がありません。
1ページで完結する名刺代わりのサイトなら問題にならない制約です。逆に、複数ページで集客する前提なら、無料プランは最初から土台が足りていません。
2. リダイレクトとカスタムURLがない(あとで引っ越しづらい)
無料プランでは、カスタムURLの設定もリダイレクトも使えません。これは公開直後には何も起きないのに、あとで独自ドメインに移すときだけ痛むタイプの制約です。
サブドメインで公開したページが検索やSNSで拾われたあと、有料プランに上げて独自ドメインへ移すと、古いURLから新しいURLへ転送する手段がありません。たまってきた評価や外部からのリンクをそのまま引き継げないので、実質ゼロから作り直した状態に近くなります。
無料で試す段階でも、最初から独自ドメインで出すかどうかは決めておくほうが安全です。本気で集客に使うなら、最初から有料プランで独自ドメインを当てたほうが総額は安く済みます。
3. AIビルダーの無料は最大5ページ
AIビルダーのPlayプランは5ページ上限です。会社概要・サービス・料金・アクセス・お問い合わせを並べると、それで5ページです。ブログや事例、採用情報を足す余地がありません。
検索からの流入はページ数とおおむね比例します。5ページで止まるということは、入口が5つで固定されるということです。
4. 容量500MB・帯域幅2GB
両方の無料プランでサーバー容量500MB、帯域幅2GBです。写真で見せる業種——飲食、美容、工務店、建材、製造——では、施工事例やメニュー写真を並べていくと早い段階で届きます。スマートフォンで撮った写真をそのまま上げると1枚3〜5MBになるので、100枚程度で上限に当たる計算です。
なお常時SSL(https)には無料プランでも対応しており、ブログ機能とネットショップ機能も使えます(商品の掲載数は5点まで)。無料プランが「何もできない」わけではなく、量で止まる設計だと理解すると選びやすくなります。
5. アクセス解析が付かない
無料プランにはアクセス解析がありません。見られているのか、どのページで離脱しているのかが分からないまま運用することになります。
実務で困るのはここです。問い合わせが来ないときに、「そもそも人が来ていない」のか「来ているが問い合わせまで至らない」のかで打ち手がまったく変わります。数字が見えないと、デザインを変えるくらいしか思いつく手がなくなります。
Mihataでもホームページ制作を行っており、「ジンドゥーの無料で作ってみたが、ここから先が分からない」という段階でご相談いただくことがよくあります。売り込みではなく、更新の頻度とページ数を伺って、必要なければ「有料プランに上げれば足ります」とお伝えすることもあります。判断に迷う段階でも、よろしければお気軽にご相談ください。
無料プランのサイトが検索に出にくい理由
「無料で作ったが、会社名以外では検索に出てこない」という相談は多いです。これは運が悪いのではなく、上の5つが重なった結果として説明できます。
検索から人が来るには、ざっくり3つが要ります。①入口となるページが複数あること ②そのページごとにタイトルと説明文が設定されていること ③どのページが見られているか分かることです。無料プランは、この3つが順番に欠けます。AIビルダーのPlayは①が5ページで止まり、クリエイターのFreeは②がトップページだけ、どちらも③が付きません。
さらにサブドメイン(jimdofree.com/jimdosite.com)で公開していると、名刺やチラシに載せたときの印象面でも不利が残ります。検索に出ないのはコンテンツの質以前に、土台側の制約という場合が多いので、記事を書き足す前にプランを見直したほうが早いことがあります。
公開しても検索に出てこないときの切り分け手順はホームページが検索に出てこない時の原因切り分け6手順にまとめてあります。プランの制約なのか、別の原因なのかを先に分けると無駄がありません。
無料で試すなら、クリエイターとAIビルダーのどちらか
どちらも無料で試せますが、試す目的で選び分けると迷いません。
- ページ数が要るならクリエイター Free——ページ数の制限が明記されておらず、ブログ機能も使えます。メタタグがトップページのみという制約は残りますが、構成を先に固めたい段階には向きます。
- とにかく早く形にしたいならAIビルダー Play——数分で土台ができます。5ページ上限なので、1ページ完結か、小さく始めて有料に上げる前提で使います。
注意したいのは、この2つは後から相互に乗り換えられる前提で考えないほうがよいという点です。作り方そのものが別なので、片方で作ったページをもう片方へそのまま移す形にはなりません。試す段階で両方を触って、自社が続けられるほうを選んでおくのが結局いちばん早いです。
有料に上げるとき、どのプランを選ぶか
無料の限界に当たってから慌てて選ぶと、だいたい上のプランを買ってしまいます。先に境目を決めておくほうが安く済みます。
クリエイターの Pro(月額換算965円)と Business(同2,460円)は、差額が月1,500円ほどです。ネットショップで商品を5点より多く出す、クーポンを作る、電話も含めた優先サポートが要る——このどれかに該当するならBusiness、該当しないならProで足ります。「将来使うかもしれないから上のプラン」は、使わないまま2年分払うことになりがちです。
AIビルダーの Start(同990円)と Grow(同1,590円)は、ページ数と機能の幅で分かれます。Playの5ページ上限で詰まっただけならStartで解決します。
契約期間も効きます。クリエイターは1年または2年、AIビルダーは1か月・1年・2年です。AIビルダーだけ1か月契約があるので、「有料の機能を1か月だけ試して判断したい」場合はAIビルダー側のほうが退路があります。
無料から有料に上げる前にやること4つ
アップグレード自体はレイアウトとコンテンツを引き継げますが、URLの扱いだけは自分で整理しておく必要があります。リダイレクトが無料プランに無いためです。
- いまのサブドメインのURLがどこで使われているかを洗う(名刺・チラシ・SNSのプロフィール・Googleビジネスプロフィール・取引先の会社紹介ページ)
- 独自ドメインを先に取得する(上げてから決めると、公開済みURLが二重になる期間が延びる)
- 検索に出ているページを確認する(サイト名で検索して、サブドメインのページが拾われているかを見る)
- 載せ替えの連絡先リストを作る(自分では直せない外部サイトのURLは、依頼して直してもらうしかない)
④を飛ばすと、古いURLのまま案内が残り続けます。転送できない前提なので、地道に差し替えるしか手がありません。検索結果に古い情報が残る場合の消し方と反映までの期間も合わせて確認しておくと、残り方の見通しが立ちます。
それでも無料プランで足りるケース
デメリットばかり並べましたが、無料で始めて正解な場面もあります。
- 1ページで完結する(店舗情報と地図と電話番号だけ。検索はGoogleビジネスプロフィール側で取る)
- 開業前の仮置き(屋号とサービス内容を先に出しておきたい。あとで作り直す前提)
- 操作感を試す(作り方が自社に合うかの見極め。公式はFreeプランで作ってから有料へアップグレードでき、レイアウトとコンテンツはそのまま引き継げるとしています)
逆に、名刺やチラシにURLを載せる段階、検索から問い合わせを取りたい段階に入ったら、無料プランで粘るほうが結果的に遠回りになります。
他社の無料プランと比べたときの位置
無料で作れるサービスは他にもありますが、「無料のまま公開し続けられるか」は各社でだいぶ違います。ここを取り違えると、作ったあとで公開できないことに気づきます。
サービス | 無料での公開 | 無料時のURL | 無料時の広告 |
|---|---|---|---|
ジンドゥー(クリエイター Free) | できる | 〇〇.jimdofree.com | 表示される |
ジンドゥー(AIビルダー Play) | できる(5ページまで) | 〇〇.jimdosite.com | 表示される |
Wix(無料プラン) | できる | wixsite.com のサブドメイン | Wixのブランド表示が入る |
ペライチ | 無料プランでのページ公開は終了 | — | — |
つまり「無料でずっと公開する」という使い方が今も成立するのはジンドゥーとWixで、ペライチはその道がなくなりました。各社の詳細はペライチの料金と評判とWixの料金と評判にまとめています。
ジンドゥーの無料プランは、他社と比べて「公開まで無料で到達できる」点は強いです。弱いのは、公開したあとに伸ばす部分(メタタグ・解析・リダイレクト)がまとめて抜けていることです。作るまでは強く、育てる段になると止まる——そういう性格だと理解しておくと、いつ有料に切り替えるかの線が引けます。
有料にしても解決しないこと
正直なところ、有料プランに上げれば全部解決するわけではありません。有料で解けるのは「機能が無い」問題だけで、次の3つは別の作業が必要です。
- 何を載せるかが決まっていない——メタタグが使えるようになっても、書く内容が無ければ順位は動きません。サービスの説明・料金の考え方・事例のどれかは自社で言葉にする必要があります。
- 更新が続かない——月額を払っても、更新は自分たちの作業として残ります。月に1回でも触れる体制があるかどうかで結果が変わります。
- デザインの作り直し——テンプレートの枠内で整えるところまでが範囲です。ブランドの見え方から作り直したい場合は、ツールの選択ではなく設計の話になります。
逆に言えば、この3つに自信があるなら、有料プランで十分に戦えます。制作会社に頼むかどうかの線引きは、ここを自社でやれるかどうかで決めるのが現実的です。自分で作るか依頼するかの判断フレームに整理してあります。
クリエイターとAIビルダー、他社とどう比べるか
ジンドゥーの中での選び分けは、作り方の違いが大きいので先に整理しておくほうが早いです。ジンドゥーAIビルダーとクリエイターの違いに判断軸をまとめてあります。
他社と並べる場合は、月額ではなく「無料プランの限界」「独自ドメインの扱い」「やめるときの条件」の3点で比べると差がはっきりします。
- 無料プランでの公開が終了したペライチの料金と評判
- 無料プランの限界と年額総額で見るSTUDIOの料金
- 返金の対象外や1サイト縛りまで含めたWixの料金と評判
- AIの自動作成にどこまで任せられるかを判断するWix・JimdoのAI自動作成のデメリット
- ツール全体の無料枠と限界を見渡すAIウェブサイト作成ツール比較
無料プランは「お試し」として優秀ですが、集客の土台としては最初から足りていません。どこまでを無料で確かめて、どこから有料に切り替えるかを決めておくと、作り直しの手戻りを避けられます。迷う部分があれば、お気軽にご相談ください。
よくある質問
ジンドゥーの無料プランには広告が出ますか?
出ます。広告の非表示は有料プランの機能で、無料プランでは対象外です。公式の機能比較でも無料プラン(クリエイター Free/AIビルダー Play)は「広告非表示:なし」と記載されています。
無料プランでSEO対策はできますか?
かなり限定されます。クリエイターのFreeプランはメタタグの設定がトップページのみで、下層ページのタイトルや説明文を個別に設定できません。AIビルダーのPlayプランはSEO機能自体が付きません。1ページだけで完結するサイトなら実用になりますが、複数ページで検索から集客する前提なら有料プランが必要です。
ジンドゥーの無料プランの容量はどれくらいですか?
クリエイター Free・AIビルダー Play ともにサーバー容量500MB、帯域幅2GBです。写真を多く載せる業種(飲食・美容・工務店など)だと早い段階で窮屈になります。
AIビルダーの無料プランは何ページまで作れますか?
最大5ページです。会社概要・サービス・料金・アクセス・お問い合わせで5ページに達するため、ブログや事例ページを足す余地はありません。
無料で作ったサイトは、あとから有料プランに引き継げますか?
引き継げます。ジンドゥーは無料プランで作ったあとにアップグレードでき、設定したレイアウトや掲載コンテンツはそのまま使えます。ただし無料プランにはリダイレクト機能がないため、独自ドメインへ移す際のURLの扱いは事前に整理しておくほうが安全です。